死者の館に
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
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0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
死者の館にの総合評価:
7.50/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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物語の最初は1863年、当時のパトナム家の未亡人が夫の墓を訪れて、自分が夫と出会いパトナム家に嫁ぎ、そして夫を見取るところまでを回想するところから始まります。これが後にどんな影響を及ぼすのか、意味深で興味をそそられます。そしてお話は現代へ。現当主のパトナム夫妻とその子供たち、長女は上院議員、長男は実業家、次男は芸術家、そして今回亡くなったのは大学生の3男。過去には末っ子が交通事故で幼くして亡くなっています。その事故は、子供たち全員が乗っていた車で起きた追突事故で、運転していて末っ子の死に責任があったのは誰か、パトナム家や上からの圧力によりうやむやにされたままです。そしてそれは今回の猟奇殺人になにか関係しているのか?遺体につけられていた服喪用装身具が気になり、また警察にも協力を求められ、スウィーニーは自分でもあれこれ調べ始めます。
日本語で、カタカナでモーニング・ジュエリーと書かれると「えっ朝の宝石?」と最初思ってしまいましたが(笑)、むしろモウニングと書いた方が誤解が少ないかもしれません。英語のスペルはmournで発音はモゥアンに近いです。悼む、追悼する、喪に服するという意味です。1800年代のアメリカでは、故人の髪の毛を使ってアクセサリーを作り、それを身に着けて故人を悼むという習慣があり、現代人の感覚だと、不気味でなんだか気味が悪いと思ってしまいますが、当時は普通によくあることだったそうです。それが事件の主題であり、またヒロインがその研究者だというだけでも独特の雰囲気ですが、その上、舞台はボストン。日本人が一般的に持つアメリカのイメージとは少し違う保守的な東部、町はヴィクトリア朝様式の家が立ち並び、ヨーロッパから最初に移民が渡ってきた当時の、古風で少し陰鬱な面影を残しています。雰囲気的にイギリスの推理小説のようです。話の運びもうまく、パトナム家の人たちや、学生たち、調査に当たる刑事までがみんな個性的に描かれ、しっかりした人間ドラマになっています。作者のミステリはまだ日本では2作目までしか翻訳されていないようですが、本国では4作出版されているそうです。あとの2作の翻訳が待たれます。