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(短編集)
ぼっけえ、きょうてえ
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ぼっけえ、きょうてえの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全174件 1~20 1/9ページ
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初の岩井志麻子さんの作品。岡山弁に慣れていないので最初は読みづらかったものの気づけば引き込まれていました。怖いというよりも哀しかった。終始ジメジメとした薄気味悪さを感じました。結局人間がいちばん恐ろしく、ぼっけえきょうてえです。audibleで聴いたら怖さが増しそう。 | ||||
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角川ホラー文庫の中でコレが一番好き。 | ||||
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何年か前に映画を観たのを思い出して、原作を読んでみようと購入しました。 原作では拷問シーンは描かれていないのですね。 映画とはまったく異なる作品として成立しています。 岡山弁全開の「ぼっけえ、きょうてえ」から「密告函」への切り替わりがすごい。 一瞬別の著者の作品かと思った。 岩下志麻子氏の才能に驚かされる。 個人的には密告函が良かったです。これは怖い。 幽霊とかオカルトというよりも、村八分とか夜這いとか虐げられる女性とか、 そういった当時の日本に対する怖さを感じました。 まあ、今でもあるけど全然違いますよね。逃げ場のない怖さを感じた。 | ||||
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日本ホラー小説大賞の作品だったので購入。4つの中で「依って件の如し」が一番良かった。津山事件を連想させるような展開で動機は村八分だったか。村社会や農家の貧困や逃げ場のない閉塞感が切ない。可哀想な牛は売られてどうなったのか | ||||
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読むに足るのは表題作くらいかなぁ。 それすらも怖いというより悪趣味のトッピング全部乗せといった感じのおぞましいお話でした。 よく50ページくらいの長さの話にここまでネタを詰め込んだもんだと感心はしましたが、それできょうてぇかというと違うように感じました。 一昔前の岡山の遊廓で遊女が客に寝物語として語った身の上話という体の短編。 これは自分で読むよりオーディオブックで夜に布団の中で聞いた方が良いかもしれません。 | ||||
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ずいぶん以前文庫本で読んだのだが、再度読み直したく探したところ見つからなかったのでKindle版を購入。表題作は岡山市中心部を流れる旭川の中洲、東中島と西中島。そこにかつてあった遊廓が舞台。旭川の中洲は山尾悠子さんの「飛ぶ孔雀」の中にも描かれていた。子供の頃はその中洲の北の方の広い空き地で木下サーカスが定期的にテントを張っていたのを思い出す(木下サーカスの本部は岡山市)。当時でも遊廓の名残のあった南の方は子供心にも少々怖くて行った記憶はない。ないが、両方の川岸はよく通ったし、中洲の上の京橋、中橋、小橋は自宅から繁華街や駅への道でもあり、頻繁に通ったものだ。今は都会に出てきているのであまり帰ることもないが、岡山弁(古い時代のものだが)も含めて懐かしく読んだ。ホラーと銘打っているが、どれもストレートに怖い話ではなく、明治・大正の田舎を舞台に、貧困、因習、偏見、差別の中で生きていた人間の心の奥底の狂気、暗黒面が描かれており、じわっと鳥肌が立ってくるような話だ。久しぶりに読み直したが、岩井志麻子さんはうまい作家だと改めて思った。 | ||||
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岡山方言が分かる人には とても怖く面白い本です 何とも言えない 怖さやイメージ 上手く説明する語彙が無いので 読んでみて欲しい | ||||
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ネタバレを含みます。 まず、表題作『ぼっけえ、きょうてえ』。 ぼっけえ、きょうてえ、とは、岡山地方の方言で、凄く怖い、という意味。 或る男が競艇に嵌って、借金まみれになって一家離散するホラーではありません。(要らんことを枕にするなって? 仰有るとおりです。(自嘲)) 遊郭の一室で女郎が客に聞かせる身の上話。 岡山から出てきた女郎。 岡山でも北部で、貧しい農家なので、母が産婆をやって育ててくれたという。 その産婆というのも、間引き専門の仕事で、よって自身も業が深いと話す。 貧しい時代の生活。さらに、最低限の教育も受けられなかった身の上。そういう時代が描かれている。(蒸気機関車のレール敷かれる少し前の時代) それに自身も、一旦は間引かれかけたのだが、生命力の強さから生き残った、と。 それにしても、話しを聞いている方の客は余程寝付きが悪いらしい。だから、女の身の上話も長くなる。 女郎には双子の姉が居て…。 寝付きの悪い客が女郎の秘密を見てしまうのだが……。 文体が凝っている。すぐにはすらすらとは読めない文体だが、それだけに重い。 また、明治後期の時代背景を正確に書いていることから、著者は年齢的にも若いし(僕と同年代だし)、祖母、祖父から聞いていた話を活かしたとしても、それだけでは書けないと思う。やはり、さらに取材や勉強をされたのだと思う。 女郎(妾(わたし、と読ませるが))が、語りという形で進めていく文体だから余計に怖い。母の因果な仕事により業がまわってきてそんなことになったのだな、と思わせる説得力もある。 次に、『密告箱』。 コレラが流行して、匿名で「どこそこの誰それの姿をあまり見ないが、ひょっとしてコレラにかかって家で寝込んでいるのではないか(それを家族が隠匿しているのではないか)」と投書させる為に出来た『密告箱』。 村のその為の専門の病院は、患者を治療する気がなく、ただ隔離されて弱らされてしまう。だから、あの病院に行ったら死ぬから、家族が感染したことを隠そう、という誤認識による風潮ができてしまったということ。 あいつが密告したから、ウチの人は病院に連れていかれたということになるので、匿名で箱に投書しようという案が出て、それを開けて、名前のあった人の健康状態を確認に行く仕事を任せられるのが主人公。 ところが、投書に多い名前のなかに、自称祈祷師の女が居て、主人公はその女に恋して…。 やはり、男(主人公も含めて)は色欲に迷うもの。 男の妻の鋭いかんぐりと、表面には出さない嫉妬から、最後は決定的な結末に。 やっぱり著者の岩井さんにも、このような動機があるのかも知れない。色恋のどろどろしたものを経験してないと、こんな風には書けないなぁ、と思った。 『あまぞわい』『依って件の如し』は、怪奇現象は特にはないホラーだ。 貧しい村での生活。家庭内では、酷い疎外や暴力があったということが長々と語られ、そういう様々な経緯から読者の心理に与える恐怖を浮かびあがらせている。 いずれの作品も、時代考証が大変だった筈で、これは簡単には書けないなぁ、と思った。岩井志麻子氏はタレント性もあるが、やはり、作品は重い内容の秀作を出されている。 | ||||
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いくつか気になるところもありますが、面白かったです。件の話だけ、ちょっと間延びした感があって、展開の遅さに疲れてしまいました。件って体のほうが牛だと思ってたんですが、地方によって違うんでしょうか。 | ||||
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ナイス | ||||
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テレビなどでお見掛けする著者からは想像できないが 文章がとてもうまい。また表現力がある。 4つの短編からなる。 時代と場所の設定はいずれも同じで 明治期の岡山県北部の片田舎。 いずれも貧困と性と憑き物がテーマ。 岡山弁と古語が混じるため少し読みづらい部分もあるが 文章が上手なのでスラスラ読める。 上記のテーマに少しでも興味がある方は 読んでみて損はないと思う。 角川ホラー文庫なので、当然ではあるが怖い。 | ||||
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簡単に読めるホラーだよ。 もう少し怖いのを期待していたのでこの評価。 | ||||
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5時に夢中のコメンテーターのイメージが強かったのですがどんどん引き込まれてあっという間に読み終わりました。強烈な怖さというより、読んでからしばらくは頭の片隅にずっとあるような怖さです。暗い田舎の村の世界観に覆われます。岡山弁がその土地の人に語って聴かされている感じがしてすごく良かったです。怖い話でしたが、岡山に行ってみたくなりました。 | ||||
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きょうてぃ。きょうてぃ。恐ろしい。しかしそれ以上に哀しい。考えてみれば番長皿屋敷も牡丹灯籠も、もちろん四谷怪談も哀しい女性の物語だった。そんなことを思い返す作品です。 | ||||
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怪談かと思いきや・・・。 幽霊の話の恐さよりも・・・です。 ネタばれしないように紹介するのは難しいのだけれど・・・。 とにかく、面白い。 いやさ、恐い。 読むべし!ぴょん! | ||||
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「ホラー」より「怪談」というに相応しい3話。 貧困や村八分など時代背景からくる 登場人物たちが虐げられる姿などが強く印象に残りました。 逆にそちらの方が強く記憶に残り、 怪異そのものや、話の怖さなどはちょっとしたスパイス程度に感じてしまったくらいです。 ホラーとして見るなら星は2つかな。 人物の喋りはキツくはないものの、方言まじりな口調で (当たり前ですが)やや読みづらい。と感じました。 志麻子さんは著書より先に ヒョウのような出立ちで下ネタを躊躇なく仰るの方。とテレビで見知っていたので こちらを読んで著者と著書のギャップに驚いています。 | ||||
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約20年ほど前に読んでみたいと思っていたものをやっと購入し一気に読みました。 感想は怖いというよりもこの女性の生い立ちが余りにも可哀想という事。 それだけに内容が「とても怖い」というよりも「強い物悲しさ」が甲斐庄楠音氏のカバー装画から感じられる通りというところにこの作品に拘る作者の凄みを感じました。 | ||||
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ヤバい世界に引き摺られてゆく感じ。面白すぎる。世界観が変わる。 | ||||
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ずっと読みたかった本です。 表題の話が一番、感懐深く面白かったです。 怖いというより悲しい話。 メディアで話す本人の体験談の方がホラー的怖さがあると思います。 | ||||
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んですが、藤本義一さん の 人面疽奇譚 にインスパイアされているかな、と思いました。あっちは江戸時代 坂田藤十郎、でしたが。 藤本さんの当時の芸道もの諸作は、明治時代&その貧困がベ一スになっている印象があります。 あわせて読まれるのも一興かと。 | ||||
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