空白の叫び
- クライムノベル (72)
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空白の叫びの総合評価:
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あまりこの手の小説は読まなかったのですが、3巻にも渡る長編を感じさせないで没頭できる内容でした。 | ||||
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友人からの薦めで読みました。上中下とかなりの長編ですが、流れが掴みやすく最後までダレること無く楽しめました。 時代設定が一昔前ではあるものの、現代にも通じる少年像が描かれています。良く言えば行動的、悪く言えば攻撃的な少年たちが、一度犯罪に手を染めてしまうと"普通"に生きていくのは難しく、また別の罪を重ねるしかない、という世の中の不条理さを教えてくれます。 中学校の学級文庫に置いておくと良いかもしれません。悪いことするのはやめとこ…と思うこと請け合いです。 | ||||
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嫁に頼まれて購入。 満足してました。 | ||||
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嫁に頼まれて購入。 満足してました。 | ||||
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出口のない真っ暗なトンネルの中に引きずり込まれたような恐怖を伴う衝撃的作品。私の中では、二つの相反する評価が混在しています。無視という生理的な拒否感と直視という感覚的な肯定感。 上中下3部から成る長編ですが、先へ先へと読ませる筆致力はさすがです。貫井徳郎の前期の社会派作品なので、貫井色満載な熱意と意欲が読み取れます。読後は強烈な衝撃で茫然自失状態となりました。楽しい気分には決してなりません。 第1部では、14歳の3人の少年がそれぞれ異なる境遇の中で、心に抱える不快な"毒物"を処理できないままに煩悶し、ついには身近な人間を駆除することで心の毒を始末しようとするまでの過程を描いています。少年たちの心に巣くう怒り、痛み、絶望、憎しみ、敵意などに苛まれる不穏な感情が最終的には殺人へと爆発する過程はぐいぐいと引き込まれて読みました。 第2部では、殺人犯として少年院に送られた3人の少年たちが同じ院で遭遇し、過酷な少年院生活に耐えながら利己的な仲間意識を抱く過程が描かれます。第2部の中盤までが少年院での生活描写ですが、凄まじい陰惨ないじめや教官による暴力などの描写が執拗で、少々辟易しました。過激な性描写も含めて、正直気分がダウンする箇所が少なからずあります。作者としては、少年たちの絶望的な無力感と屈辱的な服従心を表現するためには、こういう残酷な現実描写が必要であったのだろうと理解はしましたが、少年院のパートが終わったときは正直ほっとしました。 第2部中盤から3部までは、少年ゆえに殺人犯としての刑罰を免れ、少年院から解放された後のそれぞれの不安定な生活が描かれます。社会復帰をしたものの、彼らを待ち受ける容赦ない社会の冷酷な刑に翻弄され打ちのめされ、再び心の毒に支配され行き場を失う少年たちの末路です。 「空白の叫び」とは、どれほど心の毒を吐き出そうとしても、毒はただ空中に漂うだけで、空気のように再び心に吸い込まれる己の叫びということなのでしょうか。 本書はミステリーというより、少年犯罪をテーマにした長編小説です。貫井徳郎は、わざわざひねったトリックを用意するミステリー小説に仕立てなくとも、人間の裏側に潜む毒性を炙りだす人間ドラマを描ける作家だと思います。人間の暗部を描けば、自ずとミステリーになります。 | ||||
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ひさしぶりに心を動かされた小説。 主人公たちの心理(ともちろん行動も)を描いた細かい区切りの構成にひかれて下巻を熟読した。 ラストは葛城と久藤の同性愛的シーンを描くのかなと思っていたが、思わぬシーンに出くわした。なるほど。 少年法なんて関係ない。作者は純粋に心理を描きたかったのだと思う。 | ||||
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