私の男

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評判

私の男の評価:

3.34/5点 レビュー 311件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.34pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全367件 1〜20 1/19ページ
No.367
(2pt)

なぜカメラのフィルムを誰も現像しなかったの?

津波によって家族を失い、孤児となった12歳の少女「平中花」。花は戸籍上は遠縁にあたる男「淳悟」に引きとられる。淳悟は25歳で、海上保安官だった。淳悟は花と北海道の紋別で暮らし始める。こうして花は新しい「おとうさん」と同時に「私の男」を手に入れる――

 読みはじめたときから、読み進めているときも、読み了わったときも、ずっと気持ち悪かった。国語の読書感想文的に「作者はどういう気持ちで書いたと思いますか?」と問われたらなんと答えるだろう、と思いながら読んでいた。

 作者は巧妙で、淳悟を糾弾していないし、花に賛同してもいない。あるいは淳悟を許諾していないし、花を断罪してもいない。ただただ「親子の関係」を描写し続けるだけ。読者は「自分の観点と感情」で2人の物語を読み続けるしかなく、ぼくはこの「宙ぶらりん」で「責任を放棄」した物語を読んでいてむずがゆかった。

 既読の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『少女には向かない職業』にも「悪い父親」が登場して悲劇が起こったが、ぎりぎりに「未来」があった。しかし、この『私の男』は、あたかも未来がないことを示すように、物語が過去へ過去へと逆流していく。

 桜庭一樹は『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』のヒロインの一人に「海野藻屑」という名前を付けているが、この小説のヒロインは淳悟に引きとられて「腐野花」になる。悪趣味。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.366
(5pt)

好き嫌いに分かれる本

自分の心の奥底に沈めてた感情を掘り起こし揺さぶられた。物心ついた頃からの孤独感、空虚感、心の闇を知ってる人には刺さる作品だと思うので好き嫌いに分かれます。主人公の親と死別するシーンは堪らなかった。戸籍上の義父との絡みのことを気持ち悪いと言う人もいるけど世界中でひとりぼっちと思う2人がいれば無理もないことだと思う。気持ちの上でいつもいつも崖っぷちにいる2人に共感できたら好きな本になるはず。フィクションに倫理観求めてない。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.365
(4pt)

映像的な作品

インモラルな関係性が明らかになっても、先が気になって読み進んでしまう。
現代?から過去に遡っていく構成なのだから今更淳吾の行方が読み解ける訳もないのに。
まぁ彼の心の裡は直接描かれてはいないけど、悲しみに満ちているのだろう。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.364
(5pt)

文句無し星5です。何度も読んでいます。

間違ったことをしているはずなのに登場人物が魅力的で物語にのめり込んでしまいました。
淳悟の心理描写がほとんど無いですが、花視点でもその切実さがありありと伝わってきました。
救いはありませんが個人的にはかなり好きです。
忘れた頃に読み返したくなる作品でもう4回ほど読んでいます。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.363
(4pt)

桜庭作品であればもっと面白いのが他にあります

赤朽葉、七竈、少女には向かない職業、この辺りの方が個人的には面白いと思います。
全体的に描写の比重が重すぎるかなあという感じですね。その描写自体も結構見事なんで引き込まれるものがあるんですけど、あまり好みじゃなかったなあ。これが文学ってやつなんですかね。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.362
(5pt)

生きつづけるための唯一の方法だとしたら

単なるロリータ小説とカテゴライズすれば定型的な話だろうけど、人物造形の断固たる肯定性や、心理描写、情景描写の陰影の豊かさで類例のない作品になりえていると思います。時間を遡る構成と内容は夢野久作の短編「瓶詰地獄」を思い出させるが、病みっぷりはこちらの上かもしれません。かれらにとって、これだけが生き続けるための術だったのだという著者の確信の強さが伝わってきました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.361
(1pt)

性的虐待の犯罪者の話

性的虐待を美化しているし、現実的ではない。
面白くはあった。最後まで読めた。
面白いけど、これが直木賞って日本大丈夫か?
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.360
(4pt)

おそらく練りに練ったプロットだろう

とても珍しい構成になっている。現在から過去へと遡って話が続いていく。普通の小説は、過去は回想シーンで途中に挟む程度だろう。それなのに、この小説ではどんどん過去へと向かっていく。作者はいったいどこから話を作っていったのか? 過去から現在へと話を作り、それを書く段階で逆にしたのか、はたまた、現在を先に書いて過去を後から考えて書いたのか?
最近、芥川賞受賞作もしくは候補作ばかり読んでいたので、こういう長い話を久しぶりに読んだ。読み終えるのに時間がかかって少々疲れたが、ストーリー展開の面白さに引き込まれた。なにしろ、芥川賞作品は変に偏った内容やとんがった作品が多いので、久しぶりにまともな作品を読んだ気がした。この作者の別の作品も読んでみたくなった。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.359
(5pt)

おっかない話

おっかない話です。救いが無い。でも一気読み。
私の男 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 私の男 (文春文庫)より
4167784017
No.358
(5pt)

おっかない話

おっかない話です。救いが無い。でも一気読み。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.357
(5pt)

映画より、よっぽど面白かった。

各章の時間が逆の配置になっている。
物語には、秘密が大切だという立場でいつも色々読んでいる。この時間軸が逆に設定されているところは、よい。
私のような何の変哲も無い人間からすると、全く別の人間の感性を疑似体験できて興味深かった。
改めて、小説って面白いと思った。
私の男 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 私の男 (文春文庫)より
4167784017
No.356
(5pt)

映画より、よっぽど面白かった。

各章の時間が逆の配置になっている。
物語には、秘密が大切だという立場でいつも色々読んでいる。この時間軸が逆に設定されているところは、よい。
私のような何の変哲も無い人間からすると、全く別の人間の感性を疑似体験できて興味深かった。
改めて、小説って面白いと思った。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.355
(3pt)

日本語がうつくしいです

文章力についてはさすが直木賞と思いましたが、内容はファザコン女の妄想話みたいです。不誠実なタイプだったはずの男性たちがなぜか主人公にはぞっこんになるという少女漫画チックな設定に加え、恋敵は無駄に醜い姿に成長し、唐突に凶暴性を現した主人公にボコボコにされます。母親にいたっては存在すら示唆されません。また、警察が見落とすわけないだろうという証拠を初動捜査で見落としており、ミステリーとしても成立していません。
余談ですが、映画はさらに低俗で、男性監督の視点を通してただのピンク映画になっていたのには脱力しました。
私の男 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 私の男 (文春文庫)より
4167784017
No.354
(3pt)

日本語がうつくしいです

文章力についてはさすが直木賞と思いましたが、内容はファザコン女の妄想話みたいです。不誠実なタイプだったはずの男性たちがなぜか主人公にはぞっこんになるという少女漫画チックな設定に加え、恋敵は無駄に醜い姿に成長し、唐突に凶暴性を現した主人公にボコボコにされます。母親にいたっては存在すら示唆されません。また、警察が見落とすわけないだろうという証拠を初動捜査で見落としており、ミステリーとしても成立していません。
余談ですが、映画はさらに低俗で、男性監督の視点を通してただのピンク映画になっていたのには脱力しました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.353
(4pt)

事前知識なしがオススメ

直木賞らしいがセンセーショナルな設定と、グロテスクで生々しい表現は読むのを何度も躊躇わせた。最初は、時系列を遡るなんてずるいやり口だな、そんなの絶対に面白いじゃないか、と捻くれながら読み始めたが、自分の想像しない方向に物語が何度も展開し、驚愕とした。中盤、花とあたらしいカメラの章は、息を飲む展開。終盤(序盤)は悲劇的な描写もありつつ、始まりを丁寧に丁寧に描いて終わった。逆行して謎解き、答え合わせがしたくなる2巡目がしたくなる。
私の男 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 私の男 (文春文庫)より
4167784017
No.352
(4pt)

事前知識なしがオススメ

直木賞らしいがセンセーショナルな設定と、グロテスクで生々しい表現は読むのを何度も躊躇わせた。最初は、時系列を遡るなんてずるいやり口だな、そんなの絶対に面白いじゃないか、と捻くれながら読み始めたが、自分の想像しない方向に物語が何度も展開し、驚愕とした。中盤、花とあたらしいカメラの章は、息を飲む展開。終盤(序盤)は悲劇的な描写もありつつ、始まりを丁寧に丁寧に描いて終わった。逆行して謎解き、答え合わせがしたくなる2巡目がしたくなる。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.351
(4pt)

読み応えのある作品だが、人に奨めるのは躊躇するか

この作家の作品を読むのは3冊目ですが、ライトノベルを書いていたという知識があるせいか、文芸作品的な本を読んでもどこまで作者は真剣に文学的な表現しようとしているのかを、つい疑いながら読んでしまうのが良くない点です。この作品も実際のところ、そういう疑いを抱きつつ読みましたが、読後に読んだ解説によれば、解説者の北上次郎氏が「まったく素晴らしい」と絶賛しているし、直木賞の選考委員の浅田次郎氏にも「文句なしに推挽させていただいた」と言わしめたそうなので、文芸作品としての価値はおそらく高い作品なのだと思います。

実際私も作品に感動したというほどではなかったですが、ストーリーとしては面白い作品だと思いましたし、読み応えのある作品でした。
ただ父と娘の禁忌を非常に生々しく描いているという作品の性格上、中途半端にこの作品のことを知っている人に対して、この本を読んだことを気軽に話すこともはばかられるし、身近にいる人に対して(特に女性に)奨める気にはならないですね。

ところでこの本の解説の冒頭で、「何の予備知識もなく、先入観もなく、ただ読み始めるのがよい。」と書いてありますが、私も解説者と同じ意味でではないかもしれないですが、この作品は、予備知識も先入観もなしに読むのが良いと思いました。
その理由は、この作品を読む前提として、遠縁の若い男に養女にされた少女の話だと思って読む方が多いと思いますが、読み進めると義父淳悟と娘花の正確な関係や、紋別出身の小町と淳悟の関係、また花の元の両親と淳悟との関係など、小出しにされる形で徐々にわかってくるので、自分がレビューを書いておいてなんですが、あまり前もって書評などで予備知識を仕入れてしまうと、この作品はつまらなくなってしまうと思います。

作品はamazonの商品紹介にも書いてある通り。現在から過去に逆に遡って描かれますが、章のタイトルに20××年×月と書いてあるので、話の順序とその時点での登場人物の年齢がわかりやすいですね。桜木紫乃の「ホテルローヤル」を読んだときに、同じように時間軸を逆に遡る話でしたが、はっきり年代が書いてなくて、よく読まないと話の順序がわからなかったのに比べると、時間軸はわかりやすいと思います。
また、全6章はそれぞれ花、花の婚約者の美郎、淳悟、小町の各人物の視点で描かれるのですが、たとえば「第一章 2,008年6月 花とふるいカメラ」というタイトルの「花と」の人物の視点で描かれていることに気づきました。

なお、作品の裏表紙にあるように、この作品は「内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌」を描いているのだとは思いますが、私は内容的にリアリティは感じませんでした。文芸作品に必ずしもリアリティが求められるわけではないのかもしれませんが、現実社会で養父や実父に性的な関係を迫られている少女・女性が、この作品を読んだことで、その行為が養父(実父)の愛情なのではないかなどと、無用な幻想を抱かないでほしいです。現実世界での娘に対するそういった行為は、まず例外なく父親の肉欲に基づく卑しい行為です。
私の男 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 私の男 (文春文庫)より
4167784017
No.350
(4pt)

読み応えのある作品だが、人に奨めるのは躊躇するか

この作家の作品を読むのは3冊目ですが、ライトノベルを書いていたという知識があるせいか、文芸作品的な本を読んでもどこまで作者は真剣に文学的な表現しようとしているのかを、つい疑いながら読んでしまうのが良くない点です。この作品も実際のところ、そういう疑いを抱きつつ読みましたが、読後に読んだ解説によれば、解説者の北上次郎氏が「まったく素晴らしい」と絶賛しているし、直木賞の選考委員の浅田次郎氏にも「文句なしに推挽させていただいた」と言わしめたそうなので、文芸作品としての価値はおそらく高い作品なのだと思います。

実際私も作品に感動したというほどではなかったですが、ストーリーとしては面白い作品だと思いましたし、読み応えのある作品でした。
ただ父と娘の禁忌を非常に生々しく描いているという作品の性格上、中途半端にこの作品のことを知っている人に対して、この本を読んだことを気軽に話すこともはばかられるし、身近にいる人に対して(特に女性に)奨める気にはならないですね。

ところでこの本の解説の冒頭で、「何の予備知識もなく、先入観もなく、ただ読み始めるのがよい。」と書いてありますが、私も解説者と同じ意味でではないかもしれないですが、この作品は、予備知識も先入観もなしに読むのが良いと思いました。
その理由は、この作品を読む前提として、遠縁の若い男に養女にされた少女の話だと思って読む方が多いと思いますが、読み進めると義父淳悟と娘花の正確な関係や、紋別出身の小町と淳悟の関係、また花の元の両親と淳悟との関係など、小出しにされる形で徐々にわかってくるので、自分がレビューを書いておいてなんですが、あまり前もって書評などで予備知識を仕入れてしまうと、この作品はつまらなくなってしまうと思います。

作品はamazonの商品紹介にも書いてある通り。現在から過去に逆に遡って描かれますが、章のタイトルに20××年×月と書いてあるので、話の順序とその時点での登場人物の年齢がわかりやすいですね。桜木紫乃の「ホテルローヤル」を読んだときに、同じように時間軸を逆に遡る話でしたが、はっきり年代が書いてなくて、よく読まないと話の順序がわからなかったのに比べると、時間軸はわかりやすいと思います。
また、全6章はそれぞれ花、花の婚約者の美郎、淳悟、小町の各人物の視点で描かれるのですが、たとえば「第一章 2,008年6月 花とふるいカメラ」というタイトルの「花と」の人物の視点で描かれていることに気づきました。

なお、作品の裏表紙にあるように、この作品は「内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌」を描いているのだとは思いますが、私は内容的にリアリティは感じませんでした。文芸作品に必ずしもリアリティが求められるわけではないのかもしれませんが、現実社会で養父や実父に性的な関係を迫られている少女・女性が、この作品を読んだことで、その行為が養父(実父)の愛情なのではないかなどと、無用な幻想を抱かないでほしいです。現実世界での娘に対するそういった行為は、まず例外なく父親の肉欲に基づく卑しい行為です。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.349
(2pt)

自己愛的な物語

近親相姦という極めて重いテーマを扱っているにもかかわらず、描写が浅いと感じた。他のレビューでも散々言われているけど、上澄だけ掬っていいものではないでしょう。
主人公たちの特別さというか、ある種の退廃さ?美しさ?みたいなのを強調することがメインになっていて、殺人とかそういったものが全部単なる舞台装置にしか思えなかった。
そして結局、このまま二人してとことん堕ちていきます、とはならずに、花が普通に豪華な結婚式して、殺人の証拠と一緒に父親消えます、って…。いくらなんでも都合が良過ぎる。インモラルだからとかではなく共感もできない。
多分普通の善良な人と結婚してやり直したい、って感じなんだと思うけど、大塩のおじさんとか散々他人を蔑ろにして、殺人まで犯して今更それかよと。
結婚相手も、ステータス的には一般の人から羨ましがられるお金持ちで、都合良く花の陰の雰囲気に惹かれて、そして都合良く本当にヤバいことには気づかない…という嫌らしさ。
主人公たちに都合の良い自己愛的な話だと思った。
時系列が逆なのと、情景描写は良かったと思うので、惜しいような作品。背徳的な物語は結構好きな方なのに、合わなかった。
私の男 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 私の男 (文春文庫)より
4167784017
No.348
(2pt)

自己愛的な物語

近親相姦という極めて重いテーマを扱っているにもかかわらず、描写が浅いと感じた。他のレビューでも散々言われているけど、上澄だけ掬っていいものではないでしょう。
主人公たちの特別さというか、ある種の退廃さ?美しさ?みたいなのを強調することがメインになっていて、殺人とかそういったものが全部単なる舞台装置にしか思えなかった。
そして結局、このまま二人してとことん堕ちていきます、とはならずに、花が普通に豪華な結婚式して、殺人の証拠と一緒に父親消えます、って…。いくらなんでも都合が良過ぎる。インモラルだからとかではなく共感もできない。
多分普通の善良な人と結婚してやり直したい、って感じなんだと思うけど、大塩のおじさんとか散々他人を蔑ろにして、殺人まで犯して今更それかよと。
結婚相手も、ステータス的には一般の人から羨ましがられるお金持ちで、都合良く花の陰の雰囲気に惹かれて、そして都合良く本当にヤバいことには気づかない…という嫌らしさ。
主人公たちに都合の良い自己愛的な話だと思った。
時系列が逆なのと、情景描写は良かったと思うので、惜しいような作品。背徳的な物語は結構好きな方なのに、合わなかった。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302