映画館の切符売りをしている娘がフレンチ警部のもとに助けを求めてやって来た。

恋人の言うがまま詐欺を働いたダルシー。彼氏は貴族の秘書に納まって足抜けしたが、当の貴族が突如自殺。

ガソリンの危険性を除くという化学的大発見の実用化が進められていた。

セメントの新製法を探るべくチェイル社に侵入したジョイマウント社の二人は、見咎めた夜警をノックアウトし、間の悪いことに死なせてしまう。

ダレハムの海岸で男の溺死体が発見された。その六週間前、自殺すると言って姿を消した一人の旅芸人がいた。

私はジョージ・サリッジ。仕事はともかく家庭に満足しているとは言えない。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

伯母と犯罪学と切手蒐集から成る人生に安住していたチタウィック氏が、たまさか訪れた午後のホテルで毒殺の現場に遭遇する。

荷下ろし中に破損した樽の中身は女性の絞殺死体。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

旅行社の社員モリソンは、ある男からイギリス列島巡航の観光船の事業計画を聞かされ協力することになった。

イギリス大富豪の一族を襲った謎の殺人事件。

ドーヴァー海峡のただ中を漂流するヨットの中には、この日、倒産した証券会社の社長と副社長の死体がころがっていた。

人殺しはへまをする―とフレンチ警視は言う。

チャールズは切羽詰まっていた。父から受け継いだ会社は不況のあおりで左前、恋しいユナは落ちぶれた男など相手にしてくれない。

宝石商の支配人が殺害され、三万三千ポンドのダイヤモンドが金庫から消えた。

一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。

数学の教授だったアレックは六十、年の離れた妻リタと村はずれで平穏に暮らしていたが、バリーという若造の出現で状況は一変する。

狡猾な完全犯罪をたくらむ犯罪者や殺人鬼は、手口を偽装して現代警察の目を欺こうとする。

妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。

ロンドンの富豪マギル卿は、息子の経営するベルファストの紡績工場へ行くと称して邸を出たまま消息をたってしまった。

ウェールズ地方の牧歌的な農園で勃発した、奇怪な事件。二転三転する謎に挑む、チャッキー警部。

山中で交通手段を無くした青年クインは、〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求めた。

ドアも窓も鍵のおりた一室で射殺体が発見された。

生前未発表だった幻のシナリオ、本邦初訳の短編、極上のショート・ショート、ブランド自らコックリル警部について語ったエッセイ等、バラエティに富んだ「ケントの鬼」ことコックリル警部ものの作品集。

イングランドの町で引退した医師が失踪した。三分ほど前には、くつろいで新聞を読んでいる姿を妻が見ているというのに。

六月半ばの日暮れどき、ダートムアの採石場で、スコットランド・ヤードの敏腕刑事ブレンドンは、絶世の美女とすれ違った。

『スペイン階段』のリヴァイヴァル上映を観た帰り道、サリーは一台の車があとをつけてくるのに気がついた。

ポンスン卿殺しの容疑者は三人いた。ミステリの愛読者は冒頭の一行のヒントから犯人を推定しだすだろう。

年の瀬、ピーター卿は沼沢地方の雪深い小村に迷い込んだ。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

名作ミステリ「樽」の作者として知られるF・W・クロフツが、「四つの福音書」を基に描き出す20世紀の福音書。

狡猾な完全犯罪をたくらむ犯罪者や殺人鬼は、手口を偽装して現代警察の目を欺こうとする。

成績優秀で礼儀正しいと評判の13歳の美少女、バーバラが失踪した。

自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。

ショックを受けたタウンゼントは記憶喪失症から回復した。しかし、三年の歳月が彼の頭の中で空白になっていた。

アンという女が殺された。犯人はジェフ・スミスだ―そんな匿名の手紙がキングズマーカム署に届いた。

諸君はアッシャー家の崩壊を見いだすだろう―予告の電話は真実を告げていた。

数あるクェンティンの作品から最も入手困難な中編二本立て!『そして誰もいなくなった』へと繋がる先行作とも噂される「八人の中の一人」そして「八人の招待客」は、ともに本格趣味の横溢する逸品!

墓碑は断崖の突端に立っていた。銘板には、何故か自分の名前が刻まれている。

奇術師探偵マーリニ・シリーズ代表作が蘇る！　「〝首のない女〟がほしいの」とマーリニの店に奇術装置を求めに来た謎の女。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。