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グロテスク
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グロテスクの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 1~20 1/3ページ
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2巻は長くて途中退屈なところもあった。 でも気分が悪いけど読まずにいられない本。 ただ最後のシーンは納得できない! 何でー!やめて!と。他に考えられなかったのか。とにかく気分がわるい、だけど読まずにおれない本でした。 | ||||
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語り部のはずの わたし が最も狂っているので、結局どこまでが真実なんだ?!という点がいくつも残ったまま読了しました。小説に真実もなにも無いんですが。語り手となった登場人物は、ユリコ以外全員が事実と願望がごちゃ混ぜになっているのでそのへんの解釈の難しさも著者の狙いなのか…? ユリコの転落よりも和恵の精神崩壊よりも、何より読んでいてキツかったのはユリコ姉の痛々しさかな。誰よりも自意識と自尊心が強いのに誰にも相手にされない、というか存在に気付いてすらもらえない。百合雄の女衒と化したときに自動券売機扱いされていたのは笑いました。でも、ユリコがいなくてもし一人っ子だったらこうはなっていなかったでしょうね。この人。美しすぎる妹の存在によって永遠に思春期メンタルから抜け出せない姉に感情移入していたら、自分の思春期が脳内強制再放送されてしまったからこそ私はこんなにも腹が立つのかもしれない。とにかく凄い作品です。 | ||||
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読み始めると止まらない | ||||
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読み応えある作品 | ||||
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実際の事件を小説や映画にして(表現と言う体裁の)商売する人が嫌いです。こちらの話は、被害者に対し、意地が悪くて救いが無いです。唯一、救いを与えている様な描写もありますが、どうでもいい様な事です。読んだ人も間違いなく集団リンチの加担者だと思います。 もし実際に起こった事で無ければ星5ですね。読み応えと言う観点だけ取れば、最近の芥川賞取ってる様な、テーマだけはキャッチー又はその時代にウケそうな、気を衒っているけど、何が言いたいのかわからない、なーんも残らない、まさにどうでも良い本とは違います。ですがそう言うの読んで喜んでる人の方がマシかも知れないなあと思う様な小説です。作者は何でこの話を書こうと思ったんでしょうね。それなりに話題になったので、どっかにインタビューとかあるかも知れませんが。読んだら汚れると言ってる方いますが、本当にそんな感じです。 | ||||
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特にハラハラドキドキするような部分はなく、ただ淡々と物語が進み、そして終わりました。という感じです。 | ||||
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東電OL殺人事件を元ネタに、娼婦になった女たちの学生時代からのドロドロした内面を描く。ドロドロしたイヤな人物ばかり出てくるが、人間そういうグロテスクな欲を騙し騙し生きているのかなという気もする。しかし後味良くないなー。 | ||||
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久しぶりに渋谷で下車し、面接を受けて帰宅する道すがら、スマートフォンで 音楽を聴いた。BONNIE PINKの「LOVE IS BUBBLE」。映画・嫌われ松子の 音楽だ。映画は渋谷(正確には神泉駅徒歩2分)で殺害された"東電OL"がモデルだ。 映画と小説では荒川土手が殺害現場。 なつかしさと共に、東電OLとさほど歳も変わらなくなり、今一度とYOUTUBE で東電OLをモデルにした「嫌われ松子」を鑑賞してみた。感想は「アホやろこの人」。 所詮映画の話なので割愛しますが、よろしければ一度ご覧あれ。 被害者呼称が、”東電OL”だが、経済の研究部門で副室長やら役職付きの才女で、 育ちのいい女性というイメージの東電管理職たる被害者。オフィスレディーは オフィスレディーなのだが、OLだと少々軽い感じ。本作の「和恵」のモデルだ。 ファザコンで不器用というのもそのまま描かれている。 本作では、「私」と「和恵」と「ユリコ」と「ミツル」が、中年までの各々の 生き様をグロテスクに語っていく。誰一人純真で、真っすぐに育った人物が登場せず 最後恐らく初恋に近い恋を実らせて幸せになるのは一人だけ。生きていく内に 作った心の傷やねじれ、鎧のように築き上げた「悪意」は相当グロテスクだ。 心の傷やねじれは、親や学園内の関係者、ヒエラルキーにより、成熟していった。 加えて「私」の攻撃対象にならないため、防御としての悪意も、深淵の闇に 染まってゆく。まさに被害者・加害者・関係者一同グロテスクな人物しかいない。 書き方はいささか冗長で、加害者の外国人の密航話や、その後の鬼畜話などは もう少し割愛しても良かったのではないかと思う。無駄に話が長すぎて、途中 読書がしんどく感じた。 最後はもう何だかなぁといった感想。いや「私」が幸せならばそれでいいのだが、 そういう落ちは何だか安直で安っぽく感じた。 最後にグロテスク順位 「私」>「和恵」>「ミツル」>「ユリコ」だろうか。 ユリコは結局、グロテスクなのは少女時代から娼婦であったことと、中年まで 娼婦であった事ぐらいで、他は自由奔放に生きていただけという。私にはあまり グロテスクには感じなかった。 オーム事件に東電OL殺害事件やその他、いろいろとごっちゃまぜのチャンプルー 状態で、読後にはうーんとうなるような本書。読むのが早い人でも2日はかかる 超大作(冗長さは否めないが)だ。 | ||||
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単行本は2003年刊。97年に起きた東電OL殺人事件に着想を得て、女同士の底意地の悪さや都会に生きる社会人の孤独を描ききった作品。89年の天安門事件以降に増えた中国人密航者、90年代後半のオウム事件にヒントを得た箇所も見られ、00年代初頭の世情を切り取った作品として読むこともできそうです。 娼婦として街角に立つ和恵の屈折した過去の独白を経て、最後は主人公の「わたし」と妹の息子が堕ちきってしまう救いようのない展開へ。 ドロドロとした人間の内面や悪意を濃縮した形で味わえるのが小説の醍醐味ということなのでしょうか。 | ||||
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2003年刊。1997年に起きた「東電OL殺人事件」から着想して書かれた作品。 妹のユリコと友達の和恵が娼婦に堕ちて殺されるという結末から遡って「わたし」の一人語りがQ女子高の時代から始まる展開。 とにかく美しいユリコが育ての親との間との秘密を抱えて売春を始め、露見して学校を追い出されるまで。恋心を抱いた和恵が次第に壊れ始めるまで。「わたし」がすべて悪意をもって仕掛けたことでした。 女子高は虚栄心と嫉妬が渦巻く世界であり、内部進学生と外部進学生で努力では乗り越えられない壁があることを触れたあたりは、最近読んだ柚木麻子『ナイルパーチの女子会』を思い出させます。 | ||||
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平野啓一郎の決壊みたいに憂鬱な気分になる要素のある本でした。しかし、女性の中にある悪意やこういった考え方もあると理解するのに必要な本かとも思いました。 | ||||
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ぐいぐいひきこまれた。本嫌いの自分でも最後まで読めた。面白いけど、読後感は悪い。 とある殺人事件を参考にしたという話だが、その被害者の方への配慮に欠けていると思った。面白おかしく書いていて、作者は自分の及ぼす影響に無責任なのではと感じた。 | ||||
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人間の深層に潜むグロテスク。 胸をかきむしりたくなるほどの人間の闇を書き記す著者に感服する反面、読み終わっても感動も涙も笑顔を無く、ただひたすらおぞましい人間の性を見せつけられた衝動にひれ伏すのみ。 読むべきでは無かったかもしれない... | ||||
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読み応えがあり、読み始めると止まらないほど引き込まれる。 しかし、見渡す限り荒涼とした闇であり、読後後味の悪さをいうならば、湊かなえも裸足で逃げるレベル。 ここまで人間の悪、闇、賤しさを克明に描ける著者のこころを思い、気味悪くなった。 もうこの著者の作品は読まない気がする。 闇に汚されそうな気がするから。 | ||||
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冷めた考え方でもって物事を線引きし、身の丈に合わないことから手を引き、常に自分の住める環境を意識する姿勢は主人公である「わたし」が生存するために備わった性質なのでしょうか。 一方で、それを実践できていない和恵は「わたし」から蔑まれ、弄ばれることに... | ||||
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当時はセンセーショナルな事件として騒がれた「東京電力女性社員殺害事件」も忘れた人が多いのではないか? 何年か前、服役していた犯人が冤罪の決定を受け釈放された。 被害者の女性は一流企業の総合職だったが、夜の渋谷で街娼をしていた。 そして強盗殺人事件の被害者になった。 当時、多くの人がなぜそんなことを?と思ったに違いない。 東京電力は、大学生が就職したい企業ランキングで常に上位の会社で給料も良かったのではないか(福島第一の事故以前) 事件を扱った新聞、TVに依る限り、生活のためにしていたとは考えられなかった。 この本は、その「なぜ」から出発した小説だと思う。 夢(睡眠中にみる)というのは奇想天外だったり辻褄が合わず、夢を見ている本人が「アレ?」と思うことがある。 小説中のこの女性(以下 彼女という)は、たぶん奇想天外な夢などみたことないのじゃないかと思わせる性格である。 中学受験で入った大学までの一貫校では、きっと誰からも「変わった子」と思われていたに違いないような行動をする。 地味な性格で普通のサラリーマン家庭に育つ。 小学校から上がってきた同級生は裕福な家庭の育ちが多く、中には驚くほどのお金持ちの家の子もたくさんいる。 勉強などせずとも親の言う通りにすれば一生安楽に暮らせると思っている子は、こっそりと悪さをしていたりする。 売春などのウワサはあるが、学校に知られることはない。 彼女は勉学に励むが、裕福でかつ成績においても敵わない同級生も何人かいる。 負けず嫌いで、遊んで暮らす同級生を馬鹿にしている。 しかしお金持ちでないこと、容姿が美しくないことで彼女たちからもひどくバカにされているのも知っている。 そのうち、身近にあった売春に自ら手を染めていく。 彼女は何も考えず売春している。自分が欲しかったものなど全て忘れてしまっている。 そして客の男に殺された。 この被害者の人生はグロテスクなものになってしまった。 しかし実際起きた事件をこのような小説にするのはどうだろう? 『金閣寺』の放火犯を三島由紀夫は同情の余地ない人間として描いた。 『グロテスク』の被害者も同様だ。 容赦のない目で登場人物をえがいてこそ真の小説家だと思うが、モデルのいる場合は考慮の余地があるのではないか。 『金閣寺』の放火犯の描かれ方も容赦がなかったが、許されるのだろうか。 この殺人事件の被害者の家族が自分だったら、いたたまれない。 | ||||
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まぁダラダラと長い小説。 女の醜さをひたすら書き連ねていて目新しさもない。 実際起きた事件を材料にしている、、という宣伝文句がなければそんなに評価される程の内容でもない。 が、和恵の日記だけは切なくなった。 病んでいく様子が実に恐ろしい。 エピローグ(甥の)が完全に蛇足。 そこがなければもう少しマシだったと思う。 | ||||
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女性の暗黒部の描写を褒めていた人がいたので読んだが、東電、慶応と言うだけで全員スゴイエリート集団と思っている人が書いた三文小説という感じ。 世の中の人はこんな偏見を持っているのかなあと思いながら読んだ。 | ||||
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グロテスクという題名の割にはパンチが弱く 特にラストがイマイチだった。 主人公には悪意を貫いて欲しかった グロテスクなラストを想像してたのに拍子抜けしてしまった。 ただ、和恵の壊れ具合だけは素敵だった | ||||
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ここまでネガティブで悪意に満ちた小説は、 今まで読んだことがなく、ある意味新鮮だった。 登場人物のネガティブなオーラが読み手側にも影響を及ぼす位のある意味強烈な小説で、 精神的に悪影響を受けないように、強い気持ちを持って読む必要がある。(ちょっと大げさ?) ただ、人間の持つ闇を巧みに表現している秀逸な小説だと感じた。 このような小説を読み続けていると、 多かれ少なかれ、意識下でネガティブな影響を受けてしまうのは、 避けられないのではないかとさえ思ってしまう。 内容は秀逸だと思うが、好きか嫌いかと言われれば、 嫌いな部類の小説に入ると思う。 従って★3つとした。 | ||||
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