先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か。 父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。

攻める信玄。守る家康。

私は戦う。武力を超える「銭」の力で。

「武士の世をつくる」。頼朝の悲願を背負い、妻として母として時代の要となった政子。

不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。

関ヶ原の戦い、大坂の陣、 そして日本史上最大級の内戦・島原の乱。

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。

「法こそ正義」若手弁護士×「掟こそ正義」誇り高き軍人 二人が法廷に立つとき、熱い人間ドラマが生まれる。

東京五輪を翌年に控えた横浜港で女性の全裸死体が発見された。

信玄亡きあと屈指の大国を受け継いだ武田勝頼は、内憂外患を抱えていた。

情報戦を勝ち抜き、戦国の世を生き延びろ! 臨場感MAXの戦国時代小説 天下の簒奪を企む徳川家康は、豊臣家を滅ぼすべく大坂城攻略に乗り出した。

明治維新を迎え、世界に近代国家としてデビューした日本。内実は多くの問題を抱えていた……。

文禄・慶長の役―。日本軍の先陣・加藤清正の鉄砲隊をあずかる佐屋嘉兵衛忠善と、朝鮮の北辺・咸鏡道の役人である金宦。

本屋の私が行商に出向いたのは、孫ほどの娘を後添えに迎えた名主宅。

「奴に城を取らせる。そして俺は国を取る。

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。

地獄から生き延びよ!　 脱出不可能な孤島　 足抜け厳禁の遊廓　 追手だらけの深山　 絶体絶命の窮地を 罪人は逃げきることができるのか!　 歴史小説の第一人者が描く江戸の闇　 唯一無二の逃亡短編集　 勘定奉行の不正の証である帳簿と書付を時機が来るまで

その夏、信じられないことばかり起きた。「ラプラスの魔女」シリーズ! AIによる監視システムが強化された日本。

芥川龍之介や直木三十五、川端康成などの協力を得、菊池寛が発行した「文藝春秋」創刊号はたちまち完売する。

低視聴率にあえぐワイドショーのスタッフの圭介は、母校のつてで美人精神科医をコメンテーターとしてスカウトしようとする。

果てしなく暗く、身を焦がすほど熱いー。異色のビートが魂を揺らす。

関東の覇者・北条氏康の七男に生まれ、幼少期を箱根権現で過ごした三郎は、越相同盟の証として上杉謙信の養子となる。

真の芸術家か、 戦国最大のフィクサーか―― 安土桃山時代に「茶の湯」という一大文化を完成させ、 天下人・豊臣秀吉の側近くに仕えるも、 非業の最期を遂げた千利休。

この物語の主人公は沖縄である 沖縄からの風が「真」をはこんでくれる―― 戦後、日本は二つの国に分断されていた。

友はずっと友だ。それだけは忘れるなー。

暗殺と裏切りの三十年を駆け抜けた「名将 太田道灌」 東国の諸葛孔明と呼ぶにふさわしき漢【おとこ】ここにあり! 応仁の乱に先駆けること十三年、 鎌倉公方が関東管領を殺害。

元祖・旗印「卍」の凄い奴！　憎みきれない不良大名・津軽為信の疲れ知らずな人生！ 豊かで美しい本州最北の地・津軽に生まれた餓鬼大将・弥四郎(後の津軽為信こと右京亮)。

1934年上海。「魔都」と呼ばれるほど繁栄と悪徳を誇ったこの地に成功を夢見て渡ってきた日本人の青年・吾郷次郎。

余計なことは喋らない。上司から疎まれる。

1588年、長崎に上陸したイエズス会士レンヴァルト・シサットは、布教の行き詰まりを打開すべく秀吉の元に向かった。

現在最も注目を浴びる気鋭の歴史小説家が描く織田家をとりまく異色の人々、毛利新助、原田直政、津田信澄、彌介など。

領主の使命は民の幸せをはかるにあり。

東京を目指し、共に旅路を行く少女・双葉が攫われた。

人を欺けば謀(たばか)られ、人を信じれば殺される。木曾谷(きそだに)の治世をめぐり反目する木曾家当主の義昌と弟の義豊。

大政奉還の江戸城で独り気を吐く男がいた。

開国から十年。貿易の激化で北関東の民は困窮していた。

「その日を死に番と心得るべし」との覚悟で幾多の合戦を生き抜いた藤堂高虎。

昌幸、信之、幸村の真田父子と、徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永らの思惑が交錯する大坂の陣――男たちの陰影が鮮やかに照らし出されるミステリアスな戦国万華鏡。

【第166回直木賞受賞作】 どんな攻めをも、はね返す石垣。 どんな守りをも、打ち破る鉄砲。

かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は現在、幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

継母と弟を斬り堀越公方となった足利茶々丸。

石田三成は、何を考えていたのか? そこに「戦国」の答えがある! 秀吉の配下となった八人の若者。

「由比正雪の乱」とは何だったのか！ 由比正雪の乱として知られる「慶安の変」の裏で、何があったのか。

天明四年五月の十三夜。番方・幣原喬十郎は、湯島の路上で男女の惨殺体を発見する。

今川義元の嫡男 今川彦五郎氏真はなぜ名家を没落させたのか 蹴鞠と歌を何より好んだ戦国武将が天下人に見せた正しき矜持とは? 直木賞作家 今村翔吾の凄みあふれる驚愕の歴史短編集 桶狭間での父義元の急死を受け、 彦五郎氏真は駿河今川氏の当主となった。

万両店の末弟、鷺之介が齢十一にして悩みがつきない原因とは――。 時代小説の名手が描く、ホロリと泣かせる大江戸謎解き物語。

橋倉藩の近習目付を勤める長沢圭史と団藤匠はともに齢六十七歳。

難事業に立ち向かった叩き上げの天才―― 老中・松平信綱は何故「知恵伊豆」と称されたか？ 明暦３年（1657）１月、江戸が燃え尽きた――。

生きた、愛した、戦った。女たちが命を懸けて守り抜いたものとは。

堺商人たちが辿り着いた、 「本能寺の変」の驚くべき真相とは――。 永禄11年、織田信長が足利義昭を奉じて上洛する。

映画事業で大成功をおさめ、その資金で革命家・孫文を支援し続けた梅屋庄吉。

警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。

「この稀有な旅人のことを、どうしても書きたい」。 「旅」の真髄に迫る、九年ぶりの大型ノンフィクション。

「金がないことがこんなに心細く、息苦しいとは思わなかった」。

「圧巻の読み応えにページをめくる手が止まらない。