競売ナンバー49の叫び
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やや表象華美な翻訳と感じた。ストーリーはなかなか面白い。 | ||||
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まったく頭に入らない、時間の無駄、つまらない。無意味だと思う。 | ||||
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おもろいっす!!! 簡単しょ。涙あり笑いありっす。アメリカ版のカフカっしょ。全部、お笑いっす。全部がユーモアとギャグで、アメリカ映画的笑いとアメリカンコッミックみたいな感じ? 時代や国が違い、オレらには理解できない部分がある。すべる? 外す? ピンチョン的な笑いを理解できなく難解だと感じる部分多数。ユーモアとして、一番分かりやすいのは、最後の方で、エディパが精神分析医を訪ねるシーンで、分析医が心を病んでいて患者に向かい発砲する。エディパは、人質になり診察室に医師と立てこもる羽目になるが、医師が引き出しから薬莢を探している間、不用意にもライフル銃は、エディパの目の前のテーブルに放置されている。容易くエディパは銃を手にして、医師を脅し、事件はあっけなく終結する。事件自体が馬鹿げていて面白いし、その間の言葉のやり取り一挙手一動が面白い。銃を構えて、医師よりも優勢になったエディパは、診察室のドアの前で待機している警察官に、「入ってきて」と言うと、警官は「鍵がかかっていますよ」と言うあたり、または、立て籠もりの最中に警察官が「テレビの人が、ちょっと窓から撮りたいようなんですけど、今のままキープしておけますか?」と言う。これってお笑いしょ! 難解でも何でもなく、作者は物語を楽しんでくれることを要求している。 一頁毎にお笑いがある。前作「V」でも、例えば「実存主義警察官」という言葉があるが、これは何でしょう? 難解ですか? 実存主義の警察官、笑えませんか? 警察官の職務は、実行力と機敏さと実務第一・現実重視が大前提です。それが実存主義的に、事件・事故等を文学的・哲学的に深堀し解釈ていったら警察官は務まりません。コメーディの主人公になるだけですね。さて、競売ナンバーに戻りますと、エディパが、久しぶりに夫に会う。夫は、LSDで人格が変わり、別人になっていた。その話す内容が面白すぎる。しかし、エディパにすれば、とてつもなく悲しい。一行毎にユーモア! 話は変わり、最も重要な主題について・・・エディパは、ピアスの遺言執行人として、遺産を調査するにつれて謎は深まる。「謎の組織」の形跡を嗅ぎ付ける。私たちがこの現実の果てに、現実の背後に別な世界があり、それによって支配されているような? 管理されているような? 運命論のような? 私たちとは、全然、別のところで、理不尽にも人生はすでに決定されているような? 不条理って言うか? マトリックスの内部に気づかないうちに、私たちが存在しているような感じって、結構よくあることっす。カフカ的っす。「審判」にガチ似てるっしょ。しかし、エディパの「謎の組織」の発見は、自分自身だけの妄想・パラノイアなのではないかと疑う。そんな感じがエディパを不安にさせ、エディパを悩ます。2つに一つしかない選択。①「謎の組織は実在する。」あるいは、「⓶エディパ自身がパラノイアである。」エディパは、1か0のデジタルな問いの中に住んでいる。最後に真相を解く重要人物、謎の組織のバイヤーが、「競売ナンバー49」を落札するかもしれない。その人物に会うことで、エディパが狂っているのか、世界が狂っているのか明確になる訳だが、そこんとこで物語は深い余韻と息詰まるよう緊張感・切迫感の中に終わっているっす!! 余談になりますが、全編が、美熟女エディパのキュートで爽やかなお色気に満たされていることも読者は、見逃してはだめっしょ?! こんな儚く美しい、ペーソスに満ちた作品を天使のような翼をもって、軽々と書き上げたピンチョンは、やっぱ、大天才っす!!!! | ||||
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"なぜならここには数知れぬ市民がみずからの意思で合衆国郵便を使って通信しないことを選択しているからである。"難解さで知られる著者の最初の一冊として紹介されることの多い本書は、読書のもつ"理解したい"という固定概念や思い込みを破壊するポストモダン文学の試みが流石の秀逸さ。 個人的には、とはいえ。著者の本は初めて(笑)となるのですが。冒頭からの偽も含めた圧倒的な情報量と解説の多さに(世界文学によくありますが)導入部分で挫折しそうになりましたが、やはり中盤以後の、主人公がまるで望んだように頻繁に立ち現れる陰謀説の描写以降から最後までは圧倒的な面白さで引きこまれました。そして読後の感想は2つ。1つは、この実験的な作風はアメリカ版筒井康隆に近い?というもの。あと1つは、どこかデジャブがあるなと思ったら、公開中の映画"アンダー・ザ・シルバーレイク"( https://m.youtube.com/watch?v=uuuClxVtJ5o )とよく似ているなというもの(検索すると、やはり同様の感想をもつ人がちらほら)。いやあ。楽しい本でした。 頭で起承転結を理解するより、感覚的に楽しみたい誰かに。そして本書が発刊された1960年当時のアメリカに関心がある誰かに。そして映画アンダー・ザ・シルバーレイクが好きな人にオススメ。 | ||||
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学生時代に読んだサンリオ文庫のやつを読み直してみた。 最後の競売の前のところまでは一応何が書いてあるかはわかったが、最後にエディパがいままで集めた情報を総括しているところは最初は意味がわからなかった。さらにそこを読み直すと、サン・ナルシソやパラノイア、デジタル・コンピュータに象徴される現代のアメリカ社会とそれに取り残されてしまった(追放されてしまった)人々がテーマと言うことか。トライステロはそれを描くためのエンジンで、最終的には存在していても存在していなくてもいいんだろう。 遺産執行人になったエディパがトライステロの謎ばかり追いかけているのは不可解だった。もっとほかにもやることがあるんじゃないか? | ||||
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