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蜜蜂と遠雷
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蜜蜂と遠雷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全736件 481~500 25/37ページ
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ピアノやクラシックには、あまり造詣が深くないので、 楽しめるかなと思っていたいましたが、 そこは、恩田陸さん! そんな心配は無用でした、読んでよかった!! | ||||
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音楽を文章で表現する、特に一つの曲を数種の解釈で書き分けるという力がすごく、それが受賞につながったのかと思う。ただ主要人物4名のそれぞれの曲について予選から長々と何通りも見せられるのに途中で疲れた。。。誰が優勝するかは気になるけど、早く終わってほしいと思いながら読んだ。音楽コンクールのしくみや、音楽家たちはこのように音楽を感じ、解釈し、向き合っているのかという姿勢が、音楽の素人からすると新しい世界でおもしろかった。物語自体はなんだかちょっと物足りなく感じた。 | ||||
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期待通りの作品であった。 小説の最大のアドバンテージは心理描写だと思うけど、ここではやや冗長すぎる感はあった。それが最大の長所でもあるけれど。 | ||||
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4人のピアニストが国際コンクールに挑む音楽の小説。個性豊かな登場人物と美しい音楽の情景が拡がる物語です。読みとくのに疲労感を覚えた作品は過去にいくつかありますが、登場人物と一緒に緊張して疲れを感じた作品はこれが初めてでした。音楽の女神が微笑むのは果たして天才トリックスターか、王道を行く王子様か、返り咲く天才少女か、家族を持つ楽器店員か! | ||||
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クラシックに興味なかったのにこの小説を読むと無性に聞きたくなった。 音を楽曲を、演奏を小説で表現するという至難の業を達成している素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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いい意味でも、悪い意味でも審査員になれます。読後に疲れと爽快感が押し寄せてきます。聞こえていないのにピアノの音が聞こえてくるような錯覚があります。とてもよかったです。 | ||||
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最初は取っつきにくかったが、途中から一気に読んでしまった。妻も娘も同様。 | ||||
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音楽が聞こえるような文章力で、たいへん楽しく読み進められました。 | ||||
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本を閉じたいまも、頭のなかにピアノの音が響いている。 ゆっくりと自宅で本を読む時間がないため、短い通勤途中や旅先の電車の中でこの分厚い本を読んだ。 最初の数ページから、没頭した。 通勤電車がいつもの駅に着くと、仕方なく本を閉じる。そして耳につけているiPhoneのヘッドホンにつながっている再生ボタンを押す。 途端に、ショパンのポロネーズが鳴り出す。怜悧なドビュッシーが流れる。 その音楽はそのまま、いままで読んでいた本の世界を頭のなかに描き出してくれる。リアルな映像として。 強く、弱く。ピアニストの両手が鍵盤を交互に走るさまが瞼の裏側に浮かぶ。 地下鉄のコンコースを歩きながら。あるいは冬の透き通った日差しに照らされた大通りを歩きながら。思考はスッと、流れている音楽のなかに小径を見つける。そこに光が差し、音楽の核心への道を、照らし出してくれる。 小説は何度も、音楽をヴィジュアライズして表現する。 野原にたたずむ少年や、滔々(とうとう)とした大河の流れや、広い屋敷に見立てて、音楽を言語化してゆく。 いままで耳から入ってそのまま流れて消えていった音楽を、そんな風に解釈し、理解することができるのだ、と知る。 すると、いま聞こえてくる「幻想即興曲」が「月の光」が、とたんに分け入る道を示してくれる。 ―――音楽の中に入ってゆく。 そうとしか言えない瞬間が訪れる。 強く、弱く。音楽が心の琴線を揺する。 明るく、暗く。メロディーが気持ちを揺り動かす。 緊張させ、高め、一気に解き放ち、弛緩させる。 音楽の中に作曲家が込めた意図を、演奏者が解釈し、ピアノを通して再現する。そこに、聴き手がシンクロナイズしてでゆく。 音楽が、不意に、わかる。 まわりの世界が消えて、自分自身が音楽になる。 知らずに、その瞬間を何度も経験した。 音楽は、身体性を強く持つのだ、と本書を読んで感じた。 ただ耳を傾けるのではなく。身体で受け止め。身体が反応するもの。そのダイナミズムこそが、音楽の力なのだと理解した。 太古の昔から、人は音楽を聞いては身体を揺すり、踊りを踊った。あるいは母の胸に抱かれて子守唄を聞きながら、静かに揺らされた。 音楽は多分に感情的なものでありつつも、同時に物理的な振動であり拍であるのだ。ひとの体内でこの世を去るその日まで休むことなく拍動し続ける心臓とハーモナイズして、ひとの身体に直接的にコミットする。それもまた、音楽の効能なのだと気づく。 そして音楽は、世界の写し鏡なのだと知った。 ひとは、生まれながらに神の摂理を身につけているという。至上の美しさというものを、予め知って、我々はこの世に生まれ出てくる。 だから美しいものを美しいと感じられる。 良い音楽が「良い」と思える。それは自分のなかにそのイデア(理想)があるからだ、と。そのイデアとは、何も至高の美といった大袈裟なものでなく、目を見開いて見渡せば、そこかしこに偏在するものだ。 作中の主人公のひとりは、軒から落ちる雨だれに、そのイデアを見出していた。 世界にあらかじめあふれている美しさを、作曲家は五線紙のなかに描き写す。神の啓示にあふれた森羅万象に気づいた作曲家たちは、音符という記号にそのエッセンスを記す。 そしてその符号をデコード(解読)できたピアニストが、自らのイデアと照らし合わせながら、誰の胸にもある美の記憶に語り掛ける。呼び覚ます。 そして我々は思い出す。世界にあふれる神の息吹が、自分の胸のなかにもあったことを。 小説はそれを、とても巧みに、とてもなめらかに、生き生きと描き出す。 四人の若者が主人公となり、世界的なピアノ・コンクールで持てる全てを賭けて競う様が描かれる。 何度も同じような演奏場面が繰り返されるものの、すこしも退屈したり再読感を覚えたりすることがない。 それは、四人が四人とも、すばらしい個性を持って、圧倒的な演奏を繰り広げるからだ。 悪人がひとりもでてないまま、物語りは猛烈にスリリングに進む。 手に汗握り、目もくらむようなまばゆさの中で緊張と熱狂が繰り返される。 四人がそれぞれに極めて純粋な善人であり、同時に音楽への真摯な求道者であることが、これほどまでに緊迫した物語を生むのかと思う。 本作はこの四人のほんの数日間を通しての人間的成長をモチーフとして描きながら、その芯には、音楽という表現の深さや素晴らしさを余すところなく語る。 しかし同時にそれは、小説という表現の機能がどこまで拡張できるのか、というトライアルでもあったのだと思う。 例えば何人かの映画プロデューサーは、本作を映像化することをすぐに考えるであろう。実際の音楽が聞こえる「蜂蜜と遠雷」を見たい、という思いは理解できる。 しかし本作はあくまで小説として、深く突き詰めて作られている。 その瞬間、人が何を想い、どんな行動をとったか。それを微に入り細に渡って描き出し、ミルフィーユのように積み重ねてゆく。時に一瞬で過ぎ去る思惟の断片も、イマジネーションの翼を与えて遥か彼方まで一気に飛び去り、時間も空間も越えて想いが巡る。 なによりも、実際に鼓膜を震わせない音楽を、読み手の頭のなかに朗々と響かせる。いまそこに存在しないものを、ひとの頭のなかに再現させる。それは本作が持つ強烈なイマジネーションの力だ。 それによって我々は、活字の向こうに広がっている世界の途方もない奥行きを感じることができる。 活字を読みながら我々は、その広い世界で自由に羽ばたくことができる。 まさしくショパンが、ベートーベンが、ドビュッシーが神の息吹を譜面に起こしたように。 本書の活字の向こうには、気も遠くなるような広大な世界が広がっている。広大で、美しく、熱量の高い世界が。 我々は本書を通じてその世界を旅する。四人の気持ちの透きとおった若者たちと一緒に。 その時我々は限りない自由を感じることができる。全能感と、世界の秘密に触れられた歓びに、ページを手繰る指が止められなくなる。 これは、そういうたぐいの、稀にみる小説であった。 これを書きながらまだ、英雄ポロネーズが鳴りやまない。 あの多幸感が。あの輝きが。 身体を捉えて離すことがない。 素晴らしい読書であり、たぐい稀な体験であった。 | ||||
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読んでいる間、ずっと頭の中で音楽が鳴っていました。BGMというのではなく、文章から入ってくる言葉の情報が脳内で音楽する!っていうような感覚…。読んでいる途中も読み終わった今も、深い癒しを感じています。 | ||||
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友人の勧めで購入、読破した。ピアノ演奏の善し悪しの表現を適切にされていて、読みごたえのある作品でした。 | ||||
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たしかに世界は音楽で満ちあふれてますね^_^ すごく面白かった。 こういう演奏を聴いて見たいなあ。 | ||||
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感動の一言です。とても良い小説だと思います。また、このような小説に出会えることが楽しみです。 | ||||
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本のなかに引き込まれてまるで、その場にいるような心地でピアノの音が聞こえてきました! | ||||
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本屋大賞や第156回直木賞受賞という話題に富んだ本作。「アメト--ク」の読書大好き芸人でも取り上げられ、より一層注目を浴びただけあり、たまらず購入。音楽に関する本や漫画は数あれど、こんなにもピアノの躍動感が感じられる作品は他にはないと思います。(漫画版では、個人的に「四月は君の嘘」が大好きです) あまりネタバレするような内容は書きませんが、僕と同じくピアノ好きには是非とも読んでいただきたい作品です。 | ||||
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本書は「直木賞」「本屋大賞」という、プロアマ双方から評価を得た作品。 片方だけなら「ふーん」くらいでスルー出来るが、ダブル受賞となるとどうしても気になる。 本好きの端くれとしてW受賞を未読ではあんまりだと、妙な強迫観念も。 「読みたい」より、「読まなければ」に近い感覚。 でもなあ、 ピアノのコンテスト? ティーンエイジャーの群像劇? いやはや、圧倒的興味ゼロの類。 それでも「直木賞」「本屋大賞」という権威は無視できず、平積みから手に取り読んでみる。 ――まるで、雨のしずくがおのれの重みに耐えかねて一粒一つぶ垂れているような ――なんて無垢な、それでいて神々しい ――素朴なのに官能的で、一種煽情的ですらある ――ピアノから、いや、ステージ上の大きな直方体の空間全体から、音の壁が飛び出してくるようだ ――観客は、その音圧に、飛び出してくる音楽に吹き飛ばされまいと、席で踏ん張って必死に耐えている ううっ、ナニコレ・・・ スーザン・ボイルがイギリスのオーディション番組で、会場をひっくり返したことがあったっけ。 もしNHKのど自慢に全盛期のホイットニー・ヒューストンが変装して出場し、オールウェイズ・ラヴ・ユーを 歌い上げたら、スーザン・ボイル以上に会場はひっくり返るだろうなあ。 それでもだ。 それでも、いくらなんでも、その声量に吹き飛ばされまいと席で必死に踏ん張る客は居ないかと。 そもそも、質も声量も音域も全員違う人の声ではなく、同じ音色のピアノでそこまで圧倒的な差が出るのか。 コンテスタントたちは皆、物心つかない時から気の遠くなる時間をピアノに捧げている猛者ばかり。 いわゆる技術的にヘタクソな輩など居ない中で、そこまでハッキリとした差が出るものなのか。 なんとも解せない。 買うか買わぬか、しばし逡巡。 ウーン、こりゃ参ったぞ。 解せないし、一ミリも琴線に触れない・・・ しかし本書は、直木賞であり本屋大賞。 言ってみりゃアカデミー賞と、ノーベル賞と、レコード大賞と、上方漫才大賞と・・・まあ、いいや。 とにかく書籍の世界では、2016~2017年の代表格であることに間違いない。 最後は、その冠の権威に負けて購入した。 何度も挫折しかけたが、ようやく読了。 ―――以下、ネタバレ有り いやー、辛かった・・・ とにかく演奏描写と心象風景が金太郎あめのように、どのページでもくどくど展開される。 さらにストーリーと言えるものはほとんど無く、ラストも思った通り順位は関係ないって終わり方。 それからこの作品、「毒」がどこにも無い。 なにも初期の馳星周のように、毒と悪人ばかり書けと言っているのではない。 でもこれだけ毒がないのは、人間描写として不自然。 強いて言えば、ジェニファ・チャンが少し人間臭さを出してゴネるくらいか。 とにかく、大人ならばそれなりに手垢がついている筈の明石含め、皆天使のようなメンタル。 淡い色調の抽象画のようで、どこか現実味がないキャラクター達なのだ。 ただ本書を通じ逆説的ではあるが、二つの大きな指針を獲得することが出来た。 その一 どんなに権威ある冠を有していても、どんなに人から勧められても、自分に合うとは限らない。 多くの人のように楽しみたい、感動したいと思っても、それが自分の琴線なのだから仕方がない。 言わずもがなだが、時間は有限。 人生の折り返しをとうに過ぎた身としては尚更、琴線に触れない読書に時間を使うのはもったいない。 その二 これは以前から感じていたことだが、本書で更に確信が増した。 三分の一読んでつまらない本は、最後まで読んでもつまらない。 本を買うという事は当然期待して買うので、ついつい「この後面白くなるかも」と我慢の読書をしがち。 確かに前半、中盤、後半と、どの本でも面白さの波はある。 しかし三分の一読んでも全く面白くない本が、その後読み進めて大逆転することは無い。 よって、つまらない本を無理して読みづづけるのは時間の無駄。 ほぼ忍耐の読書だったが、この二つの指針を獲得できたのだから良しとするか。 | ||||
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ピアノという音楽を言葉で的確に表現出来ていることに感動です。 ピアノが弾けない私も、弾きたくなりました。 | ||||
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家入レオさんのファンとして、1月28日のコトダマコンサートの原作品ということで久しぶりに文学作品を購入いたしました。ピアノコンクールを描いた作品ですが、クラシックコンサートを聴いている時に頭に浮かんでくるイメージを言葉に現わしているシーンでは、こういうことって確かにあるなぁとか、こういうイメージが浮かんできたことはないなぁと思ったりして、クラシックを聴きに行きたくなりました。本日のコトダマコンサートが楽しみです。 | ||||
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他でざっと読んでいて、また読み直したくなり購入。新作だったので、割引きは少なかったが、ポイントを使えて満足。中古だったが、大変きれいでした。 | ||||
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ピアノ大好き人間が集まったこのコンクールでは数多くの個性的で才能豊かなピアニストたちが登場する。 しかしながらここは小説の世界なので、実際のピアノ演奏を聴くのではなく、言葉で表現される演奏を想像力を 膨らませつつ聴いているつもりで、ピアノ演奏の違いというものを聴き分けることが要求されます。 テクニックはもちろんのこと、自分の感情をそこに織り交ぜ、かつ、作曲者のその時の感情の起伏や背景などを 頭に描きながら、そこで最も演奏し切った人間に最高の栄誉が与えられるのではないかと思います。ピアノに よる人間ドラマがここでは最高の形で演じられています。 | ||||
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