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私の男



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【この小説が収録されている参考書籍】
私の男
私の男 (文春文庫)

私の男の評価: 3.33/5点 レビュー 303件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全303件 41~60 3/16ページ
No.263:
(1pt)

以前から思っていたことだが、「桜庭の代表作って何だ?どこが面白いの?」

が、この本にもあてはまる。
少女の庇護者のような男がいて関係を持つ。

なんだよ、それだけじゃないか?読者に訴えかけるものは何もない。

どうも倉橋由美子『聖少女』の模倣という気がしてならない。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.262:
(4pt)

雨の匂いのする不思議な男

「私の男」と題された不思議な雰囲気の男。落ちぶれた貴族のような、儚くて愛しい存在。
義父との異様な交わりや人を殺める行為など、桜庭一樹さん特有の筆力で世界観が描かれている。

男との未来から物語が始まり過去の出会いで終わる物語で、男の内情について伏線がありながらもほとんど書かれていないので、想像して読んだり、2回目は過去から未来に読み返しても面白いし、違った発見もある。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.261:
(3pt)

良し悪しは別として、何度か読み直してみたくなる作品

映画を先に見て、原作が気になったので読んで見ました。

各章はそれぞれ主要人物の視線で描かれ、時系列を遡る構成だったので、読みやすかったと思います。

最終章には強い違和感を感じました。状況説明が必要なのでやむを得ないのでしょうが、それは別の章で補足しながら9歳の女の子の目線を上手く表現できれば面白かったと思います(難しいか)。

読後は何だかスッキリしないので、もう一度読み直してみます。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.260:
(2pt)

北海道弁を誰ひとり喋らない。

北海道の冬の風景描写をあれだけ頑張っていても、全く地元にいるようなリアリティや懐かしさを感じられないのは、そのせいです。
一般に内陸よりも海沿いの町、特に年配の方々の方が北海道方言が強烈なものなのですが、この物語に登場する人物は老いも若きも一切、
北海道方言を話しません。あの年代設定ならば、主人公の二人を含め、地元民は全員が何らかの北海道方言を話していなければ不自然なのです。
かわいい→めんこい
だろ→だべ
でしょ→しょ
ダメだよ→ダメさ、ダメしょ、ダメだわ、ダメなんだわ
凍える→しばれる
いいんじゃない→いいんでないかい
何よ→何さ
手袋をする→手袋を履く
捨てる→なげる
何でだろうな→なーしてだべ
特に地元民の寄合の場面ならば、コテコテの北海道弁が飛び交っているはずなのです。
「あの子、大したさみしいんでないかい?」
「あれは、どーもならん奴だべ」
そんな具合です。大塩の爺さんなんか、壊滅的に北海道の地元の爺さん感が全くないのです。一体どこの言葉を話しているのでしょう。
ちゃんとあの時代の北海道弁に翻訳して書き直して欲しいです。
設定した舞台には、その土地に根付いた言語が不可欠な要素だと思うのですが、如何でしょうか。

ストーリー上のリアリティのなさについては、既に語られ尽くしているので触れません。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.259:
(5pt)

揺さぶられ掴まれた本

個人的に納得するには今ひとつな部分がいくつか有り、原作を読んでやっとつながった気がした。
映画は花が掴みどころのない小悪魔的な少女で、やや倒錯的ですが、原作ではもっと切実で痛ましかった。
肉体関係にしても、肉欲的な雰囲気のあった映画に対し、原作は、深い孤独と得られなかった愛情への渇望で狂気の淵にいた淳吾が掴んでしまった光に見えた。
救いを求めた果ての一つの手段だったというか。
相手を取り込み取り込まれたいという、原始的欲求に近いような。
それも回数を重ねるうちに、肉欲的な意味合いにすり替わっていってしまった。
もちろん過ちなのだけど、痛みや孤独に共感しすぎて淳吾を責めきれない。
欠損家庭に育った人は、形は違えども、自分の闇に改めて気付かされるのでは?
闇を感じつつもそこに蓋をして生活し、それでもその闇を満たしてくれる存在をどこかで期待しているけれど、やはり強がって生きていくしかないんだと思わされた。
淳吾が母を呼ぶシーン、あれは同じ闇を持っている者しか知らないはずだ、と焦りにも似た感覚があった。
私も、10年前に死んだ母に、いまだ毎日繰り返し謝るのをやめられない。
全体的に映画の方は原作の半分くらいの内容と思った。
収まらなかったというより、監督の思い入れのあるシーンに尺取りすぎなのでは。
津波までの花の育った環境と、そこへの淳吾の介在、二人の暮らし始め、結婚式の最中〜その後は、衝撃的な関係の背景として不可欠だと思う。
それ故にインモラルだ、アンモラルだと批判される結果になってるようでもったいない。
結果、血の繋がりのなかった育ての父が最後見せた愛情が、大人になった花の選んだ選択に繋がったような。
原作厨になりたくないが、これはどうしても原作を勧めたい。
数日経つがいまだ考え込んでてしまう。
久しぶりに、揺さぶられ掴まれた作品だった。
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No.258:
(1pt)

違和感しかない

自分の父親を「私の男」と言い切っている
主人公であろう女性の潔さ、と強さを感じるタイトルに対して
作中の「おとうさぁん」という甘い呼びかけ。
結局花は「娘」として存在したかったのか「女」として存在したかったのか。
どんな立場でもいいからずっと一緒にいたいなら
なんで他の男性と結婚したのか。

淳悟も「父」としても「恋人」としても実に中途半端。
しかもマザコン!?
花が美しいから、かわいいから恋に落ちたのではなく
「母のかわりに」抱いたのでしょうかね。
そこがとっても悲しい。

二人の関係に一番振り回されていたのは
実は作者なのでは?
「この二人はこんなに悪いことをしているんですよ」
という説明に終始している印象を受ける。
だから2件も殺人事件をやらかしてるのに印象が薄い。

美朗…
「常に2、3人の恋人がいた」そうですが、
花と出会うころ付き合っていた恋人は、会社の上司、大学時代から付き合っている恋人と
これまた中途半端なもてっぷりで。
淳悟から花を奪うには魅力に乏しいんじゃないかな。

この物語は
実はだれも恋をしていないんじゃないかと。
自分を肯定するために、誰かを求めている。
だからなんとなく雰囲気が暗く薄汚い。

ドロドロしていてインパクトがあるものを「文学」だと
呼ぶ風潮はうんざりですね。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.257:
(5pt)

小さな世界の終わり

二人きりの閉じた世界。最初の章でそれが終わりを告げて、過去を語っていく中でこれからの二人の時間に希望を持つ。
というなんという皮肉で切ない構成感。とても好きです。
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No.256:
(4pt)

当事者以外知り得ぬ秘密を、

部外者が幻視するご都合主義はあるが、謎は謎で放置される点を堪能した。不条理さにこそ滲む人間らしさ。
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No.255:
(4pt)

独特な構成

作者の繊細な感性と、表現力に魅かれた。 複数の登場人物の目線によって、章が構成され、しかも過去に遡っていく構成も面白い。 先にこういう作品だと知っていたのが残念だった。 知らなかったらもっと面白く読めたと思う。
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4163264302
No.254:
(1pt)

読む時間が無駄

全く面白くもなければ共感もできないし、文学的要素もない実に下らない駄作。 何でこれが直木賞なんだ? 選考した選考員も何考えて選考してんだか。 直木賞も地に堕ちた。
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No.253:
(1pt)

クズ本

新聞に掲載されていた時期に読んだが、後味が悪い。 読んでいてストレスがたまる内容。 気持ちの悪さは、蛇とピアス同様。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.252:
(1pt)

気持ち悪すぎ

直木賞作品で映像化もされてるので興味を持って読んでみましたが…最後まで無理して読んだのに気持ち悪さしか残らずがっかりしました。 他の方々のレビューにある通り、実父による性的虐待を書いた作品です。 ●●賞受賞と書いてる作品を読むと大抵妙に生々しい性的描写か猟奇的でグロテスクな殺人が書いてあるのですが、審査する人の感性がちょっとおかしいんじゃないかと思っちゃいます。 そういう作品や映像が溢れているから簡単に犯罪に踏み切る人が増えたんじゃないかなーとも思います。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.251:
(5pt)

捉え方によって深く賛否両論分かれる作品。

他のレビューを見たところ、
賛否両論であるし、
年齢や一人一人の環境によって捉え方は
かなり変わる作品だと思います。

高校3年生女子です。
私はこの作品を素敵だと思いました。
ただ他の方も書いている通り、
過去に戻るだけで現在で父親が姿を消した後や、
2人の犯罪についてなど、
はっきりしないところがあり、
もやもやしてすっきりはしなかったです。

内容は親子の異常な依存と
孤独からの禁断の愛がメインですが、
誰にも計り知れない何かを2人は持っていて、
その孤独を性行為などで描かれています。
とても残酷であるし、小4の娘がそれを受け入れてしまうことなどは衝撃的ですし、
理解できないひとには理解できないと思います。
だからこそ興味の湧く方もいらっしゃると思うし、
むしろ実際同じ人生ではなくとも
それなりの孤独を知ってるひともいると思います

親子だから、
という面で批判は強いかもしれませんが、
私は人としてという捉え方をしました。

父親である淳吾が昔、
花の家庭に引き取られた時に問題を起こした、とあり
おそらくそれが とある女性が花を妊娠した という場面なのですが、
淳吾の女遊びは多分孤独ゆえのもので、
自分の孤独から産まれた子供だからこそ
寂しさを埋める対象、本来の愛、
性行為に発展したんだと思います

私はこの2人の決して壊れない愛情や、
自然とうまれる信頼、
運命ではなく必然としか言いようのない関係、
ここまで周りと別世界を生きてるような関係に
とても惹かれました。

内容が濃く、
私のボキャブラリーでは説明しきれませんが
私としてはとても素敵な作品でした。
わかりにくい長文失礼しました( ' v ` )
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.250:
(1pt)

文学といえども許されない

創作・表現の自由…そんな言葉で許される作品なのか?と、筆者と直木賞選考委員に問いたい。 父親による娘への性的虐待を美化した、おぞましい小説です。 これのどこが文芸なのか。 個人的に林真理子氏が嫌いですが、直木賞選考委員会でこの作品を厳しく批判していた点だけは評価します。 世の中に、親からの性的虐待で苦しんでいる少女たちがどれほどいることか。 このような、筆者の身勝手な妄想による小説が彼女たちをどれほど苦しめるか。 小説だから何を書いても許されるわけじゃない。 この小説の無神経に怒りと吐き気を感じた皆さんに、天童荒太さんの「永遠の仔」をおすすめします。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.249:
(4pt)

カメラアイによる過去から/への語り

現在の出来事から過去に遡っていく語りの連作集という構成がすばらしい。 異時点の、異なる語り手によって綴られる物語は、当事者二人以外には理解されない「愛」をめぐるものだ。 俯瞰的な視点はありえないけど、やはり主人公・花の物語がいちばんの山場だろう。 澄んでいるようで、何を考えているのか分からない、とも言われる濁った目に、この世界はどんなふうに映っていたのだろうか? その視線の先に、「私の男」を捉えるところで、物語は閉じられる。 これを美しいといってしまっていいのか迷う。 読者の常識度が試される一冊。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.248:
(1pt)

読み終わったあと、すっきりしない

寂しいから、愛があるからといって、小学生の実の娘と、そういう関係になるのも一線超えるのは、違う気がするし。 共犯者ってのも、で、その後、どうなったのか。 (ストーリーは過去に向かっていくので)それもすっきりしない。 なんか、話題性だけで、ぜんぜん意味不明な話でした。 なんか、気持ち悪いはなし。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
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No.247:
(1pt)

私には・・・・

受賞作品、映画化作品ということで購入したが、私にはちょと合わなかった。 なんだかなぁ・・・・
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No.246:
(1pt)

不快感が残るだけの作品

花にはちっとも感情移入を出来ませんでしたし、小説の中ではモテる父親の魅力も全く伝わってこなかった。 2人共ただ気持ち悪い変態という感情しか持てなかった。 何も実の親子にしなくってもいいのに、遠い親戚のままだったら違う風に感じられたのにと思いました。 久しぶりに後味の悪い小説でした。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.245:
(4pt)

みなしご同士の父娘の禁断の愛

みなしご同士の父娘の禁断の愛。
それは必然だった。
親の愛情や温もりを受けられなかった二人は、つながれずにいられなかった。
心も体も。
暗澹たる雰囲気の中展開するが、読み進められずにはいられない物語。

血の繋がり。
体の匂い。
切れ長の目。
クックッという笑い方。
初めて会ったその時から、家族だった。
離れたくなかった。
そして、罪を犯して、さらに、深まった。

題名にして、「私の男」
娘・花が中心の視点。
そこに、花婿・美郎、義父・淳吾、義父の元カノ・小町の視点
の物語が遡りながら展開され、この父娘のかもしだす暗澹たる雰囲気
になった過去を掘り下げる。

二人で、穏やかにひっそりと暮らしたい。
冬の厳しい北の海のように。
しかし、社会通念、おせっかいが父娘を阻む。

父娘の禁断の愛。
しかし、圧倒的な著者の表現力に、この本を読むと、それはなるべくしてなった、
むしろ、両親の愛が欠損したみなしご同士がやっと家族の愛を得られた
のだと、安心する。
第138回直木賞受賞作
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302
No.244:
(4pt)

理解不能な愛を知りたくなりハマってしまいます

理解不能な愛だなあ。
これが普通の人の感想だと思います。
普通の人間はここまで愛に飢えてないし、
ここまで歪んでいる愛を知らないと思います。
しかし、理解不能だからこそ
この愛をもっと知りたいとこの本に
ハマってしまうのでしょう。
話の流れが現在から過去へと遡っているのも
歪んだ愛をどんどん深掘りしていくような
憎い演出となり、ハマること間違いなしです。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302

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