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ぼぎわんが、来る
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ぼぎわんが、来るの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全275件 81~100 5/14ページ
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| 土俗的な雰囲気を纏った化け物のアイデアはよい。芥川龍之介の『藪の中』を思わせるような視点の転換、つまり事件は一つでも観点や解釈は人の主観の数だけあることを示す構成も秀逸である。発想力や構想力、読ませる筆力はあるのに、ディテールにお粗末な部分があるため、そこから張りつめた緊張感が緩んで、気が抜けたようになってしまうのである。一例を挙げると、後半になって明かされる民俗学者の行動だが、彼があんなことをしなければならない心理的必然性も状況的必然性もないように思われて、恐怖や戦慄を覚えるというより、興ざめした。俗物が嫌いなら、嫌いな俗物を直接に叩けばよい。ホラー小説家が読者を興ざめさせて、あんたどうするの。 社会問題をホラーエンターテイメントに絡める意欲は評価するが、問題の捉え方が浅薄なので、真の啓蒙的、問題提起的な恐怖には至っていない。素材を時間をかけて発酵させた手間が感じられない。 「ぼぎわん」とは、人間の関係性に生じた埋めがたい裂け目から涌いて出る厄災の象徴なのかな、とも思った。だとすれば、「ぼぎわん」は誰の家にも来る可能性がある。登場人物の台詞にある通り、「人に優しく、明るく楽しく」していることがこの化け物を生まないための最良の護符であろう。 | ||||
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| 読売新聞週一の読書欄゚「よみうり堂」に、このご時世、巣ごもり生活にどっぶり浸かった、という(創)さん名義のお勧め記事にひかれて。私としては「ししりばの家」や「ずうのめ人形」などシリーズの続編を、続けて読んでみよう、という気にはならなかった、ということからお察しいただきたい霊媒者の姉妹も新鮮味なし。少なくとも、ぎゅっと心臓をわしづかみにされるような、ホラーものではなかった。なお、この文庫本の最終ページで紹介している、貴志祐介氏著「黒い家」の方が、ずっずっと、ず〜と怖かった。貴志氏の作品は、角川ホラー文庫ができる前に、推理小説として、世に問われた傑作だったと記憶していますが。 | ||||
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| 異なる三人の視点をリレーするような形で物語が進んでいきますが、視点が変わる事で登場人物のイメージがガラリと変わり、裏と表のギャップでゾッとさせてくれます ミステリー的な面白さもあり、ページをめくる手が止まらなくなります | ||||
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| 本格的なホラーを期待して読み始めました。 そしたら設定がラノベ?マンガ?風、、 期待と違ったので満足感は低めでしたが、夫の認識と妻の認識の大きな差という伏線は秀逸で、思わず読み返してしまいました。 途中まではおもしろかった!! しかし妻目線になってからの夫の小物っぷり、、 なぜ結婚した、、 | ||||
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| とにかく読んでいる最中、ドキドキしすぎて、座っていられず、何度か本を置いて部屋をうろうろして沈めないとやってられないぐらいだった。それぐらい勢いがある、パワーのある作品だったと感じる。 「山」からやってくる正体不明の怪物「ぼぎわん」が、家族を狙って執拗に追ってくる。 この設定だけを見れば、なんだかどこかで見たようなあるあるホラー小説にも思えるが、本作はここに様々なスパイスを加えて面白さをぐっと引き出している。 創作の基本はさまざまな要素の混合である、というが、まさにそれが大いに当てはまるだろう。 信頼できた、腹の内を見せていた人間が、裏の恐ろしい顔を見せる、裏切り。 ホラー小説らしい、蒙昧な感じもする不気味なモノローグ。 二転三転する状況と、一筋縄に行かない怪物の脅威。 さまざまなホラー作品に触れてきたという著者さんだ。世にあまねくホラーの「鉄板」を、上手に組み合わせて最大限まで引き立てる。そのクリエイティビティに脱帽するしかない。 特に、人間の黒いところが「顕わになる」描写に長けている。 ただ描くのではなく、巧妙に隠して、ここぞというときにばらすのだ。このばらし方が上手すぎるせいで、なんども立ち上がる羽目になってしまったともいえる。 思い返せばほとんど闇を抱えた登場人物たちだ。みんな何かしら負い目があって、作品の中でそれがパズルのように明らかになっていく。 「人間が怖いタイプのホラー」としても秀逸である。 さらに言えば「崩し」が上手い。多分こうなるんだろうな、こういう展開があるんだろうな、という読者の先読みをことごとく裏切ってくれる。 たとえば、ネタバレは極力控えるが、冒頭のシーン! あんなの、最後の解決シーンで、舞台を完璧に整えた霊媒師さんが霊をぶっつぶすシーンだと誰もが想像する。だからこそあの展開には度肝を抜かれたし、その衝撃で最後まで読んでしまったと言ってもいい。 すべてにおいて、気持ちよく裏切ってくれる。そんな快作だ。 ところで、これも日本ホラー小説大賞。 『黒い家』『夜市』『ぼっけえ、きょうてえ』など、今まで読んだ作品たちはどれも高水準に面白かった。しかも受賞した著者さんたちは他の作品もすごく面白い。 今回もまた、追いかけたい作家さんが増えてしまった。光栄なことだ。 | ||||
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| ホラーの大賞をとった作品……もっと無かったのかな。 ぼぎわんの由来はともかくとして、人間が無意識に相手を支配している怖さー被害者の嫁さんとかの視点がとても良かった。彼女が病院から戻れれば良かったが、不幸な結末。 映画の「来る」は、本作を原作にしているとのことだが、向こうは変な人が多かったのと救いのなさでそれなりに評価されるホラー映画でした。アマプラで観れるはず。 | ||||
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| 映画を見ておもしろかったので原作も読みました。期待通りおもしろかったです。 映画のぼぎわんは得体のしれない感じでそれはそれでよかったですが、原作は描写がより細かくてそれはそれで怖かったです。 | ||||
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| この作者はSFマガジンなどで短編は読んだことがあるものの、有名なこのデビュー長編は読んでいませんでした。 視点の異なる三部構成で、ある怪異との対決、その起源の調査が描かれていき、視点が変わることで出来事の見え方も変わるミステリ的なおもしろさもあり楽しかったです。 (以下、少しネタバレがあります) ただ、好みの問題ではありますが、終盤がありがちな怪異と能力者のバトルものになってしまっているのが個人的には残念でした。 謎解き的な楽しさも途中にあるだけに、最後がお互いに力でのごり押しという展開にはちょっと萎えてしまいます。 また、それまで独りよがりで身勝手な行動で身近な人間を虐げていたキャラクターが、ただ最後に殺されたからといって、特に反省した結果でもないのにあっさり許されてしまうという部分もモヤモヤが残りました。 もちろんホラーだからあえて後味を悪くしているんだといわれれば、それまでなんですが、大筋の方が必ずしもそういう方向ではないので違和感が…… | ||||
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| 後で知りましたが「比嘉姉妹シリーズ」の第一弾でした。ここからシリーズが始まり毎回、怖くおもしろいエンターテイメントを味わえたと思うと本当に、ここから読んでほしいです! | ||||
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| 映画とはだいぶ違った話で、ifの世界のよう、 怖い話が大好きで、怖い小説が読みたくなりまとめてシリーズ購入しました。 この本を読んだ時はまだ小説はそんなに読んでなかった時でしたが初心者でも非常に読みやすい字です。kindleで読んだので、難しい漢字も辞典が着いていて読めたのでサクサク進みます。 映画をこの話を読む前に見ていたのですが、夫の秀樹のダメダメな部分ばかり目に行くし、奥さんの香奈の堕ちていく様等、救われない部分が多かった。原作のこの小説では秀樹も父親として夫として、空回りしながらも頑張っているのがよく分かったし、守ろうとしていたのが分かる。 香奈もこの話では凄い踏ん張って頑張ってちさを守っていた。 真琴と野崎の2人の関係性、2人の過去もまたより詳しく書かれているので入り込みやすかった。 ぼぎわんがなんなのかも、映画に比べて理解できた気がしますね。 この話は家系ホラーかと思いきや、山系の話だったり。夫婦の黒い部分からくる話なんじゃないかなと私は思います。 | ||||
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| 映画が面白かったので購入しました 映画の方が好きですが、こちらも第2章までは面白かったです 映画ではラストどうなったのだろう?となりましたが、小説ではある程度明らかになっていたのでそこを知れてよかったです | ||||
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| 映画「来る」がとても面白かったので、原作である本書を手に取りました。登場人物は概ね同じですが、ストーリー展開はかなり異なります。 映画での不満点は「結局この怪異は何だったの?」が投げっぱなしだった点なのですが、本書はきちんと論理的に解決していてスッキリしました。映画を超える面白さでした。 | ||||
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| 映画「来る」が面白くて、あと映画では「来なかった」ので原作を読んでみました。 初めてのホラー小説。 映画自体がキャッチャーなシーンが多くエンタメ性に富んで面白かったのですが 小説は映画に比べればドキドキは少ないです。 きっと小説からの映画の流れであれば面白かったのでしょう。 折角なので、ぼぎわん、ずうのめ、ししばりの順に読んでます。 怖そうで怖くないずうのめ。 ししばりは途中ですが砂の謎が楽しみです! | ||||
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| 背筋にぞくりと来るホラーが読みたくて、評判も良く映像化もされているらしいこちらの作品を購入しました。 読みやすくてテンポも良く、中盤辺り(特に序盤)までは期待したホラー感もしっかりあったのですが、 徐々にその要素は希薄になり終盤はホラーではない別ジャンルのお話を読んでいる気分に。 それはそれでつまらなくはなかったのですが、やはり期待した物と違っていた残念感は否めませんでした。 程々な怖さのオカルトエンタメが読みたい方にはおすすめ出来、とにかく怖い物語が読みたいという方にはおすすめ出来ません。 【以下ネタバレ含みます】 恐怖感というものは対象の過度な顕在化、または対抗策が発生してしまった時点である程度陳腐化してしまうと私は思っています。 当然ホラーといえ話を収束させる為にそれらは重要な要素ではあるのですが、残念ながらこの作品ではその両方が中盤という比較的早い段階で発生してしまいました。 霊や妖怪の存在肯定…超常を用いる複数の登場人物etc. 霊能異能バトルモノとして読めば適度に緊張感もありヒロインの女性も強く格好良くて楽しくはあるのですが、蕎麦を食べに行ったらラーメンを出された気分にはなりました。 終始こういう展開であれば合わなかったと諦めもつくのですが前半がちゃんと怖いだけに残念に感じてしまいましたね。 また、別の方も仰っている通り中盤以降作者の方の思想的主張が幅を利かせすぎてゲンナリします。 視点が切り替わることで主観がガラリと変わる仕掛け自体は面白かったのですが、上記要素が鼻についてしまい素直に感心できませんでした。 中盤で腐し尽くしたキャラを終盤、取ってつけたかのように持ち上げるのもあまり気分の良い物では有りませんでしたね。 あくまでホラー作品として全体なら星2、一章のみなら星4という評価です。 | ||||
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| 新しいホラーの形。スティーブンキングを初めて読んだ幼少の衝撃をもう一度貰うかのような書き口でした。 | ||||
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| 某VTuberの同時視聴にて映画の考察をするにあたり映画と原作小説は随分と違うという話になり、気になって購入しました。 聞いていた通り、映画はホラーエンターテインメント、小説は巻末の解説にも書いてありましたがホラーミステリーの様で違った楽しみがありました。さらに一本の映画に収めるためか設定も展開も随分違ってきます。 映画→小説の者としては購入して良かったです。 逆だと評価が分かれるのかも知れませんが。 | ||||
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| あらゆる創作にはフィクションラインと言うものがあって、この水準は真実味…と言うよりも受け手の没入感の水準に比例する。らしい。現役のホラー映画監督が言ってるから、まあ信用していいと思う。 で、ホラーにおいてホラー的存在のアタックに理由をつけると物語としてはまとまりがよくなるけど、逆にフィクションラインの水準が高くなっていまいち話に入り込めない、つまり一歩引いて見てしまうことで怖くなくなってしまうという問題がある。俗に言う「いや俺そんなことしねーし」問題である。 そのあたりの問題を、この作品は上手くクリアしていると思う。 | ||||
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| この作品をわかりやすく説明できる言葉があります。 寺生まれのTさんです。 正統派ホラーを求めて読むと肩透かしを食らうので、長らく新作が生まれないTさんが読みたい!どうしても読みたい!というときに読めば楽しめると思います。 | ||||
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| 真琴が手も足も出ない凶悪なぼぎわん。 今までの物語の演出から、その姉琴子はさぞや、圧倒的な力をもって調伏するのかと思いきや、野崎がいないと勝てたかどうか怪しいし、対峙するための武器も物足りない。 なんとか勝てたレベル。 爽快感をもって解決してくれるヒロインを望んでいたので、ガッカリ。 | ||||
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| Amazonプライムで、映画を観て、気になったので購入しました。 映画との違いを楽しみつつも、描かれていない描写-様々な人物の心の中や、その時の状況など、小説だからこそ読める場面が面白く、文字であっても感じられる『ぎわぼん』の恐ろしさ・不気味さが凄かったの一言が出てきます。 | ||||
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