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グロテスク
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グロテスクの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全288件 81~100 5/15ページ
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中古書を買う。ネットは現物を手に取れない。購入先と商品の確認を(メモ)っておくと まずは安心できるね。 | ||||
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楽しみに読み始め、あっという間に読み終えました。ありがとうございました。 | ||||
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最近出会った中で久々のヒット。 美しく完璧すぎる容姿の妹を持つ姉の歪んだ想い。 主人公の淡々と語られる独白は、読みごたえあり。 男を狂わせる妹の性、 空回りし続ける同級生の哀しい努力 絡みゆく登場人物の物語は、どこへいくのか皆目つかず 刺激された好奇心がどんどん頁をめくらせていきます。 怪物とは、いったい誰なのか!? 下巻へ急げ! | ||||
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驚きと期待に溢れた上巻だっただけに ラストはちょっと残念。 別の方も書いていますが、 もうひとつ、姉に感情移入できないというか、 姉がどういう人物なのか、納得できない。 上巻に比べ、 姉の狂気が薄まった感じがしました。 ドロドロの読後感(不快感?)で定評価の方もいらっしゃいますが、 私は逆にそのドロドロ、不快感、哀しさ、狂気が 想定内だったので、「うーむ」となってしまいました。 ちょっと、物語を急ぎすぎていないか? もう少し、驚きが欲しかった。 普通に読んでいたら☆3ですが 上巻が良かっただけに、2とさせていただきます。 | ||||
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読んだ後に読まなければよかったと思う本。しかし誰かとこの本に関して話し合いたくなる本でもある。 エグい女達(目を背けたくなる服装、食ってかかるような眼光、ケバいを通り越した化粧をしたバケモノたち)は何年か前までよく街中で見かけた。 そういう女達はある種のオーラがあり、人々を不安にさせたり不快感を与える。 皆目をそらすが心に引っかかりを感じる。そして通りすぎればまたなかったかのように忘れる。むしろ忘れたいと思う。そんな一瞬の心の嫌な引っかかりをとことん分かりやすく広げていく小説。 そこには描かれているのはある意味、人の真実だが、その側面からの真実ははたして必要なのか?あまりにも赤裸々でグロテスク。 二度と見たくないと思うのに、エグい女達を見て二度見するように、怖いもの見たさでまた開いてしまいそうになる本だ。 | ||||
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中盤までは、もっと文章を整理してほしい、とストレスを感じていた。「だから」「すなわち」などの接続詞と、前後の因果関係が噛み合ない。言葉をもてあそんでいるような、無駄な文章が多いと思った。もしかしたら、独白している登場人物たちの頭の悪さを表すためなのか・・・。名門高校でのスクールカースト、東京の中での居住地差別、中国からの壮絶な密航、エリートとカルト教団、など、エピソードてんこもりなのも、やり過ぎだと思った。 でも、和恵の日記から俄然面白くなった。自分は優等生で名門校出身で、夜の女として皆の知らない魅力的な顔をもっていると思い込んでいる。周囲の人間の否定的な態度も「私に嫉妬してるから」と思っている。自分が醜いことに気づかない。気づかないのだからどうしようもない。 美しいユリコの存在によって、蓋をしていた臭いものを外に晒してしまう登場人物たち。蓋をしておかないと社会生活を送っていけない、自分の中のグロテスクな部分。 それを直視せざるを得ない怪作。 | ||||
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上下あって長いのだが、一番描いて欲しい中心部分が飛ばされて、瑣末な部分ばかりがやけに詳しく書かれている感じ。 主人公のグロテスクぶりがよく納得できない。 | ||||
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興味のある事件でした。被害者女性の心情は計り知れません。この小説をノンフィクションと仮定した場合、和恵が事件の被害者女性にあたるが、共感する所は幾つかある。和恵は余りにも真正面から全てに向かって行き過ぎた故のなれの果てだと思うが、何となく社会と折り目を付けて生きている自分はもっと醜いのではないかと思えてくる。そして、被疑者が無罪となった今、この事件の闇はもっと深いのではないかと考えを巡らせてしまいます。合掌。 | ||||
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映画やドラマにして読んでみたい。 東電OL・某カルト・スクールカーストのような、興味ある内容がてんこ盛り。 おなか一杯。 全体的にダークな内容。 読了後の爽快感は皆無。 でも、そこがいいんだな。 | ||||
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ちよつとドラマチック過ぎて内容が浅いかな!でもそれぞれの心情が区切ってあって読み易かった! | ||||
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レビュー数が多く、高評価だったので、軽い気持ちで読んでみました。 しかし、人間や社会の闇の部分を「グロテスク」に描かれており、それが最後まで続くのです。 最後に何かあるのかもしれない、面白くなるのかもとの期待感で最後まで読んだのですが、何もありませんでした。 「努力の否定」や「容姿が全て」といった偏った思考が、リアルに描かれていて寒気がしました。 自分は普通だ思っている人は、読まないほうがいいでしょう。このような考えに毒されないほうが、幸せだと思います。 | ||||
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著者の作品はどれも読後の後味の悪さがいい。 この作品 モチーフになっている東電OL事件、それにオウムの事件も絡め、 女のいやらしさが、これでもか、これでもかと続く。 それぞれの日記であったり、告白文や手紙で、 そして いつも思う事だが、女性作家なのに 男の気持ちが痛いほどわかるみたいで、 男の嫌らしい、心の奥底にあるものが出ている。 傑作だ。 | ||||
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ここまでネガティブで悪意に満ちた小説は、 今まで読んだことがなく、ある意味新鮮だった。 登場人物のネガティブなオーラが読み手側にも影響を及ぼす位のある意味強烈な小説で、 精神的に悪影響を受けないように、強い気持ちを持って読む必要がある。(ちょっと大げさ?) ただ、人間の持つ闇を巧みに表現している秀逸な小説だと感じた。 このような小説を読み続けていると、 多かれ少なかれ、意識下でネガティブな影響を受けてしまうのは、 避けられないのではないかとさえ思ってしまう。 内容は秀逸だと思うが、好きか嫌いかと言われれば、 嫌いな部類の小説に入ると思う。 従って★3つとした。 | ||||
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光り輝く、 夜の あたしを 見てくれ この帯の表コピーを見たとき、自分の中に衝撃が走った。 殺された東電OLの魂の叫びを聞き、あの事件の本質を垣間見た気がしたからだ。 帯の裏側のコピーも、表に負けず劣らず凄まじい。 勝ちたい。勝ちたい。勝ちたい。 一番になりたい。尊敬されたい。 凄い社員だ、佐藤さんを入れて よかった、と言われたい。 誰か声をかけて。 あたしを誘ってください。 お願いだから、あたしに優しい 言葉をかけてください。 綺麗だって言って、 可愛いって言って。 お茶でも飲まないかって誘って。 これほどまでに魂を揺さぶられる帯コピーには出会ったことがない。 コピー自体は著者の紡ぎだした言葉だが、何百ページにもわたって紡ぎだされた言葉の中から上の箇所を抜き出した編集者の眼はさすがだと思う。作品自体はもちろん素晴らしいが、素晴らしい作品を素晴らしい帯で包んでくれた編集者・デザイナーにも賛辞を送りたい。 | ||||
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小説としては多々仰々しいものの、良い作品だと思う。 ただ、実在した事件をベースにしているだけに、遺族がこれを読んだらと考えると嫌悪感が拭えない。 事実、外国人は犯人でない可能性が非常に高いわけで、彼の家族がこの小説を知った時の事を思うと、軽薄な商業物と感じる。 実在した事件を脚色するなら、関係者への配慮を忘れてはならない。 | ||||
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桐野氏の最高傑作だと思う。 しかし、被害者や容疑者の人権は蹂躙されまくり。小説家とは、人の不幸を食い荒らして肥えるのだと感じました。 私が被害者遺族なら訴えるね。 | ||||
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泉鏡花賞受賞作ですが、主人公達が深夜の地蔵前で邂逅する あたりなんか、ちょっと鏡花の「歌行灯」の夜辻の場面を思い出 しました。なるほど、ふさわしい受賞なのでしょう。 内容はそのものズバリのタイトルが示すとおりです。 野菜の組み合わせで描かれた肖像画で有名なアンチンボルドの 絵を思わせる小説です。 「幾何学的な人工性・観念性」と「フレッシュで生々しい自然性」の キメラ/コントラストが「グロテスク」の特徴のひとつだとすれば、 陰鬱な語りとうらはらのある種の明るさは、本書の大きな特徴なのだ と思います。 あくまでエンタメ系フィクションで、「心の闇」を抉った小説、 みたいな評価は個人的にはトンチンカンな気がします。 こういう重たげな語り口の小説は、よく「現代のXXな側面を鋭く 抉ってみせた」みたな評価で語られたりしますが、 純粋に装飾的なエンタメ物語として読むべきでしょう。 やや冗長なのは登場人物達が年増で繰言が多いためでやむをえない。 あと、登場人物も重厚な内容にしては、意外と魅力に乏しい。 万人に必要とされる小説ではない気がします。 私にも特別有意なものではなかったです。 (できがほどほどのスニーカ文庫の1冊って感じで、読むことを 損したとは思わないけど、ブックオフに売り払うのが躊躇われる大事な一冊でもない) が、これで救われる人が一人でもいるなら、それはそれでいいように 思います。 | ||||
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桐野夏生さんステキすぎます。 よくもここまで女性の黒さを表現してくれました。 すごくうれしくて、この本を毎日朗読してました。 この話の中で一番共感できるのは、和恵です。 ふつうの頑張り屋さんだった和恵がどんどん凄みを増して怪物になっていく様子が痛くてたまりませんでした。 頑張っても頑張っても満たされない自分。 そんな自分を変えるには怪物になるしかなかったのかなあ。 ユリコのように美しくてもだめ、ミツルのように宗教もだめ、姉のように悪意という鎧を着てもだめだった。 私もいつか和恵のように、きっかけがあれば怪物になってしまう可能性もあるかもと、このほんを読んでいて思いました。 | ||||
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東電OL殺人事件関連の本を読みあさっていた時期に読みましたが、これは全くの別物でした。 しかしながら、この小説の中で提示されている、序列化、可視化される価値観=強迫観念に引きずり込まれていき、本来は自由でいられる人が人でなくなっていく「グロテスク」さは、感じ入るものがありました。 | ||||
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全てを持って生まれたユリコ。特にそのグロテスクなまでの美貌は周囲を落ち着かなくさせる。 嫉妬、無力感、焦燥感。 そして、彼我の差を直視できない語り手たちはそれぞれに都合のいいストーリーを紡ぎはじめた。その虚構の継ぎ目から覗くグロテスクな真実に触れたとき、ふと我が身我が人生を振り返り、自らが紡いできたストーリーの信憑性を疑わないではいられなくなる。 | ||||
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