危急の用あり。 藤之助どの、下田に参られたし。

冬の八ヶ岳山麓の別荘で、猪狩家の令嬢・静香が逆さ吊り死体で発見された。

「夢の中でおっかさんに会ったんだ」幼い頃、母親に捨てられた少年僧・珍念が橋廻り同心立花平七郎に嬉しそうに話した。

伯父・黒崎の金で放蕩三昧の努と、金のために努と付き合うしたたかな女・ちづる。

生涯、二万に及ぶ発句。稀代の俳諧師、小林一茶。

才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり…。

嘘つきさんが舞台から退場、嘘つきさんに代わって、『物騙り』を任命された私の名前は大江湯女。

柏木夏美19歳。ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト。

「スーパーあずさ11号」の車中で、腹部を刺されて、男が殺された。男の名は、浦和公康。

満開の桜を水面に映す広沢池の畔で老夫婦が八重桜の枝に吊り下がる死体を発見。

大学二年の夏、サキは母親の計略に引っかかり、大っ嫌いな歯医者で受付のアルバイトをすることになってしまう。

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。

首都高速の大惨事で男が倒れていた。傍らには女の右足だけが。

十一月の早朝、農機具店の主人山田徳三が刺殺された。妻の洋子は、押し入ってきた何者かの犯行だと証言したが、捜査は難航。

ええ、はい。あの事件のことでしょ?―幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。

『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家による文庫化最新作! 零と純は、腐乱した死体の片付けなどを行なう特殊清掃屋。

『相棒』ファン必読!『相棒-劇場版-』のスピンオフ小説として、完全オリジナルストーリーで発売、ベストセラーとなった『鑑識・米沢の事件簿~幻の女房~』(宝島社文庫)の第2弾の登場です!マンションで起こった警察官によるストーカー殺人事件。

老中阿部豊後守、甲府宰相綱重、館林宰相綱吉―はからずも、次代将軍継嗣を巡る三つ巴の暗闘に巻き込まれた緋之介は、剣への覚悟もできず腕も未熟なまま、家光十三回忌のため日光へ下向する将軍家綱の警護を命ぜられた。

沖縄北部の安佐次川で発見された、無人のボート。行方不明の米兵が残した、一枚の不可思議な写真。

武器商人戸崎は、盟友の娘ジャンヌに突然銃口を向けられた。

殺された恋人との思い出をたどり、南房総の旅に出かけた井口勲は、安房鴨川駅前の喫茶店で橋爪亜希と名乗る女性と出会う。

なぜ、吉原一の花魁葛城は、忽然と姿を消したのか？　遣手、幇間、女衒ーー人々の口から語られる廓の表と裏。

T省課長補佐が、公共事業の受注先である大手商社のビルから墜落死した。

五月も終わりかけた東京湾臨海署に喧嘩の被害届が出された。

夢の中でも浮気をする女、家では口をきかない男。それでも二人は周囲からごく普通の夫婦だと思われていた。

父と母、そして四人の姉妹。幸福な家庭の中で、血の繋がらない昭菜だけは教育も与えられず、孤独に育った。

徳川家康の治世、八王子には千人同心と呼ばれる半士半農の郷士たちがいた。

城北大学に編入して“月光荘”の寮生となった入埜転子は、怪談会の主催をメインとするサークル“百怪倶楽部”に入部した。

史上最大の諜報機関にして暗号学の最高峰、米国家安全保障局のスーパーコンピュータ「トランスレータ」が狙われる。

暗号解読官スーザンは暗号ソフトを「トランスレータ」で解読しようとするが、解読どころか、国家安全保障局そのものの機能さえも麻痺してしまうという絶体絶命の事態に…ソフトを凍結させるパスワードを求め、アメリカ、スペイン、そして日本を舞台に、究極の天才頭脳たちが火

歴史の闇で人々を恐怖に陥れ、それを糧として生きる魔性の一族。それを打ち破る存在といわれる“発現者”。

「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竃は、群がる男達を軽蔑し、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友として孤高の青春を送っていた。

「いいよんさんわん」―近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。

リー・スローカム検死官が、ふたたび検死審問をおこなうことになった。

あたしはステファニー・プラム。

優太は、父が残した手紙に書かれた“福田ヨシ”を訪ねる。

成績優秀でスポーツマン、中学でミラクルボーイと呼ばれる桐人。そんな兄とは正反対で勉強が苦手の弟・優太。

人気作曲家のマギーは都会の喧騒に疲れ、小さな田舎町に移り住んだ。

毛鉤をピアス代わりにつける謎の美女を追いかけたサラリーマン二人組が、足を踏み入れたのは…。

半年間の寮生活を経て、寿荘に舞い戻ってきた夕士。妖怪、人間入り乱れての日々がふたたび始まった。

女子中学生・小林冬子。苫小牧から船に乗り、行き着いた先は見知らぬ孤島。

米国フロリダに住む日本人少年、研一。隣人の少女パメラは、養父からレイプされていることを彼に打ち明ける。

探偵のナコと学生の頼科が見つけた写真には、ギロチンの前で助けを求める女性の姿が。

西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。

産業カウンセラーとして、ヒーリングスタジオなども運営する友部真幌。

江戸の一石橋で雪駄強盗事件が連続しておきた。

みちのくの小京都、秋田県角館。桜の名所として広く知られ、武家屋敷に藩政時代の面影を今も残す旅情溢れる街。

英国に留学中の夏目漱石は、夜毎、亡霊の声に悩まされ、思い余って、シャーロック・ホームズの許を訪ねた。

本書五間堀にある古道具屋・鳳来堂。

弱みを握られれば骨までしゃぶられ、些細な借りを作ればいつまでもたかられ―。

“悪魔”と恐れられる巨大な狼との知恵比べの最中、のどを食い破られた死体に遭遇する「カランポーの悪魔」。

愛妻を亡くした友人が、おれたち三人に告げる。「妻は殺されたんだ。

銀座の花師・佐月恭壱のもう一つの顔は絵画修復師。

美濃屋の跡取り息子・信太郎の目が突然見えなくなった。

都立K高校3年・天童玲美は、姉の死の真相を探るため、最難関私大・馳田学院入学を決意する。

町営の診療所しかない都下の離れ小島に赴任することになった、トンデモ精神科医の伊良部。

「犯人は…ハムスターを飼っています!」奇想天外な発想で人の心をずばりと見抜く、伝説のサイコセラピスト・波田煌子。

ホームレスが連続して死亡した。自然死として処理された遺体から、孤高の医師・古都波は血中リンパ球の異常を見つける。

芸能プロダクションの三十周年パーティで専務の浅井が襲われた。意識を回復した当人は何も覚えていなかったが、その晩死亡した。

「ほんとうのおうちに行きたい」五歳の一人息子恭平の言うまま、“ほんとうのおうち”を訪ねることとなった祐子。

山手線の駅の構内で同じタイプの若い娘3人が絞殺された。

山手線の駅の構内で同じタイプの若い娘3人が絞殺された。

「夫の死の真相を暴いて」高校の同窓生・雅子の言葉が損保の損害査定員・千野を巨大企業の闇へといざなった。

お姉ちゃんが死んだ。誰からも愛された人。

京都。修学旅行でグループ行動をしていた七人の中学三年生。

めった刺しにされ、局部を切断された男性の死体が発見される。

技術の粋をつくしたIT研究所に侵入し、ミッションをクリアすれば1億円が手に入る一大イベントが開催されることになった。

天野勇一少年の前に「魔法博士」を自称する奇妙な男が現れ、少年の目の前で空中からバットやボールを取り出してみせる。

都内の拘置所に収容されていた怪人二十面相から新聞社に手紙が届いた。

銀座の空に突然あらわれた銀色に光る空とぶ円盤。その後、次々と報告されるはねのある大トカゲの目撃談。

ぼくは思わず苦笑する。去年の夏休みに別れたというのに、何だかまた、小佐内さんと向き合っているような気がする。

編集者津野田のもとにスポンサーの名指しで邪馬台国特集の大きな仕事が舞い込んだ。

将軍の実子・立石家良に、自らの家臣を殺されたことを知った鹿之介は、妖艶な女忍・るいと共に、仇討ちに乗り出す。

凄絶な幼少期を過ごしながらも、コロンビア・マフィアのボスにまで上りつめた日系二世のリキ・コバヤシ・ガルシア。

ゴンサロへの復讐を果たし、日本警察からのパパリト奪還を急ぐリキ。

防衛大臣の藤田は、国会答弁でUFOの実在を説き、袋叩きにあう。だがエイリアンは人類に対する大規模攻撃を計画していた。

元平戸藩主、松浦静山に気に入られ、たびたび下屋敷に呼び出されるようになった雙星彦馬。

ある日、著名な作家のもとを妻が去った。作家はその後も成功を重ね、新しい恋愛も始めたが、当惑は止まない。

教育実習のため、とある小学校にやってきた晴香は、幽霊が見えるという寂しげな少年・真人に出会う。

美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。

姉さまが亡くなって、もう30年以上が過ぎました。

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。

電車で遭遇した目を見張るように美しい女。電話ボックスで見かけた甘い香りを残した女。

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。

一ノ瀬恵梨香は謎多き町でメフィスト・コンサルティング特別顧問のダビデと出会う。

“48”番目の都道府県、萩原。そこは史上最大のIT企業が作りあげた最高の福祉都市だった。

仲良しのまま破局してしまった真琴と哲、メタボな針谷にちょっかいを出す美少女の一紗、誰にも言えない思いを抱きしめる瑛子。

キャロラインにとってその日は、最愛の弟を失ってはじめて迎えるクリスマスイブだった。

TBNテレビ報道局社会部の布施京一は、看板番組『ニュース・イレブン』所属の遊軍記者。

作家を志し同人誌を作る六人の男女が、チャットルーム「星の海」に集まった。

鹿児島・指宿の海岸で、男女の死体が発見された。二人は東京在住で、死因から殺人事件と断定される。

人生の半分が終わってしまった。それも、いいほうの半分が。

成田空港で爆破テロが発生した。当初、過激派の犯行と思われたが、真相は新たなる攻撃だった。

14歳の秋本元気が家に帰ってきた時、玄関に見ず知らずの死体が転がっていた。

元女郎おひろから、東北訛りの侍の用心棒を頼まれた見届け人・秋月伊織は、他国に逃げる資金をはたいておひろを身請けした侍の背景に、ただならぬ事情を察する。

次期総理大臣の呼び声高い人気代議士の取材をすることになったカメラマン星井裕。順調に進む中、代議士の親友が殺された。

ネオナチが集まるオスロのカフェ。暗殺の狙撃銃を探す男がいた―― 第二次世界大戦、ドイツ軍指揮下・東部戦線。

暗殺用ライフルの謎を追うハリー刑事。彼を悲しみの底に突き落とす殺人事件が起きた。

父親が急逝してやむなく実家の医院を引き継いだ成田真澄は、中央から田舎の町医者に転じた未練に悶々とする中、従妹が原因不明の病に倒れ、治療方法も分からぬまま死に至らせてしまう。