私の男

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私の男の評価:

3.34/5点 レビュー 311件。 C ランク

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平均点3.34pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全367件 261〜280 14/19ページ
No.107
(5pt)

文学の皮をかぶった変態小説

一言で言うと変態小説。
倫理上のあたりまえと主人公の父と娘のあたりまえ、後者を無くさないために繰り返される罪。
物語は結末から展開され、章を追うごとにすべての始まりへと逆再生で進んでゆきます。
読み進めるほどに解けてゆく父と娘の謎。
官能小説という言い方では安っぽいけど文学と表現するには賛否両論ある。
恋人にもなれず普通の親子にもなれず、父と娘の苦悩はひたすら陰鬱でもどかしく切ない。
ぼんやりとした後味の悪い結末が何とも言えない。
この本を気に入ったら(もしくは読む前に)同じ作者の前作『少女七竃と七人の可愛そう大人』も読んでみる事をお勧めします。似たような題材ですがこちらの方が入りやすいかと思います。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.106
(2pt)

漫画的かな

直木賞受賞ということで手にしてみた。
テーマとしては面白かった。父娘の愛と、男女の愛という、これでもかというまでに粘着質で濃厚な愛の物語。
成長後の花の感情描写などはリアリティがあって鬼気迫る感があった。
しかし!残念なことにストーリーに重みがなかった。このラブストーリーの味付け程度に色々な事件が起こるからだ。
二人のセックスシーンはすごく緻密でリアルな描写なのに、その他の描写にはリアリティがない。ついでに主人公花以外の人物の人間味が薄い、特に中高年男性の描写。災害で家族全員と死別した9歳の少女が直後からあんなに淡々としてるのは…文学というより漫画的なキャラクター設定だなと思ってしまった。家族が目前で死んだショックもそこそこに「この人がいればいい」って。この2人は二件もの殺人を犯しているのにまったく罪を暴かれない。ハネムーン後、淳吾失踪であわてて押入れの中を確認する花がいたけど、え!?ずっと入れてたの…?そして大塩さん無断で写真撮影?
とかとか、こういったディテールが小道具的に不自然に乗っかってきており、話に入り込めない…文学というか漫画に近い。竹宮恵子作の「風と木の詩」と似てるなぁ…と感じたからでもありますが。花と淳吾の関係はジルベールとオーギュのようだ。作者も女性ということで同漫画に影響されて、それゆえ文学的な面でリアリティに欠けるんじゃないかなーと思ってしまった。
というかんじで一部の感情描写のリアルさとストーリーラインのちぐはぐさで星2つです。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.105
(4pt)

後味は、最悪

だけど最後の1ページを読んだ後は純粋に面白いと感じた。物語は近親相姦、殺人と二重の罪を犯した親子についてで、全体的にじっとりと暗く、それでいてどこか胡散臭いような雰囲気をまとっている。個人的にダークな話が好きだからかもしれないが何より腐野淳悟に相当強い魅力を感じてやまない。 雨匂いがしてくたびれた風貌だが優雅な雰囲気を纏っている影のような男。 今までいろいろな作品を読んできたがここまで魅力を感じた登場人物は稀だ。すごく個人的な好みの問題だけれども。だから「私の男」とまで言っていた花が最終的に淳悟ではなく美朗を選んだ理由がはっきりとわからない。そこまで美朗に魅力を感じられないし、むしろキャラ設定も曖昧でいまいちな気が。だけど「おかぁさん」はどんびきだったな。 近親相姦、2人の絡みの場面はリアルで生々しく正直気持ち悪い。花だけに限らず女特有の欲深い、男に対する執念や執着は恐ろしいほどぞっとする。こうゆう話は嫌いじゃないけど。すごくねっとりしている、と表現するのが適切なのかもしれない。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.104
(4pt)

“ぬめり”の正体。

躊躇していた、この本を手に取るコト。なんだか、表紙の絵からいってぬめっとしているではないか。だから避けていたのだけど、以前桜庭一樹のインタビュー記事を読んで “家族”が彼女の一貫したテーマだと知ってから“ぬめり”と家族をどう絡ませ、どのように描いているのか興味を抱き読むことを決意しました。
物語は、家族を事故で失った少女、花と彼女の唯一の身内である男、淳悟の緊密な関係を描いたモノ。まるで恋人同士のような肌と肌との触れ合いや、お互いの存在の奥の奥まで食い込み、許容する二人の深い深い関係。それはもはや、家族の域を超えている。いや、一個人としての領域さえも。でも、禁断の家族愛、近親相姦、といったモノとは違う気がします。
第6章に分かれており、時代を遡る構成。
花の婚約相手の美朗や、淳悟に恋心を抱いていた小町といった
第三者からみた淳悟と花の関係が描かれているのも読んでいて面白い部分である。
読了してわかるのだが、衝撃の結末は、なんとも唐突。そして、救いがない。
まるで、黒い冬の海の真ん中に、独り、 放り出された気分。
やり場のなく、消化しきれない高揚感を如何に消化していいものか、戸惑ってしまうほど。
すごい作品です。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.103
(5pt)

確かに

★の低いレビューにも共感し、納得もできましたが、僕はこの作品、すごい好きです。先ず話の筋が独特で彼女ならではのグロテスクな感じもよく現れていて大変良いと感じました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.102
(2pt)

きもちわる

直木賞受賞作で、父と娘の禁じられた恋愛という内容に惹かれました。が、期待が大きすぎました。
色々な人物の、一人称で進む物語ですが、娘の父親のことを呼び捨てにしたり、おとうさんという表記に変わったり、何か意図があったのかわかりませんが、「おとうさんは・・・」という呼び方で進んだ部分の性描写はちょっと、かなり?気持ち悪かった。父親の男性の魅力がいまいち、乏しいだけに余計に。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.101
(4pt)

実によかった

誰もが絶賛する内容だと思っていたが、ここを見て好みが別れる小説だと知った。
初めて読んだ桜庭一樹だ。好きになった。
凄く巧い。登場人物の心理や動きに不自然なところはなくて、父娘の心が歪にからみあっていく様は、なんともリアルだ。また登場人物周辺の人物の行動や、心理状態もとてもリアル。(主人公の男の恋人とか)こういう女の子は存在しそうに思える。過去にさかのぼっていく構成もいい。こんな硬質なおぞましさは、なかなか他の小説では味わえない。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.100
(1pt)

これを男性が書いていたら果たして受賞したか?

ぺらぺらの人間描写。
出てくる人間が、カキワリの人形のようだ。
読んだ後、ただ不快。
申し訳ないが、濡れ場を書きたかっただけでは?と思ってしまう。
これを男性が書いていたら果たして受賞したか?
それをまず思った。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.99
(5pt)

数枚の絵を重ね合わせた物語。

批判を招きやすい禁忌の題材を巧く料理したなぁ、という感想です。余り長々と書いていないんですね。場面を絞って、何枚かの絵を重ね合わせて全体を想像させるような構成にしています。スリル感が高まると作者は考えたのかな、と思いました。精神の歪み、と言いますか、壊れた精神を持つ男性である父がその場面毎に違ったイメージで登場します。父の変貌してゆく精神世界を垣間見せようとしたのかもしれません。近親相姦、ロリコン性癖、ファザコン性癖といったものは、家族の愛情のある部分が完全に欠けていて、その埋め合わせを行おうとしている、と受け止めました。この作品は、たくさんの謎の説明をしないまま終わってしまいます。心地悪さもあるのですが、余白を随分広めにとって、韻文のような雰囲気を狙ったのかな、と思います。文章の上手さで補っている面も大きいかと思います。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.98
(4pt)

リアリティがないからといって

近親相姦という題材を使いながらも大きく取り上げる程表現が「稚拙」「気持ち悪い」わけでは無いと思います。気持ち悪いと思うのは近親相姦自体をそう思う人が大多数だろうし、桜庭一樹の文章表現は高く評価出来ます。この手の小説にしては題材や内容は重くても読みやすい方だと思います。ラノベから入ってきた作家さんだから余計に評価が厳しくなる点もあるかと思います。実際この作品に関してもリアリティがない→元ラノベ作家だから…という意識があるように思えますがそもそも「ライトノベル」という定義はとても曖昧なものでリアリティがない=ラノベではないと思います。確かに文学としてはまだ発展途上な感じも所々見受けられますが作家の経歴見てラノベがうんたらいうのは短絡的すぎると思います。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.97
(4pt)

気になる点がいっぱいだけど

直木賞取ったということで読んでみました。
最初のほうは「養父と娘で!?」と
娘がいる身としては、衝撃的な内容に
うえええ、と思いながら読みました。
この本を生理的に受け付けない人も
きっといるだろうなぁと思いつつも、
過去にどんどんさかのぼっていって
過去に何があったかわかってくると、
いけないこととわかっていても
親子がなんとか幸せに暮らしていけばいいのにな
とか思ってしまっている自分がいました。
自分の子供は愛情いっぱいで
育ててあげようと
思わずにはいられませんでした。
その後どうなったかとか
もうちょっと知りたかったです。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.96
(5pt)

これ吉井和哉?

吉井和哉がモデルなんですよね?
ピッタリ(笑)。
女子は萌えるシチュエーションだし、
男子も萌える。
桜庭先生の至高なる粘着っぷりが、
見事に昇華された快作です。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.95
(3pt)

アンモラルで強烈な恋愛小説

震災孤児となった9歳の花を、同じく身寄りのない25歳の淳悟が
引き取って、2人きりの歪んだ家族を作っていく、アンモラルで
強烈な恋愛小説。
前に進むことは望めず、底に向かって深く沈んで行くしかない
背徳的な関係は世間の常識からすればおぞましいけれど、
愛情に恵まれず居場所がなかった2人が求め合ってしまうのは
必然で、善悪の線を引くことは難しい。
冬のオホーツク海でひとつの事件が起きるのだが、「殺人」という
人と獣との分かれ道を、海と陸の分かれ目である流氷が
象徴している。
人を殺した花を守るために、故郷を捨てる淳悟。
更に深く絡みあってしまい、もう後戻りは出来ない。
お互いに、相手さえいれば何もいらないという覚悟の
逃避行シーンはとても美しかった。
親子で初恋の人で共犯者、これほどまでに濃密な関係はないだろう。
いくら体を重ねても満たされず、ずっと一緒にいるために相手
そのものになってしまいたいという渇望感が幾度も描かれる。
究極の愛とは相手の幸せを願うことで、そのためには身を引くことも
いとわない献身だと言われるけれど、相手を失うことを恐れるあまり、
いっそ殺してしまいたいという考えに行き付く愛し方も、
わたしは否定できなかった。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.94
(4pt)

なぜか好きなんです

星が低い方たちのレビューを読み、納得もでき、こんなレビューを書けるなんてすごいなぁと思うんですが、文才がどうとか内容が暗いとか云々より、なんだか、私は好きなんですよね。本は、人の肌に合う合わないは必ずあって、タイミングみたいなものも絶対あって。今の私の肌や波長にどうしようもなく合ってしまったのですね。淳悟を愛しいと思ってしまいました。抜け出すべきなのに、抜け出せない。そんな恋愛をしているからかも知れません。話は変わりますが、章の構成の仕方とか、おもしろいと思いました。アルバムを逆からみるみたいで。最後の話が好きですね。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.93
(5pt)

冒頭泣けました

確かに、特殊な状況、心情、それに人としてのタブーなのに、
冒頭から感情移入できてしまいました。
そして、つらくて涙がでました。
人間の嫌な部分を見た事がある人ならば、
あるいは自分の中に、
少なからずあるかもしれない恐ろしい感情に気付いたことのある人ならば・・・
私は、それぞれの主観で読めました。
間違いなく、楽な気持ちでは読めません。
重くて、暗くて、つらくて、悲しくて・・・愛おしくて。
読み終えた今でも、私の男が頭から離れません。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.92
(1pt)

受け入れ難い

直木賞受賞作ということで読んでみたが、読後感が非常に悪かった。というより、読み終えて本当に吐き気を感じた本は、後にも先にもこの本だけだと思う。比喩で言っているのではなく、身体的に不調を覚えるほど、この本の内容には嫌悪感を覚えた。
作者の人物描写の力量は高い。けれども、このストーリーには、希望の光もなく、かといって絶望感を感じるというのでもなく、もうひたすら胸が悪くなる感じしか受けないのだ。
女性の立場から読むとさらにそれが増大するのは、やはり最初に悲惨な運命に巻き込まれていくのが幼い少女だからだろう。
この内容はどうしても小説のストーリーとして受け入れ難いのはわたしだけだろうか。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.91
(1pt)

お金と時間の無駄だった

★ひとつもあげたくない・・・気持ちが悪くて、今すぐ本を売り飛ばしたいけれど誰も買ってくれません。他の方のおっしゃる通り、全然感情移入ができない、内容が薄っぺらい、気持ちが悪い、現実味がない。この本が賞をとるというのはどういう事か・・・今まで読んだ本の中で一番気持ち悪く最悪な本。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.90
(1pt)

ヌメヌメ

一言で言うなら、気持ち悪かった。という感想です。
この父は人としてダメで、どうしようもない嫌悪感を持つのになぜだか絶望的な魅力を感じます。
けれども、それだけでした。ということはこの本の魅力も、
父と娘のヌメヌメした未来のない恋愛。性描写もリアルで画面が眼前に浮かぶところ。
擬音もうまくつかわれていて気持ち悪さを増大させている。
という、気持ち悪いところが鮮明に描かれているところであるとおもいます。
作者の他の作品はどうなのだろう?と気になりました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.89
(2pt)

自己陶酔

「砂糖菓子〜」をハードカバーで読んだ時も同じように思いました。
作者が自分自身で構築した世界に酔いしれているように思います。
その一方で、登場人物の心理描写の描き方はなかなか。
これだけひとりの人物を動かす文章力があるのだから、
もう少し話の内容全体を練って欲しいですね。
個人的に気になったのは、過剰なまでの句読点の付け方。文法的にどうかと思いました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.88
(3pt)

ふと、発行所をみると、文藝春秋、、なんだか納得してしまった

男女愛であり親子愛というものを生々しく描きあげた、第138回直木賞受賞作品。読んでいると、「白夜行」だとか、「永遠の仔」だとか思い出すわけだけれども、それらに比べると描写がより官能的で引く感じである。
1993年7月。北海道南西沖地震で、孤児となった花。唯一の親戚である淳悟に引き取られてからはじまる、悲しい愛の物語なのである。物語の構成は現代の別れからはじまり、過去の出会いまでさかのぼる形式となっている。
章ごとに主観が変わるのだが、その意図が読めなかったり、全体的にあふれる憂鬱感、鬱屈感、倦怠感。なんだかなぁ、な作品で、これが直木賞か、、と思った。ふと、発行所をみると、文藝春秋、、なんだか納得してしまった、五月雨の夜。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302