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蜜蜂と遠雷
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蜜蜂と遠雷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全736件 341~360 18/37ページ
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クラシック音楽への造詣がないからか、コンテスト会場で流れる音楽を感じないまま、楽しみ方が分からぬままに読了。 羊と鋼の森では音楽へのパッションとか感じるものがあったのですが、本作ではどうにも感情移入できないまま。 恩田陸がはまらないのかなぁ… | ||||
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若い時、金と時間が豊かでなく、ピアノ・バイオリン・オーケストラそれぞれ魅力があったが、一つに絞り、オペラを選んだ。来日するオペラ歌手の演奏会から入り、オペラに進んだ。天(神)は、楽しむだけの目や耳を与えてくれたが、批評家の様な優れた目や耳は無い。登場人物達のピアノの音から豊かな景色を観られる人々に羨むばかり。愉しく読むことができた。ちなみに浜松は、楽器の町だが、音楽の街では無いと地元の知人が言っていた。コンサートホールができた時に浜松を訪れたとき聞いている。音楽の街になったのだろうか? | ||||
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ピアニストとして、共感するところやどきりとさせられるような己の洞察、自分を信じることの大切さと同時に自分の才能の限界を見せつけられる受け入れないといけない過酷な運命、上巻ではこれらがバランスよく、ストーリと絡められており面白く読めました。ところが上巻はあっという間に読めたのですが下巻に入ったころから、ストーリ展開がコンクール以外の部分では全くないため(コンクール部分でもそれは単に誰が勝ち進んでいくかというところだけで、主人公が勝ち進んでいくことは容易に想定できるため展開とはいいがたい)ひたすら続く音楽の描写に飽きてしまいます。はっきり言うと、音楽家はこんなにいろいろ考えて演奏していないと思うし、コンクールを通して音楽家としても人間としても成長していくということは絶対ありますし、こういうところに出てくる人たちは、同年代の人たちよりも成熟しているとはいえ、別のコンテスタントの演奏を聞いているだけでこれまで越えられなかったことがいとも簡単に達観していくというようなことが起こることが想像できませんでした。さらには、人間として達観したり乗り越えたことがあったとしても、その間全くピアノに触れずにステージの上ですぐにそれが今まで作り込んだ作品に反映されていくというのは、クラシックピアノではそうとう弾きなれたプロじゃないと難しいのではないか、と思ってしまいます。また、登場人物の葛藤部分がほとんど描かれていないので、彼らが演奏したりお互い聞きあったりしている音を実際に読み手が聞いてそれで納得しない限り「言葉ではなんとでもいえるよ」と思ってしまいました。 確かに音楽というのは圧倒する何かを伝えることができ、それを聞いただけで涙が出たり自分の人生の深みを感じたりすることはあります。ただ、この小説の後編は全てがそれで解決されているような気がして、その音を聞いていない読者は「ふうん」という風に感じるしかありません。簡潔に言うと、コンクールの描写が細かすぎるのに対して、登場人物の人物像の作り方がゆるすぎて「なぜ、この人物がここでこういう風に感じているのだろう」というのが伝わってこず、物語として結局コンクール以外のことは何も起こらないのでつまらなかったです。 | ||||
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恩田陸は比較的好きな作家でした。夜のピクニックは読み返すくらいです。「序盤はいいけど尻つぼみ」なことが多い印象を持っていたけど、それでも好きな部類の作家でした。 でもこれは序盤から無理だったー。他の多くの人も書いてるけどピアノの森とモチーフ被りすぎ。これが賞をとってしまったことは、いろんな方面にとって不幸なことだと思う。 | ||||
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ピアノ・バイオリン・オーケストラ皆素晴らしいが、時間的・経済的に豊かでないので、オペラを選び、来日のオペラ歌手をオペラに比べ廉価なコンサートを聴き、余裕ができてオペラを生で聞いた。声は素人でも解るが、楽器は余程の感性がないとわかりにくいと思う。登場人物の多彩さと出自の面白さに惹きつけられた。 | ||||
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音楽を本で感じることができる本だと思いました。目で読んでいるはずなのに、音が聞こえるようなそんな感覚がずっと続く本です!読み始めたら止まらなくなります!是非読んでみて下さい! | ||||
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ある盲目のピアニストのコンサートに行った時のこと。演奏が始まってからしばらくの間、頭の中の景色が真っ暗になって抜け出せなくなり怖くなった。 私の子供が始めて見た楽譜には、四分音符の丸いところに音階が書いてあったため、ピアノやバイオリンの音そのものではなく、「ラ」や「ソ」と言っているように聞こえていたらしい。 歌詞のない音楽を聴く人の景色は様々。惑わされず、一度読んでみることをお勧めします。 | ||||
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音楽の世界に小説で浸る。出演者それぞれの人生と音楽との関わり、が、見事に進行していく、ドラマチックな展開を時に涙しながら、聴き進めました。お薦めです。 | ||||
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よかった。面白い。長編ですが、一息に読めました。 内容は、三人の若き天才ピアニストがコンクールで競う話です。驚いたことにこの小説には、音楽の話と延々と演奏の描写が続くばかりで他に事件らしい事件もありません。なのに、臨場感をもって読めました。なぜなのか? ・演奏を豊富な言葉、巧みな文章で聞かせてくれる。まるで本当に自分の耳で聞いているような気にさせてくれます。こんな小説は初めての経験でした。 ・出てくる登場人物(審査員も含め)がいずれも個性的で音楽=人生に深くコミットメントしているので好感をもてた。 ・何かを極めて行くということは全ての虚飾を取り去るという共通のものを感じさせてくれる。 | ||||
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瞬間の(そして聴覚を通して入ってくる)芸術である音楽の素晴らしさを、(視覚から入ってくる)文字で表現し、伝え、あるいは記録するという試みは、音楽の持つ琴線に働きかける芳醇な作用の前ではただただ敗北するしかない絶望的な試みであり、しょせん「良かった」というようなレベルの感想文にしかならないと凡人である私は思うのですが、小説という形式でその絶望的な試みに挑み、見事に成功させているのが、本当にすごいと感じ入りました。 この小説(文章による音楽の表現・伝達・記録)を、映画でどう見せ、聞かせるのでしょうかね。そのまま映画にしても良いものができるとはとても思えませんが、どんな工夫が施されるのか、楽しみです。 タイトル(書名)は風間塵又はその師匠からとられているのだと思いますが、私の印象としては、ストーリー的には栄伝亜夜が主役・主演で、風間塵は助演。サポーティング・ロール。助演が良いと、作品に広がりが出たり作品が引き締まったりといった様々な効果が得られるという非常に良い例だと思いました。 助演者を通して主役(主人公)が成長する、という分かりやすい構図なのですが、奏、明石などの他の登場人物の成長、というのか心境の変化が織り交ぜられているので、また別の深み・厚みも出ており、最後まで飽きずに読めました。 | ||||
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序盤から中盤にかけてはとても面白く、ぐいぐい引き込まれたけど終盤にかけてはストーリーの新鮮さが感じられず、物足りなく思えた。 | ||||
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圧倒的な描写力で最後まで読まされました。 当たり前だがリアリティがあるわけではない。演奏を聴いただけで演奏者の持つ背景を読み取ったり、空想上で会話することはいくら天才と言えども不可能だと思う。でもこれはエンタメ小説である。面白く読めたらそれで良い。音という目には見えないものをこれだけの文字で文章で言葉で表現できることが素晴らしい。 評価が分かれる作品ではあると思うが、個人的には直木賞本屋大賞も納得の一冊。 あと、解説は必見です! | ||||
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クラッシック音楽の世界は詳しくないので、 あまり興味がわかなかったのですが、ピアノコンクールを通して、教える人、支える人、戦う人、主催する人、審査する人など、たくさんの人の生き方が描かれていて、心に響きました。 | ||||
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本選までの曲名まで示されていた4人のアーティストが好結果を収める完全予定調和のエンタメ作品。4人や関わる人々との人間ドラマ的内容もあったが、それはあくまでオマケに過ぎない。この作品のキモは音楽そのものを文字にして描写し尽くした凄さだと思う。膨大なクラシック音楽の知識を読んでるだけでも、作者の労力に敬意を表したいが、それをどう解釈し、実際に聞こえるであろう音をどのように表現するか。私は音楽の素養はまるでないけれど、作者を信用し素直に書かれた文章を鑑賞して濃密な楽しさを満喫した。 むしろ音楽好きな人の方が違和感を感じ、素直に楽しめない作品であるような気がする。普段音楽自体ほとんど聴くことのない私は十二分に楽しませてもらった。 | ||||
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漫画「ピアノの森」が好きだったので読んでみた。 ストーリーは「ピアノの森」と「のだめ」を掛け合わしたような、予想どおりの内容。 予想どおりだったけど悪くない。 | ||||
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通勤途中に文庫で読もうと思って上巻を購入しました。 読み終わって我慢できなくなり、下巻をkindle版で一気読みしました。 某ピアニストミステリーをすぐに思い出しましたがそこまでピアノ演奏に深い描写はなく むしろ天才の人間性や関連性などに重点をおいたストーリーで、最後まで結末に ドキドキできる内容です。 しかし下巻中盤の情景描写等は少々冗長で、読んでいて注意力が途切れるところもありました。音楽に興味のある読者としては抽象的な感覚論より音楽性の専門領域にも踏み込んで描かれていたら、と感じました。 全体的にはこの長文を一本のコンクールストーリーで完結させて読者を飽きさせない点には卓越した力量を見る思いです。終盤はアップテンポで後味スッキリ。 | ||||
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クラシック音楽にとりつかれてほぼ半世紀。音楽を聴きながらこんな妄想をする人がいるのだろうか。 この作家は「ピアノの森」や「ガラスの仮面」を越える人ではない。真似し漫才だけで2冊の本が書ける才能の持ち主が書いた本。 こんな本は読まないほうがいいですよ! 直木賞はともかく,本屋大賞はよい本なのに売れない本を,良心的な書店員が売れるようにするための賞でしょう。 | ||||
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直木賞と本屋大賞の同時受賞作品。浜松国際ピアノコンクールを原案にしたコンテスタント達の苦悩や背後の人生がピアノコンクールを舞台に描かれている。読みやすく次々にページを繰りたくなる、そんな文体でピアノコンクールというものをコンテスタントの立場で描いた労作。 | ||||
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クラシック音楽にとりつかれてほぼ半世紀。音楽を聴きながらこんな妄想をする人がいるのだろうか。 この作家は「ピアノの森」や「ガラスの仮面」を越える人ではない。真似し漫才だけで2冊の本が書ける才能の持ち主が書いた本。 こんな本は読まないほうがいいですよ。 直木賞はともかく,本屋大賞はよい本なのに売れない本を,良心的な書店員が売れるようにするための賞でしょう。 | ||||
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途中まで、いやほぼ最後の辺りまではすごく面白かった。音の無い小説というメディアで演奏を表現するチャレンジに見事に成功しています。でも残念なのが本選のネタ切れ感、息切れ感…。著者の「もうコンクール結果なんてどうでも良くね?みんなすごいで良くね?」って投げやりな態度が登場人物全員の声となって溢れ出てしまうのが本当に残念。いやいや、そこ一番大事だから!ってツッコんだのは私だけではないはず。優勝者も、良く言えば読者の予想を裏切ったんでしょうが、悪く言えば読者の期待を裏切ったと思います。 息切れの理由は分かりきっていて、著者の思い入れのある天才が多すぎて収拾がつかなくなったことと、一次予選からしっかり描きすぎて、三次予選までで音楽描写のバリエーションを使い果たしたこと。連載形式で発表されたために、過去に遡って修正がきかなかったという事情は分かるのですが、描くべき人物、場面と、端折る部分をちゃんと取捨選択できていれば…。本戦をクライマックスにできていれば…。もっと納得できる作品に仕上がったと思うだけに、返す返すも残念。 | ||||
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