人妻 少年 が、明け方に隣り光景を目にすることになる(「空家の少年」)。

同居の老人の奇行に悩まされ追い詰められた主婦が、一線を越えた末に信じがたい事実を知ることになる(「厭な老人」)。

日本推理作家協会で主催する「日本推理作家協会賞」を受賞した作家たちの傑作短編を集めた新シリーズ第二弾。

妻が旅行で不在のあいだ、実家に戻った作家が、犬の散歩の際に訪れた河原で、のっぺらぼうの奇妙な人形を拾う(「人形」)。

突然の兇行、横たわる死体、立ちはだかる大きな謎。 もはや解決不能と思える難事件を、明晰な頭脳で解き明かしていく。

突然の兇行、横たわる死体、立ちはだかる大きな謎。 もはや解決不能と思える難事件を、明晰な頭脳で解き明かしていく。

組織人としての苦悩を抱えながらも、 ひとたび事件が起これば矜持を胸に執念の捜査で犯人を追い詰めていく。

加賀友禅についての資料を集めに金沢を訪れた男が、かつてこの地を一緒に旅し、翻弄された女性に思いを馳せる(「鳥瞰図」)。

湧き上がる衝動。迫りくる焦燥。

交錯する思惑。駆け巡る陰謀。

大胆な仕掛けと叙情あふれる筆致を融合させ、ふたつとない作家性を確立した連城三紀彦。

銀行強盗の訓練で起きた出来事の顛末(「共犯者」)。殺人犯が改心した理由とは?(「手紙」)。

幕末の江戸。

犯人も割れ、自白も取れた傷害事件に、独り納得できない新人刑事の安積は……「熾火」(今野敏) タクシー強盗事件に隠された意外な真相とは。

話は「シドッチの石」に始まる―それは何処に?警部は小岩井、探偵は尾形修平。

探偵・推理小説の書籍や雑誌を収集保存し、一般読者や研究者が自由に利用できるユニークな図書館、ミステリー文学資料館。

「売られた喧嘩は買う。わしの流儀や」建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。

大阪府警の堀内は恐喝がバレて依願退職。民 間に拾われるが、暴力団と揉めて刺され、左 脚に障害が残る。

尾行中の老女梅子が怪我をさせたミツエの持ち家のアパートに住むことになった晶。

テーマは「館」、ただひとつ。今をときめくミステリ作家たちが提示する「新本格の精神」がここにある。

欧米では、世界の短編推理小説の傑作集を編纂する試みが、しばしば行われている。

色とりどりの恐怖をどうぞ召し上がれ。あのとき、目をそらしていたら。

テーマは「名探偵」。新本格ミステリブームを牽引したレジェンド作家による書き下ろしミステリ競演。

直木賞作家の本領発揮、ユーモア全開の警察小説 大阪府警捜査一課の文田巡査部長と総田部長刑事――通称“ブンと総長”は、名神高速道路で起きた乗用車爆破事件の現場に来ていた。

沖縄の互助組織、模合。

捜査のためなら、俺は外道にでもなる。

結婚を男が切り出せないでいる理由。それは「祖母が殺人犯だったから」。

橋岡恒彦は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とは電話詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。

古都には、謎が似合う。 7人の名手による、京都が舞台となった色とりどりの短編ミステリー。

粋のいい、仰天の新作そろってます。

軽井沢の豪奢な別荘「白樺荘」に、莫大な遺産を相続することになった四人の男女が集まった。

純真で無垢な少年の姿は、大人の心を洗い清めてくれる―だが、誰しも少年だったころの昔日を思い返してみれば、他者への憎悪や妬み、邪悪で穢れた心の存在も否定できない。

新宿署で煙たがられる鮫島。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

疫病神・ヤクザの桑原保彦に頼まれ、賭け麻雀の代打ちを務めた建設コンサルタントの二宮啓之。

犯罪学の講師になったエラリーが、学生たちと推理を競う「アフリカ旅商人の冒険」、サーカスの美姫殺しを扱った「首吊りアクロバットの冒険」、切れ味鋭いダイイングメッセージもの「ガラスの丸天井付き時計の冒険」、『不思議の国のアリス』の登場人物に扮した人々が集う屋敷

豪華執筆陣による警察小説アンソロジー。

東京の千川上水沿いで連続する“通り魔”事件。いずれも若く太った女性が臀部を切りつけられ、被害者は数を増すばかり。

「疫病神」コンビ、待望の復活。

衝撃だった。ここまで悲惨な状況だとは思ってもみなかった。

唐後期、特異な建築「方壺園」で起きた漢詩の盗作をめぐる密室殺人の他、乱歩賞・直木賞・推理作家協会賞を受賞したミステリの名手による傑作集。

生まれてから死ぬまで、運命のすべてが記されているという「アガスティアの葉」。

新本格ミステリの牽引者・法月綸太郎が生んだ同名の探偵・法月綸太郎が型破りな謎に父・法月警視とともに挑む。

神田明神下に住む、凄腕の岡っ引・銭形平次。

建設コンサルタント・二宮啓之が、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルに巻き込まれた。依頼人の失踪。

立石の営む古美術店に、なじみの客から大量の骨董品を売りたいと申し出があった。

ともに大阪府警を追われた、かつてのマル暴担コンビ、堀内と伊達。

暗号法に取り組んでいた伯父の死をきっかけに、ヒロインの周囲で不可解な出来事が次々と起こる。マクロイ円熟期の暗号ミステリ。

警視庁犯罪被害者支援課――犯罪被害者の家族などの心の支援を行うセクション。 北多摩で起きた交番襲撃事件。

新幹線の車内清掃のパートを始めた、シングルマザーの主人公。

一人暮らしのおじいちゃんから「家の中に座敷童がいる」と相談された兎野さん。

大阪府警捜査一課の黒木と亀田、通称“黒マメ”コンビのもとに事件の報せが舞い込んだ。

大阪の私立晴峰女子高校では、理事長の酒井が学校法人を私物化していた。

本格ミステリの金字塔『占星術殺人事件』での登場以来、難事件をいくつも解決し、相棒・石岡和己とともに、愛されてきた名探偵・御手洗潔。

捜査一課の一ノ瀬拓真は、異動してきたばかりの係長・大城に苦手意識を抱いている。

周到な準備と計画で強盗殺人を遂行していく男ー。