東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。

女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。

貸家だった木造民家の解体現場から、白骨死体が発見された。

深夜のファミリーレストランで突如、人間が炎上した。その数日後、天王洲では無残に咬み殺された男が発見される。

凍てつくオホーツク海に突き出し、人も寄せ付けぬ原生林に襲われた極寒の地・知床。

ふと入ったカレー屋で音道は、男が店主に「こいつは俺の女房を殺した」と怒鳴る場面に遭遇する―男同士の絆が無惨に引き裂かれてゆく様子を描いた表題作。

橋口雄一郎は40代のプロの結婚詐欺師。

転職した会社が倒産してしまった片貝耕平は、人材派遣会社に登録したがどの仕事も長続きせず、担当者と喧嘩して辞めてしまう。

夫婦と、息子ひとりの3人家族。どこにでもある、新興住宅地の平穏で幸福な一家だった。

「ごめん。もう、会えない」。

『凍える牙』で、読者に熱い共感を与えた女性刑事・音道貴子。彼女を主人公にした初の短編集。

人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。

男の庭先で、裏切られた女性が自殺した。すでに別の女性と婚約していた男は死の事実を隠して結婚式へ向かい、最中に殺害される。

3回コールの後に切れる不気味な電話。この電話は…。

上京し、夢を打ち砕かれた孤独な少女。だがその男との出会いを境に、心の底に凍てついた狂気がゆっくりと溶けはじめる。

妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。

最愛の妹が偽装を施され殺害された。

最新ロボットの研究者であり野心家の末永拓也は、勤務先の創業者令嬢・星子との結婚を目論んでいた。

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。

メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。

レイプ未遂事件発生。被害女性は通報者の男が犯人だと主張。

ペットの洋服作りの仕事が軌道に乗ってきた芭子と、パン職人の道を邁進する綾香。

「あいつから逃げなきゃ!」執拗に追ってくる男の影に脅えつつ、逃亡を続ける花屋の店員、三田村夏季。

美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。

我が家を地獄につきおとしたのは、母でした――娘の口から明らかになっていく、母の異常犯罪とは。

親子の愛情に、揺さぶりがかけられる。覚悟を決めた父親は、試練にどう立ち向かうのか。

小森谷芭子29歳、江口綾香41歳。ふたりにはそれぞれ暗い過去があった。

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。

敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。

高校三年になった麻里子は、将来への不安からか周囲との隔たりに苛立ちを隠せない。

父親が被害者で母親が加害者--。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。

深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か。

「私は拳銃を構える。恐怖にひきつった顔を思い描くだけで、胸のもやもやが晴れていく」―。

「衝撃のたくらみ」加賀刑事執念の捜査。翻弄され尽くす快感と、くらくらするような結末。

幼い頃、母親に棄てられた過去をもつ深津九子。

離婚して一人暮らしを続けるフリーカメラマン宇津木葉子のもとに、大学受験を迎えた甥の彰彦とその妹理菜がころがりこんできた。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。

親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。

小学生の時の仲良し三人組が偶然十数年ぶりに再会した。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

十年間堪え忍んだ夫との生活を捨て家政婦になった主婦。囚われた思いから抜け出して初めて見えた風景とは。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

大正時代に東北に芸術家たちが創ったユートピア「唯腕村」。 １９９７年３月、村の後継者・東一は美少女マヤと出会った。

両親を相次いで喪った三人きょうだいの末っ子で高校二年生の麻里子は、いつの間にか端が切れた鞄を縫おうとして隙間に挟まれていた鍵に気付く。

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。

一本の電話に、月刊グローブ編集部は騒然となった。男女五人を凄絶なリンチの果てに殺した罪で起訴された下田健太。

ペンション「春風」のオーナー・晶子のもとに、21年前のクリスマスイヴに起きた医者一家虐殺事件の復讐予告が。

別れたつもりでいても、細い糸が繋がっている。

捜査情報が漏れている!?刑事が立場を利用して金を動かしている!?警察内部の犯罪を追う監察官はあくまで陰の存在。

退屈な日常がキレる。怒り、殺意、逆襲…。

殺人事件の被害者と加害者。双方から事件について語られる、異色のミステリー。

名門女子校の式典の最中、演劇部による『そして誰もいなくなった』の舞台上で、服毒死する役の生徒が実際に死亡。

校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。

母親を殺害された高浜真裕子は、そのとき高校二年生。心に癒しがたい傷を負った。