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(短編集)
ぼっけえ、きょうてえ
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ぼっけえ、きょうてえの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全174件 101~120 6/9ページ
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どこの国の言葉?自分には解読不可能なので読むの断念。日本語に翻訳してから出して欲しかった。 | ||||
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私はこの一冊はホラー色より男女の色々な愛の形の話だと思いながら一編ずつ読み進めた。 巻頭の「ぼっけぇきょうてぇ」は本を読む前にネットで映画の「インプリントぼっけぇきょうてぇ」の 予告を見たせいか大まかに先読みしてしまった感があったので、それよりも 「密告箱」の方がゾクゾクきました。 弘三の妻トミの女ならではの嫉妬を思うと、この世で一番ぼっけぇきょうてぇものは女だなと思いました。 すっごいホラーなのにクールだなって…私も旦那さんと喧嘩して許せない程な状況になったらトミを見習おうかしら(笑) | ||||
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ホラーと呼ぶには耐えがたいほどの薄さ。 考証としての真実味は軽く、表現の嫌悪感だけがホラーかな?って勘違いさせる。 多々の参考文献から集められた要素が消化しきれず 構成の甘さから落ちの部分が途中で露呈してしまっている部分が残念。 ただ読後に食事に勤しむことはできないほどのグロテスクな表現は 称えられるべき個所かもしれないが、趣味の範囲を越えてはいない。 とはいえ、あえてO県の実際の地名をとりあげて 書かれた意図が示すところは個人的には興味が深い。 趣味の本と割り切るべきなのかもしれません。(あくまでも個人の感想です) | ||||
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日本に生まれてよかったと なぜかしみじみ思ってしまった そんな 怪奇なお話たち 皆に読んでほしい | ||||
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表題作は、書評をいくつも読んだ後に読むとあまりよろしくない。ささっと、サクっと読むべし。 「奇形大百科」と「辺境」と「遊女の歴史」「日本残酷ものがたり」をひとつ鍋で煮込むとこうか…ちゅう。受賞当時のダビンチやら、書評で、文系の知的な人々がイイという理由がそんなところに伺えた。そういう人が好きそうなエッセンスや仕掛けがあった感じ。 受賞当時『夢見るうさぎとポリスボーイ』でJKエロかましてた人が方向変換か…と思ったものだ(かの処女作はエロが読みたかった訳でも無いのに性的で迷惑な作品だったので、著者はいつまで経っても夢見るうさぎとポリスボーイの人だ)。 某関西芸人がボッケー協定なアクセントで発声したが、ぼっ<けぇ>きょう<てぇ>と、<>はやや高アクセントで言うとそれっぽい。 表題作以外は目が滑った。伝染病や狐つきの話(オサキ狐を連想する名前がでてた)等。 | ||||
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方言を用いて書かれていますので、 少し読みにくく感じることもありますが、 でも、だからこそ感じるリアル感が良いです。 正直、生きている人間が一番怖いですね>_< これを読むと、改めて思い知らされます・・・ | ||||
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すみません。多くの方々の高評価はよくわかるし、私もこの作者の力量は絶賛するのですが、、、、ストーリーが不快でした。 「怖い」でも「悲しい」でもなく、「不快」。 表題作は、とくに前半は秀逸。汚いものを描写してむしろ美しいと感じさせる筆致は異空間で、上質な絵画みたい。ラスト数ページを除くなら、私にとってもお気に入りの作品でした。 でも2本目は何?? 人間の醜い面をこれでもかと暴き立てるだけ。それでも読後に「哀しさ」みたいなのを感じられればいいんだけど、あとに残るのは不快感だけ。中途半端に出てくる生霊らしきものも意味がわからないし、いったい作者は何を言いたくてこの小編を書いたんだろう?? 文学作品としては文句なしにハイレベルで、プロの書き手達が絶賛する理由もよく理解できます。でもエンターテイメントとしてはどうなの? 2本目で辟易して3本目以降を読む気になれなかったので、評価が偏っていたらすみません。 | ||||
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短編なのにインパクトが凄い。 読み終わってから、何度も思い返してみて怖くなる。 “ホラー”って、どういうものだろう。 目を背けたくなるほどグロテスクで、空恐ろしく感じるもの? “もののけ”は確かに怖い。 そういうものの怖さは、この作品の中にも多少はあった。 落語や昔話の“のっぺらぼう”のような、終わりの無い恐怖と言おうか。 寝ても覚めても追いかけてくるような恐怖。 “姉”の描き方が怖かった。 意思はあっても身体を持たない“姉”は、やっぱり“もののけ”なのかもしれない。 でも、この本の本当の怖さは“もののけ”じゃなかった。 人間の悪意とか強欲。 その象徴が“姉”であったように思う。 | ||||
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タイトルと同名の作品「ぼっけえ きょうてえ」は正直言うと私は、ちっとも怖くなかった。 多分、購入前に散々読んだレヴューで期待値が上がり過ぎていたからだろう。 どちらかというと他の3作の方が期待していなかった分、非常に満足した。 いずれも土ぼこりを感じるような生っぽい作品で私は面白いと思ったし、無意識の先読みも起こらなかったところを考えても集中して読めたと思う。 買って良かった。 | ||||
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岡山を舞台にした明治大正ホラー。 情景描写が何とも言えない不気味さで物語に引き込まれる。 | ||||
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遊郭で客に語りだす所から始まるのだが、客の言葉は書かれていない。遊女の一方的な話しかけだ。遊郭や遊女といった設定は初めてだったので新鮮だった。ジャパニーズホラーってやつだね。やっぱり日本のホラーの方が風情があるかな。 昔の日本の田舎はこんなんだったのか〜ってフィクションなのに心が痛んだ。 で、短っ!!って思った。大賞じゃなくて短編賞じゃないんかい!! | ||||
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この本を最近になって読んだのですが、なかなか面白かったです。 前、この本が話題になっていて怖いもの好きの私にとっては、 「全然怖くなさそうだし、第一面白くもなさそう」 と思い込んでいました。 お化けが出てくる怖さではなく、現実的な怖さみたいなものが感じられて、お化けが登場する本に飽きた人はこういう現実的な怖さの本をお勧めします。 | ||||
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自分にとって角川ホラー大賞といえば、「リング」「パラサイト・イヴ」「黒い家」、短編であれば特に「Dブリッジ・テープ」のイメージがある。 久しぶりにホラーを読みたくなって、大賞受賞作品を手当たり次第に買ってみたが・・・。 これ、本当に大賞取ってるんですか?と言いたくなるくらい怖くない。 内容がグロテスクなのは認めるが、背筋が寒くなるアノ感覚までには到底及ばない。 無理に大賞選ばなくてもいいんじゃないですかね・・・。 | ||||
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題名とは違い全然怖くありませんでした。短編集の為すぐに読めてしまうので内容は書きませんが、最後の落ちもいまいちで、大賞をとった作品にしては私は楽しめませんでした。 この作者はこの後ホラー作品ではなく官能系の作品ばかり描いているので、選考委員は受賞作を誤ったと思います。 この賞は一年ごとに受賞と受賞作なしを繰り返しているが、それがわざとらしく感じられる。 個人的には「黒い家」は妥当な選考だと思うが、この作品は疑問を感じざるを得ない。 | ||||
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評価が高いということで読んでみましたが残念ながら自分にとっては全く怖くありませんでした。こんな評価高いんだからいつか怖くなるんだろうと思って読み進めたのにそのまま話が終わってしまった感じです。何人かの方が言われてるように表紙が一番怖いかと…。 個人的には怖い、生理的に受け付けないといった点では同じ短編でも小林泰三さんの玩具修理者のほうが上です。あれは途中で読みたくなくなりました。 | ||||
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驚いた。どうしてこのレベルの作品が大賞なのだろう、と。 描写は粗く雰囲気だけでもっている作品である。それも過去の名作怪談の焼き直しにすぎない。 ただ方言を駆使した語り口の上手さは確かに上手い、と思う。ホラー大賞受賞作としては恐怖感は皆無であるが、昔ながらの怖い話を読みたい方には良いだろう。 | ||||
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表題作「ぼっけえ きょうてい」は、とても怖くて、キモチワルイ話です。 でも、主人公の遊女が、私は大好きなのです。 彼女、実はとてもいい女だと思う。 生まれのせいか、ひねくれているけど、(彼女なりの)優しさもあるし、こんな境遇に生まれていなかったら、いいおかみさん、母親になって、普通に幸せになれたんじゃないかな。 まあ、そうはいかないのが、岩井志麻子の世界なのでしょう。 初めて手に取った、岩井志麻子の小説が、この本で良かった。 それから、岩井志麻子の本を、読み漁っています。 岡山弁を多用した、独特の、暗い世界。 希望なんて、ちっとも感じさせない貧しい生活。 でも、それでもたくましく生きる人たち。(特に、女性) 密告函の、主人公の奥さんは、怖いなあ。 にこにこしながら、だんなを裏切る女のしたたかさ、情念の強さ。 うん、ぼっけえ きょうていの主人公の遊女より、彼女のほうが怖い。 | ||||
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正直読み始めてなんだか嫌な感じがした。 私はヌルリとした恐怖が苦手だから。 でも読む進むうちに、なんだか涙が出そうになった。 死ぬことだけを最後の望みとして生きている女性。 すごく哀しくて、かつ愛おしかった。 | ||||
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タイトル作「ぼっけえ、きょうてえ(とても、怖い)」を初めとする明治時代の岡山を舞台とした土着性溢れる恐怖譚。読む者の心身にジワジワと染みこんで来る粘着質の戦慄が堪らない。 「ぼっけえ、きょうてえ」は女郎の寝物語として語られるので全編岡山弁である。このため土着性が増しているのは言うまでもないが、その他の作品も当時の岡山地方の様子を巧みに取り入れて往時の雰囲気を醸しだしている。 極貧の生活、閉じられた生活空間における因習、その中での生と性の営み、嫉妬心、疑心暗鬼、死が当たり前のように眼前に現れる恐怖。これらが渾然一体となって、幻想とも現実とも判別がつかぬ物語を紡いで行く作者の手腕は見事である。 本当の恐怖が人間の心の闇からやって来るという事を改めて示してくれた傑作。 | ||||
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直接に怪奇というより人間味の染み出したような怖い話という感じ。 なにより表題作はその極致といっていいと思う。 不幸で醜く、陰湿で不快な道徳に反したドロドロとしたベースになにか主人公そのモノの不思議な優しさが話を幻想的にさせ、ラストにそれを現実的に色変えたのが話全体を「ぼっけえ、きょうてぇ」にさせたんだと思う。この表紙を見たとき誰もが怖いと思ったと思う。しかしここにあるのは悲しさであって人間の醜さなんだと思う。 読んでこの世界観に引きずり込まれる事は間違いないと思う。 | ||||
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