警官倶楽部
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
警官倶楽部の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『無法地帯』に並んで、著者がマニア魂を発揮した作品です。今回は「警官マニア」の面々が、父親の違法賭博の借金の取り立てに追われてひきこもりになった友達を救おうと本職以上のあの手この手を繰り出します。 冒頭、警官に扮したふたりは車を停止させ、どうもうさんくさい金を三〇〇万円強奪。実はこれをやくざの借金取り立ての返済にあてようという算段でしたが、たまり場になっている場所に、また別のオタク仲間が、子どもが誘拐されたから、それを身代金に使わせてくれ、と泣きついてきます。一転、被害者がわになってしまった彼らは、犯人の要求に応じるべく、その金を婦警マニアの女性にもたせ、盗聴器などを駆使しながらあとを追います。 刑事ドラマや警察ドラマにはまりこんだ男たち(女性ひとり)が、遊び心に満ちた蘊蓄を垂れながら、鑑識マニア、尾行マニア、弁護士なのに銃制作オタクなど、お互いに連携しつつ、本物以上の道具や知識でもって、この二つの事件、すなわち自分たちが金をとった悪徳新興宗教の組織および、誘拐と少額の身代金強奪を繰り返してきた集団の内情を突き止め、彼らを相手に戦うという話ですが、全体にほのぼのとした「ごっこ遊び」ならではの余裕が漂っており、彼らの熱い連帯感とともに気持ちよく読めます。 もちろんマニアならではのネタ自体も面白いですし、読後、何より感心したのは、現実の警察よりも、フィクションに描かれた警察がよほど魅力的なのだな、ということでした。主人公たちは最初警察官を目指したりするのですが、そのうちに本物以上に本物な警察オタクの世界のほうに魅力を感じて、そちらにのめりこんでしまう。 こうした男たちのちょっと滑稽で暖かな人間ドラマが読ませます。彼らの侠気?に打たれたのか、やくざのひとりも彼らのがわに半分寝返ってしまいます。これはぜひ続編も期待したいところ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いかにも大倉崇裕らしい作品だ。 「警察倶楽部」とは、警察マニアたちの集団。素人でありながら、本職の警官たちを上回るような能力と情熱を兼ね備えた連中のつくったクラブなのである。そんなマニアたちの戦いを描いた犯罪小説なのだが、警官の制服を集めたり、本職はだしの鑑識の技術を持っていたり、尾行の達人だったり、いずれも魅力的なキャラクターに仕上がっている。 暴力、コン・ゲームという要素もたっぷり。それでいて明るい作品だから、読後感もスッキリしている。 続編の欲しい物語だ。 愛すべきキャラクター・大葉久太郎も登場する。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犯行の本質的な動機だの、 緻密なキャラクターの内面描写だの 面倒くさいことはすべてすっ飛ばして、 ひたすらそのディテールに突っ走る迷作。 一言で云ってしまえば通俗的かつ漫画的であるが 本質を取り違えていく楽しさは 存分に味あわせてもらえる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある一つのことにものすごく知識を持っている人:オタク 借金が原因でお宅にひきこもった仲間を助けるため ある宗教団体の裏金運搬車を襲撃!金をとったはいいがその後に… 盗聴、尾行、射撃、鑑識、裏情報、コスプレ、この手に詳しいエキスパート(オタク) こいつらが集まったらもう警察なんて目じゃないぜ! 登場人物の能力に驚きです。 奴らの知識、行動力に星四つ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本職以上の知識や道具をもっているマニアたちがおかしく, それぞれの得意分野を生かして問題の解決に向かうあたりは, 本物の捜査チームのようで,その『熱意』には関心するばかり. ところが,どこか自分のことを自慢したがってもいるようで, ふざけたりはしていないものの,ちょっとズレた雰囲気があり, そのマニアならではのやり取りと,事件のギャップが楽しいです. ただ,序盤はいくつかの事件が連鎖するためモタモタしていて, 中盤以降は,共通点の符合など冗長に感じるところがありました. とはいえ,まだまだ問題は残っているように思えますし, ラストの流れからして,つづきにも期待したいところです. なお,別作品からの『ゲスト』も登場していますので, そちらを読んでいれば,またニヤリとできると思います. | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 5件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|