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星を継ぐもの



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星を継ぐものの評価: 4.42/5点 レビュー 599件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全599件 561~580 29/30ページ
No.39:
(4pt)

SF初心者です

 月上で発見された五万年前の死体。しかも人間にそっくり。これだけでも十分惹きつけられる謎なのに、その謎を解き切らぬまま、また新たな謎が出てくる。なのに読むのがめんどくさくならない、むしろ「どうなる??そうなる!?」と、どんどん読み進められる。
 ぼんやり読んでいられない、頭も使う話だが本を読む人なら読んでおかないともったいない。
 
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
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No.38:
(4pt)

SF初心者です

月上で発見された五万年前の死体。しかも人間にそっくり。これだけでも十分惹きつけられる謎なのに、その謎を解き切らぬまま、また新たな謎が出てくる。なのに読むのがめんどくさくならない、むしろ「どうなる??そうなる!?」と、どんどん読み進められる。

 ぼんやり読んでいられない、頭も使う話だが本を読む人なら読んでおかないともったいない。

星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.37:
(5pt)

タイトルが絶妙

もしも月面で宇宙服をまとった死体が発見されたら、その正体はなんと5万年前に死亡した、現在の人類と酷似した生物だったと判明したら、どう感じますか?
近未来、月面で真紅の宇宙服をまとった死体が発見されることから物語が始まります。綿密な調査の結果その死体は5万年前に死亡しているということが判明。また、木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船が発見されるという「事件」も起こり、地球の科学者たちがその謎を解いていく物語。
「センス・オブ・ワンダー」ってこういうことなのか、と思わせるさまざまな謎・その答え・そして新たな出会い。
月面の死体(チャーリーと名づけられる)の謎をひたすら解明していくだけのお話なのだが、それがとても新鮮で面白い。新しい世界の話を読んでいく、子供の頃のわくわくする気分に似た面白さがあります。
物理学や生物学など難しい理論も書かれているが、それも読みこなせてしまう面白さ。「SF」って「サイエンス・フィクション」の略だったんだなあと改めて実感。
そういえば木星で発見された宇宙船の謎は…? と思ったあなたはホーガンの罠にはまってます。間違いなく。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
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No.36:
(5pt)

タイトルが絶妙

もしも月面で宇宙服をまとった死体が発見されたら、その正体はなんと5万年前に死亡した、現在の人類と酷似した生物だったと判明したら、どう感じますか?

近未来、月面で真紅の宇宙服をまとった死体が発見されることから物語が始まります。綿密な調査の結果その死体は5万年前に死亡しているということが判明。また、木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船が発見されるという「事件」も起こり、地球の科学者たちがその謎を解いていく物語。

「センス・オブ・ワンダー」ってこういうことなのか、と思わせるさまざまな謎・その答え・そして新たな出会い。

月面の死体(チャーリーと名づけられる)の謎をひたすら解明していくだけのお話なのだが、それがとても新鮮で面白い。新しい世界の話を読んでいく、子供の頃のわくわくする気分に似た面白さがあります。

物理学や生物学など難しい理論も書かれているが、それも読みこなせてしまう面白さ。「SF」って「サイエンス・フィクション」の略だったんだなあと改めて実感。

そういえば木星で発見された宇宙船の謎は…? と思ったあなたはホーガンの罠にはまってます。間違いなく。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.35:
(5pt)

ハードSF?ノー、全ての読書家へ

この作品はハードSFとして紹介されていることもあって、苦手な人は敬遠していると思う。私もそうであったのだが、読んでびっくり、長編SF小説の中でもベスト10級の面白さ。無駄な部分が無く、一気に読ませる。最後までぐいぐい引っ張る謎と、驚きの解明。登場人物の魅力もあり、設定や科学的な古さも感じられない。SF好きで、いえ、全ての読書家の方々へ、まだ読んでない人は損してます。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
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No.34:
(5pt)

ハードSF?ノー、全ての読書家へ

この作品はハードSFとして紹介されていることもあって、苦手な人は敬遠していると思う。私もそうであったのだが、読んでびっくり、長編SF小説の中でもベスト10級の面白さ。
無駄な部分が無く、一気に読ませる。最後までぐいぐい引っ張る謎と、驚きの解明。
登場人物の魅力もあり、設定や科学的な古さも感じられない。
SF好きで、いえ、全ての読書家の方々へ、まだ読んでない人は損してます。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.33:
(5pt)

史上最大のスケール!!

本作はSFであると同時に、いわゆる「本格ミステリ」でもある。
こういう作品をミステリファンは敬遠するらしい。
なんとももったいない話である。
ハードSFということで最初の100ページ弱は専門用語がバンバン飛んでくるが、そこはガマン。
それを越えれば、その先は月面で見つかった死体の謎をめぐる数々の仮説や発見が待っている。
この部分は正にミステリと言えるだろう。
そして最後に……!!
自分はミステリファンで、SFのことはよくは知らない。
しかし、この作品がミステリ史上最大のスケールを誇ることは間違いない。
このスケールのでかさを越えるミステリなんて、ないんじゃないかなぁ。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.32:
(5pt)

史上最大のスケール!!

本作はSFであると同時に、いわゆる「本格ミステリ」でもある。こういう作品をミステリファンは敬遠するらしい。なんとももったいない話である。ハードSFということで最初の100ページ弱は専門用語がバンバン飛んでくるが、そこはガマン。それを越えれば、その先は月面で見つかった死体の謎をめぐる数々の仮説や発見が待っている。この部分は正にミステリと言えるだろう。そして最後に……!!自分はミステリファンで、SFのことはよくは知らない。しかし、この作品がミステリ史上最大のスケールを誇ることは間違いない。このスケールのでかさを越えるミステリなんて、ないんじゃないかなぁ。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
448866301X
No.31:
(5pt)

読み手が耐えることによる報酬はデカイ

ハードSFは読み手を選ぶことが多い。普段耳慣れない言葉が連発するので、その言葉の意味が理解できないと内容も深く理解できないことが多いためだ。本作にもハードSFならではの用語が連発する。しかし、その意味が理解できなくても、ひたすら我慢して読み進めていくことをお勧めする。結局のところ、専門用語は本作を彩る飾りに過ぎない。そして、最後の一文まで確実に読むこと。(多くのエンターテイメント小説がそうであるように)絶対に後ろを読んではならない。なぜなら、これはハードSFでありつつ、生粋のエンターテイメント小説だからだ。これに耐えることができたらな、最上の快感を得られるであろう。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
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No.30:
(5pt)

読み手が耐えることによる報酬はデカイ

ハードSFは読み手を選ぶことが多い。普段耳慣れない言葉が連発するので、その言葉の意味が理解できないと内容も深く理解できないことが多いためだ。
本作にもハードSFならではの用語が連発する。しかし、その意味が理解できなくても、ひたすら我慢して読み進めていくことをお勧めする。結局のところ、専門用語は本作を彩る飾りに過ぎない。
そして、最後の一文まで確実に読むこと。(多くのエンターテイメント小説がそうであるように)絶対に後ろを読んではならない。なぜなら、これはハードSFでありつつ、生粋のエンターテイメント小説だからだ。
これに耐えることができたらな、最上の快感を得られるであろう。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.29:
(5pt)

ミステリー+SF=ドキドキ×2

月面で発見された宇宙服を着た人間と思しき死体。でもそれは5万年前のものだった。さまざまな分野の科学を駆使して発見される数々の事実。新たな証拠、新たな学説が披露されるたびに謎はさらに深まっていく。僕自身文系でもあり、あまりSFには詳しくないのですが、考古学、言語学、物理学、生物学など様々な学問のエッセンスがちりばめられており、一見突飛なこのお話に十分なリアリティをあたえています。読んでいて「こんなこともあったのかも・・・」と思えてしまうほどです。物語の最後まで謎の解明はおあずけですが、その謎を解く鍵はすでに数々示されているのです。そういう意味ではミステリー的な要素もあり、最後まで眼が離せないドキドキを感じさせる作品です。幻想と科学、右脳と左脳の両方を心地よく刺激してくれるすばらしい作品だと思います。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
448866301X
No.28:
(5pt)

ミステリー+SF=ドキドキ×2

月面で発見された宇宙服を着た人間と思しき死体。でもそれは5万年前のものだった。さまざまな分野の科学を駆使して発見される数々の事実。新たな証拠、新たな学説が披露されるたびに謎はさらに深まっていく。
僕自身文系でもあり、あまりSFには詳しくないのですが、考古学、言語学、物理学、生物学など様々な学問のエッセンスがちりばめられており、一見突飛なこのお話に十分なリアリティをあたえています。読んでいて「こんなこともあったのかも・・・」と思えてしまうほどです。
物語の最後まで謎の解明はおあずけですが、その謎を解く鍵はすでに数々示されているのです。そういう意味ではミステリー的な要素もあり、最後まで眼が離せないドキドキを感じさせる作品です。
幻想と科学、右脳と左脳の両方を心地よく刺激してくれるすばらしい作品だと思います。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.27:
(5pt)

やっと読みました

もうかなり昔になりますが、NHKのアニメで「不思議の海のナディア」という作品がありました。後に「エヴァンゲリオン」を作る庵野秀明が作ったものです。そのアニメの最終話のタイトルが「星を継ぐ者」でした。なんとも素敵なタイトルでずっと覚えていましたが、あるときそれが本の題名だということを知り、それ以来読んでみたいなあと思いつつ機会を逃していました。そして今回やっと読むことができました。あらすじを読んでかなり興味を惹かれる内容でしたが、実際読んでみると思っていたSFモノとは全然違いました。小説というよりはドキュメンタリーといった感じ。でもそれがとても面白い!実際にありそうなリアリティ、ひとつずつ論理的に謎を解いていく様子などまさに一級品といった感じ。今までSFモノは毛嫌いしていましたが、これはお薦めです!
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.26:
(5pt)

やっと読みました

もうかなり昔になりますが、NHKのアニメで「不思議の海のナディア」という作品がありました。後に「エヴァンゲリオン」を作る庵野秀明が作ったものです。そのアニメの最終話のタイトルが「星を継ぐ者」でした。なんとも素敵なタイトルでずっと覚えていましたが、あるときそれが本の題名だということを知り、それ以来読んでみたいなあと思いつつ機会を逃していました。そして今回やっと読むことができました。あらすじを読んでかなり興味を惹かれる内容でしたが、実際読んでみると思っていたSFモノとは全然違いました。小説というよりはドキュメンタリーといった感じ。でもそれがとても面白い!実際にありそうなリアリティ、ひとつずつ論理的に謎を解いていく様子などまさに一級品といった感じ。今までSFモノは毛嫌いしていましたが、これはお薦めです!
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
448866301X
No.25:
(5pt)

名作との出会いに感謝

なんと知的好奇心が刺激される作品でしょう。この20年で様々な技術的進歩があったに違いありませんが、ホーガンの想像力はそれを越えています。加えて、月面に5万年前の人間の死体がある、などという抜群のストーリーテリングで、手を止めることを許してくれません。これ一冊で巨星と呼ばれたのも頷けます。帯に「SFにして本格ミステリー」とありますが、ハント博士が最後に仮説を開陳するくだりは、確かに名探偵のそれに近いものがあります。また、翻訳ものは、その独特の読みにくさから敬遠されがちですが、本作の日本語訳は卓越している印象を受けました。続編もぜひ読みたいと思います。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
448866301X
No.24:
(5pt)

名作との出会いに感謝

なんと知的好奇心が刺激される作品でしょう。
この20年で様々な技術的進歩があったに違いありませんが、ホーガン
の想像力はそれを越えています。加えて、月面に5万年前の人間の死体
がある、などという抜群のストーリーテリングで、手を止めることを
許してくれません。これ一冊で巨星と呼ばれたのも頷けます。
帯に「SFにして本格ミステリー」とありますが、ハント博士が最後に
仮説を開陳するくだりは、確かに名探偵のそれに近いものがあります。
また、翻訳ものは、その独特の読みにくさから敬遠されがちですが、
本作の日本語訳は卓越している印象を受けました。
続編もぜひ読みたいと思います。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.23:
(5pt)

ホーガン作品中最高傑作です

手に取ったきっかけは20年ほど前に本屋で見つけた加藤直之さんの表紙絵でした。彼の思い描く科学の進歩によって築かれた理想的な社会で描かれるSF謎解きで最後に爽快な読後感を与えてくれます。後の作品で一時期SF抜きの政治サスペンスに走って残念ながら彼が当初持っていた物語の楽しさが無くなった時期もありましたが、この処女作からの一連の巨人の星シリーズでは理想社会とSFのバランスが取れていて物語を堪能させてくれます。空想科学設定はあくまでも物語を実現するためのひとつの手段に過ぎないということを改めて認識させてくれた傑作SFです。『造物主の掟』もお薦めです。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
448866301X
No.22:
(5pt)

ホーガン作品中最高傑作です

手に取ったきっかけは20年ほど前に本屋で見つけた加藤直之さんの表紙絵でした。

彼の思い描く科学の進歩によって築かれた理想的な社会で描かれるSF謎解きで最後に爽快な読後感を与えてくれます。後の作品で一時期SF抜きの政治サスペンスに走って残念ながら彼が当初持っていた物語の楽しさが無くなった時期もありましたが、この処女作からの一連の巨人の星シリーズでは理想社会とSFのバランスが取れていて物語を堪能させてくれます。

空想科学設定はあくまでも物語を実現するためのひとつの手段に過ぎないということを改めて認識させてくれた傑作SFです。
『造物主の掟』もお薦めです。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.21:
(5pt)

人間とは何か

25年前、私はSF少年だった。とはいってもおもに読んでいたのは日本SFで、ときたまアシモフやらブラッドべりやらクラークやらを読んでいたに過ぎない。その後、読書傾向はお決まりのように推理小説畑に移っていく。本当に長いあいだ海外SFなど読んでいなかった。それどころではなかった。ミステリ世界のとてつもない荒野が私の目の前に広がっていて私はいまだにその中で逡巡している。それに付け加えて世には他にも読みたい本があまりにも多い。例えば考古学関係の本なんかそれである。だからこの本に出会ったのはまったくの偶然である。目に付いたのは帯のこの文句。「SFにして本格ミステリ。」なるほど、それならミステリの一分野として読んでおこうか。いやー面白かった。確かにミステリではある。しかも、考古学的「発掘もの」である。しかしそれ以上にスペースオペラである。あるいは「人類創世記」である。少年期にSFにかぶれるのには訳がある。「人間とはなにか。自分は何者か。」いわば哲学的な問いに答えてくれそうな読み物だからだ。久しぶりにあのときの気持ちを思いだした。今は改めて新鮮な気持ちで、エンターテイメントとして余裕をもって、その問いに立ち向かえる。人類の正体はなんだろう。未来の科学者たちの問答からいろんなことを考える。冷戦が永遠に続くかと思われた時期に書かれた二つの星の運命。この作者の理想主義が私には嬉しい。この25年間、アメリカは偉大なSF作家を一人誕生させていたのだな、といまさら気が付いた。なんとこの作品はシリーズ化されているらしい。楽しみが一つ増えた。困ったことに。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
448866301X
No.20:
(5pt)

人間とは何か

25年前、私はSF少年だった。とはいってもおもに読んでいたのは日本SFで、ときたまアシモフやらブラッドべりやらクラークやらを読んでいたに過ぎない。その後、読書傾向はお決まりのように推理小説畑に移っていく。本当に長いあいだ海外SFなど読んでいなかった。それどころではなかった。ミステリ世界のとてつもない荒野が私の目の前に広がっていて私はいまだにその中で逡巡している。それに付け加えて世には他にも読みたい本があまりにも多い。例えば考古学関係の本なんかそれである。だからこの本に出会ったのはまったくの偶然である。目に付いたのは帯のこの文句。「SFにして本格ミステリ。」なるほど、それならミステリの一分野として読んでおこうか。
いやー面白かった。確かにミステリではある。しかも、考古学的「発掘もの」である。しかしそれ以上にスペースオペラである。あるいは「人類創世記」である。少年期にSFにかぶれるのには訳がある。「人間とはなにか。自分は何者か。」いわば哲学的な問いに答えてくれそうな読み物だからだ。久しぶりにあのときの気持ちを思いだした。今は改めて新鮮な気持ちで、エンターテイメントとして余裕をもって、その問いに立ち向かえる。人類の正体はなんだろう。未来の科学者たちの問答からいろんなことを考える。冷戦が永遠に続くかと思われた時期に書かれた二つの星の運命。この作者の理想主義が私には嬉しい。
この25年間、アメリカは偉大なSF作家を一人誕生させていたのだな、といまさら気が付いた。なんとこの作品はシリーズ化されているらしい。楽しみが一つ増えた。困ったことに。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
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