謹慎中の二人の不良刑事が、罪のもみ消しと引き換えに、監察から公安刑事の内偵を命じられた。

旧石器時代の遺跡の洞窟から人骨が発見された。調査に協力したギデオンの鑑定により、事態は急転した。

東京・豊島区で猟奇的な夫婦殺害事件が発生する。現場には夫と腹部を裂かれた妊娠中の妻が息絶えていた。

池袋の書店を土曜日ごとに訪れて五十円玉二十枚を千円札に両替する中年男の真意は？　若竹七海提出のリドル・ストーリーにプロアマ十三人が果敢に挑んだ、世にも珍しい競作アンソロジー。

白昼の公園で、主婦が殺害された。ついに、あいつが帰って来たのだ!事件を機に7年ぶりに集まった悪い仲間たち。

過去を棄てた女・遠山崇子は、偶然出会った男と納沙布市の民宿に泊った。

北アルプス常念岳の登山コース脇の沢で男の死体が発見された。

「僕は亜空間要塞に行って来たのです」―ある日、私、半村良のもとを訪れた一読者・飯田の口から出た言葉は信じがたいものだった。

ヴィクトリア朝ロンドンでは、駅や公邸を狙った同一組織の犯行と思われる爆弾テロ事件が続発していた。

『劇団薔薇』新劇場のこけら落としで、「ハムレット」の演出を依頼された、元日本人で、英国籍を取ったケン・ベニング。

デパートのディスプレイの仕事をしているベロニク・ドラクロワは、ある日、母とともにローズ家を弔問に訪れた。

新宿のホテルの一室で毒殺事件が発生。

音信も絶え、生死のほどさえ分からなかった親友に、こんな大都会の片すみで、こうしてバッタリ座席を横取りされようとは…。

人の不幸をコレクションする男の依頼を受けた「俺」は、自分の子供の首を切断した女の調査に赴く。

渋谷の猿楽町署の刑事・一条風太は、妙な事件に関わっていた。

三年に一度の地方検事選挙を控え、町はなにかと騒がしい。

英国紳士の社交場―クラブ。憩いを求めて三々五々、会員たちは足を運ぶ。

十津川警部のかつての部下で私立探偵の橋本豊は、ある芸者の身元調査でまだ雪積もる早春の越後湯沢へ向かった。

十年間堪え忍んだ夫との生活を捨て家政婦になった主婦。囚われた思いから抜け出して初めて見えた風景とは。

女子高生・ひとみの母は、元映画女優の浅倉しのぶ。女手ひとつで十七歳の今日まで彼女を育ててきた。

飯倉菜子は16歳。女流ミステリーの大家・神乃瀬志帆を母に持つ。

警視庁の吉村刑事は、恋人とその友人・耀子夫妻と一緒にスキーに行った。

警視庁の吉村刑事は、恋人とその友人・耀子夫妻と一緒にスキーに行った。

「あたくしたち、今日、第五回結婚記念日なの」指に結婚指輪の光る女性が誇らしげにいった。

実業家ストロードの人生は喜びに満ち溢れていた。

燃えるような紅葉に彩られた上高地。映画『黒い断崖』のロケ中、新人女優・北川由希の拳銃から実弾が発射される事件が発生する。

「あいつから逃げなきゃ!」執拗に追ってくる男の影に脅えつつ、逃亡を続ける花屋の店員、三田村夏季。

十歳のろうあの黒人少年デクスターは凶悪殺人の罪により禁固五十五年を言い渡された。

殺されたのは中学三年の貫井直之、息子の同級生だった。作家の近内は、昨晩帰宅しなかった我が子が気になり、学校を訪ねる。

夫や義姉たちの裏切りにより、十四年間の結婚生活に終止符を打った紀子はある日、週刊誌の記事を読み、息を呑んだ。

第5回電撃ゲーム小説大賞「銀賞」、第1回日本SF新人賞受賞の三雲岳斗が、高校生の焦燥と狂気を描く、SF学園サスペンス第2弾。

名門女子大学の助教授・日下部遼は、埼玉の山間部にある私立高校に招かれた。

後北条氏の一族が、お家再興のために隠匿した金地金が、箱根旧街道のどこかに埋められており、そのありかを描いた古地図が、詐欺まがいの手口で数千万円で売買されているという。

念願かなって私立探偵となったテスに、元受刑者だという老人が依頼を持ちこんできた。

大学の心理学科に通う「僕」は、ひょんなことから自閉的な少女・下路マリの家庭教師を引き受けることになる。

「この人、痴漢です!」車内の携帯電話を注意された腹いせに訴えた夕季子の、それが死への第一歩だった。

大糸線南小谷を発った「スーパーあずさ」で乗客が毒殺された!被害者のペンション経営者・宮沢種継は、車内で女性と話をしていたらしい。

理系の素材を扱う時、重要なのは対象との距離感であるが、テーマを追究する作者の真摯な姿勢は「2000年問題」を広く社会に認識させる力にもなっている。

労働者を煽動した罪を着せられ、マックは捕われる。流刑囚として送られたのは植民地のヴァージニア。

18世紀後半。スコットランドの炭坑で、マック・マカッシュは喘いでいた。

オープン間もない八丈島の〈ワールド・リゾートクラブ〉で、一族と大勢の客を招いて新社長就任のパーティが盛大に行われた。

丑の刻、貴船神社に夜毎現われる白装束の女が鬼となって、自分を捨てた男を取り殺そうとする。

しがない中二階なれど魅入られた世界から足は洗えず、今日も腰元役を務める瀬川小菊は、成行きで劇場の怪事件を調べ始める。

駿河湾に浮かぶ小島のホテルで、個性的な選考委員たちと候補者を招いて『ミステリー大賞』の最終選考会が開催された。

27年間…昏睡状態から目覚めたローズマリーは医者の言葉に呆然とした。

夕闇せまるパリの一角、エレベーターに閉じ込められたジュリアンはそこから脱け出そうと悪戦苦闘していた。

1年を通じて毎月必ず1度は巡り来る“満月”。その満月の夜に繰り返される惨劇の謎。

不倫を清算し会社を辞めた紗季は、夜の公園で男の死体と「不思議の国のアリス」のウサギを見る。

医療業界誌発行人・倉沢の娘が誘拐された。

28世紀、宇宙に進出した人類を統べる連邦政府を震撼させる事態が発生した!時を超越する殺戮者シュライクを封じこめた謎の遺跡―古来より辺境の惑星ハイペリオンに存在し、人々の畏怖と信仰を集める“時間の墓標”が開きはじめたというのだ。

東北から上京してきた出稼ぎ三人組のうち一人が死体で発見された。その数カ月前、三人はある邸で女の絞殺現場を目撃していた―。

「わたしと結婚すればいいのよ」―大胆なマーシーの言葉に,チェイスは自分の耳を疑った。

平凡な日常が裂ける―。突然、愛する妻・絢子が失踪した。

天橋立近くの伊根湾。高台にある「海吼荘」の焼け跡から、男性の生首三つと、美貌の女主人の焼死体が発見された。

仕事もイヤになり、恋人もいないOLが下着ドロに手錠をかけた。頭に来てベランダにつなぎ、顔も見ないで外出してしまう。

思うままにならない三匹の豺虎を前に自らの至らなさを嘆く景王・陽子の傍にはいつしか祥瓊、鈴、二人の姿があった。

天命により慶の国、景王となった陽子は民の実情を知るために街へ出た。

寝たきりの母をひとり世話する老女。

京都・壱姫神社の雛祭りは、壇上に人形ではなく男女が並ぶ「生雛祭り」だ。今年も盛大に行われていたが…。

チャキチャキの江戸っ娘、坂巻亜矢です。事件は、同級生のユウの家の火事から始まったの。

骨董店で手に入れた京都・大江山の鬼の文鎮。その直後、友人から蝶の上に角を生やした鬼が乗っている写真を見せられた。

深夜の新宿二丁目―同性愛者や不法滞在者の楽園でゲイバー経営者が惨殺された。

異端の百合族作家・森奈津子は、見知らぬ女に拉致され、離れ小島に軟禁された。だが、意外にも上機嫌だった。

「わたしのものの味がそんなに悪いかえ?」お公卿の姫のような臈たけた美女はニタリと笑った。その時、「下におれっ。

熊田十兵衛は父を闇討ちした山口小助を追って仇討ちの旅に出た。

三河湾・西浦温泉で白昼の惨劇が起きた。旅行者の女性が、突然、宿泊先の板前を殺し、直後に自殺を遂げたのだった。

SF仲間である山本・吉永・伊東・三波の四人は、二十数年間消息を絶った後、ある日ひょっこり戻ってきたという山本の叔父・浄閑寺公等なる人物に興味を抱く。

ファミリーの“鉄槌”となり、攻撃的な気性を武器に、野心を深めてゆくダンテ。

「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。

「救世の科学」―人類救済を標榜する思想団体だが、実態は各地に網を張り巡らし、社会支配を目論む組織である。

哀しく、それでいて熱い旋律。沢村がつま弾く音に、麗子が目を付けた。

第二作『蝿よ蝿よ、日輪はなぜ輝いてゐるのか。

不毛な愛に翻弄された夏子と冬子。親友の二人は、東京での生活を捨て、京都でスナックを開店する目的で西へ向かう。

飛騨高山でスケッチをしていた謎の女性が突然の失踪。東京では、不可解な連続殺人の発生。

鹿児島の遙か沖の孤島、屍島に六人の男女が降り立った。彼らは都内で爆弾テロを行なった四人の実行犯と二人の幹部だった。

イングラム夫妻は、外洋ヨットで新婚旅行に出ていた。死んだような凪ぎの朝、ふたりは1隻のヨットを発見する。

お前は今日から川中歩美だ―少年院を出たその日から、私は財閥令嬢の身代わりとなった。

空手選手としての生命を断たれ、杖をつき、整体院を経営する私は、深夜突然何者かに襲われた。

探偵社の調査員・日高健介は同僚の湯村亜木子と結婚し、亜木子の希望で九州・高千穂へ新婚旅行に出かけた。

清麗女学院理事長の塩谷勝弘が石神探偵事務所を訪れた。

ブラジルの小さな町で一人の男が捕らえられた。彼の名はパトリック、4年前の自動車事故で死んだはずの弁護士だった。

拘留され動きのとれないパトリックに対し、金の奪還を図り暴力も辞さない男アリシア。

讃岐名物の「醤油豆」。焼いたカマスのすり身と味噌をこね合わせた「さつま」、黒砂糖と醤油で煮つけた豆腐と揚げの煮物。

分別・無分別の複雑なゴミ分類に踏みきった名古屋の街は、ゴミの話題でもちきり。

わたしが小さな町の競馬場にやってきたのは、自分の過去を取り戻すためだった。

G国で軍事クーデター勃発。楢崎練の帰りを待つ祖父ら家族は突然の報に不安を募らせた。

「三人もが変死している!」私立探偵片山は呆然とした。米国の実業家ハサウェイからの依頼であった。

学校の体育館で発見された餓死死体。高層アパートの屋上には、墜落したとしか思えない全身打撲死体。

上高地交番で拳銃が盗まれた。豊科署の刑事・道原伝吉が事情を訊くと、何日か前、不審な男がピッケルを忘れたと届け出たという。

「夫を愛しているの」その依頼人は、昔愛した恋人だった。

会津に取材に訪れたルポライターの浅見光彦は、漆器工房で製造実演のさなか、塗師・平野浩司が謎の死を遂げるのを目撃する。

神経内科の女医植田理歩は、大学院生富坂から研究協力を依頼された。富坂の恋人夏海を対象にした研究のテーマは、嗅覚障害。

新宿区下落合のアパートの一室で不可思議な白骨死体が発見された。

現実生活はみじめなものだった。恋人も去り、大学も行かず、金はない。

オレの同居人、作家の桜川ひとみは、山奥の「柚木野山荘」で開かれる結婚式に招待された。

イギリスのある田舎町で少年の失踪事件が続いた。パーカー警視はある小児性犯罪者に目をつける。

もうひとつのイギリス、パラレル英国で活躍するパンクス出身の捜査官キッド・ピストルズとピンク・ベラドンナ。

「文字禍の館」。それは、ある大金持ちの変人が建てたという、一般非公開のテーマパークである。

「少し離れた小島に、遠浅のきれいな海岸があるからね」夏休みに二泊三日の海水浴に出かけた十七歳の少女五人。