房総半島の先にそびえる巨大な観音像を参拝に訪れた少女。

記憶を失った女性が手にしていた国防機密の図面。それを巧妙に掠め取った男に対する岬美由紀の過剰な暴力に周囲は困惑する。

新宿で発生したキャバクラ火災事件の関係者の前に現れたのは、ブランドバッグを肩にかけ、お姉系のファッションに身を包んだ少女のような印象の美形の女性。

地には花、空に聖星、人々は猫や蛙、鼠などさまざまな動物のかたちを纏う。

小学校6年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。

元過激派の父は、どうやら国が嫌いらしい。税金など払わない、無理して学校に行く必要なんかないとかよく言っている。

囲碁の口論から父を惨殺した笠原孫七郎を追って三十年。信州松本藩の夏目半介は仇討ち費用を人に貸して生計を立てる江戸暮らし。

一度しかない16歳の夏、私とママは再び海辺の別荘にやってきた。3年前にあの「事件」が起こった場所だ。

今日、パパが死んだ。昨日かもしれないけど、私には分らない。

母が亡くなり無人となった実家の床下から古い人骨の入った骨壷が見つかった。

この宇宙はどうして生まれたのか?宇宙の果てはどうなっているのか?“宇宙の本当の姿”を追い求め、ある独創的な理論に到達した宇宙物理学者。

最高軍事機密ともいえる奇跡の脳移植者の存在を狙い、アスカにロシアとアメリカの魔の手が伸びる。

脳移植によって生まれた麻薬取締官・神崎アスカは、美しくも脆弱なマフィアの女の肉体と、元女刑事の強靱な精神を併せ持つ。

渋谷の雑踏を切り裂く一台の異形の車、オロチ。その助手席に座っていたのは、死んだはずのあの女だった―。

始まりは深夜の電話だった―。七年前に別れた久瀬の息子の慶太が誘拐された。

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。

脳の病を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母・千鶴。

ひょんなことがきっかけでスノーボードを始めた。あっという間に虜になってしまった。

辻山は探偵事務所に勤める43歳。責任感もありまじめだが、やることはドジばかり。

近未来、急速に軍国主義化する日本。少女だけで構成される武装組織「プロメテウスの処女」があった。

超有名進学校の、さらにエリート中のエリートだけが選りすぐられたクラスが、正体不明の武装集団に占拠された。

平凡なセールスマンのグレゴール・ザムザは、気がかりな夢からさめたある朝、一匹の巨大な褐色の毒虫へと変わった自分を発見する。

富士五湖の一つ、西湖のほとりにある巴屋旅館から一人の男が遺書を残して失踪した。

酸素欠乏症を引き起こす時限式爆発物を追い、名古屋の中心街をF1で疾走する臨床心理士・岬美由紀は最悪の事実を突きつけられる。

美術品を専門に狙う、怪盗チェシャ猫が現れた。大胆不敵な犯行はたちまち話題に…。

ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。

新任教師の佐倉弥生が不良グループのリーダー・後藤龍雄に犯された。少年と級友にとって、弥生は憧れの女神だった。

ひとつのペンネームで小説を共同執筆する4人の男たち。元新聞記者で取材専門の景山。

北里財閥の当主浪子は、19歳の一人娘、加奈子に衝撃的な手紙を残して急死した。

利尻山登山道で男性の凍死体が発見された。被害者は富沢春之。

直木賞受賞作がついに文庫で登場 京極夏彦の直木賞受賞作。ラストに訪れる仕掛けが読者の胸を打つ感動作。

環境破壊と貧窮のうちにゆっくりと滅びつつある近未来の日本。老夫婦が辿りついた理想の“終の棲家”とは(表題作)。

六本木にそびえる東京ミッドタウン。

勇士と沙織は、ハネムーン中の新婚夫婦。温泉地でのんびり過ごし、東京駅行きの帰りの列車に乗っていた。

子供を妊娠し浮かれているサエコ

広告代理店勤務のスマートな男と

“この学級に正義はあるか!”文部科学省発行の「心のノート」にこう書いてあるのを読んだ中学生の辰夫は、クラスメイトのカンニングを告発した。

消えるマントが現実になる…。恐るべき機能を持った繊維が極秘で開発されつつあった。

戦後長らく忘れ去られていた旧日本軍の生物化学兵器。

日本最強のヒロインが活躍する「千里眼」シリーズが、装いも新たに角川文庫に登場!元航空自衛隊初の女性戦闘機パイロットにして、現在臨床心理士の岬美由紀。

「先輩、ぼくの推理を聞いてもらえますか?」―幽霊が現れる下宿、地縛霊の仕業と噂される自動車事故、学校のプールに出没する河童…。

昭和3年、町はずれに住んでいた60歳過ぎの女性・片岡直が殺された。

小・中・高校の一貫教育学校・木ノ花学園の音楽室に、死んだはずの女性が現れたとの噂が流れる。

あの晩、私は変な男を見た。

ビアスの失踪という米文学史上最大のミステリを題材に不気味なファンタジーを創造、エドガー賞に輝いた「壜の中の手記」、無人島で発見された奇怪な白骨に秘められた哀しくも恐ろしい愛の物語「豚の島の女王」など途方もない奇想とねじれたユーモアに満ちた語り/騙りの天才カ

その遺体、自殺じゃないな…。騒然とする現場で、ちょっとした痕跡から、死の真実を見破った男がいた。

戦後間もないある夏、詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。

十津川警部の旧友、原口が長崎・雲仙で死体として発見された。彼は生前、何かにひどく怯えた様子だったという。

状況が飲み込めないままレイチェルが連れて行かれたのは、北極だった。

国家偵察局員レイチェルの仕事は、大統領へ提出する機密情報の分析。

1945年8月、砂漠の町ロスアラモス。

女子高生の紀子・栄江・真由美は、幼い頃からの親友同士。

東京近郊で連続する誘拐殺人事件。

静岡の寸又峡で、TV局の記者久保と、作家を自称する男が相次いで殺された。

東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。

聖なる日の夜、一体何が起こったのか。ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。

根室でくすぶる幸司のもとへ、東京でやくざになった裕司が突然姿を現した。

タクシードライバーの蛭間正は、深夜、一人の女を乗せる。だが、彼女は「佐賀県に連れて行って」という言葉を遺し、車内で死亡。

五年前、脊髄に銃弾を受けて能見は足の自由を失い、そして同時に、親代わりと慕っていた秋葉をも失った。

高層ビルの清掃用ゴンドラに宙吊りになった七人の男女。

星泉、17歳の高校二年生。

18歳、高校三年生になった星泉。

18歳、高校三年生になった星泉。

岩崎陽一は、銀座の高給クラブ「

日向涼子は十六歳。しかし普通の女子高生ではない。

初めてヒットマンの役目を仰せつかったチンピラが、標的を間違えたために起こる大チェイスの結末とは?男に捨てられた三十路前のOLの車を十代ヤンキー娘がカージャック。

四方を山に囲まれた人口六〇〇人あまりの絵に描いたような僻地の山谷村にある「駐在所」に猪熊喜三郎巡査が赴任した。

岩崎陽一は、銀座の高給クラブ「クイーン」の新米ボーイ。昼夜逆転の長時間労働で月給わずか15万円。

愛知県豊橋市の名門・悠悠館高校に通う行彦たちの元に「世直しだ ええじゃないか」と書かれたお札が届いた。

東京の地下鉄で男が刺殺された。

聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。

栄光の都に迫る敵軍に、エジプト部隊は恐慌を来し遁走した。『災厄の書』の譚りおろしはまにあうのか。

侵掠したフランス軍壊滅の奇策、「読む者を狂気へ導く玄妙驚異の書物」は今まさにカイロの片隅で、作られんとしている。

雪に覆われ、人里離れたチベットの山奥に、「シャンバラ」もしくは「シャングリラ」と呼ばれるユートピアがあるという。

地球規模の地殻変動で、日本を除くほとんどの陸地が海没してしまった。

宇宙基地に連れてこられたミノルとハルコは、奇妙な“電波幽霊”の正体をつきとめるため、基地隊員のキダ、特殊ロボットのプーボと広大な宇宙空間へ旅立った。

事故により、脳を残して、全て人工の身体となり、ひっそりと一人で暮らしていたムント氏。

「おれは、おまえの球を捕るためにいるんだ。ずっとそうすると決めたんじゃ。

ラングドンの懸命の努力も虚しく、教皇候補たちはイルミナティを名乗るテロリストの犠牲となりつつあった。

折しもヴァチカンは新ローマ教皇選挙会の当日。だが、次期教皇候補四人が揃って失踪していた。

ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。

都会のしがらみから離れ、海辺の別荘地で愛犬と静かに暮らす松原龍。だが、一人の女との出会いが、その生活を激変させた。

忽然と姿を消した杏奈。どうやら秋月のエージェントと思しき男に連れ去られたらしい。

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。

康男と茂は、小学生の時からのライバル同士。同じ中学、高校、大学へと進み、二人は常にトップの座を競い合ってきた。

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。

玉川上水で男性の扼殺体が発見された。捜査陣に名乗りを上げた老刑事・滝口と相棒に選ばれた巡査部長の片桐。

小学五年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子。

天空を翔るファイアドラゴン、ジョゾの背に乗って北の帝国に向かうワタルたち。目指すは皇都ソレブリアにそびえる運命の塔。

僕は運命を変えてみせる―。

キュートな女子大生会計士・藤原萌実と新米会計士補・柿本一麻が監査の先々で遭遇する奇妙な事件。

旧天城峠の崖下で老人の死体が発見された。男は「下司」と書かれた千社札を携え、毎年百の寺社巡りをしていたという。

新宿発の夜行列車で信州へ一人旅に出たOLの中瀬恵子。

館長が死の直前に残したメッセージには、ラングドンの名前が含まれていた。

ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。

ティービング邸で暗号解読の末、彼らが辿り着いたのは、ダ・ヴィンチが英知の限りを尽くしてメッセージを描き込んだ“最後の晩餐”だった。

女子大生・塚川亜由美はレポートの提出期限に遅れ、担当教授の自宅までレポートを持参することになった。

ひくく声をかけて、いきなり女に飛びかかった小平次は、恐ろしい力で首をしめあげ、すばやく短刀で心の臓を一突きに刺し通した。

小笠原の青い海でイルカのテティスと共に育った心やさしい青年・拓海。東京からやってきた美しい歌声を持つ音大生・流香。