(短編集)
ミハスの落日
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ミハスの落日の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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海外の都市5ヶ所を舞台にした貫井さん流どんでん返しがつまった短編集。 | ||||
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ミハスとはスペインに実在する村の一つで,ほかにもストックホルムやカイロなど, 各国の都市を舞台に,そしてタイトルに冠した五篇を収録した短篇集となっています. ただ,『ミステリ』との謳い文句が踊り,確かに事件や犯人捜しなどはあるものの, ミステリ好きであればピンと来る部分が多く,そちらはどうしても弱めなのは否めず, どちらかと言えば,それに関わった人々に焦点を当てた人間模様の物語という印象です. また,どの編もきの結末が用意されているものの,こちらもミステリというよりは, ハッピエンドに結びつかない,ずしりと重たいものを打ち込まれる真相や解決となり, 苦々しさが後を引きながら,異国の風がその余韻とともにぬるりと体を撫でていくよう. なお,執筆にあたり著者は各国を回られたそうで,各編の扉の写真は氏によるもの. さらには『あとがき』も取材旅行記のようになっており,こちらも楽しみどころです. その反面,『解説』については力が入りすぎとでもいうのか,少しばかり暑苦しさも…. | ||||
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とてもきれいな本だったので嬉しいです。ありがとうございました。 | ||||
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貫井氏が雑誌に発表した日本以外の国の登場人物と舞台設定で描いた短編ミステリーを集めた作品。 各編とも密室ものなど貫井氏としては珍しいストレートなミステリーが多い。 あとがきでも書かれているように特に1話目などトリック自体はとてもまともなミステリーに使えるようなものではないが、トリック自体というより設定や人物設定やその土地の文化背景がうまく取り入れられており、そういったトリックのイマイチさはあまり気にならず、氏ならではの高い描写力によりいずれもレベルの高い短編になっている。 読後も氏の作品としては軽めである。 気軽に読める短編集。 | ||||
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この作者には最近出会い、全作読んでみようと思うほど気に入っているのだが、この作品はこの作者のものの中ではさほど評価できなかった。 それぞれ短編らしい味わいはあるのだが、リアリティに欠ける部分がある。 まず、『ジャカルタの黎明』では、動機があまりにも非現実的。世界最古の職業なんだからそんな殺人を犯しても犯人の目的は達せられることはないし、犯人はそれが判断できないほど愚かでもないし、ましてやそんな動機で朋輩を殺すほど酷薄な人間でもない。 それから、『ミハスの落日』だが、主人公の名前ジュアン、スペイン語圏ではフアンになるはず。jはハ行になるから。 細かいことのようだが、あえて外国を舞台にした本作品は、読者に本当にその国にいるような臨場感を抱かせることも売りの一つだろうから、こういうことがあると価値が減じられるのも仕方ないのでは。 | ||||
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「崩れる」などの短編集でも感じたが、御本人がおっしゃっているよりも短編は上手いと思う。 確かにトリックなどは少々「?」の部分もあるけれど、行ったことのない場所の風景がありありと思い浮かび、こういう風景描写もしっかり描ける方なのだなとわかったのは、もうけものであった。 普段とは違った、それでいて確かな貫井ワールドが広がっている。 またこういうものも書いてほしいと思う。 | ||||
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