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ぼぎわんが、来る
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ぼぎわんが、来るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全268件 61~80 4/14ページ
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ツイッターでバズり映画を見てこの本を購入。 映画とはだいぶ違いますね。それであっても映画と一緒で人間が一番怖いです。 | ||||
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映画を先に観てしまったので、純粋に作品のレビューになってないかも… 映画、相当面白かったです。 とくに小松菜奈と黒木華が良い味出してて、妻夫木聡のダメっぷりも良かった。 この3人の印象が強烈すぎて、読んでてもこの姿が脳裏から離れなかったです。 反対に松たか子は原作との乖離が大きく、完全に別人。 個人的には原作のほうのキャラクターのが好き。 ただ映画のクライマックスを飾る「そこまでやる?」というシーンが原作になくがっかり。 あの迫力を文字でどう描くのか気になってたので。 続編に出てくるシーンなのかなあ。 総じて面白かったので、続きも読んでみようかな、とは思ってます。 | ||||
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※ネタバレを多分に含みます 私は映画の「来る」を視聴後、元になったこちらを読みました。映画の来るは色々と説明不足なところがあり、映像の派手さと展開の壮大さで押し切ろうとしていた感じがありました。そのもやもやしたところが小説なら説明してくれるのでは……?と購入したところ、正解でした。映画では明かされなかったなぜぼぎわんが”来る”ことになったのか、その経緯を知ることができました。まぁその話に移る前に、やっぱり媒体が違うと面白さのポイントも変化するんだな、って思いました。映画では父の秀樹がイクメンアピールすることに必死で、その実育児をしている自分が好きという事実が序盤から分かっていました。しかし小説では章の終り頃に明かされるので、それまで読んでいた読者たちは驚かされます。こういった「えっ!?マジで!?」みたいな読書体験がそこらに散りばめられているのでぼぎわんが、来るはめっちゃ面白いです。 さて、自分が謎に思っていたぼぎわんはなぜ田原家にきたのか、という点なんですが、これは彼の祖母に起因しています。祖母は配偶者である夫、秀樹の祖父に暴力を振るわれていました。時代が時代、ということもあり、祖母はそんな祖父の暴力を我慢していましたが、あまりに行き過ぎた暴力は娘と息子を殺すにまで至ります。さすがに我が子を殺された祖母は我慢の限界がきて”魔導符”という本来とは逆の効力を発揮するお守りを使い、ぼぎわんを招き入れます。秀樹の家にぼぎわんがきたのはこうした経緯がありました。ちなみに祖父はぼぎわんと会ったことはあったようですがたぶん老衰で死んでいます。ですが祖母はぼぎわんに殺されています。 次に私が気になったのはそもそもぼぎわんは何でお山に人を連れていくのか、という点です。少し話はズレますが、少し昔の田舎では天候が悪いと不作の為餓死してしまう人がでました。それを未然に防ぐための方策として口減らしという手段がありました。呼びかけに答えるだけで人を連れていってくれる、姥捨て山のように山へ連れていくこともないので口減らしにはちょうどいい方法だったんですね。昔の田舎の農村とぼぎわんの間には奇妙な共存関係があったそうです。話はさらに脱線しますが、苦渋の決断でお山に行かせた親たちは、かの子らの幸福を願いその山を「こだから山」と名付けたそうです。話を戻しますが、ぼぎわんはなぜ人をお山に呼び込むのか、という点ですが、これは自分を増やすためです。人間は本能で子供を産み育て、次の時代に繋げますが、ぼぎわんも同様に次なるぼぎわんを産むために子供を食らうんですね。ぼぎわんが子供を食らうと、その子供が徐々にぼぎわん化するそうです。祖母、秀樹、香奈が襲われた後も惨劇が続いたのは”子供ではないからぼぎわんを産めない”という理由があったからなんですね。 しかしまぁ……ここまで論理的にオバケやら妖怪の正体を明かしてくれるってありがたいことです。しかも分かりやすく、それでいてエンターテインメントに富んだ謎解きをしてくれるんですからホラー大賞も頷けますね。映画だけでなく、小説も読めて本当によかったです。素晴らしい読書体験でした。 | ||||
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以下、ネタバレしています。 「ぼぎわん」は大きく分けて2つあると思う。 1つ目の「ぼぎわん」は、飢えた捨て子たち。 江戸時代以前からある石碑に「こたから」と書いてあったように 作中で言及されている通り、貧困や飢饉から子捨てがあった。 捨てられた子ども達の魂が集まって「ぼぎわん」になった。 「ぼぎわん」の正体が口だけであり、すぐ噛み付くのも飢えに関係あると思う。 作中での推察によると、「ぼぎわん」という音は、 宣教師の到来と共に伝わった「ブギーマン」が転訛したのではないかということ。 「ちがつり」は何かというと「Trick or Treat」ではという考察がネット上にあった。 字面はかなり違うが、ネイティブ発音なら「トゥカットゥリ」という感じでかなり近い。 家の戸の前で食べ物をねだるのだから、やはり飢えた子どものイメージにつながる。 ち=血、つり=吊りで不穏な連想をするように意図したのではないか。 ハロウィンで考えると、ケルト民族のドルイド教では10月31日にsamhain祭りがある。 samhainは、サウィンまたはサムハインなので「さむい」「さむわん」に通じる。 ハロウィンに子ども達が変装するのもブギーマンを模しているらしいので (近代の話ではあるが) この物語の裏テーマがハロウィンであることは可能性が高いと思う。 2つ目の「ぼぎわん」は、DV・児童虐待の被害者の苦しみが呼ぶ。 銀次が妻子を虐待し、少なくとも長女を殺し、長男の交通事故死の原因にもなっていた。 子宝温泉で香奈が目撃した、全身が火傷と痣だらけの女性。 秀樹が香奈に対しモラハラ夫であり、知紗も「パパは怖い匂いがするから嫌い」と言ったこと。 銀次が殺した長女も家具の角に頭をぶつけたのが死因だが 知沙も秀樹といるときに、テーブルの角に頭をぶつけ大怪我をしている。 銀次が子ども二人を死に至らしめたのは、飢饉や貧困ゆえではない。 妻や次女(秀樹の母)にも暴力を振るっており、 憂さ晴らし・支配欲・強者と弱者の確認のようなDV・児童虐待で、 理由がある飢饉や貧困ゆえの口減らしより、よほど恐ろしいとも言える。 銀次のせいで妻が銀次を魔導符で呪っていたから 秀樹は幼い頃から、2つ目の「ぼぎわん」に目をつけられていた。 香奈が秀樹を憎んだことで「ぼぎわん」を東京まで招いてしまったのだ。 現代社会に生きる私たちが恐るべきは、この2つ目の「ぼぎわん」だ。 エンディングから考えると、知沙の中には「ぼぎわん」が眠っており 将来、知沙や知沙の子がDV・児童虐待に遭ってしまった時に目覚めるのだろう。 | ||||
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よく考えられたストーリーで、単なるホラー小説というより、ホラー小説+推理小説+心理小説という楽しみ方ができました。読了したあとに、もう一度読み返そうと思える作品です。 | ||||
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原作の存在を知らずに、映画「来る」を観た後、皆さんのレビューを読んで原作を読んでみたいと思って購入しました。映画を観た後でしたので出てくるキャストの顔を思い浮かべながら読みました、ぴったりの役どころだと思います。もちろん原作と映画では違うところもあるのですが、原作が先だとえっ?なんで?となる場面も多いかと思いますが、映画に出てきたシーンが原作にはないこともあり、それはそれで楽しめました。その後比嘉姉妹シリーズを全巻購入し読ませてもらっています。全巻読んでも各々の過去をもっと知りたいという気持ちがあり更なる続編が出るのを楽しみにしています。 | ||||
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そんなに小説は読まないほうなのですが、この作品は続きが気になって2日くらいで読んでしまいました。ホラーなのですが、むしろ焦点は日本社会での女性の立場の弱さを浮き彫りにしていると感じました。なぜいつも女のほうが家を出ていかなければいけないのか?という言葉に共感を覚えます。琴子さん、格好いいですね。わたしもこの人みたいに特殊な才能があったらなと憧れます。ホラーだけど、あまり後味悪くないのもいいです。次作が楽しみです。 | ||||
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前半のリーダビリティが良い。後半の結婚観や女性観が俎上に上がってからも切れ味が良い。最後の決着だけピンと来なかった。ちょうど森オリンピック委員長の発言が問題になっている中、まだまだこういうことが起こりそうだと思った。 | ||||
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ずうのめとししりばも読みたい。 一気に読めた。結構怖かった。 | ||||
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日本版ゴーストバスターズ。 日本の陰湿な怖さと現代的な退魔師。 | ||||
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兎に角、今の時代、ネタバレなんて当たり前。 そこに『ぼぎわん』と言う単語を使ってくるのが脱帽。 だって、ネットで『ぼぎわん』って検索しても分からないもん。 『恐怖』の根源が、理解できない『不安』から生まれることをこの時代において改めて認識させてくれる。 素晴らしい作家に出逢えた。 | ||||
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第二部の始まりがある意味一番盛り上がる。 ワンテーマで140枚書ききった知人に触発されて書いたらしいので、その辺りでたしかにテーマとおぼしきものが見えてきて、「ぼぎわん」の怪異と退治というのがそこまでの大筋の物語だがそこにもう一要素乗っかるカタチになり俄然盛り上がる。 それはミステリ的なサプライズの面白みでもあり感情移入出来るような人はさらにハマるはず。 そこが最大のセールスポイントのようなものと思えるのでそれだけでも読む価値はあると思うが、面白さの最高到達点が前半になってしまっている点が気になるのは自分だけではないはず。 その後もサプライズ要素は有り、事件を解決する本当の名探偵/霊能者役が不透明で先読みをさせないので飽きずに読めはするが。 終盤の派手さは明らかに映像向きで、それが楽しめればそれに越したことはないが、メディアミックスの可能性は出版社にも審査員にも受けが良いのは自明で、厳しめにみるなら凡庸ではある。 | ||||
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第1章と2章は震えるほど怖かった。 もし、イットフォローズを観てなかったら過去最高に恐ろしいと思えたかもしれない。それくらいにじわじわ怖い。 だが、問題は3章である。 いきなり史上最強の霊能力者が登場して、破ぁーーー!と悪霊を吹き飛ばしてしまう。はっきりいって、もう笑うしかなかった。 なんだろう…リングを読んでいたら、いきなりドラゴンボールの悟空が現れて貞子をカメハメ波で完全消滅させた。そんな感じ。 ぜんっぜんこわくないんですけど… なんだろう。 怖すぎるのはよくないと思ってくれたのかな! 読後感は悪くなかった。 サービスサービス! | ||||
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土俗的な雰囲気を纏った化け物のアイデアはよい。芥川龍之介の『藪の中』を思わせるような視点の転換、つまり事件は一つでも観点や解釈は人の主観の数だけあることを示す構成も秀逸である。発想力や構想力、読ませる筆力はあるのに、ディテールにお粗末な部分があるため、そこから張りつめた緊張感が緩んで、気が抜けたようになってしまうのである。一例を挙げると、後半になって明かされる民俗学者の行動だが、彼があんなことをしなければならない心理的必然性も状況的必然性もないように思われて、恐怖や戦慄を覚えるというより、興ざめした。俗物が嫌いなら、嫌いな俗物を直接に叩けばよい。ホラー小説家が読者を興ざめさせて、あんたどうするの。 社会問題をホラーエンターテイメントに絡める意欲は評価するが、問題の捉え方が浅薄なので、真の啓蒙的、問題提起的な恐怖には至っていない。素材を時間をかけて発酵させた手間が感じられない。 「ぼぎわん」とは、人間の関係性に生じた埋めがたい裂け目から涌いて出る厄災の象徴なのかな、とも思った。だとすれば、「ぼぎわん」は誰の家にも来る可能性がある。登場人物の台詞にある通り、「人に優しく、明るく楽しく」していることがこの化け物を生まないための最良の護符であろう。 | ||||
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読売新聞週一の読書欄゚「よみうり堂」に、このご時世、巣ごもり生活にどっぶり浸かった、という(創)さん名義のお勧め記事にひかれて。私としては「ししりばの家」や「ずうのめ人形」などシリーズの続編を、続けて読んでみよう、という気にはならなかった、ということからお察しいただきたい霊媒者の姉妹も新鮮味なし。少なくとも、ぎゅっと心臓をわしづかみにされるような、ホラーものではなかった。なお、この文庫本の最終ページで紹介している、貴志祐介氏著「黒い家」の方が、ずっずっと、ず〜と怖かった。貴志氏の作品は、角川ホラー文庫ができる前に、推理小説として、世に問われた傑作だったと記憶していますが。 | ||||
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異なる三人の視点をリレーするような形で物語が進んでいきますが、視点が変わる事で登場人物のイメージがガラリと変わり、裏と表のギャップでゾッとさせてくれます ミステリー的な面白さもあり、ページをめくる手が止まらなくなります | ||||
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本格的なホラーを期待して読み始めました。 そしたら設定がラノベ?マンガ?風、、 期待と違ったので満足感は低めでしたが、夫の認識と妻の認識の大きな差という伏線は秀逸で、思わず読み返してしまいました。 途中まではおもしろかった!! しかし妻目線になってからの夫の小物っぷり、、 なぜ結婚した、、 | ||||
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とにかく読んでいる最中、ドキドキしすぎて、座っていられず、何度か本を置いて部屋をうろうろして沈めないとやってられないぐらいだった。それぐらい勢いがある、パワーのある作品だったと感じる。 「山」からやってくる正体不明の怪物「ぼぎわん」が、家族を狙って執拗に追ってくる。 この設定だけを見れば、なんだかどこかで見たようなあるあるホラー小説にも思えるが、本作はここに様々なスパイスを加えて面白さをぐっと引き出している。 創作の基本はさまざまな要素の混合である、というが、まさにそれが大いに当てはまるだろう。 信頼できた、腹の内を見せていた人間が、裏の恐ろしい顔を見せる、裏切り。 ホラー小説らしい、蒙昧な感じもする不気味なモノローグ。 二転三転する状況と、一筋縄に行かない怪物の脅威。 さまざまなホラー作品に触れてきたという著者さんだ。世にあまねくホラーの「鉄板」を、上手に組み合わせて最大限まで引き立てる。そのクリエイティビティに脱帽するしかない。 特に、人間の黒いところが「顕わになる」描写に長けている。 ただ描くのではなく、巧妙に隠して、ここぞというときにばらすのだ。このばらし方が上手すぎるせいで、なんども立ち上がる羽目になってしまったともいえる。 思い返せばほとんど闇を抱えた登場人物たちだ。みんな何かしら負い目があって、作品の中でそれがパズルのように明らかになっていく。 「人間が怖いタイプのホラー」としても秀逸である。 さらに言えば「崩し」が上手い。多分こうなるんだろうな、こういう展開があるんだろうな、という読者の先読みをことごとく裏切ってくれる。 たとえば、ネタバレは極力控えるが、冒頭のシーン! あんなの、最後の解決シーンで、舞台を完璧に整えた霊媒師さんが霊をぶっつぶすシーンだと誰もが想像する。だからこそあの展開には度肝を抜かれたし、その衝撃で最後まで読んでしまったと言ってもいい。 すべてにおいて、気持ちよく裏切ってくれる。そんな快作だ。 ところで、これも日本ホラー小説大賞。 『黒い家』『夜市』『ぼっけえ、きょうてえ』など、今まで読んだ作品たちはどれも高水準に面白かった。しかも受賞した著者さんたちは他の作品もすごく面白い。 今回もまた、追いかけたい作家さんが増えてしまった。光栄なことだ。 | ||||
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ホラーの大賞をとった作品……もっと無かったのかな。 ぼぎわんの由来はともかくとして、人間が無意識に相手を支配している怖さー被害者の嫁さんとかの視点がとても良かった。彼女が病院から戻れれば良かったが、不幸な結末。 映画の「来る」は、本作を原作にしているとのことだが、向こうは変な人が多かったのと救いのなさでそれなりに評価されるホラー映画でした。アマプラで観れるはず。 | ||||
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映画を見ておもしろかったので原作も読みました。期待通りおもしろかったです。 映画のぼぎわんは得体のしれない感じでそれはそれでよかったですが、原作は描写がより細かくてそれはそれで怖かったです。 | ||||
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