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初公開日(参考)1996年11月
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長編小説

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新装版 窓 (講談社文庫)

2016年01月15日 新装版 窓 (講談社文庫)

高校三年になった麻里子は、将来への不安からか周囲との隔たりに苛立ちを隠せない。そんな折に起きた「毒入りジュース事件」の容疑者が同じ聴覚に障害のある少年だと知り、麻里子は自らの思いを重ねて彼に会いに行くが、彼女を拒絶する厳しい言葉に衝撃を受ける…。少女のひたむきさが胸に迫る傑作長編。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

の総合評価:7.22/10点レビュー 9件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

失われた家族に戸惑う若者たち

1991年の「鍵」と同じ兄妹を主人公にした、1996年の作品。よって立つ基盤を見つけられない若者たちの形のない不安が引き起こした殺人を描いた青春ミステリーである。
麻里子は高校3年になり、進学や恋愛など様々な場面で聾者であることから湧き上がる不完全感に苛立ち、自分の気持ちを整理できないでいた。そんな時、兄の友人で新聞記者の有作から毒入りジュース事件で容疑者にされた少年・直久が聴覚障害者と聞き、会わせてくれるように依頼する。突然現れた麻里子に戸惑う直久はぶっきらぼうな態度をとったのだが、直久が健聴者に向ける敵意が気になり、まりこは何とかコミュニケーションを取ろうとする。一方、毒入りジュース事件を起こしたケーキ屋の息子・恩は親の過干渉に苛立ち、胸の中で育っていく怒りを犯罪で解放しようとしていた。そんな三人が見えない糸で結ばれ、思いがけない事態が起きたのだった…。
事件の犯人は最初から明示されていて、謎解きミステリーではない。事件の背景となる家族の不確かさ、自分を信じきれない若さの揺れがメインの青春小説である。シリーズ作品だが、解説にあるように前作を読んでいなくても問題はない。軽いテイストの家族物語、青春ミステリーのファンにオススメする。

iisan
927253Y1
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

窓の感想

『鍵』の続編になる本書は、前作から半年後くらいでしょうか。
高校3年になり、耳が聞こえないと言う障害ゆえに進路や将来のことで塞ぎこんでいく主人公の麻里子。
自分の思うことの半分も伝えられないと感じるジレンマから、親友とも憧れの兄の友人とも少しギクシャクしてしまいます。
物語は最初から読者には犯人がわかっていて、その犯人の心理描写も絶妙と言うか、最近の悲惨な事件に共通するものがあるのではと思わずにはいられません。
また犯人を目撃し、容疑者と疑われてしまう同じ聴覚障害を持つ少年と出会うことで、少しずつ前向きに考え方が変っていくあたりは、同じような障害を持つ人にとっても素晴らしいエールになっているのではないでしょうか。最後の方で一皮向けたお兄ちゃんが少年に語る言葉がいいですね。


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たこやき
VQDQXTP1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(1pt)

全くの粗悪品でした。

外観は全体的に黄ばみがあり、ページを開いてもどのページも黄ばみがあります。読まずに捨てました。
窓Amazon書評・レビュー:より
4062084384
No.6:
(3pt)

読み易かったですが…

音道貴子シリーズが気に入り、乃南さんの作品を全て読もうとしています。
これが26作目です。

この作品も読み易かったです。
かつ、一部の作品に見られる”毒”も少なかったのも助かりました。

しかし、「どこをポイントにしたいの?」と疑問を持ちながら読みました。
青春? 異常心理? 耳の不自由な人たちの苦労? 家族?
どこ?

そのどれについてもインパクトが大きくなく、印象に残りませんでした。
ごめんなさい。
窓Amazon書評・レビュー:より
4062084384
No.5:
(5pt)

聴覚障害少女の成長のドラマ

『凍える牙』の音道シリーズしか読んだことなかった僕としては、乃南アサがこういう作品も書くのだと,改めて気が付いた一作だった。
 読んでいて途中,混乱するが、それが読者をミスリードさせようとしている作者の罠だとは気付かなかった。 でも矛先が違っていてホッとした自分に気付いたということは、完全に作者の術中に嵌っていたということなのだろう。
 とにかく次回作を早く読みたくなるという点では、音道シリーズ以上に期待が膨らむ。

窓Amazon書評・レビュー:より
4062084384
No.4:
(4pt)

鍵の続編

「鍵」の続編となるお話。個人的にはこっちの方がずっと好きです。主人公西麻里子は高校三年生になり、障害のために志望校を受験できないなど、まさに人生の分岐点で壁にぶち当たります。今回はレストランで毒入りジュース事件に巻き込まれます。容疑者の1人に、麻里子と同じ障害を持つ直久という少年がいることがわかって、その少年を気にするようになります登場人物がたくさんでてきて、みなリアルに描かれています。
窓Amazon書評・レビュー:より
4062084384
No.3:
(4pt)

日常的

聴覚障害を持つ女子高生・麻里子。家族・友人たちに恵まれ、健常者と同じように過ごしているが、大学受験を期に「やっぱり自分はみんなとは違う」と痛感する。自分の気持ちは誰もわかってくれない、そう思う麻里子は日々悩み、どんどん僻んだ気持ちになる。
そんなある日、地元で「毒入りジュース事件」が発生。事件の重要参考人は、自分と同じ障害を持つ少年。麻里子はそんな少年に興味を持ち、また彼なら自分の気持ちを理解してくれるかも…と期待するが、それは少年と会って、期待は打ち砕かれる。
ますます、自分の中に閉じこもってしまう麻里子。そんなある日、猟奇殺人事件が発生する。しかも被害者は少年の教師。警察は更に少年に疑いの目を向ける。本当に、彼が犯人なのか?
窓Amazon書評・レビュー:より
4062084384



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