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(短編集)

ぼっけえ、きょうてえ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ぼっけえ、きょうてえ
ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)

ぼっけえ、きょうてえの評価: 3.98/5点 レビュー 174件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.98pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(3pt)

暇潰しにぜひ。

簡単に読めるホラーだよ。
もう少し怖いのを期待していたのでこの評価。
ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)より
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No.17:
(3pt)

ザ・怪談

「ホラー」より「怪談」というに相応しい3話。

貧困や村八分など時代背景からくる
登場人物たちが虐げられる姿などが強く印象に残りました。

逆にそちらの方が強く記憶に残り、
怪異そのものや、話の怖さなどはちょっとしたスパイス程度に感じてしまったくらいです。
ホラーとして見るなら星は2つかな。

人物の喋りはキツくはないものの、方言まじりな口調で
(当たり前ですが)やや読みづらい。と感じました。

志麻子さんは著書より先に
ヒョウのような出立ちで下ネタを躊躇なく仰るの方。とテレビで見知っていたので
こちらを読んで著者と著書のギャップに驚いています。
ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)より
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No.16:
(3pt)

地方色を活かした独自色の強い作品だが、怖さが感じられない

一緒に収められている他の3作同様、岡山県の地方色、言葉、戦前の貧しく虐げられた人々への焦点など、なかなかの独自色を打ち出している作品だ。

一方、文体が方言交じりのため読みにくく、また、現実と幻想の境が不分明のうちに語られるため、すっと頭に入ってこない。

そして何より、ホラー小説なのに、少しも怖くない!
怖さを期待すると、当てが外れる。

好みと評価が分かれる作品だろう。
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No.15:
(3pt)

郷土色あふれる怨念話

岡山県の伝承を方言や地元言葉で綴る怖い小噺が四遍。いずれも女の怨みや、犯した罪への怖れなど鬼気迫る物語。目の前にいながら、影の向こうにいる何か。見えない恐怖は、怯えの気持ちをかき立てるファンタジー。
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No.14:
(3pt)

思っていた怖さとは少し違っていた

表現は巧みだと思うが、いわゆるホラーとはちょっと違う気がした。
個人的には怖いというよりも切ない。悲しさの方を感じる。
ぼっけい・きょうてい=本当に怖い
岡山の方言らしいけど、読者にしてみればそうでもない気がした。
主人公のような生い立ちで、そこに生きなければならないがんじがらめな苦しさがそこにはある。
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No.13:
(3pt)

作者のビジュアルからは信じられない筆力です。

ねっとりと、まとわりついて、ずっと記憶に残るような恐怖です。凄い作家さんです。
テレビで見る作者とのギャップに眩暈がします。
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No.12:
(3pt)

読みにくい

方言がきついというのもありますが、もし全て標準語だったとしても、少し読みにくい文章だとは思います。しっかりと読まないと意味が解らず、しばらく読み進めてから、ああそういうことか…という感じが何度もあったので。
ただ表題の「ぼっけえ、きょうてえ」は読みにくくてとても面白かったです。全く怖くはないのですが、一昔前のタブーがてんこもりといった感じで、インパクトがありました。
その他3作は「ぼっけえ、きょうてえ」ほどの面白さもなく、暗い話が延々と続いて正直、読んでいて苦痛でした。
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No.11:
(3pt)

ちょっとだけ、きょうてえ

ぼっけえきょうてえ短い話が詰め込まれた短編集。
表紙、タイトルからして古き時代の和製ホラーということは想像がついたのですが、文体まで強い方言が使われているのは面食らいました。なので方言が原因でいまいち作品に入り込めなかったという経験をお持ちの方は避けた方がいいと思います。かくいう私も読んでいて世界観に入り込むまでだいぶ苦労しました。
いわゆるビックリ系ではなくじっとり系のホラー小説なのですが、読んでいて予想を超える怖さだとか、これからどうなってしまうんだろうというハラハラ感、そういったものは正直ありません。百物語を口頭で聞いて「へえ~怖いね」で終わるくらいのお手軽な恐怖感です。
率直に言えばストーリー的には☆2が妥当だと感じたのですが、そのストーリーを飾る文章力が非常に高く、その分を考慮しての☆3です。田園の広がる田舎の風景、すぐ隣まで漂ってきそうな血生臭さ、文章からリアルな情景が伝わってくるようでした。もっともそれを強く感じた『依って件の如し』がお気に入り。
ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)より
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No.10:
(3pt)

怖くはない

怖いというより、気持ち悪い、かなあ。
背筋が凍るようなものを求めていた場合、少し味が違うものだと感じるかもしれない。
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No.9:
(3pt)

うすら寒い恐怖・・・。

ただ、ひたすらうっすら怖い・・・。
表紙の女性も幽霊画みたいだし。
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No.8:
(3pt)

優れたリアリティが容易に怪異まで受け入れさせる忌憚話集。

岡山県北の津山や瀬戸内など、備前・美作地方の近現代の寒村を舞台とした、著者の代表的短編集。

 四編何れもが明治後期の、まだ文明開化の恩恵が行き渡らない寒村の風景を克明に描写し、主人公達は皆、赤貧と圧搾、精神錯乱、汚穢と禁忌、近親相姦、そして罪の意識と死者の怨念に苛まれて、正気と狂気の狭間で様々な怪異に襲われる。ただし、評者にはこれら諸編は幻想文学でも怪奇小説でもない様に思える。

 これら諸編は、著者のリアリティに秀でた情景描写に最大の価値を見出だす。明治維新から30年、山陽では都市化・近代化が進みつつあったが、中国山地に分け入った農村や、殖産の恩恵を受けない漁村では、藩政時代三百年その儘の風景が、あらゆる旧弊や禁忌と共に存在していたであろう。人は神仏とも妖魔とも今よりずっと近く、夜の闇もまたより漆黒の度合い濃く、跳梁跋扈する魑魅魍魎の存在などは死と同程度に身近な恐怖であった筈である。

 本書では社寺神仏より遥かに、死後も汚濁に塗れた死霊が親しく登場する。それが暗黒の中世その儘の農村漁村の詳細な描写に違和感無く融合していると思える。故に禁忌や汚穢の中で這いずり回る主人公達が遭遇する怪異は、彼等には勿論、我々にとっても現実の事としてすんなりと受け入れさせる為のリアリティを随所に書き込んでいると感じる。これらに類似する事実は何処かで現実にあったろうし、事実此の津山地方は昭和13年に『津山三十人殺し』を行った都井睦雄を育んだ地でもあるのである。

 表題作「ぼっけえ、きょうてえ」の極彩色の世界観は良い。岡山の或る遊郭の美しくもない遊女の過去は、血と同じ褪せた紅の色である。母がその兄と交わって出来た子である主人公は、禁忌と汚穢の凝縮された様な少女期を過ごす。その分限の者らしく河原に棲み、母の職業である堕胎産婆で引き摺り出した胎児を、弔いも顧みもせずに置き棄てている荒涼感が良い。此方にまで腐臭が臭い立つ様である。しかし終わりがいけない。「人面瘡」という、物理的な存在の死んだ姉が登場する事によって、陰惨な追憶の世界が壊され嘘臭くなり、例えるなら此処からゾンビ映画を見せられた様な気になる。結末は違った方が良かったのではないか。

「密告函」は津山近郊の寒村で流行したコレラ対策に携わった善良な村役場の小役人が主人公。人々の嫉妬・羨望・悪意、不治の病と村八分に為る事への恐怖と職責との板挟みに苦しみ、その心の襞に噛み込んで来た狐憑きの夫婦と、その淫靡な娘の肉体に惑溺し堕落していく。人間誰しもが持つ野獣性と狡猾さ、保身と裏切り、物欲と劣情、支配と抑圧を活写したリアリティの極致である。

「あまぞわい」は評者には四編中最良と思われる。どう仕様もない境遇下に身を落とした酌婦は、萎足の青年と姦通したが為に夫に青年を殺され、その死の影に怯える。岡山育ちの女が全く何も出来ない瀬戸内の漁村に投げ込まれ、夫には虐待され周囲からも蔑まれ、逃げ場も無く絶望に追い込まれて行く心の葛藤が素晴らしく表現されている。

「依って件の如し」は母と兄との子である主人公が、赤貧どん底の辛酸を味あわされ、狂死した母とおぼしき獣人の影に怯える話である。凌虐とサディズムの極致であり、著者の趣味が十二分に味わえるが、獣人の存在と一家惨殺の一件が展開上の重要さを感じさせず構成上の未熟さを感じる若い作品である。その獣人とは「件(くだん)」である。古くは人頭牛身で人語を解し、凶兆を告げ対処法まで教えたと言うが、明治以降は一転して牛頭人身で人語を解せず、凶事に出現する。何故か神戸甲山周辺で目撃例が集中し、神戸大空襲、阪神大震災の際には複数者の前に現れている。此の短編は後者の「件」である。何れにしても大変興味深い存在である。

 それにしても、装丁に使われている甲斐庄楠音の美人画『横櫛』は見れば見る程に素晴らしい。怪しく艶やかで、此の様な敵娼ならば惑溺し堕落するのも良いかなと思えてしまう。
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No.7:
(3pt)

きょうてえくない

遊郭で、ある一人女郎が客に身の上話を語り始める。

終始岡山弁で話は語られる。それが奇妙な世界観を作りあげていることは事実だが、読みにくくなっていることもまた然り。話は面白いが、ホラーは感じない。などなど、新人賞の作品らしくセンスは感じられるが、粗が目立つ作品。


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No.6:
(3pt)

不快

すみません。多くの方々の高評価はよくわかるし、私もこの作者の力量は絶賛するのですが、、、、ストーリーが不快でした。
「怖い」でも「悲しい」でもなく、「不快」。
表題作は、とくに前半は秀逸。汚いものを描写してむしろ美しいと感じさせる筆致は異空間で、上質な絵画みたい。ラスト数ページを除くなら、私にとってもお気に入りの作品でした。
でも2本目は何?? 人間の醜い面をこれでもかと暴き立てるだけ。それでも読後に「哀しさ」みたいなのを感じられればいいんだけど、あとに残るのは不快感だけ。中途半端に出てくる生霊らしきものも意味がわからないし、いったい作者は何を言いたくてこの小編を書いたんだろう??
文学作品としては文句なしにハイレベルで、プロの書き手達が絶賛する理由もよく理解できます。でもエンターテイメントとしてはどうなの?
2本目で辟易して3本目以降を読む気になれなかったので、評価が偏っていたらすみません。
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No.5:
(3pt)

なぜ大賞・・・?

驚いた。どうしてこのレベルの作品が大賞なのだろう、と。
描写は粗く雰囲気だけでもっている作品である。それも過去の名作怪談の焼き直しにすぎない。
ただ方言を駆使した語り口の上手さは確かに上手い、と思う。ホラー大賞受賞作としては恐怖感は皆無であるが、昔ながらの怖い話を読みたい方には良いだろう。
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No.4:
(3pt)

思ったほど

表紙にひかれて買いましたが
一番恐かったのは表紙だったんじゃないかと。。
表題作の遊女の話は日本昔話に出てきた妖怪と変わりないし
ポイントは方言で書いてあるところでしょうか
内容自体はホラーと言えるものでもないけれど方言で怖さを出している感じ
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No.3:
(3pt)

何だかやたら褒められてるけど

 どうなんだろう。確かに、表題作は面白いと思う。話も上手いけど、語り口がそれ以上にめちゃくちゃ上手い。 だけど、それ以外の作品はちょっとどうかと思った。ひたすら重苦しくだるくなるだけ、のような気がした。
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No.2:
(3pt)

きっと日常のすぐ脇に,非日常という真っ暗な穴があるのだろう。いまより少し前,日本はもっと薄暗くて,その穴は今よりも濃密に毒を吐いていたのだと思う。筆者は,今は見えにくくなったその穴を指し示しているのではないか。綺麗な文章でかかれた,醜い人の業をこれでもかと見せられた。
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No.1:
(3pt)

ねっとりした恐怖。

行灯のあかり。ほつれた後れ毛。ほうずきの茎で胎児を殺す、とこの本で読んでから、神社の境内で売られるほうずきさえ血の影が見えるよう。「親の因果が子に報い」という口上を聞いたことがあるが、きょうだいで夫婦になったせいか、シャム双生児として妹の頭に張り付く姉のわらい顔。ねとねとした血の匂いのするような語り口。読み進むも怖いし、読まずに後を想像にまかせるのも怖い。
ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)より
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