伊根の龍神
評判
伊根の龍神の評価:
3.94/5点 レビュー 17件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1〜13 1/1ページ
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伊根の龍神の評価:
3.94/5点 レビュー 17件。 D ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
元気なヒロインに石岡さんが引っ張られて巻き込まれるおなじみのパターン、ちょくちょく挟まれる食事の様子、1970年代の回想を織り交ぜつつも、旅が楽しげに進んでいくところは多少の冗長さも感じつつ、ロードムービー的ワクワク感があります。
タイトルにある近年は観光地として知られるが・原発が絡んできそうな伊根のロケーション、龍神の童話から導入し、車で伊根に到着し、事件に遭遇していくわけですが、3章に入った途端「キタキタ!」とグッと話に引き込まれました。
今回は犯人あるいは主体とする人物の人生をじっくりページを割いて読ませてくれるパターンの方ではなく、現実に起こっていることから導入で、3章は短めでしたが、やはりこのパートに入ると(私は)ぐっとページが進みます。あ、そういうことだなと大体が見えてきつつも、先に進みたいようなそれでいて現代に戻ってほしくない「誰かの人生を描く」パートの圧巻の筆力よ。
島田先生が読者に伝えたい「日本人が忘れてしまった日本の史実・国防・社会問題」が見えてきます。
私は50代で、ここに書かれていることは知らないわけではないし子供〜学生時代にニュース等で見聞きしてきたのに、今は忘れて遠く感じてしまっている、サイレントインベーションは日々顕著に実感しているのに、やはりそれでも平和ボケしていると実感。危機感を思い出させてくれますし、史実はどうであるのか、教わってきたことはなんなのか?を今の視点で見直すことができます。言葉としては知っていても、詳しくは知らないであろう若い人にも是非興味を持って読んでいただきたいことが多く書かれています。
トリックや陰で動いている大きな力・事件ももちろんですが、これは「国家の正義を背景に生きたものの、悪人になりきれなかった一人の男性の人生」を描いた壮大な物語でした。今回も人生を読ませていただきました。
これが昭和の作家の底力です。ありがとうございます。
出現アイテムやトリック・地理的条件等が、映画化までされた大作「星籠の海」と重なる部分が割とあり、既視感を感じることがあったのと、人生読ませるパートが少なめパターンだったこと、話としても「星籠の海」の方が私の好みでしたので、星は4つです。