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蜜蜂と遠雷
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蜜蜂と遠雷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全736件 361~380 19/37ページ
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タイトルがどういう意味があるのか。ピアノコンクールの臨場感や音の表現がどうなるのか。読み進めるうちに聞こえてくるピアノの音が素晴らしい。 | ||||
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まず音楽に疎く、ピアノに対して苦手意識を持っている自分のような人間でも、ストーリーに引き込まれた事自体 凄いことで、読み終わるのが惜しいと思えました。筆者の音楽コンクールに対しての取材・研究も垣間見ることが できました。本の終わりにある、編集者と恩田陸さんとのこの作品を発売するまでの裏の話しも面白かった。 風間塵と亜夜のお互いに影響を受け、成長していく姿はいいなと思いました。 | ||||
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ずっと文庫化を待っていました。 音楽を文字で表現するのは難しいだろうなぁと思いながら読み始めたのです…が、気づけば耳元で音楽が鳴っている気になる凄い作品でした。読了後の爽やかさと少しの切なさは安定の恩田先生作品だと思います。 | ||||
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私はもちろんこの作品が直木賞と本屋大賞を受賞した事を知っていて手に取ったのだが、間違いなく期待を裏切られないだろうと確信出来る上巻だった。もともと恩田陸自体、キャラクターなどをガッチリ設定してから書く戯曲のような創作をする作家と思うのだが、王道エンタメ作品を期待させる出色の出来。最終審査まで残るであろう4名は既に明示されており、演奏曲まで書かれているのだが、それでいいのだ。この設定を決める段階が、作者の腕の見せどころで恩田陸の得意分。又、私のような門外漢でも感心させるクラシック音楽の細かい知識も、しっかりした下調べを感じさせてくれるものだった。 失礼ながら後半失速する事もある作家だが、この絵に描いたような王道エンタメ作品を立派に締めてくれる事を祈る。 | ||||
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ノイズが音に変わり物事を動かし始める。 塵はまさにそんな存在なのだ。 彼の巻き起こす旋風はコンテストを生き生きとさせていく。 | ||||
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話の内容なんかは、読めばわかる。 クラシックコンクールの模様が描かれており、思った通りの清涼感。登場人物にも割合個性があってわかり易い。ただ全員良い奴なのはどうしたものか。でも悪くは無いと思う。 文体は著者独特のもので、綺麗で軽い形容詞をふんだんに使い世界を表現している。 ただ、凄いものを表現するにあたり、両極端な存在を据えて、それらを共に備えていると。。ここで星をひとつ減らした。 もっと重い方が、私は好み。 | ||||
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語られない譜面や聞こえないはずの音が小説によって語られる。 春と修羅では音楽が流れてきた。 冨田先生のシンセサイザーかもしれないけれど、そこには宮沢賢治の世界が広がっていた。 | ||||
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少年ジャンプに、車田正美の人気ボクシング漫画「リングにかけろ」というのがあった。毎回、登場ボクサーの天才エピソードが描かれ、最後に大ゴマで必殺技が一つだけ繰り出される。この小説の構成は、この「リンかけ」そのものです。 様々な背景を背負った登場人物が、コンテストの一次審査、二次審査に臨み、それぞれの必殺の曲を演奏するのだ。盛り上がることこの上なし。わかっちゃいるけど面白い。出ました、塵のビックリ箱カデンツァ!天才少女の帰還!超絶トリル!てな具合。この構成は、絶対に面白くなるのだ。 だがしかし、誰でも思いつくこの展開と構成は、相当の力量が無ければ書けない。その点、いやになるほど直木賞候補に挙げられながら落ち続けた恩田陸なればこそ、この力技小説を書き上げることができたのだ。編集者さんが発案したのかなあ。もう、ずるいよ恩田センセイ! | ||||
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音楽の素晴らしさが文章から伝わってきました。心が動かされて涙が出てくるシーン、小説の中の観客と一緒に演奏を聴いている気分になりました。 | ||||
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・仕方がないので、少年(風間塵)の腕をとって舞台袖の隅に連れてゆき、田久保がごしごし頭を拭いてやる。(中略)ああ、こんなふうに子供の頭を拭いてやることなど、いつ以来だろう。 ・(風間塵は)かつて夢中になっていたおもちゃを置いて、初めて顔を上げ、外の世界に触れたような どう考えても、風間塵は中学生はおろか、「小学生」にしか見えません。風間塵の描写や、風間塵自身の立ち振る舞いが、あまりに幼すぎます。 ・その(風間塵の)口調は淡々としていて、富樫はハッとした。見た目はあどけない少年なのに、目の前にいるのは老成した人物であるかのように感じたのだ。 その一方で、風間塵には達観したような性格も持ち合わせているようで、なんだか「父ちゃん坊や」か「子供おじさん」のように感じられて気持ち悪いです。 | ||||
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待ちに待って文庫化されたのですぐに買って読んだ。本屋大賞、直木賞のW受賞ということで話題になった作品。世間の評判で期待値が上がりすぎていて、読み終えて思っていたよりは普通だったのが正直な感想。何かミステリー要素やどんでん返し的な事があるわけでもなく、悪く言えば淡々と物語が進んでいった印象。音楽✕才能 で面白くないわけがないんだけど、もう少し、キャラクターの成長を劇的に描いてほしかったなあと。芸術の作品で比較するなら、チョコレートコスモスが断然面白かった。とはいえやはり、キャラクターは魅力的で生き生きとしていたし、音楽の表現もすごく素敵だったので、恩田陸さんの文章はすごいなあと改めて感じた。 | ||||
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レビューに「稚拙」だという意見が散見しますが、自分的には「読み易い文章」ということかと。 ライトノベル(ジュブナイル小説)も良く読みますが、それに似た取っ付き易い文章です。 よくある「群像もの」要素もあって、万人受けし易い内容ではないかと。 最初の方、審査員の名に「セルゲイ・スミ〈ル〉ノフ」があって思わず吹き出しました。 「ガンダム00」の「ロシアの荒熊」じゃねーかと。 そういえば主人公も「エリア88」の風間真から取ってる…のかも? そういう訳でもしかするとそういうノリなのかもしれません。 さはさりながら 言いたい事はよく解ります。誰でも自分の中に「音楽」を持っているけれど、多くの人は それを忘れているのだと言う事。 「音楽を連れ出す」というのはそれを呼び覚ましてくれる事。 そういう事もあるかもしれませんね。 非常に残念に思えたのは、謎のウン国推し(それとも遠回しなディス?)がある事。 意味不明の推しなら☆-1、ディスなら☆+1です(笑)。 | ||||
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文章で音楽を描いて行く、ということを圧倒的なボリュームで成し遂げ、多彩な表現力に脱帽です。 しかし、ネタバレになりますが、 ラストを描かず、すっとエピローグに繋げてしまったのは、ページを捲る毎に引き込まれていただけに、残念でした。 恩田陸さんの他の作品でも、惜しいなあ、もったいないなあ、と感じたのを思い出しました。 | ||||
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私は、ピアノも弾けないし、クラシックもほとんど詳しくありませんが、ジンとアーちゃんのピアノが聴こえてきました。 魅力的な人物造形やストーリー以上に、文字だけで音楽を聞かせる恩田さんの力量はすごいです。 特に、アーちゃんの復活劇にはカタルシスがあります。 音だけではなく、ピアノの指使いまで、見えてくるのです。 この作品は、恩田さんの代表作であり、長く読まれる名作だと思います。 | ||||
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幾つかのコミックから借りてきたようなキャラクターや名場面を散らしてあるかのように感じ、元のキャラクターのイメージがチラつくので読むのに時間が掛かりました。後半は、やや読み飛ばし気味でした。 他のレビューにあるように、塵は「ピアノの森」のカイなのでしょうか。「ピアノの森」は未読ですが現在放送中のアニメを見始めたのが、カイのコンクールでの演奏回でしたので、読み進むうちに、塵のイメージはカイと化していきました。しかし塵はあまりに超人的過ぎ、段々と透明な、コンクールが終わればスゥッと消えてしまいそうなファンタジーの世界の住人のように感じました。 マサルは性格の良い姫川亜弓。 亜夜はさしずめ北島マヤといったところでしょうか。 明石だけは知り得るキャラクターに似た所を感じなかったのと、3人の天才よりも人物像にリアリティがあり架空の曲「春と修羅」への取り組みも綿密に描かれていたため好感が持てました。 それなりに読ませる構成ではありましたが、誤用ではないかと思われる言葉の用い方や、同じ表現の繰り返しなど、引っ掛かる点も多く入り込めませんでした。 審査員2人の元夫婦関係のくだりなどは、その分の頁を他に回して天才たちの人物像に厚みを増したらどうか、などと批判的な気持ちも出てきてしまい、どうにも読了感が宜しくありません。 「のだめカンタービレ」は何度も読み返しましたが本作を読み返すことは無いでしょう。 | ||||
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国際ピアノコンクールを予選から本戦までどっぷりと体験できた。 しかも、演奏者、演奏者のコーチや親しい人、審査員、運営スタッフ、会場のお客さん、作曲者、というあらゆる視点から。すごい贅沢。 少なくない登場人物の心情が手に取るように分かる感覚は初めてだ。 作者さんはピアノが本当に大好きなのだろう。 読んでいる途中からピアノが聴きたい、弾いてみたいという衝動に駆られた。 自分も部活などでステージで演奏する機会がわりとあったので、より共感できた。 今まで読んだ中で一番好きな小説。 | ||||
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映画にしたらよさそうな題名なので読んでみたら、クラシックの音楽コンクールをネタにしたコンペ物だった。 これは昔から小説にもなったり、映画にもなったり、エッセイにも書かれたりしているので、さほど珍しい話ではないが、昨今のこの業界の話題や過去の巨匠の面影なども巧みに取り混ぜて、1次から3次、そして本選に至る演奏作品の特徴やコンテスタント(コンペ参加者のことらしいが、ほんとにこんな風に呼ぶのかしら。「プロテスタント」なら分かるけど)たちの肖像、そして彼らの内面の葛藤をドラマチックに描いていて興味深い。 さすがは直木賞作家!と褒めたたえたいところだが、塩野七生ほどの悪文ではないにしても、なんとお粗末な文章の連続であることか。 せっかくの題材なのに、作者はただプロットのあらましを新聞記事のように無味乾燥な、あるいは漫画のセリフのような幼稚な感情表現の言葉を羅列するのみで、これでは到底プロの仕事はいえまい。 初心に戻って、少しは向田邦子や佐藤賢一や橋本治などの作文作法を勉強し直してみてはどうだろう。 読み終えての内容が「蜜蜂と遠雷」という立派なタイトルと、どのように対応できているのかも甚だ疑問で、同じコンテンツを、例えば角田光代に書かせたら、もっと素晴らしい小説になっていたに違いない、と思わずにはいられなかった。 | ||||
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趣味でピアノを趣味で弾きますが、「曲を仕上げていく作業は、なんとなく家の掃除に似ている」とか、目の覚める表現が盛り沢山、ピアノを極める人たちの気持ちも垣間見え、とても面白かったです。もしピアノを弾かない人が書いたとしたら、すごい! 小説という感じの重みがなく、あっという間に読めます。アニメのピアノの森とよく似ている。中心人物が沢山平行して出てくるから、文体のリズムとか登場人物の深みとか深い感動とかまで求めるのは難しいんでしょうね…。ブームになってるのがわかります。 | ||||
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届いて包みを開けたら、真っ黒な本で、??となりました。見憶えある花柄の紙のカバーがない状態でした。まあ、自分のカバーをかけて読むからいいかと思って読んでいたところ、しおり紐がちょん切れていることに気づいてがく然… マーケットプレイスで、初めての出品者さんから買うのは、リスクありますね。 | ||||
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著者はいろいろな表現を使ってなんとか演奏の描写を試みますが、奇をてらいすぎて訳がわからないことになっています。そのくせ感情の機微についての描写は非常に稚拙で、語彙力が乏しいのか同じ表現ばかりでくどく感じました。毎日100ページずつ読み進めましたが、辛かったです。義務感で読んでいました。 | ||||
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