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ぼぎわんが、来る
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ぼぎわんが、来るの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全275件 241~260 13/14ページ
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| 2015年ホラー大賞を受賞した恐怖小説。傑作である。 「ごめんください、ギンジさんはいますか」 最近聞かなくなった挨拶の言葉とともに、ある日誰かが訪ねてくる。ガラス扉に人影がぼんやりと見える。 いないと答えると、「ヒサノリさんはいますか」と、すでに亡くなっている人の名を出してくる。返答に困っていると、 「ち、ちがつり」 と意味不明の言葉が聞こえてくる。 突然、認知症で寝たきりの祖父が怒鳴る。 「帰れ!」 私のように恐怖小説が好きな人間は、冒頭のこのシーンでもう、うれしくなってしまう。 第一章は父親であり夫である秀樹、第二章は母親であり妻である香奈、第三章はオカルトライター野崎の視点から物語は進行するが、この書き分けが、感情のすれ違いを浮き彫りにし、ストーリーを説得力あるものにしている。個人的にはもう少し重厚な文章が好きだが、スタイルが一人称の語りなのだから、これはこれでいいのだろう。 この本には超自然的な存在が登場するが、「化け物」は別に恐怖小説の絶対条件ではない。物語が恐怖小説と呼ばれるために必要なのは、恐さ、不気味さ、ストーリーの面白さである。 そしてこの本にはそれが全部揃っている。 | ||||
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| こんなに直球で面白いホラーを読んだのは久しぶりだと思う。ずうのめ人形も買います。 | ||||
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| 前半からグイグイ引っ張ってくれるが、後半にかけ怖さが薄れ、若干残念! | ||||
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| 中盤までは、 「ぼぎわん」とは何ぞやと伝承を探ったり、夫婦の歪曲した関係の描写がありと、単なるホラーでは無いと感じさせられたが、 問題はラストの方の霊能バトルである。 私見では、このラストによりエンターテインメント性を帯びたと感じたが、純然たるホラーファンには叩かれるのではないかと感じた。 私は、好きですが。 | ||||
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| 秀樹の原体験は子供のころだ。遊びに行っていた大阪の祖父母の家を突然訪れた正体不明のおそろしい「何者」。玄関の外で、秀樹の家族の名前を呼び続けるそれに対し、どうしたものか逡巡していた彼に、それまで寝たきりだった祖父が「答えたらあかん」と秀樹にはっきりと言ったことをよく覚えていた。祖父はそれを「ぼぎわん」と言っていたらしい。 成人した秀樹の勤務先に突然の来訪者があり、とりついだ後輩が理由もわからずとんでもない大怪我をする。その来訪者はあの「ぼぎわん」なのか? 「ぼぎわん」はかなり暴力的です。実際にこんな経験をしたら、さぞかし怖いだろうと思うのだが、残念ながら、本を読んでいて怖さを感じることは全くできなかった。 そもそも登場人物たちの恐怖心が全然伝わってこないのだ。 それでも、「ぼぎわん」の正体が知りたくて最後まで何とかたどり着いたが、クライマックスも何が起こっているのかわからないし、読み終えても「ぼぎわん」の正体はイマイチわからなかったし、これがまた全然怖くなかった。 文章がこういう話に合わないのだろうか?あんまりあっけらかんと書かれるとダメなのだろうか?なんだかわからないが、読み終えたら何の話なのか、記憶にも残らない。すごく損した気分です。 | ||||
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| ホラー作品としての怖さに加え、物語のおもしろさも兼ね備えたとても読み応えのある一冊でした! 次にぼぎわんが何をしでかしてくるかわからない…という恐怖にどんどん引き込まれ、あっという間に読み終えてしまいました! 登場人物にも各々の魅力があり、漫画にしてもおもしろそう…!など、作品、作者のポテンシャルにも期待です! 他の作品を読むのも楽しみです。 | ||||
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| 妖怪・幽霊ものにはあまり興味がないのですが、綾辻さんと貴志さんが推薦しているということなら、読まないわけにはいきません。 まず、良かったところ。 こちらの作品は3章仕立てになっており、1章では「ぼぎわん」の脅威にさらされた男が、それから逃れようと、「ぼぎわん」について調べていきます。この1章が、ある結末でいったん閉じた後、別の人物の視点の語り口で2章が始まるのですが、この1章→2章への流れがとても見事です。 「ぼぎわんとは何なのか?」という謎がありますが、それよりもっと、物語の序章から読者の心をつかむ謎は、「ぼぎわんは、なぜ主人公のところへやってきたのか?」という部分です。 ある霊媒師のセリフ 「あんなえらいもん、呼ばな来ぇへんやろ」 なぜ、ぼぎわんは主人公の男のところへ来てしまったのか?これが2章で明らかになったとき、イヤミス的な気持ち悪さに突き落とされます。この展開はかなり衝撃でした。 しかし、残念なところ。 2章までで終わっていれば傑作なのですが、この時点では、ぼぎわんの真の正体も分かっておらず、退治されていません。つまり3章は収束部なのですが、ここで物語が失速してしまいます。 つまるところ、ぼぎわんと戦うのですが、ホラーである限り、最後の戦いまで迫り来る恐怖を感じさせてほしいのに、肉体系ガチンコバトルになってしまっており、恐怖度が半減しています。 2章までのノリで、ホラー系イヤミスに徹してしまったほうが、この作品に評価は上がったのではないかと思いました。 | ||||
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| 久々に怖いホラーを読んだ! 大満足。章ごとに語り手が変わるのが効果的だし、3章の琴子のキャラクターもいい。 ただ、1、2章と3章で物語の方向性が変わる気も? 個人的には1、2章のひたひた怖い感じの方が好き。 | ||||
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| ホラーである程度の水準があって面白い作品は少ないと思いますが、これはめちゃめちゃ面白かった。 ぼぎわんっていう謎の言葉 存在の 不気味さにゾクゾクさせられめちゃ面白かった。作者の他の作品が出たらぜひ購入したいと思いました。 | ||||
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| 多くの方が2ちゃんのオカルト板でありそうな話、と評されていますが読んでみて納得。なるほど設定・展開・結末など一連の流れに既視感があります。オカルト板発祥の怖い話を丁寧に書いて引き伸ばしたらこんな感じになるのかなぁと思いながら読了。 ホラー大賞受賞作は何作か読んできましたが歴代受賞作に比べかなり現代的・今風に描写されているなと思いました。よく言えば馴染みやすく、悪く言えば数年後には古いと言われそうな作品。少なくともいつの時代も楽しめるという風には作られていないので、ある意味読むなら今という感じがします。 タイトルはストレートですね。そのものずばり、ぼぎわんという化け物につけ狙われた主人公たちがぼぎわんを祓おうと奮闘するストーリーです。 本作は章ごとに分けられていて、二章まではドキドキしながら読んでいたのですがそれ以降、あれ?そっちにいく?という感じで物語が思っていた方向と真逆に突っ走ってしまったのが残念でした。2ちゃんでいう寺生まれのTさんみたいな人が出てくるというか…。未知の妖怪に対して祓い師が登場するまではいいけれど、本当に祓えてしまうという展開はホラー小説においてあまり面白みがないかなぁ。 あと、ホラー小説に対してこういう褒め方もあれですが本作に関してはぼぎわんが出てこない時の方が面白いです。田原夫婦の隠れた確執が生々しくもリアルでとてもいい。夫への不信感から一転、「あの人は私たちをお前から守ろうとしたもの」というセリフにはぶわっときました。この作家にはホラーではなく人間ドラマ的な小説を書いてみてほしいかも…。 文章は読みやすく難解な部分もないので、軽く怪談を楽しみたいという時には最適かもしれません。「おっ」と思う部分もありましたが全体的には☆2かな。 | ||||
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| いろいろなレビューを参考に読ませて頂きました。 冒頭から、同僚のあの事件の辺りまでは展開や結末への期待感は持続しましたが、1/3程でどうにも気持ちが先へ進まなくなり中断。子供の頃から数々の怪談話や伝承を読んで育ち、自分自身や身内も怪奇体験の多いオカルト好きな人間にはやや物足りなくなってしまいました。 書かれた方は、ご自身では実際に心霊体験や怪奇現象などの経験はおありなのでしょうか?何かが“確実にそこにいる”感覚や自分に“入ろうとしている”感覚などがリアリティに描写されていると面白かったかな、などと考えてしまいました。 でも、賞の参考にはなりました。 | ||||
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| 単純に面白かった。王道のホラー小説なんだけど読後感がイイ。登場人物が魅力的で応援したくなる。人間というものを描いているので「イイ話だったなあ」と思える。 | ||||
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| 第22回日本ホラー小説大賞受賞作。錚々たる顔ぶれの方が選出された作品だけあって、ストーリーは良く出来ています。特に、3章仕立ての各章で語り手が変わるという点は読み始めた当初には全く予想がなく、意表を突かれました。 ホラーでいうところの怖さがどうか、と言われるとその役目は第一章が担っています。ふと背後に気配を感じゾクリとする気味悪さ、そんな王道がそこにあります。一方で、第二章は違う意味で怖いです。それは伏線はあったものの、予想外のまた種類の違う薄気味悪さがあり、これもホラーです。 そして第三章では、得体の知れないモノが何なのか徐々に判明していきますが、民俗学や時代背景を上手く絡めモノの成り立ちなどもしっかりと理屈付けされ突飛さはありません。また、祖父母との幼少期の体験という、本書ような内容には欠かせない要素もちゃんと盛り込まれ不気味さを際立たせています。 | ||||
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| 完全にラノベ。 こんなのが大賞? うせやろ? 完全にラノベ化傾向にあるよな | ||||
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| 一章前半はかなり引き込まれました。 正体不明意思疎通不可能な存在が身の回りに出没しだす‥ってのはかなり怖いです。 ですが後半になって姉妹が活躍するようになると、一気にラノベのようになって白けてしまいました。 ぼぎわんも一部分普通に会話できちゃってるし。 ただ、とても読みやすい文章で、導入部分ものめり込むことが出来、それなりに良作だと感じました。 | ||||
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| 心理的にジワジワくる、いわゆる日本的ホラーを想像していたら、さにあらず。スプラッター満載で、結構視覚的にエグい感じなのだ。「ぼぎわん」の描写も、生理的嫌悪を催す具体的な不気味(リングの貞子っぽい感じ)さに、なんだかわからない不定形の怪しさが加味されて、うまく映像化できたらかなりインパクトあるだろうなと想像させる。 あと、特筆すべきなのは、この小説が、読者を怖がらせるための単純なホラー物で終わっていない点だ。ネタバレになるので、具体的には説明できないが、主観と客観の鮮やかな描き分けを見せてくれたり、自分の内なる悪意を外から見せられる恐ろしさ、そして驚くほど身近に息づいている底なしの憎悪を白日のものにさらけ出す、その仮借ないリアリズムに背筋が寒くなるのだ。 登場人物を襲うのは、理由無くやってきて人を殺しまくるシリアルキラーではなく、人によって為された苛烈な暴力とそれによって醸成されたほの暗い憎悪によって招来された怪物なのだ。「それ」は、人に呼ばれてやってきたのだ。 星一つ分の減点は、物語後半になってやっと登場するヒロインの描写が、いかにも中途半端な点だ。間違いなく本作は、ヒロインの活躍するシリーズ物の一エピソードに過ぎないという形をとるのだろうが、この作品を完結した物語とした場合、やはり書き込み不足感は拭えないのではないか。 とはいえ、物語的奥行きと、サービス過剰気味のアクションから、本作はエンターテイメントとして一級の仕上がり具合だと思う。 | ||||
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| 何となく「日本ホラー大賞受賞作」の帯と表紙の雰囲気で買ってしまった作品でしたが大当たり!でした。 現代が舞台のホラー作品ではリアリズムと不条理の融合と言うかバランス、ある種の説得力がないと ただ荒唐無稽なあざとさが鼻についてしまうのですが、この作者の筆力には参りました。 3章から成る構成で其々異なる人物の視点でこの怪異を読み解いていく訳ですが まあ登場人物達の描写が巧みで緊張感が途切れる事無く、尚且つ意外な展開にページを捲る手が止まりません。 他人には分からない一家の秘密、想い、絆って? 民族の闇、人の念、業って? ホラー・ミステリーの要素やホラー・エンターテインメントといった魅力を存分に堪能させて頂きました。 また「ぼぎわん」のネーミングも成る程ね!とニヤリです。 本当に良く練られた構成とストーリーで久し振りに追い掛けたくなる作家さんに出会えた思いです。 ただ、唯一クライマックスが若干あっさり目だったかな~と個人的に感じる所が☆半分マイナスですかね。 そして最後の最後、ラストシーンをどう解釈するかでまた、この作品の印象が変わると思います! 自分は結構ゾッとしました・・・ 次作が大いに楽しみな作家さんの登場です! | ||||
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| ホラー小説大賞受賞作なので、ホラー好きな私としてはぜひとも読んでみました。 従来のホラー小説ではありませんでした。 「子を守る」がキーワードで物語が進みます。 物語は3話の視点を変えて進みます。 進むより、3話で視点を変えながら、被せながら物語が前進します。 第2話のストーリーでのひとコマで、「子供が好きでは無く、育児が好き」。 凄く考えさせられました。 父親と母親との考え方のギャップがとての痛く感じました。 ホラー小説もここまで奥深く時代を捉える小説家を排出してます。 | ||||
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| ごめんください。 面白い小説は、早く読み終わりたい気持ちとまだ読み終わりたくない気持ちがないまぜになり、いつの間にかあと3ページしかない!といいことになり、電車の中で読んでいるといつの間にか目的地だったり乗り過ごしたりしますが、まさにぼぎわんがそれでした。 最初の日、夢に見ましたから。 誰かが訪ねてくる夢を。 ホラー小説というジャンルの中で、鋭い現代風刺を展開しているのもなかなか◯でした。 あ、玄関に誰かが来たみたい。 | ||||
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| 第22回ホラー小説大賞受賞作。 現代の問題を巧みに作中に取り入れて、時代を捉えようとした部分が評価できる、一章と二章の流れでやられたと思う読み手も多いだろう。 キャラの造形も悪くないのだが、残念ながら、二章後半から失速してしまった感がある。 二章前半での盛り上がりと、突きつけられる切っ先の鋭さがあるだけにそこが惜しまれる。 一部のテーマが三章まで継続されていくのだが、二章ほどのインパクトはなかった。 しかしながら、二章終わりから三章への流れのエンターテインメントホラーを好む方もいるだろう。 物語に何を求めるのか、そこで分かれていくのかもしれない。 姉の存在や伝承を持ち込む人物のすっきりしなさはあるが、面白く読むことはできた。 | ||||
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