マギンティ夫人は死んだ

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評判

マギンティ夫人は死んだの評価:

3.93/5点 レビュー 30件。 B ランク

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平均点3.93pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 21〜40 2/3ページ
No.28
(4pt)

クリスティの悠揚迫らぬ態度及び巧みなフェイクが光る力作

「ミステリにおける"暗黙のルール"」をギリギリの所で破った"破格の傑作"を除くと、クリスティの作品は、一応は読ませるが、ミステリ的には凡庸な作品が多いという昔から抱いていた印象を最近私は見直している。本作の邦題は原題の直訳で、マギンティ夫人という村の家々の家政婦を務めている女性が、それらの家々の誰かの過去の秘密を握ってしまったために殺されたという単純な事件構造なのだが、400頁超の作品を読ませるクリスティの筆力には改めて感心した。なお、「マギンティ夫人は死んだ」、で始まるマザーグース風の子供の遊戯歌がある由で、<見立て殺人>、の趣きもかすかに呈しているが、そこに深く踏み込んでいる訳ではない(ただし、原題はそこから採ったのだろう)。

セント・メアリ・ミード村で同様の事件が起こったならば、ミス・マープルが一瞬で解決してしまう所だが、本作の探偵役のポワロは読者と同様にこの村や住人に対して白紙なので、コツコツと捜査を進める他はない。ポワロの捜査手法や推理は堅実なもので、まるで、クイーンの(初期)作品を読んでいるかの様であった。クリスティの悠揚迫らぬ態度が非常に良く、ハデなトリックのない本作を読み応え充分なものとしている。読者にもお馴染みのミステリ作家のオリヴァ夫人を登場させる等、サービス精神もタップリである。マギンティ夫人の勤め先は4家族であり、その4家族に関しての書込みも充分なので、ポワロ(及び読者)は直ぐに真相に辿り着きそうなのに、巧みなフェイク(アンフェアとならない様に注意して仕込んである)で煙に巻く辺りはクリスティの力量と言って良い。

クリスティの作品が世界中で愛されている理由が分かる、まさにクリスティの作風が十全に発露した力作で、特に、上述した悠揚迫らぬ態度及び巧みなフェイクが光ると思った。
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63)) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63))より
415070063X
No.27
(5pt)

またもドラマ版の方がよかった。けど

ドラマ見てから読んだPart2
登場人物が、ドラマの方が整理されていて、弱い頭には丁度よかった
殺意の理由や犯人、犯行の状況は同じ
今回は訳もとても読みやすく、時々「?」と思う日本語(例えば「ら抜き言葉」のような)がある以外は不自然さもなく良かった

ただ
原作にそうあるのだろうから原作というか、当時のイギリスの社会の雰囲気?のせいだとは思うけど
33〜34歳は「ピチピチとした若い女性」なのか?
それとは別に登場人物の紹介で「シェアラ」とされていた女性が文中ずーっと「シーラ」だったのはなぜか……ここだけが引っ掛かりましたが、多分誰にも同意してもらえないだろうところなので
小説は面白かったです
マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7RRB4
No.26
(5pt)

またもドラマ版の方がよかった。けど

ドラマ見てから読んだPart2
登場人物が、ドラマの方が整理されていて、弱い頭には丁度よかった
殺意の理由や犯人、犯行の状況は同じ
今回は訳もとても読みやすく、時々「?」と思う日本語(例えば「ら抜き言葉」のような)がある以外は不自然さもなく良かった

ただ
原作にそうあるのだろうから原作というか、当時のイギリスの社会の雰囲気?のせいだとは思うけど
33〜34歳は「ピチピチとした若い女性」なのか?
それとは別に登場人物の紹介で「シェアラ」とされていた女性が文中ずーっと「シーラ」だったのはなぜか……ここだけが引っ掛かりましたが、多分誰にも同意してもらえないだろうところなので
小説は面白かったです
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300244
No.25
(5pt)

またもドラマ版の方がよかった。けど

ドラマ見てから読んだPart2
登場人物が、ドラマの方が整理されていて、弱い頭には丁度よかった
殺意の理由や犯人、犯行の状況は同じ
今回は訳もとても読みやすく、時々「?」と思う日本語(例えば「ら抜き言葉」のような)がある以外は不自然さもなく良かった

ただ
原作にそうあるのだろうから原作というか、当時のイギリスの社会の雰囲気?のせいだとは思うけど
33〜34歳は「ピチピチとした若い女性」なのか?
それとは別に登場人物の紹介で「シェアラ」とされていた女性が文中ずーっと「シーラ」だったのはなぜか……ここだけが引っ掛かりましたが、多分誰にも同意してもらえないだろうところなので
小説は面白かったです
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63)) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63))より
415070063X
No.24
(4pt)

殺される直前マギンティ夫人はインク瓶を買った

家政婦のマギンティ夫人が撲殺された。下宿人のジェイムズに容疑がかかる。
捜査担当のスペンス刑事は彼が犯人とは思えない。それでポワロに相談する。
マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7RRB4
No.23
(4pt)

殺される直前マギンティ夫人はインク瓶を買った

家政婦のマギンティ夫人が撲殺された。下宿人のジェイムズに容疑がかかる。
捜査担当のスペンス刑事は彼が犯人とは思えない。それでポワロに相談する。
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300244
No.22
(4pt)

殺される直前マギンティ夫人はインク瓶を買った

家政婦のマギンティ夫人が撲殺された。下宿人のジェイムズに容疑がかかる。
捜査担当のスペンス刑事は彼が犯人とは思えない。それでポワロに相談する。
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63)) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63))より
415070063X
No.21
(4pt)

予想外のヒット

一見平凡な殺人事件。

しかも被害者はお金持ちでもなく何でもない掃除婦として生計を立てていた老女。
容疑者として動かしがたい物的証拠により死刑判決を受けたのはこれもまたぱっとしない下宿人。

ところがポアロの登場により、誰も想像もしなかった村の人間模様の謎が解き明かされていきます。

最後の最後まで、犯人は全く分かりませんでした。
私なりに予想をたてましたが〜〜〜。これもやられました。
さすがクリスティ!

ポアロの灰色の脳細胞フル回転でした。
マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7RRB4
No.20
(4pt)

予想外のヒット

一見平凡な殺人事件。

しかも被害者はお金持ちでもなく何でもない掃除婦として生計を立てていた老女。
容疑者として動かしがたい物的証拠により死刑判決を受けたのはこれもまたぱっとしない下宿人。

ところがポアロの登場により、誰も想像もしなかった村の人間模様の謎が解き明かされていきます。

最後の最後まで、犯人は全く分かりませんでした。
私なりに予想をたてましたが〜〜〜。これもやられました。
さすがクリスティ!

ポアロの灰色の脳細胞フル回転でした。
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300244
No.19
(4pt)

予想外のヒット

一見平凡な殺人事件。

しかも被害者はお金持ちでもなく何でもない掃除婦として生計を立てていた老女。
容疑者として動かしがたい物的証拠により死刑判決を受けたのはこれもまたぱっとしない下宿人。

ところがポアロの登場により、誰も想像もしなかった村の人間模様の謎が解き明かされていきます。

最後の最後まで、犯人は全く分かりませんでした。
私なりに予想をたてましたが〜〜〜。これもやられました。
さすがクリスティ!

ポアロの灰色の脳細胞フル回転でした。
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63)) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63))より
415070063X
No.18
(4pt)

先入観という罠。

先入観を持ってしまうと
著者の思う壺にはめられてしまう作品です。
でも日本人である私達には
この真相にたどり着くのは難しいので
普通に読んでかまわないかと。

ポアロ登場作品ですが、
今回はポアロは知名度がないため
ちょこっと苦労する羽目になってしまいます。
なんとか事件は進むものの
被害者も新たに出て…

犯人は意外な方向から出てくるため、
推理するのは困難でしょう。
真相はもちろん、途中で出てくる
被害者のある事実に基づくものから
つながっていきます。

でも同情してしまうなぁ、
ある意味狡猾、だけれども
哀れな犯人には。
マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7RRB4
No.17
(4pt)

先入観という罠。

先入観を持ってしまうと
著者の思う壺にはめられてしまう作品です。
でも日本人である私達には
この真相にたどり着くのは難しいので
普通に読んでかまわないかと。
ポアロ登場作品ですが、
今回はポアロは知名度がないため
ちょこっと苦労する羽目になってしまいます。
なんとか事件は進むものの
被害者も新たに出て…
犯人は意外な方向から出てくるため、
推理するのは困難でしょう。
真相はもちろん、途中で出てくる
被害者のある事実に基づくものから
つながっていきます。
でも同情してしまうなぁ、
ある意味狡猾、だけれども
哀れな犯人には。
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63)) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63))より
415070063X
No.16
(4pt)

先入観という罠。

先入観を持ってしまうと
著者の思う壺にはめられてしまう作品です。
でも日本人である私達には
この真相にたどり着くのは難しいので
普通に読んでかまわないかと。
ポアロ登場作品ですが、
今回はポアロは知名度がないため
ちょこっと苦労する羽目になってしまいます。
なんとか事件は進むものの
被害者も新たに出て…
犯人は意外な方向から出てくるため、
推理するのは困難でしょう。
真相はもちろん、途中で出てくる
被害者のある事実に基づくものから
つながっていきます。
でも同情してしまうなぁ、
ある意味狡猾、だけれども
哀れな犯人には。
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300244
No.15
(5pt)

ポアロものとしては、展開がゆっくり

警察官からの通報で調査をはじめたポアロ、半ばまでは、なかなか進展がない。
何が伏線だろうかと考えながら、どきどきしながら読みました。

アガサクリスティの推理小説で、外れというものにあたったことがない。
アガサクリスティの翻訳本の楽しみ方は、
1 当時のイギリス、ヨーロッパ、中東の文化を思いを馳せる
2 人間の心理の機微を考える
3 男性の見方と女性の見方の違いを考える
4 日本語で表現しているものが、英語ではどういう文脈で使われている用語かを考える
5 原文を読んでみる

まだ、5にいたったものはないので、どれも読み飽きたということはない。
マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7RRB4
No.14
(5pt)

ポアロものとしては、展開がゆっくり

警察官からの通報で調査をはじめたポアロ、半ばまでは、なかなか進展がない。
何が伏線だろうかと考えながら、どきどきしながら読みました。
アガサクリスティの推理小説で、外れというものにあたったことがない。
アガサクリスティの翻訳本の楽しみ方は、
1 当時のイギリス、ヨーロッパ、中東の文化を思いを馳せる
2 人間の心理の機微を考える
3 男性の見方と女性の見方の違いを考える
4 日本語で表現しているものが、英語ではどういう文脈で使われている用語かを考える
5 原文を読んでみる
まだ、5にいたったものはないので、どれも読み飽きたということはない。
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63)) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63))より
415070063X
No.13
(5pt)

ポアロものとしては、展開がゆっくり

警察官からの通報で調査をはじめたポアロ、半ばまでは、なかなか進展がない。
何が伏線だろうかと考えながら、どきどきしながら読みました。
アガサクリスティの推理小説で、外れというものにあたったことがない。
アガサクリスティの翻訳本の楽しみ方は、
1 当時のイギリス、ヨーロッパ、中東の文化を思いを馳せる
2 人間の心理の機微を考える
3 男性の見方と女性の見方の違いを考える
4 日本語で表現しているものが、英語ではどういう文脈で使われている用語かを考える
5 原文を読んでみる
まだ、5にいたったものはないので、どれも読み飽きたということはない。
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300244
No.12
(4pt)

『カーテン』出版構想の伏線。

『満潮に乗って』でポアロの相方を務めたスペンス警視が、自身の捜査により死刑判決を受けた被告の無実を信じ、ポアロに再調査を依頼するのが発端で、やがて過去の4つの殺人事件のいずれかの犯人または重要関係者が絡んでいることが明らかになってくるが、そこへ第2の殺人が起こり...というのが主なあらすじ。

ここのところ作者のB級以下作品ばかり読み続けていてうんざりしていたが、久々にトリッキーで読み応えのある作品に当った。ラストでポアロが関係者を集めてどんでん返しの連続の推理を披露するのも良かった。
『ひらいたトランプ』以来のオリヴァ夫人の再登場や、登場こそしないもののヘイスティングズやバトル警視の名前が出てくるのも旧作ファンには嬉しいだろう。

登場人物がオリヴァ夫人に、自分が書いている作品の探偵を殺して死後出版させるように勧めるシーンがあるのも、『カーテン』出版構想の伏線のようで面白い。(『カーテン』は結局、生前に出版されたが)
ただし、村を舞台としていることから執筆時期が近接している『予告殺人』に雰囲気的に近いものがあり、どちらかというとミス・マープル向きの作品だったように思う。

なお、「マギンティ夫人は死んだ」という子供の遊戯の唄が本書のモチーフであるが、どうやらマザー・グースではないらしい。マザー・グースで探しても見つからないし、マザー・グース研究家の藤野紀男も矢野文雄の筆名で著した『殺(や)られるのはいつもコック・ロビン』の中で、マザー・グース集には出てこないと記している。クリスティーの創作なのかも知れない。
マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7RRB4
No.11
(4pt)

『カーテン』出版構想の伏線。

『満潮に乗って』でポアロの相方を務めたスペンス警視が、自身の捜査により死刑判決を受けた被告の無実を信じ、ポアロに再調査を依頼するのが発端で、やがて過去の4つの殺人事件のいずれかの犯人または重要関係者が絡んでいることが明らかになってくるが、そこへ第2の殺人が起こり...というのが主なあらすじ。
ここのところ作者のB級以下作品ばかり読み続けていてうんざりしていたが、久々にトリッキーで読み応えのある作品に当った。ラストでポアロが関係者を集めてどんでん返しの連続の推理を披露するのも良かった。
『ひらいたトランプ』以来のオリヴァ夫人の再登場や、登場こそしないもののヘイスティングズやバトル警視の名前が出てくるのも旧作ファンには嬉しいだろう。
登場人物がオリヴァ夫人に、自分が書いている作品の探偵を殺して死後出版させるように勧めるシーンがあるのも、『カーテン』出版構想の伏線のようで面白い。(『カーテン』は結局、生前に出版されたが)
ただし、村を舞台としていることから執筆時期が近接している『予告殺人』に雰囲気的に近いものがあり、どちらかというとミス・マープル向きの作品だったように思う。
なお、「マギンティ夫人は死んだ」という子供の遊戯の唄が本書のモチーフであるが、どうやらマザー・グースではないらしい。マザー・グースで探しても見つからないし、マザー・グース研究家の藤野紀男も矢野文雄の筆名で著した『殺(や)られるのはいつもコック・ロビン』の中で、マザー・グース集には出てこないと記している。クリスティーの創作なのかも知れない。
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63)) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-63))より
415070063X
No.10
(4pt)

『カーテン』出版構想の伏線。

『満潮に乗って』でポアロの相方を務めたスペンス警視が、自身の捜査により死刑判決を受けた被告の無実を信じ、ポアロに再調査を依頼するのが発端で、やがて過去の4つの殺人事件のいずれかの犯人または重要関係者が絡んでいることが明らかになってくるが、そこへ第2の殺人が起こり...というのが主なあらすじ。
ここのところ作者のB級以下作品ばかり読み続けていてうんざりしていたが、久々にトリッキーで読み応えのある作品に当った。ラストでポアロが関係者を集めてどんでん返しの連続の推理を披露するのも良かった。
『ひらいたトランプ』以来のオリヴァ夫人の再登場や、登場こそしないもののヘイスティングズやバトル警視の名前が出てくるのも旧作ファンには嬉しいだろう。
登場人物がオリヴァ夫人に、自分が書いている作品の探偵を殺して死後出版させるように勧めるシーンがあるのも、『カーテン』出版構想の伏線のようで面白い。(『カーテン』は結局、生前に出版されたが)
ただし、村を舞台としていることから執筆時期が近接している『予告殺人』に雰囲気的に近いものがあり、どちらかというとミス・マープル向きの作品だったように思う。
なお、「マギンティ夫人は死んだ」という子供の遊戯の唄が本書のモチーフであるが、どうやらマザー・グースではないらしい。マザー・グースで探しても見つからないし、マザー・グース研究家の藤野紀男も矢野文雄の筆名で著した『殺(や)られるのはいつもコック・ロビン』の中で、マザー・グース集には出てこないと記している。クリスティーの創作なのかも知れない。
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300244
No.9
(4pt)

すごく意外な犯人。

僕のお気に入りランキングでは5位に入る作品です。「五匹の子豚」と同じ回想殺人ですが、これは現在にも殺人が起こるので「五匹の子豚」と違って緊張感があります。特に良かったと思うのは、犯人がトリックを仕掛けて「絶対この人しかいない!」という状況を作り上げていたことです。僕も見事にだまされてしまいました。犯人はすごく意外で、動機も十分納得できました。ただ、ジェイムズ・ベントリイの服になぜ血がついていたかが(僕が読み飛ばしていたのかもしれませんが)よくわかりませんでした。評価は4にさせていただいてますが、実際は4.5くらいです。名作だと思うので、ぜひお勧めします。
マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: マギンティ夫人は死んだ (1982年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7RRB4