■スポンサードリンク
私の男
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
私の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全303件 201~220 11/16ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
★の低いレビューにも共感し、納得もできましたが、僕はこの作品、すごい好きです。先ず話の筋が独特で彼女ならではのグロテスクな感じもよく現れていて大変良いと感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞受賞作で、父と娘の禁じられた恋愛という内容に惹かれました。が、期待が大きすぎました。 色々な人物の、一人称で進む物語ですが、娘の父親のことを呼び捨てにしたり、おとうさんという表記に変わったり、何か意図があったのかわかりませんが、「おとうさんは・・・」という呼び方で進んだ部分の性描写はちょっと、かなり?気持ち悪かった。父親の男性の魅力がいまいち、乏しいだけに余計に。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰もが絶賛する内容だと思っていたが、ここを見て好みが別れる小説だと知った。 初めて読んだ桜庭一樹だ。好きになった。 凄く巧い。登場人物の心理や動きに不自然なところはなくて、父娘の心が歪にからみあっていく様は、なんともリアルだ。また登場人物周辺の人物の行動や、心理状態もとてもリアル。(主人公の男の恋人とか)こういう女の子は存在しそうに思える。過去にさかのぼっていく構成もいい。こんな硬質なおぞましさは、なかなか他の小説では味わえない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ぺらぺらの人間描写。 出てくる人間が、カキワリの人形のようだ。 読んだ後、ただ不快。 申し訳ないが、濡れ場を書きたかっただけでは?と思ってしまう。 これを男性が書いていたら果たして受賞したか? それをまず思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
批判を招きやすい禁忌の題材を巧く料理したなぁ、という感想です。余り長々と書いていないんですね。場面を絞って、何枚かの絵を重ね合わせて全体を想像させるような構成にしています。スリル感が高まると作者は考えたのかな、と思いました。精神の歪み、と言いますか、壊れた精神を持つ男性である父がその場面毎に違ったイメージで登場します。父の変貌してゆく精神世界を垣間見せようとしたのかもしれません。近親相姦、ロリコン性癖、ファザコン性癖といったものは、家族の愛情のある部分が完全に欠けていて、その埋め合わせを行おうとしている、と受け止めました。この作品は、たくさんの謎の説明をしないまま終わってしまいます。心地悪さもあるのですが、余白を随分広めにとって、韻文のような雰囲気を狙ったのかな、と思います。文章の上手さで補っている面も大きいかと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
近親相姦という題材を使いながらも大きく取り上げる程表現が「稚拙」「気持ち悪い」わけでは無いと思います。気持ち悪いと思うのは近親相姦自体をそう思う人が大多数だろうし、桜庭一樹の文章表現は高く評価出来ます。この手の小説にしては題材や内容は重くても読みやすい方だと思います。ラノベから入ってきた作家さんだから余計に評価が厳しくなる点もあるかと思います。実際この作品に関してもリアリティがない→元ラノベ作家だから…という意識があるように思えますがそもそも「ライトノベル」という定義はとても曖昧なものでリアリティがない=ラノベではないと思います。確かに文学としてはまだ発展途上な感じも所々見受けられますが作家の経歴見てラノベがうんたらいうのは短絡的すぎると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞取ったということで読んでみました。 最初のほうは「養父と娘で!?」と 娘がいる身としては、衝撃的な内容に うえええ、と思いながら読みました。 この本を生理的に受け付けない人も きっといるだろうなぁと思いつつも、 過去にどんどんさかのぼっていって 過去に何があったかわかってくると、 いけないこととわかっていても 親子がなんとか幸せに暮らしていけばいいのにな とか思ってしまっている自分がいました。 自分の子供は愛情いっぱいで 育ててあげようと 思わずにはいられませんでした。 その後どうなったかとか もうちょっと知りたかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
吉井和哉がモデルなんですよね? ピッタリ(笑)。 女子は萌えるシチュエーションだし、 男子も萌える。 桜庭先生の至高なる粘着っぷりが、 見事に昇華された快作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
震災孤児となった9歳の花を、同じく身寄りのない25歳の淳悟が 引き取って、2人きりの歪んだ家族を作っていく、アンモラルで 強烈な恋愛小説。 前に進むことは望めず、底に向かって深く沈んで行くしかない 背徳的な関係は世間の常識からすればおぞましいけれど、 愛情に恵まれず居場所がなかった2人が求め合ってしまうのは 必然で、善悪の線を引くことは難しい。 冬のオホーツク海でひとつの事件が起きるのだが、「殺人」という 人と獣との分かれ道を、海と陸の分かれ目である流氷が 象徴している。 人を殺した花を守るために、故郷を捨てる淳悟。 更に深く絡みあってしまい、もう後戻りは出来ない。 お互いに、相手さえいれば何もいらないという覚悟の 逃避行シーンはとても美しかった。 親子で初恋の人で共犯者、これほどまでに濃密な関係はないだろう。 いくら体を重ねても満たされず、ずっと一緒にいるために相手 そのものになってしまいたいという渇望感が幾度も描かれる。 究極の愛とは相手の幸せを願うことで、そのためには身を引くことも いとわない献身だと言われるけれど、相手を失うことを恐れるあまり、 いっそ殺してしまいたいという考えに行き付く愛し方も、 わたしは否定できなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
星が低い方たちのレビューを読み、納得もでき、こんなレビューを書けるなんてすごいなぁと思うんですが、文才がどうとか内容が暗いとか云々より、なんだか、私は好きなんですよね。本は、人の肌に合う合わないは必ずあって、タイミングみたいなものも絶対あって。今の私の肌や波長にどうしようもなく合ってしまったのですね。淳悟を愛しいと思ってしまいました。抜け出すべきなのに、抜け出せない。そんな恋愛をしているからかも知れません。話は変わりますが、章の構成の仕方とか、おもしろいと思いました。アルバムを逆からみるみたいで。最後の話が好きですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
確かに、特殊な状況、心情、それに人としてのタブーなのに、 冒頭から感情移入できてしまいました。 そして、つらくて涙がでました。 人間の嫌な部分を見た事がある人ならば、 あるいは自分の中に、 少なからずあるかもしれない恐ろしい感情に気付いたことのある人ならば・・・ 私は、それぞれの主観で読めました。 間違いなく、楽な気持ちでは読めません。 重くて、暗くて、つらくて、悲しくて・・・愛おしくて。 読み終えた今でも、私の男が頭から離れません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞受賞作ということで読んでみたが、読後感が非常に悪かった。というより、読み終えて本当に吐き気を感じた本は、後にも先にもこの本だけだと思う。比喩で言っているのではなく、身体的に不調を覚えるほど、この本の内容には嫌悪感を覚えた。 作者の人物描写の力量は高い。けれども、このストーリーには、希望の光もなく、かといって絶望感を感じるというのでもなく、もうひたすら胸が悪くなる感じしか受けないのだ。 女性の立場から読むとさらにそれが増大するのは、やはり最初に悲惨な運命に巻き込まれていくのが幼い少女だからだろう。 この内容はどうしても小説のストーリーとして受け入れ難いのはわたしだけだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
★ひとつもあげたくない・・・気持ちが悪くて、今すぐ本を売り飛ばしたいけれど誰も買ってくれません。他の方のおっしゃる通り、全然感情移入ができない、内容が薄っぺらい、気持ちが悪い、現実味がない。この本が賞をとるというのはどういう事か・・・今まで読んだ本の中で一番気持ち悪く最悪な本。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一言で言うなら、気持ち悪かった。という感想です。 この父は人としてダメで、どうしようもない嫌悪感を持つのになぜだか絶望的な魅力を感じます。 けれども、それだけでした。ということはこの本の魅力も、 父と娘のヌメヌメした未来のない恋愛。性描写もリアルで画面が眼前に浮かぶところ。 擬音もうまくつかわれていて気持ち悪さを増大させている。 という、気持ち悪いところが鮮明に描かれているところであるとおもいます。 作者の他の作品はどうなのだろう?と気になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「砂糖菓子〜」をハードカバーで読んだ時も同じように思いました。 作者が自分自身で構築した世界に酔いしれているように思います。 その一方で、登場人物の心理描写の描き方はなかなか。 これだけひとりの人物を動かす文章力があるのだから、 もう少し話の内容全体を練って欲しいですね。 個人的に気になったのは、過剰なまでの句読点の付け方。文法的にどうかと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
男女愛であり親子愛というものを生々しく描きあげた、第138回直木賞受賞作品。読んでいると、「白夜行」だとか、「永遠の仔」だとか思い出すわけだけれども、それらに比べると描写がより官能的で引く感じである。 1993年7月。北海道南西沖地震で、孤児となった花。唯一の親戚である淳悟に引き取られてからはじまる、悲しい愛の物語なのである。物語の構成は現代の別れからはじまり、過去の出会いまでさかのぼる形式となっている。 章ごとに主観が変わるのだが、その意図が読めなかったり、全体的にあふれる憂鬱感、鬱屈感、倦怠感。なんだかなぁ、な作品で、これが直木賞か、、と思った。ふと、発行所をみると、文藝春秋、、なんだか納得してしまった、五月雨の夜。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容は、過激というか倫理に反している内容。怖いものみたさの人の心理や やじうま根性をうまく刺激している。 ただ、この小説をよんでよい時間を過ごした。。。と感じる人は あまりいないのではないか。 現代アートにもいえることだが、問題作だからこそ、読む価値を かんじる人にはおすすめ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
陰鬱で淫靡な世界の描写と過去に遡りながら登場人物の生い立ちを振り返っていく構成には、巧みさを感じる。途中、中だるみすることもなく、最後まで読み手を引き込む力もあるし、登場人物のキャラ設定も分かりやすく、筆者の筆力には感心。 評価できない点は、淳吾と花がどうして、このようなアブノーマルな関係になってしまったのか、性格形成の原因や過程があまりにも単純というか、省略されている点。 それと、淳吾の喫煙シーンが多過ぎ。ちょっとしつこい。 粘着系のセックスシーンの描写も好きになれないし、子供には読ませられない。 でも、全体としてはおもしろいし、直木賞受賞というのは頷ける。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めてすぐに分かる。危ないな〜・・・と言う感覚・・・。桜庭一樹の作品では、今までにも時々見られた「雰囲気」、じっとりと、濃密な、「淫靡」な雰 囲気が冒頭から溢れかえっている。章ごとに語り手が変り、時間は過去に遡っていくが、次第に濃さを増すその雰囲気に息が詰まりそうに・・・徹底的に過激な 「性描写」も現れる・・・。(18歳未満はちょっとやめた方が良い?)余りの徹底ぶりに投げ出したくもなったが、真正面から「タブー」に切り込む姿には作者の「本気」が感じられた・・・。 描かれるのは、父と娘の「救いのない日々」であり、やがて罪人として「破滅」を予感させる・・・。しかし、結末に向かうに従って見えてくるのは、「家族」 を知らずに育った二人の切ない思い・・・。そして、それまでの「救いのない日々」も納得させられる・・・。この「どうしようもない」、だから 「切ない」という描き方は桜庭作品の「王道」だと思うけれど、この作品は、その「どうしようもなさ」が並外れているな・・・。 最後に描かれるのは、ようやく巡り会った父と子の無垢なる姿・・・思わず泣けます・・・。 確かに、全体の構成や描写にこれで良いのか?とも思う。「未完」?とも感じるのだけれど、この終わり方によって、私は「救われた」としか言いようがない事を正直に認めましょう。 桜庭一樹・・・切ない物語を書かせたら最高であるが、成熟した女性としても、ここまで踏み込むとは思っても見なかった。これからどこへ向かうのか?末恐ろしい人物である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
うちの学校の図書館にはライトノベルも置いてあり、挿絵にハダカがあると問題になるらしいが、そんなものよりずっとこの本の方が問題があると思う。醜悪な内容でミステリーとしての内容も稚拙だと感じました。読んだ後に直木賞を受賞作品だと知って愕然としました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!