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グロテスク
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グロテスクの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全288件 181~200 10/15ページ
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待ってました。ようやくの文庫本化。 今更ながら、本作は東電OL殺人事件(皆もう忘れてしまったでしょうか)をモチーフに描かれた小説ですが、作者のstory telling能力は非常に秀逸です。 後半はややもたつく感が否めなくもないのですが、前半(上巻)の悪意に満ち満ちた学園生活の描写は圧倒的で、ただもう戦慄の一言です。 我が身を振り返れば、中高生の頃には社会の悪意みたいなものを薄々は感じていましたが、本作の舞台となるような階級社会とは無縁の田舎者でした。(少なくとも身近ではありませんでした。)都会の中高生クン達は昔も今もそういう悪意や残酷さにまみれて青春(死語か?)おくっているのかと考えると、非常に怖ろしい気分になります。 後半(下巻)は一気に闇に突入していくのですが、ここら辺りは男の私よりも女性読者に突き刺さるのでしょう。 基本的に、男→女→マイノリティーの男→マイノリティーの女という序列があって、これに貧富の差、家柄の良し悪し、美醜などが複合的に重なり合うのが日本の社会。本作、やはり女性に読んで欲しい一冊です。 | ||||
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主人公の和恵は、とにかく“自分”というモノを持ってい ない。いつも誰かに自分の存在価値を認めてほしい、とい う欲求を持っていて、名門女子高に入ったのも、一流企業 に入ったのも、仕事で論文を書いたのも、娼婦になったの もすべて、誰かに自分の価値を認めてもらうためだ。 勉強が好きだから名門大学に入る、仕事が好きだから一流 企業に入る、男が好きだから娼婦になる、というのではな い。この物語を読んでいる人間は、そんな和恵の弱さを非 難したくなるのだが、「人に認められたいから何かをがん ばる」という経験は誰しもあるだろう。 彼女はとにかく、コミュニケーション能力が低く、友だち もいなければ、家族や会社の人たちとの関係もすこぶる悪 い。人と仲良くできない人なのだ。だからこそ、彼女は勉 強したり、仕事で成果を出したり、体を売ったりして、人 から受け入れられたかったのだろう。でも、その試みはと ことんうまくいかず、いつも人から疎まれ、蔑まれる。そ して彼女はますます人と社会を憎むようになる。 「こんな極端な人、ホントにいるか?」と思いながらも、 自分にも和恵のような弱さを一部分、持っているなと思わ せる。人間の弱さをグロテスクなまでに、露骨に描いた秀 作。個人的には、最後の結末は、まったく予想外で驚かさ れたが、多少安易な感じもした。 | ||||
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読み終わったとき、何とも言えない気分になった。 全体を通して漂うその雰囲気がそうさせるのだろう。 ”グロテスク”という題名も頷ける。 | ||||
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世をさめた目で見やりつつ内にこもる「わたし」、絶世の美少女かつ娼婦「百合子」、努力だけではどうにもならないことになかなか気づかず空回りする「和恵」の3人を描いた話。 この3人、各々「グロテスク」に曲がってゆく姿が、本当にグロテスクで読んでいてクラクラした。でも、彼女たちが曲がっていく根源となる女子高の階級社会というのは(誇張されているとはいえ)わたしたちの身近にあったし、一歩踏み外せばわたしも彼女たちのようになったであろうと容易に想像できるのが怖い。今思うと学校って社会の縮図みたいなものだった。 最初は「わたし」に感情移入して物語を読んでいたけれど、「百合子」「和恵」視点の話が入るごとに「わたし」の語りが虚勢を張るような、嘘が混じった言葉に聞こえて、最終的には誰にも感情移入できなくなった。誰も信じられない感じの後味の悪さは圧巻。おもしろかったけれど、「読んでよかった!」という気持ちになれない本。 | ||||
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イタイ女性ってどういう人と思いますか? 場の空気が読めないとか、女を捨てているとか、過剰に上昇志向があるとか、醜くなった元美人とか。 「あの人ってイタイよねー。」 って言っていると、自分が安全圏の中にいられている実感が持てて安心したりしませんか? 円山町でのOL殺人事件をもとに著された本小説は、イタイ女性が満載です。 4人の女性と一人の容疑者の密入国男性の青年期の壊れが描かれています。 桐野夏生は女性たちのイタさの元を、過酷なヒエラルキー社会であるQ女子高と家族たちに示します。 そして、救いようがなく自己同一性をヒエラルキーの中に据えてしまうことの行く末を、容赦なく暴きます。 ほどほどで満足できる人は幸いで、そうでない人は強固な鎧を自己破壊のためにまといます(矛盾した表現ですが、本書の中では鎧は自己を保たないための役割を果たします)。 その怪物ぶりを楽しめたら、本書を楽しく読めます。 その怪物ぶりを全く他人のものと読めると、爽快な異形のホラーとしてさっぱりと読み終えることが出来るでしょう。 でも、自分も多かれ少なかれイタイなと感じつつある三十路女には、もうちょっと救いのある形の話にしてくれていたらなぁと心が少しくらーくなってしまいました。 なにはともあれ、Q女子高のリトミック体操の表現は、上手い、上手すぎるよ、桐野夏生。 | ||||
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題名にもある通り 本当にグロテスクだ。 人間ってここまで どろどろとした気持ちになってしまうのだろうかと いうほど。 でも妙に生生しくて 私もそういう気持ちが全くなかったというわけでもないかもしれない と思わせられる。 中学から大学までエスカレーターの学校に通っていたため 話の一部では大きくうなずける部分があったのも確か。 | ||||
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あたし、女でいることがイヤだった。だから女である自分を痛めつけてやろうと思って体を売ったことがある。もちろんお金も欲しかったし。でも、痛めつけても痛めつけてももっと強い痛みが欲しくなって。お金を貰っても結局は心を埋めてくれるものではないことに気づいて。すぐに自分に値段を付けることはやめてしまった。根性なしだからね、あたし。昔、読んだ小説「ジェミニの涙」の主人公である17歳の女子高生が、大人になった姿がユリコであり和恵なのかなって思ってこの話を読んだ。最後まで読んでも理由なんてわからないけど、あたしには体を売る理由なんてあとからいくらでも付けられることで、気づいたら売っていたっていうのが一番納得のいく理由の気がする。それに、ユリコのお姉さんのねじれた性格もあたしにはすごくわかる気がした。自分に無いものを軽々と身に着けて生きている人たちに囲まれていたら、あたしだってあんなふうになってしまうと思うから。グロテスクって、異様で気味の悪いさまって意味なんだね。でもあたし、人の心の中ってみんなグロテスクだと思う。売るほうもグロテスクなら、買うほうもグロテスク。そしてこれを読んでるみんなだってグロテスクなんじゃないかな。 | ||||
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軸となる女性登場人物は4人。外国人を父に、日本人を母に持つハーフである「わたし」。その妹で誰もが憧れと羨望のまなざしを向けるほど美しい妹ユリコ。努力して学力で他者より上に上がろうと必死でもがく和恵。いじめにあいながら優秀な成績をとって周囲に一目置かれる存在のミツル。「わたし」の回想手記で始まる壮絶な物語である。 容姿でも両親の愛情でも妹に勝てない「わたし」はその憎悪を自分以外のすべてに向ける。名門Q女子高のヒエラルキーの中でもがく彼女と和恵、ミツル。どうにか均衡を保っていた彼女たちのまえに編入生としてやってきたユリコ。その美貌で学園に君臨するユリコはしかし悪魔的なほどの二ンフォマニアだったのだ。かくして彼女たちのアイデンティティはもろくも崩れ去り、あとは崩壊の一途をたどることになる。 なにがグロテスクかと言って、ここに挙げた全ての登場人物がグロテスクである。アイデンティティを求めてあがき、苦しみ、他人と相容れない女たち。そして「わたし」と和恵にいたっては自分がグロテスクであることにすら気づかないし認めない。読み進むうちにこれらの4人の女たちが、実はひとりであるかのような錯覚に陥る。その感覚もグロテスクである。 桐野夏生の文章は乾いていて、読後長くたってもその主人公たちが強く心に残るものが多い。ぐいぐい引っ張っていく筆力に脱帽しつつ、この気持ちの悪い小説を読み終えた。 | ||||
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地元にある女子大でも中学からの進学組は「純金」、高校からだと「18金」、大学から入った子は「金メッキ」という例え方があります。 最近はあまり言わないのかもしれませんが・・・・。 この小説を読んでそれを思い出しました。 エスカレーター式の学校に、下からでなく途中から入学した人間は最初から奇妙なコンプレックスを抱いており、お金持ちの子供であるとか、美しいとか、勉強ができるとか・・そういう他人から突出したものがないと成功できないという思い込みを持ってしまいます。 登場人物がそれぞれに「美」「頭脳」などが他人よりどれほど優れているか劣っているかにこだわり、誰かと比べることでしか自分の存在価値を認められないという階級意識をもっているのです。 そんな高校時代を終えた登場人物が大学を卒業し、やがて一流企業に勤めながらも、夜は娼婦となって街にたつ・・・。 身体を売るという行為にすら階級があるんですよね。 美しいとか若いとかでないと「ホテトル嬢」を派遣する組織にも所属できなくなって結局は街娼になるのです。 代償となるお金をどんどん値切られても娼婦をやめられない女・・・。 結局は他人のぬくもりを求めているのでしょうか。 読後感はどっぷり暗くなります。なんて淋しい女たちなんでしょう。 | ||||
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読んでみて登場人物の誰も好きになれないし、安易な感情移入もできないが、蔑むことも同情もしないです。和恵の一生懸命さ(良く解釈すれば)、ユリコの姉の、世間に心を開こうとしない生き方が半端じゃなく、読む側(普通の人)の方が余程、半端な生き方をしているなと思います。でも、そっちの方が幸せだよな。ユリコも彼女なりの考えがきっちり構築されているが、結局娼婦として殺されて良いのか悪いのかわからないし。でも最終的には、登場人物に逃げ場を作っている感じがします。実際に生きている方が辛いこといっぱいあるしね。 | ||||
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自分より優れている人への嫉妬は誰しもが抱えている感情。 ここに出てくる人たちのその感情は限度の越えたものであり、 狂気や悪意へ形を変えている。 前半は主人公の「わたし」の語りでのみ構成されていますが、 しかし後半に他の主要人物の日記や手記が発見されて、 主人公の語ったこととのつじつまが合わなくなってきます。 読者が唯一、信頼できるはずの「語り手」が嘘を語っているのです。 そんな読者のとまどいと不信感も作品の不安定さを増大させる大きな要素になっています。 誰もが高いところを目指している。それは当然のこと。 ならば彼女達のどこが「グロテスク」だったのかと言えば、 自分にはどうしてものぼれない高い所にいるものが転落することに 至福の喜びを感じていることを隠しもしないとこだろう。 誰の気持ちも深いところは理解できなかった。 要するに私は嫉妬や欲や劣等感を自分のパワーに変えられず、 女同士のサバイバルにはきっと勝ち残れない女だということか?? | ||||
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題名は「グロテスク」ではあるが、和恵その他登場する女性たちをグロテスクな存在とは私は思えない。登場人物、特に和恵の悲痛なほどの孤独や常道を逸した価値観には心が凍えるような、空恐ろしいような感情が湧くが、彼女は怪物などではなく、愛情に対する処世方法が巧くないだけの普通の人間だと思う。この小説は女性の醜悪な部分にスポットを当て、それを非常に上手に表現しているが、著者の創り出す小説の登場人物たちは、怪物という異端な存在ではなく、常道を逸してはいるが、私たちと同じ人間、潜在的な束縛や苦痛に捕らえられながらも懸命に生きている同種の存在だと言うことをもっと強調してほしいと思った。 | ||||
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和恵の崩れ方がリアルでした。ときどき街で、和恵みたいな身なりの「あのひとやばそう」っていう人いるけど、こっち側から見てやばい人の心理を想像上とはいえあそこまで細かく描いた作者はすごいです・・ せっかく最後に百合雄を出すなら主人公はもっとグロく百合雄にかかわってほしかったです。 | ||||
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名門私立高の徹底した内部、外部の差別、それによって確実に歪んでいく思春期の少女たち、「女性は若くて美しくなければならない」という、あるれっきとした価値観の存在、中国農村部からあふれだすマンパワー「盲流」の存在、一流企業管理職OLの自己実現の難しさ、これだけの奥深いテーマを掘り下げながら、最終的にひとつの物語として完成させた著者の能力は見事。とりあげられたテーマはどれも大変グロテスク。暗い夜にぐじぐじと読める本だが、主に女性として生まれついた者のアイデンティティに関わる内容なので、男性は楽しめないかもしれない。 | ||||
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会社で働く女性は、和恵のよーな葛藤に囚われることってある。 多様な選択肢があるように見えるのに多様な価値観がない今の社会では、結局、女性は生き辛い。 だからみんな、自分の本音に気づかないようにしている。 だって気づくと和恵のよーになってしまうから。 主人公のよーに「人生を生きないようにして自分を守る」ってこともよくあると思う。特に思春期には。 ユリエのよーに男の人の期待に思わず応えてしまって、それが楽しいってこともあると思う。 ミツルのよーに、見栄をはってしまうこともあると思う。 みんな普通に共感できる人間の感情。みんな繊細で自分を守りたかっただけ。 どこかでボタンを掛け違うと不幸になる。 人からみた自分ではなく自分が何を欲しているのか考えるきっかけになった。 主人公は、最後幸せだったと思うからハッピーエンドかも。 | ||||
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夜は売春婦・昼はエリート東電0Lの殺人事件を題材に 作者は、女性のグロテスクさをここまで書いちゃったよー! これ、男には読んで欲しくないなぁ、まずいよホント。 女性のグロテスクさを描くのがうま過ぎて ここまでばらされると同じ女性として恥ずかしいよ。 確かに登場人物達にかなわなくてもあります、私の中にもグロテスク。 中国人兄妹の怒涛の苦労話は、これだけで1冊の本にして欲しいと思うくらい 惹き込まれたのだが、それって「柏原似」の美しいお兄さんに 主人公と同様惹かれていたのでした。。。。。 あちゃー(苦笑)主人公同様の腹立ちを覚えたわたし。。。 美形なおとこ好きな方、ぜひお読みください。 そして私や和恵のように怒るでしょうな、全くプンプン あと、盆栽好きなおじいちゃんキュートです。 | ||||
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あるタイプの人にとっては、読んでいて気持ちのいい小説ではないでしょうか。 あるタイプの人というのは、語り手の悪意や和恵の上昇志向に、少なからず共感する人のことです。 つまり和恵は堕落したのではなく、羽ばたいたのだと感じる人のことです。 そんな方はぜひとも読んでみてください。 語り手の繰り出す悪意に乗っかりながら、取り巻く社会や人々に唾を吐きかける爽快感を得られるはずです。 | ||||
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ストーリーはたくさんの人が書いているので、略。 みんな、そんなに「優越感」が欲しいのだろうか?確かに、私の周囲の人を見ると、なにかしら「自慢」して、自分の居場所を確保しようと陣取り合戦をしているけど。 登場人物はみな何か・誰かと必死で競争している。仕方はさまざまだけど、最近よく言われているonly oneじゃなくてno.1になろうとしてる。その為に、彼らはそれぞれ、多かれ少なかれ努力はしてる。ある人は、努力する為に努力してしまっている。努力していないと怖いかのように。でも、全員、仕方を間違えてる。彼らにはある一つの共通点がある。それは、本当に幸せになるには?という視点が欠けてること。 やっぱり、今の自分の生き方・考え方に疑問を持ち、改善・成長の努力をしない人間は幸せにはなれないのだ。 登場人物が一人として幸せになっていない物語って珍しい。「東電OL殺人事件」にインスパイアされて書いたとはいえ、よくもまぁこんな話が書けるもんだと感心する。読者の心の中の良い部分をひきだす、というのとは反対の本である。後味が悪いというより、私は読書中ずっと寂しくて、終わった時はホッとした程。好きかどうか、判断に困るが、かなりのスピードで読めたことだけは確か。そういう意味では印象に残る本ではある。 議論をかもし出すユリオについては、人間は元々は綺麗な心を持っていても、自分以外の大勢に自分の価値を決めさせてばかりいる人生を送っていたら、怖いことになりまっせ、ということを表している様な気がするので、あれはあれでいいと思う。 一点だけ。ここで、どなたかも書いていたように、チャンの手記は長すぎる。 | ||||
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世間を騒がせた東電OL殺人事件をテーマにした野心作だが、主人公の内面に切り込む視点は良いが、全体として冗長で緩慢。もう少し絞った方が良かったのでは。女性の心の闇を描いた点は評価に値する。 | ||||
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僕は桐野作品のファンです。でも、この作品は「?」という感じが残りました。最初、ユリコが出てきて、姉の視点から語られるとろまでは良かった。なんか谷崎の小説を読んでいるような、おどろおどろしさを感じた。でもこの小説、中だるみがすごくないですか。雑誌連載になってからの桐野作品は、「ダーク」もそうだけど、テクニックだけで書いている気がするなあ。確かに面白いけど、途中、少女小説を読んでいるような感覚にとらわれてしまった。あと、いつも思うんだけど、女は最高なのに、男が描けていないんだよな。文章も粗雑なところがめにつきますぜ。それぞれの登場人物の手記にしたという意図が、この小説を読んでいて読者に伝わってくるでしょうか?僕はノーだと思います。桐野作品、ファンなだけに、少々辛口で書いてしまいました。 | ||||
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