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星を継ぐもの



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星を継ぐものの評価: 4.42/5点 レビュー 599件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全599件 421~440 22/30ページ
No.179:
(5pt)

日常の退屈からの解放

著者が科学者であり、小説というよりはある科学雑誌を読んでいる気にもさせられた。
だからといって内容は退屈なものではなく、本当に面白く一気に読んでしまった。

ただ話が完全に理系向けなので、苦手な人にとっては厳しい箇所もあると思う。
私は医学を専攻している学生だけに生物学的な見解はとても興味深かった。

本書は無駄な記述は殆どなく300頁全てが内容の濃いものとなっている。
読んでいる間は、なんせスケールの大きなストーリーで、日常の退屈から解放された気分になれた。
SFが好きな人も初めての人も一読の価値は十分あると思う。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
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No.178:
(5pt)

日常の退屈からの解放

著者が科学者であり、小説というよりはある科学雑誌を読んでいる気にもさせられた。
だからといって内容は退屈なものではなく、本当に面白く一気に読んでしまった。

ただ話が完全に理系向けなので、苦手な人にとっては厳しい箇所もあると思う。
私は医学を専攻している学生だけに生物学的な見解はとても興味深かった。

本書は無駄な記述は殆どなく300頁全てが内容の濃いものとなっている。
読んでいる間は、なんせスケールの大きなストーリーで、日常の退屈から解放された気分になれた。
SFが好きな人も初めての人も一読の価値は十分あると思う。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.177:
(5pt)

名作です。表紙も変えないでいてくれて嬉しい

「ドラマ」がありますよね。近頃はちょっと間違うと専門用語がわからないまま終わってしまうSF作品などもありますけれど。昨今、こちら作品の傾向に似たものがまた垣間見れてきたので、嬉しい限り。 発表された時期をしらない人も、自分の先生が読んでいたりした人も、どうぞ手に取ってくださいまし。私にとって、SFの原点としての作品のひとつです。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
448866301X
No.176:
(5pt)

名作です。表紙も変えないでいてくれて嬉しい

「ドラマ」がありますよね。近頃はちょっと間違うと専門用語がわからないまま終わってしまうSF作品などもありますけれど。
昨今、こちら作品の傾向に似たものがまた垣間見れてきたので、嬉しい限り。
 発表された時期をしらない人も、自分の先生が読んでいたりした人も、どうぞ手に取ってくださいまし。
私にとって、SFの原点としての作品のひとつです。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.175:
(5pt)

コールドウェル本部長のマネジメント

ハント、ダンチェッカーという二人の天才がキーマンになっていることは、続作からも伺えます。しかし、見逃せないのが、この二人を化けさせた立役者である、コールドウェル本部長の存在です。本文より抜粋すると『成果を得ようとするならば、二人の科学者がいたずらに個人的な反目と摩擦を続けることを止め』るように仕向けたのです。マネジメントの原則からしても、あるべき上司の姿でしょう。その狙い通りこの二人は、ついにチャーリーの謎を解き明かした。2005年愛地球博の三菱未来館で「もしも月がなかったら」というVRシアターをやっていました。5万年前に月がなかったら、地球はどうなっていたか、今では明らかになっているようですが、1980年に書かれた本書、当時十分に科学的根拠があったであろうことは想像に難くありません。のみならず、今日当たり前に使われているハイテク機器が、随所で予言されているようでもあり、「当たってるよ〜」と思いながら読むこともできます。惜しむらくは、本書の舞台はおそらく西暦2027年頃。私たちが木星に行くのはもっと先になることが確実だろうこと。著者もやはり、21世紀の輝かしい科学の進歩を夢に描き、「これくらい未来になれば…」と期待したのでしょうけれど、もう少し時間がかかりそうですね。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
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No.174:
(5pt)

コールドウェル本部長のマネジメント

ハント、ダンチェッカーという二人の天才がキーマンになっている
ことは、続作からも伺えます。
しかし、見逃せないのが、この二人を化けさせた立役者である、
コールドウェル本部長の存在です。
本文より抜粋すると『成果を得ようとするならば、二人の科学者
がいたずらに個人的な反目と摩擦を続けることを止め』るように
仕向けたのです。
マネジメントの原則からしても、あるべき上司の姿でしょう。
その狙い通りこの二人は、ついにチャーリーの謎を解き明かした。
2005年愛地球博の三菱未来館で「もしも月がなかったら」という
VRシアターをやっていました。5万年前に月がなかったら、地球
はどうなっていたか、今では明らかになっているようですが、
1980年に書かれた本書、当時十分に科学的根拠があったであろう
ことは想像に難くありません。
のみならず、今日当たり前に使われているハイテク機器が、随所
で予言されているようでもあり、「当たってるよ〜」と思いながら
読むこともできます。
惜しむらくは、本書の舞台はおそらく西暦2027年頃。私たちが
木星に行くのはもっと先になることが確実だろうこと。
著者もやはり、21世紀の輝かしい科学の進歩を夢に描き、「これ
くらい未来になれば…」と期待したのでしょうけれど、もう少し
時間がかかりそうですね。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.173:
(5pt)

生命を継ぐもの

月面から発見された死体を巡る科学者たちの解明と議論を描いたSFミステリの傑作であり、広い意味での歴史ミステリであるともいえる。一つの謎から、様々な仮説が提示されては消え、議論や解明を試みながら真実に迫るプロセスは、正に科学的アプローチであり、其れが分かりやすく描かれている。何よりこの作品を傑作と足らしめているのは、全ての真相だろう。人類の起源や進化に迫る壮絶な真相は、其れを知った者を感動させる。最後の一文が切なすぎる。また傑作ではあるが、しばしば作中の科学や人類への万能主義・楽観主義な表現が批判の的にあがる事がある。しかしながら、それは作者が人類の歴史や、その過程で得て来た英知である科学を重んじているからであり、ただの国籍や信条を問わずに生命を継ごうとした先人たちへの敬意である。偏狭なナショナリズムに基づくものではない事は、ラストシーンから容易に汲み取れるだろう。題材や思想共にあらゆるSFの先駆けとなった傑作であるので未読の方はぜひ見て欲しい。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
448866301X
No.172:
(5pt)

生命を継ぐもの

月面から発見された死体を巡る科学者たちの解明と議論を描いたSFミステリの傑作であり、
広い意味での歴史ミステリであるともいえる。

一つの謎から、様々な仮説が提示されては消え、議論や解明を試みながら真実に迫るプロセスは、
正に科学的アプローチであり、其れが分かりやすく描かれている。

何よりこの作品を傑作と足らしめているのは、全ての真相だろう。
人類の起源や進化に迫る壮絶な真相は、其れを知った者を感動させる。
最後の一文が切なすぎる。

また傑作ではあるが、しばしば作中の科学や人類への万能主義・楽観主義な表現が批判の的にあがる事がある。
しかしながら、それは作者が人類の歴史や、その過程で得て来た英知である科学を重んじているからであり、
ただの国籍や信条を問わずに生命を継ごうとした先人たちへの敬意である。
偏狭なナショナリズムに基づくものではない事は、ラストシーンから容易に汲み取れるだろう。

題材や思想共にあらゆるSFの先駆けとなった傑作であるので未読の方はぜひ見て欲しい。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.171:
(5pt)

もうちょっと知識があれば・・・

ところどころに出てくる、難しい外来語(そして恥ずかしながら日本語も・・・)。慣れないうちは情景を想像することも難しかったですが、とりあえず読み飛ばしていきました。待っていたのは、今まで読んだどんな推理小説よりもビックリするオチ。物理や地学や進化論やら、とりあえず書いてあることはそうなんだと思って読みましたがもしこの本を読む前にもっと知識があれば、展開にもっと引き込まれたろうと思います。自分の知識の無さに、無念の感が・・・
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
448866301X
No.170:
(5pt)

もうちょっと知識があれば・・・

ところどころに出てくる、難しい外来語(そして恥ずかしながら日本語も・・・)。
慣れないうちは情景を想像することも難しかったですが、とりあえず読み飛ばしていきました。
待っていたのは、今まで読んだどんな推理小説よりもビックリするオチ。

物理や地学や進化論やら、とりあえず書いてあることはそうなんだと思って読みましたが
もしこの本を読む前にもっと知識があれば、展開にもっと引き込まれたろうと思います。
自分の知識の無さに、無念の感が・・・
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.169:
(5pt)

2001より良いかも

クラークの2001年の超自然の力が出てくるよりはいいかもしれない。30年の年月はやはり昔のSFを感じさせる。やたら喫煙するとか、DNA分析がまったく無いとか。インターネット掲示板システムが無いとか。1995年くらいまでに読んでいればすごい影響されたかも。それを差し引いてもすごい発想です。おもしろいです。理系高校生くらいは読んで欲しい。
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No.168:
(5pt)

2001より良いかも

クラークの2001年の超自然の力が出てくるよりはいいかもしれない。
30年の年月はやはり昔のSFを感じさせる。
やたら喫煙するとか、DNA分析がまったく無いとか。インターネット掲示板システムが無いとか。
1995年くらいまでに読んでいればすごい影響されたかも。
それを差し引いてもすごい発想です。おもしろいです。
理系高校生くらいは読んで欲しい。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.167:
(5pt)

未来に立ち向かう強い意志!私たちは決してあきらめない。

ホーガンが今年亡くなった。彼の著作からどんなに勇気をもらったことか! 本書、「星を継ぐもの」はハードSFの分野に言わずと知れた金字塔を打ち立てた名著だ。30年前、ホーガンのデビュー作とも言える本書に出会えた幸せ。以来何度となく読み返してきたが、ホーガンが逝去した今年の締めくくりとして、もう一度読み返してみた。フィクションに違いはないが、読後の身のうちからふつふつと湧き上がる未来をあきらめない気持ちは、学生の時に感じたそれといささかも変わることがない。人として生きていくことに、種族という根源から勇気を与えてくれる本書。 月で真紅の宇宙服をまとった遺体が発見されることから物語は始まる。現在の人類と少しも違わぬ生物学的特徴を持つ遺体、さらには5万年前の遺体だという2つの事実。チャーリーと名付けられた彼は誰なのか、そしてどこからきたのか。この2つの謎をグローバルな視点から物事を中立に判断し、矛盾をまとめあげていくハント博士と進化の過程にこだわり、種の生物学的特徴はその種が生息していた環境が決定するのだと貫き通すダンチェッカー博士の二人が解決していく。推理小説の観もある本書のラストに思わず落涙してしまう。現在も謎とされている月の表裏の生成の違い・人類のミッシングリング・小惑星帯の謎、さらには人類の繁栄などなど、それらが一気に解決していく。 大げさかもしれぬが、私はこの世を去るときに、人生で一番心に残る本を一冊あげよと言われれば、間違いなく「星を継ぐもの」と言うだろう。まだ本書を読んでいない若い世代にこそ読んでもらいたい一冊だ。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
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No.166:
(5pt)

未来に立ち向かう強い意志!私たちは決してあきらめない。

ホーガンが今年亡くなった。彼の著作からどんなに勇気をもらったことか! 本書、「星を継ぐもの」はハードSFの分野に言わずと知れた金字塔を打ち立てた名著だ。30年前、ホーガンのデビュー作とも言える本書に出会えた幸せ。以来何度となく読み返してきたが、ホーガンが逝去した今年の締めくくりとして、もう一度読み返してみた。フィクションに違いはないが、読後の身のうちからふつふつと湧き上がる未来をあきらめない気持ちは、学生の時に感じたそれといささかも変わることがない。人として生きていくことに、種族という根源から勇気を与えてくれる本書。 月で真紅の宇宙服をまとった遺体が発見されることから物語は始まる。現在の人類と少しも違わぬ生物学的特徴を持つ遺体、さらには5万年前の遺体だという2つの事実。チャーリーと名付けられた彼は誰なのか、そしてどこからきたのか。この2つの謎をグローバルな視点から物事を中立に判断し、矛盾をまとめあげていくハント博士と進化の過程にこだわり、種の生物学的特徴はその種が生息していた環境が決定するのだと貫き通すダンチェッカー博士の二人が解決していく。推理小説の観もある本書のラストに思わず落涙してしまう。現在も謎とされている月の表裏の生成の違い・人類のミッシングリング・小惑星帯の謎、さらには人類の繁栄などなど、それらが一気に解決していく。 大げさかもしれぬが、私はこの世を去るときに、人生で一番心に残る本を一冊あげよと言われれば、間違いなく「星を継ぐもの」と言うだろう。まだ本書を読んでいない若い世代にこそ読んでもらいたい一冊だ。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.165:
(5pt)

広大な世界を前に進むのみ

著者の想像力の凄さに舌を巻きました。これは本当に読んでのお楽しみ。こんなに壮大なSFが書けるものなんだなあと圧巻でした。数万年あるいは数百万年前の太陽系内で起こったことについて議論しているのに、現在地球が抱えている温暖化とか、戦争好きといった問題をハッと思い起こさせて、背筋を寒くさせたりもして。ストーリーの作り込みだけではなく、登場人物から学んだことも大きいです。コーディネーターとしての役割を持つハントのすべてを等しく受け入れる力のかっこよさ。そして、私たちの前にはいつでも広大な世界が広がっており、それに対して何をあせることがあるのか、ゆっくりじっくり臨めばいいじゃないかというメッセージすら、受け取った気がしたのでした。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
448866301X
No.164:
(5pt)

広大な世界を前に進むのみ

著者の想像力の凄さに舌を巻きました。
これは本当に読んでのお楽しみ。
こんなに壮大なSFが書けるものなんだなあと圧巻でした。

数万年あるいは数百万年前の太陽系内で起こったことについて
議論しているのに、現在地球が抱えている温暖化とか、戦争好き
といった問題をハッと思い起こさせて、背筋を寒くさせたりもして。

ストーリーの作り込みだけではなく、
登場人物から学んだことも大きいです。
コーディネーターとしての役割を持つハントの
すべてを等しく受け入れる力のかっこよさ。

そして、私たちの前にはいつでも広大な世界が
広がっており、それに対して何をあせることが
あるのか、ゆっくりじっくり臨めばいいじゃないか
というメッセージすら、受け取った気がしたのでした。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.163:
(5pt)

今更だけど、今更読むだけの価値はあり

ひょんなことで、ある小説の中で、主人公がこの小説を読むシーンから、このさくひんを知った。あまりSFには、縁がなかったが、実に抵抗なく読めた。非常にドラマティックで、しかもサイエンスとしてロジカルなので、ただただ話に引き込まれる。話の中での未知の世界ほどここで描かれる「現代」のドラマ性が若干乏しい感があるが、とにかくストーリー全体として、着想が素晴らしい。非常にサイエンスとテクノロジーの面できちんんと書かれているために、若干読みづらいと感じる人もいるだろうが、なんとかこれは読み切るにしかずであるとおもいますね。我々自身の歴史と祖先の大いなる苦闘を知るために。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
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No.162:
(5pt)

今更だけど、今更読むだけの価値はあり

ひょんなことで、ある小説の中で、主人公がこの小説を読むシーンから、このさくひんを知った。
あまりSFには、縁がなかったが、実に抵抗なく読めた。
非常にドラマティックで、しかもサイエンスとしてロジカルなので、ただただ話に引き込まれる。
話の中での未知の世界ほどここで描かれる「現代」のドラマ性が若干乏しい感があるが、とにかくストーリー全体として、着想が素晴らしい。
非常にサイエンスとテクノロジーの面できちんんと書かれているために、若干読みづらいと感じる人もいるだろうが、なんとかこれは読み切るにしかずであるとおもいますね。我々自身の歴史と祖先の大いなる苦闘を知るために。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
B000J88AR8
No.161:
(5pt)

普通たる所以

普通と感じる方がいらっしゃるようですが、その原因は発表からすでに30年以上の時間が経っていること、そして、日本人(いまでは外国人も)はイデオン、マクロスなどでこれに近い世界をすでにいくつも見ていることが原因だと思います。僕も一部同じことを感じる場面はありましたが、これが後から出てきた作品の前に出たことがまず脅威だと考えます。当時、月や人類がほかの天体からやってきたとかという解釈だけでも無茶な発想で(そういう説も実際あります)、それを作品に組み込んでいの一番(すべてとは言いません)に組み上げたホーガンの力量、頭脳に感動しました。前述の理由からオチもだいたい読んでる間に予想できたのですが、これを謎として登場人物に解かせていくという手法も、結果ではなく過程を楽しませるという部分で、いまでも十分通用するでしょう。科学的な理由付けも、わからない部分はたくさんありましたが、あとできちんと整理されて、話を乱すこともありませんでした。そしてホーガンが意識したかどうかわかりませんが、推理部分に注力することで、古臭さが出ないというのもうまいと感じました。この作品は、新しい驚きを感じるというより、物語に織り込まれた科学と推理、登場人物たちの謎との格闘を楽しむ内容でしょう。たしかにいまでは普通の内容ですが、いまだに消えず、Zガンダムがタイトルに据えるほどですから名作であることに変わりはありません。
星を継ぐもの (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (創元SF文庫)より
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No.160:
(5pt)

普通たる所以

普通と感じる方がいらっしゃるようですが、その原因は発表からすでに30年以上の時間が経っていること、そして、日本人(いまでは外国人も)はイデオン、マクロスなどでこれに近い世界をすでにいくつも見ていることが原因だと思います。僕も一部同じことを感じる場面はありましたが、これが後から出てきた作品の前に出たことがまず脅威だと考えます。当時、月や人類がほかの天体からやってきたとかという解釈だけでも無茶な発想で(そういう説も実際あります)、それを作品に組み込んでいの一番(すべてとは言いません)に組み上げたホーガンの力量、頭脳に感動しました。前述の理由からオチもだいたい読んでる間に予想できたのですが、これを謎として登場人物に解かせていくという手法も、結果ではなく過程を楽しませるという部分で、いまでも十分通用するでしょう。
科学的な理由付けも、わからない部分はたくさんありましたが、あとできちんと整理されて、話を乱すこともありませんでした。
そしてホーガンが意識したかどうかわかりませんが、推理部分に注力することで、古臭さが出ないというのもうまいと感じました。
この作品は、新しい驚きを感じるというより、物語に織り込まれた科学と推理、登場人物たちの謎との格闘を楽しむ内容でしょう。

たしかにいまでは普通の内容ですが、いまだに消えず、Zガンダムがタイトルに据えるほどですから名作であることに変わりはありません。
星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:星を継ぐもの (1980年) (創元推理文庫)より
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