就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

両親を事故で亡くし、施設で暮らす小学生の太輔。

有名劇団のかつてのスター“つかさ様”のファンクラブ「ファミリア」を束ねる美知代。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めずに特別養子縁組という手段を選んだ夫婦。

誰とも比べなくていい。

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。

先輩の結婚式で見かけた新婦友人の女性のことが気になっていた雄太。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。

中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。

拉致監禁。両手親指切断。

百年続いた写真館の館主、祖母・西浦富士子の遺品を整理するために、桂木繭は江ノ島を訪れた。

九月の朝、風ヶ丘図書館の開架エリアで死体が発見された。被害者は常連利用者の男子大学生。

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

世界大戦をきっかけに、人工授精が飛躍的に発達した、もう一つの日本(パラレルワールド)。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

厳寒の季節に似合わず国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。

果てしない未来と、果てしない不安。甘いお菓子が、必要だ。

「思わずスープが食べたくなる」と評判のスープ・ミステリー、第2弾です! 東京のとある場所で、早朝のわずかな時間に、ひっそりと営業しているスープ屋しずく。

妹を守るため、僕は探偵になった。

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。

正太郎のもとに届いた衝撃的な写真。それは、心を通わせた愛犬の無残な写真だった。

俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。

大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、 偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。 だが翌日、翠は事故死する。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』に続く第三弾にして完結編。

魔犬の呪いで妹を失った三きょうだいは、ママと一緒にパパが残してくれた別荘に移り住む。

ここは夢が生まれる場所。 華やかなる“社交の殿堂"。

世田谷区祖師谷で起きた母子三人惨殺事件。被害者が地下アイドルだったこともあり、世間の大きな注目を集めていた。

八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。

ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

カンタベリーへの道中、同じツアーの参加客が各自、とっておきの不思議な話を披露し合うことに。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

家裁調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプらしい。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。

僕の小説の中では もっとも本格ミステリー度が 高い自信作です。

四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。