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ぼぎわんが、来る
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ぼぎわんが、来るの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全275件 141~160 8/14ページ
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| 第二十二回日本ホラー小説大賞をとった長編小説です。 ぼぎわん、という「なにか」に襲われる家族の物語を、少女の父、少女の母、恋人が霊能者だったためにこの件に関わったフリーライターの男の三つの視点から描いた一人称の物語です。 もっとも面白いのはぼぎわん、というものの存在とそれを解き明かしていくストーリーの醍醐味でしょう。しかし、同じ事件を視点を変えて表現していき、そしてそこからさらにストーリーを先に進めていく方法は、重なる部分が冗長で、三人称であれば事足りるのにと思わずにはいられませんでした。ピースが当てはまる爽快感と言うよりも、ただページ数を稼ぐための苦肉の策のように思えました。 確かに三人称にするのには作家としての力量が足りないのかもしれません。 また、テーマともとれる、家族の問題も扱いが魔物の動機付け程度にしか感じられず、もったいないなと思いました。 なんにせよ、新人作家、と思えば工夫にとんだ興味深い面白い小説だなとも思います。 ただ、それでもひっかかるのは、最終的な霊能者の存在でしょうか。これは、反則技のように思います。もちろん、それはそれでそのつもりなら、面白い小説になったでしょうけれど、この物語の進め方では、夢オチに匹敵するほどのしらけ方のように思います。これではストーリーテラーというよりご都合主義でしょう。 映画化されているようです。活字では怖くても、映像では軽く、浮いたようになってしまう。 家族の問題に焦点をあてるとその霊能者の存在が邪魔になります。物語の構成を根本から変えなければならないでしょう。優れたアイデアが必要になります。並大抵の作家では無理でしょう。 霊能者に焦点を与えるなら、刺激的でかっこいいものになるかもしれませんが、日本映画じゃ予算が合わないでしょうね。 この小説通りの流れにすると、バランスの悪い滑稽な映画になってしまうように思います。社会問題を取り入れながら掘り下げないストーリー、表面をなぞっただけの薄いキャラクター、物語を終わらせるためのスーパーヒーローvsモンスターの構図。でもそれもすべて引き受けるなら、違う意味合いで傑作となるかもしれません。でもそんなセンスある演出家って日本にいるのかな? 機会あれば観ます。 まぁ、ここまで言っといて、ナンですが、「ぼぎわん」という存在は刺激的で面白いです。それが玄関から来るというのが、まさにホラーで、ゾクゾクします。霊能者姉妹もかっこいい。でもこの二つを合わせるには作り方がこれで良かったのかと思います。 長編では無く、霊能者も無敵っぽい描写を押さえて何らかの形で最初の方に紹介するようにして、三人の一人称も重なる部分はもっと短く簡潔に描写して、中編くらいにしたほうが良いように思いました。 どうしても長編なら、この家族への呪いの起源に対する推理をもっと楽しめるようにした方が良いと思いました。もちろん三人の一人称は没、ですね。やっぱり新人さんではしんどいかなぁってことになるのかな。もったいない・・・。 それにそんなじゃ、けれん味がなさ過ぎて小説のコンクールで一等はもらえないかもね・・・。 | ||||
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| 昨年に実写映画の「来る」を観賞し、原作も読んだみたところ映画以上に面白く、良いものでした。 他の比嘉姉妹シリーズもとても面白かったので興味のある方は是非そちらもご覧あれ! | ||||
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| 琴子がなんせカッコイイ、人間がやっぱり一番怖い。 | ||||
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| 『来る』をdvdで観て、面白かったので原作も読んでみました。原作と映画で多少の設定変更があるものの、同じような構成で、いまいち理解できなかった部分も「そーゆーことか!」と納得できました。私は頭が悪いのでいまいち理解できなかったところもあります笑。ちなみに『ずうのめ人形』も面白かったです。 | ||||
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| 久しぶりにゾクっとくる作品に出会えた。 作者のホラー小説への深い造詣を垣間見る文章が数多く散見出来る作品だった。 グロ系ではなく、本当に怖い系を読みたい方にオススメ。 | ||||
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| 今まで、人外のものが出てくると急に冷めるのですが、今回は分かって読みました。 でもやっぱり妖怪では、少しも臨場感を感じられず、登場人物にもあまり共感できませんでした。 最後の戦いでも、好きなように理屈つけて終わらせられるので、少しの怖さも感じませんでした。 それこそ、貴志祐介さんの「黒い家」や五十嵐貴久さんの「リカ」のように人間離れした人間の方が、 ずっと素敵な恐怖を見せてくれていました。 ただ、スピード感はよかったです。 ずうめも読むか迷います。 | ||||
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| 映画「…来る!」をきっかけに、この「ぼぎわん」から始め、比嘉姉妹関係を全部とりあえず読みました。 で、結局これが一番面白かったかな。 自身が漫画を描くので、面白い小説はすぐ、漫画にしたらどうか、という目で読みます。これが発動した段階で「面白い小説」というジャンルに、自分の中で入れています。この作家さん作品では、一番早く発動したのがこれだったかと。 きちんとホラー。そしてちょっとヒロイック。ただまぁ…漫画だとしたら比嘉姉妹が弱すぎるかなぁと思います。他作品ではもっと弱いものなぁ。 ただこの作品には一箇所、「比嘉琴子かぁ!」と「連中」が騒然とするシーンが有ります。 いいです。活劇の前のフリはバッチリだぜ、というシーンです。 物語として見た時に、ホラー、謎解き、ヒロイック、活劇のバランスが整ったのが本作であるかと。 映画では、映像にする気がどう考えても無かった「ぼぎわん」本体ですが、本作ではきちんと描かれています。比嘉姉妹は非常にそそられるのですが、彼女らの魅力が発揮されるのが本作以外、そうないのが残念です。 取り敢えず、コレは読んどけば良いと思うよ。 | ||||
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| 評判がよかったので購入。 関係ないですが実写映画は「来る。」にタイトル変更されたそうで……ぼぎわんからぼぎわんぬいたらぼぎわんじゃないだろ!!それ一番大事な要素だろ!!いや、短くインパクト狙いにした意図もわかりますが、このシリーズは謎のひらがな名称がフックになってるので…… あらすじは他の人が解説してるので割愛。 ホラー要素はそこまで強くない……かな?逃げても逃げても追ってくる、知り合いや家族を騙って詐欺にかける、ぼぎわんのアグレッシブさはヤバい。こんなストーカー絶対いやだ。 章タイトルがこっている。全部通して読むと「なるほど、だからか!」と腑に落ちる。 そして一人称視点の語り手が交代すると、その印象がガラリと変わる。パパ友だの名刺ポエムだのは、本人視点で既にドン引きするウザさで、こんなヤツが父親だったらいやだ……と素で思った。 読了後に読み返すとちょっとした文章の裏が見えてきて(「この手の施設特有の湿った空気」「大事なのは妻の気持ちを慮ることじゃない、夫である私がどうしたいかだ」)独善的な夫への嫌悪感が増す。 この作者の特色というかなんというか、独善的な夫や上司によるモラハラ・パワハラ・セクハラ・DVが頻繁に取り上げられ、その描写がすごくねちっこくクズさがリアル。 野崎や真琴のパートはさほどひっかからず読めるのだが、ぶっちゃけ香奈視点はキツかった。キャラクターが作者の価値観や憎むべきものを代弁するスピーカーになってるみたいで…… ラストはホラーからバトル路線に舵を切り最強の霊能者・琴子が大活躍。 最大の見せ場は「比嘉琴子かああああああああああああ!!」です。 バケモノも跨いで避ける琴子が強すぎて、あんまり怖くなくなってしまった……。 最大の被害者は逢坂さんです。 他人の為に体張ってあんな目にあったのにその後特段触れられずフェードアウトなんて報われない……。 | ||||
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| 文章や構成は読みやすく、異なる3人の視点から少しずつ真実が明らかになっていくのも面白い。 最初の章で、ぼぎわんが姉の真似をして混乱させるところはスリルがあり気味が悪くてゾッとするホラーという感じだが、終盤で姉とぼぎわんが戦うところは少しアクションが過ぎて気味悪いホラー感は薄れる。 得体の知れない恐怖系が好きな人は最初の章だけで良いかも。 | ||||
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| 表紙の絵が怖いので裏向けて隠した。本当は捨ててしまいたい。でも図書館へ寄付したり手放す事を考えれば、後に読む人の為にあった方がよかろうと。しかし子どもが手に取ったら夜間トイレへ行けなくなりそう……。 本文は怖いというよりユーモラス。しつっこいストーカーよりは正攻法で攻めてくる。昨今はにんげんの悪事のほうがよほど不条理だから。まるでスマホアプリを駆使する妖怪だもんねぇ、某宗教の信者集団などは。普通のおばはんや少年少女がいっぱしプロ尾行だもの。ひとりの力だけでひたすら追いかけてくるぼぎわんが正当に思えてくる。 | ||||
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| 3章構成の第1章の展開は怖くてとても面白かった。 第2章が現実的な問題が語られ、勘違いパパの痛さが(読み物として)面白かったし、こういう人って現実にいるよな、なんて思ったり。 第3章はよく言えば「ゲェェー!おまえは!」というような漫画的展開にクスりと来た。3章の展開を好まない人が多いようですが、私には許容範囲で楽しめました。恐怖心は下がったけれど。ダラダラ伸ばさずにまとめてくれていたのはよかったと思う。 ほんとに第1章に引き込まれた。これだけでも読んでよかったと思えた。 | ||||
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| ラストはテレビで15分でやるような安い感じで残念。人物の設定もとても薄いけど、ラストの件も含めて新人で初めて書いたというのに展開早くて読ませるからまあ良いのでは。それより新進気鋭の作家を応援しようと2作目、3作目を買いましたが、これがひどい。3作目は申し訳ないけど読みません。無理。 | ||||
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| 1章は秀逸な怖さでした。 夜ちょっと外に出るのが「怖い」まではいかなくても「なんか嫌だな~出てくないな~」と思うくらいには恐怖心を刻まれました。 1章でじわじわと追い詰め、2章は1章のアナザーストーリー的な感じ。3章で・・・ ネタバレですが、ラストはドッタンバッタンの肉弾戦。 この辺りは、洋画のホラー映画みたいです。それが惜しい。 一気に現実離れしていきます。 それでも、若干の不安要素を残しつつ良いラストに落ち着いた感じで面白かったです。 オーディブルだとナレーターに声が良かったです。 映画のトレーラーも観ていたのですが、声の感じが妻夫木さん、岡田さんと妙にマッチしてました。 | ||||
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| 映画を見てからの購入。 原作の方が臨場感あるかも。 | ||||
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| 知り合いから聞いて購入しました。 予想以上に怖く、でも、一気に読んでしまいました | ||||
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| ホラー映画好き、俳優・岡田准一が好きということで、映画「来る」を見る前に原作を読みました。 (映画を見る前に原作があれば読んでおく派なので…) ホラー小説や怪談が大好きな私ですが、今までのホラー小説とは切り口が違って斬新でした。 これだけで私的には☆3つ。 最後まで飽きさせない展開に☆1つプラス。 登場人物のキャラが立っていて、特にお姉ちゃんがカッコいいので☆1つ。 いや~これを映像化した映画を観るのが楽しみになってきました! | ||||
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| 物語序盤は面白いです。序盤は。 平凡なサラリーマン一家に迫り来る「ぼぎわん」なる幽霊?妖怪?、とりあえず以下「怪異」と呼称します。 この「ぼぎわん」は ・姿はわからない ・人間のふりをして近づいてくる ・話しかけてくるが、返事をしてはいけないなどのタブーがある など、よくある「民俗学風ホラー」の定石を地で行くような存在です。 目新しさこそないものの断片的に分かる「ぼぎわん」の姿や、最初は遠巻きに怖がらせて来ただけなのが、やがて実害が及んだり徐々に不気味さや怖さがエスカレートしていきます。 ここまで第一章(三章構成)。 そして個人的には面白かったのは一章だけです。 一章では主人公が男性営業マン田原秀樹ですが、二章からは主人公がその嫁になります。 ここから作風が一変。 嫁の一方的な視点から夫・秀樹(故人)の悪いところが生前のクズっぷりがつらつらと述べられます。 というか、夫の悪いところは大半が空気の読めなさとか計画性のなさ、強引な性格で、一章を読んでいる時の「そこそこ仕事のできる普通のサラリーマン」像が大崩壊します(むしろこんな空気読めなくて営業できるんすかね、みたいな気分になる)。 そして、男性読者として読んでてイライラするのがこの作者、二部から秀樹を一般化して男性全体を批判したりあの手この手で男性批判を行うので、娯楽としてホラーを読んでたつもりが急にフェミニストの主張を聞かされて地味にうんざりします。 ところで、作中の香奈(秀樹の嫁)いわく 「男は出産どころか生理痛も耐えられない」 らしいですが、男も生理痛を疑似体験できるようになったから男が生理痛くらいは耐えられることが証明されましたね。 そんな感じで「男はこうだ」、「男性社会はこうだ」という女からの一方的な男叩きが散りばめられていて読むとイライラします。 次にダメなのが、キャラクターの出し方が中途半端にラノベ風です。 この作品の怪異、「ぼぎわん」ですが最終的に霊能者によって退治されるんですが、二回ほど霊能者のリセマラが起こります(強キャラ風おばちゃんはあっさり返り討ちでやられますが、まあ脇役も脇役なので大したネタバレじゃないですね)。 そして、新キャラが出る度「この人も常人じゃないけど、新しく出てくる霊能者はもっと超人なの」 みたいな設定。 まるで、上遠野浩平の「ブギー・ポップ」シリーズとか西尾維新の戯言シリーズを読んだ中二病学生の自作小説状態です。 民俗学を下敷きにしたホラーのはずが無理やりラノベ風演出になり、なんも怖くないです。 あと、物語終盤で出てくる最強美少女霊能者ですが正義の味方の癖に意地が悪いです。 普通に職務を全うしようとした警官を警察庁長官とのコネで脅した上、「お前は何も知らない下っ端」と追い討ちをかけます。主人公格の正義キャラとしては人格を疑われる行動だと思います。 と、ボロクソにディスりましたが、本作の「ぼぎわん」は最強美少女霊能者の手にかかれば瞬殺されるというマイルド風味なので 「ホラーを読みたいけど、本格的なのは怖くて無理」 という人にはいいんじゃないでしょうか? あと、一章は普通に面白かったので星2つ。 | ||||
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| 日本ホラー小説大賞とってからずっと読みたかったがいつの間か映画化までしてしまったが……ようやく読んだ。面白かった。 まず「ぼぎわん」という意味不明なタイトル=オリジナルの化け物が素晴らしい。タイトルの時点で怖い。タイトルだけでホラー小説になってる。 主人公が幼い頃、認知症になった祖父の家で留守番をしている。そこに、知らない人が訪ねてくる……という極めて日常的なシーンから、一気にホラーの世界に引きずり込まれる優れた導入。 さらに三人の視点で物語が進む構成、いわゆる「信頼できない語り手」というミステリー的趣向まで凝らされている。 ミステリー的サプライズだけじゃなくて、視点が切り替わることで飽きないし、全半の2人の主人公を贅沢に使い捨てることでクライマックス=ホラーにおいて一番怖いシーンを三度も味わせられる。 ラストは確かにもはや退魔モノのバトル漫画だったけど(警察黙らせるくだりはクサすぎて思わず笑った)、安易なSF展開や人間が一番怖いオチをやらず、バケモノ一本で通したのは逆に高感度高いし、評価したい。 映画版は見事に人間が一番怖い展開になってるみたいだが……まぁ中島哲也って時点で読めてはいたけど…… タイトルが「来る」に変わってたように、バケモノには興味ないんだろうな。ぼぎわんってタイトルに恐怖と好奇心をかきたてられるのに。 でもぶっちゃけホラー小説として革新的な要素や、強い個性はない。そういう小説がホラー小説大賞をとるのは珍しい。 タブーを冒して怪異現象に襲われるようになり、霊能者に依頼するって流れはベタな洒落怖。偽史文献によるリアリティは伝奇SF。語り手が切り変わるサプライズはミステリの常套。比嘉姉妹のキャラは退魔もののラノベ。「答えてはいけない」「山に連れて行かれる」なんかは古典的なホラーだし、強いて言うならそれが一番の魅力。 ホラーオタクだからこそ作れたメタ・ホラー性。新本格ミステリならぬ新本格ホラー。 だんだんと忍び寄る様は和製ホラーだが、人間を食い殺す様は海外のB級ホラー風。ぼぎわんが江戸時代の伝承に載っていたり、はたまた海外のブギーマンにルーツを持ってたり、まさに和洋折衷。 正直一番怖いのが、知恵を持った狡猾で執念深いぼぎわんに「ハメられた」ことに気づいた時だとおもうんだけど……これ本能的・心霊的な恐怖じゃなくて、殺人鬼と退治したサスペンス的・理性的な恐怖なんだよね。 ぼぎわんが、幽霊でも妖怪でもモンスターでもなく、それらのどの要素もあわせ持った「得体のしれないバケモノ」ってのがメタ・ホラー性を象徴してるよね。 次回作の『ずうのめ人形』は、さらにミステリー度が上がってるらしいし、『リング』や『残穢』を意識した内容でメタ・ホラー度が増してるらしいし、楽しみ。 | ||||
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| これが初の著書で第22回日本ホラー小説大賞とやらを受賞した本作らしいが・・ 映画のほうを先に見ていたからか、期待外れでした。というか映画のスケールが大きすぎたせいがあるかも。 途中までは引き込まれますが、どんどん失速していき、最後は悪霊とのバトルで落胆・・。 結局なんで襲われてるかがよくわかんないです。 映画のほうは悪霊の実態が描かれていないのが怖さに繋がり面白かったですが、小説ではガッツリ出てます。 怖さは全くありませんでした。第22回日本ホラー小説大賞受賞作の審査員はアホなのかな・・。いや俺がアホなのか。 この内容をよくあのような映画に仕立てられたものだと、映画の脚本家、スタッフ陣を誉めたくなります。 | ||||
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| 他のレビュアーさんの評価にもある通り、三章に入るとガラリと雰囲気が変わります。そこで賛否が分かれているようですが、個人的にはすごく楽しめました。 一、二章の時点で真琴という「中位の霊能力者」を登場させているので、その上に位置する「姉ちゃん」の登場にはさほど違和感を感じず、良い意味で面食らいました。 それまでの現実的な家庭問題を絡めた陰鬱な空気をぶっ壊してくれて、痛快とすら感じました。 「最後まで一、二章のノリでいけばいいのに」という意見もホラー好きとしてよく理解できるのですが、この小説全体が持つ「娯楽小説としての華」のようなものを、どうしても否定したくない、という感じ。 全体的に読む側への配慮が行き届いた良質なエンタメホラーだと思います。 おすすめ。 | ||||
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