■スポンサードリンク
(短編集)
夜市
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
夜市の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全337件 281~300 15/17ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個人的にはホラーって見出しで感じるのは、恐怖。グロテスクな物が好きというわけじゃないけど、ホラー小説と帯に書かれていたら、どうしても恐怖を連想してしまう。そういう意味で、ちょっと拍子抜けしてしまった。 「夜市」の内容としては、悪くないとは思う。子供の頃に犯してしまった過ち。失った弟を取戻そうと再び夜市を訪れる兄。異形のモノ達、異なる世界、兄弟への想いや切なさが伝わってくる作品だ。「風の古道」も良かった。 しかし、ホラーのイメージで読んでいただけに物足りなさが残ってしまったのは事実。他のレビューを読んでから読めば良かった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
【夜市】 ホラー小説は、夜うなされるような気がして読みたくなかった。 しかし、書評ではホラー小説とは感じさせない面白さがある というので読んだ。 読んだ感想は、その不思議な夜市の世界に引き込まれてしまった。 そして、その構想の奇抜さにビックリした。 【風の古道】 最初は、風の古道は読む気はなかったが、読み出すと 異次元の古道の世界は、小学生の時に迷子になった ときのことを思い出した。 砂利道をいくら歩いても人里に出ない。 だんだん日が暮れてくると幽霊や妖怪が出そうで恐くて しかたがない。 喉はからからに渇き切ってくる。 そんな過去のことを考えながらこの小説を読んだ。 主人公とカズキは、迷い込んでしまった古道の世界で人間 の姿をした古道の旅人レンと出会う。 レンに古道の世界から現世への出口を案内してもらう旅に出る。 旅館に泊まったり、旅人レンの過去を聞いたりして、どんどん 話に引き込まれた。 良くストーリーが考えられており素直に面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本ホラー小説大賞を受賞した作品。 とはいえ、実際読んでみましたがほとんどファンタジーに近いです。 現実の世界から、気づいた時にはいつのまにか戻ることのできない異世界へ迷い込んでしまったような感覚。 とても幻想的で、それでいて悲しみをたたえた物語にすっかり惹き込まれてしまいました。 望むものはなんでも手に入ってしまうという夜市―。 そして夜市に迷いこんだ者は何かを手に入れるまでは決して夜市から出ることはできないのです。 何かを手に入れるということは、それと引き換えに何かを失ってしまうということ。 そして一度失ったものは二度と戻ってくることはないんですね。 人も、物も、そして過ぎ去った時間も。 一度読んだら忘れられない、印象的な物語です。 「風の古道」も一気に異世界に迷いこんだかのような面白さです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆるホラーとか、怖いものが苦手なので敬遠していましたが、 「夜市で、弟とひきかえに野球の才能を買う」というストーリーの 面白さにひかれ、手にとったところ・・・ 全然怖くなんかない、美しく、切なく、哀しい物語でした。 5歳で売られてしまった弟のその後が、私は涙なくして読めませんでした。 もちろん、罪悪感を持ったまま成長し、最後に、自分のしたことに決着をつける 兄の姿にも、胸を突かれる思いでした。 「人を許す」「罪を許す」とはどういうことか、生きていること自体の 哀しみ、そういったことまで考えさせられました。 「ホラー小説大賞」ということで、私のように敬遠する人がいるかもしれませんが、 物語の面白さ、設定の斬新さ、素晴らしいです。ぜひ読んでみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホラー大賞受賞作「夜市」と「風の古道」二編を収録。 スラスラと読めるあっさりとした文体にも関わらず、幻想的な風景が目に見えるようで、まるで映画を見ているようでした。 代表作の夜市はもちろん興味深かったのですが、個人的には風の古道のほうが強く印象に残っています。 不可思議な道に迷い込む少年のお話。 でもそれは古道だけじゃなくて、現実世界でも当てはまることだよね、と妙に納得してしまったり。 様々な分岐点がある古道に、ふとこれからの人生を重ね合わせて考えてしまいました。 子供の頃読んだ昔話を読むような感覚で、読める本です。 作者は独特の風習が色濃く残る沖縄県在住ということなので、これからも不思議で幻想的な世界を見せてくれたらなぁと期待しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
綺麗な文体が幻想的な世界を作り出している。 表題作「夜市」は勿論印象的ではあるが特筆すべきは2話目の「風の古道」。 個人的にはこちらの方が印象深い。 世界観もしっかりしており、かと言って余分な文章はなくスラッとしているが、じわじわと広がっていく。 幻想的な物語ではあるが主人公である少年の成長の物語でもある。 生きていく上で決して避けては通れぬ矛盾との対峙、死とは、生とは、進むべき道とは。 ホラー大賞と言うことだが悪影響的なものはなく、むしろ子供にこそ読んで欲しい。小学校高学年〜なら十分読み解ける内容かと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本のタイトルにもなっている「夜市」と 子供が不思議な道に迷いこんでしまう「風の古道」の二作を収録。 どちらも短編なのがもったいないくらい しっかりしたストーリーが組み立てられた完成度の高い作品でした。 久しぶりにずっと追い続けたい作家に出会った気がします どちらも冒頭部分から美しく、一気に作品の世界にひきつけられる。 ホラーに分類されそうだけど恐怖はない。 妖怪や鬼の存在がさりげなく、幻想的な味わいがあります。 洗練され、無駄のない文章も この世界観を生み出す重要な要素なのかもしれない。 映像化したらきれいだろうな〜♪ 美しさにどっぷり酔える本でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本ホラー小説大賞受賞作品にふさわしい、すばらしいものでした。グロイのが嫌いでオカルト好きな私は、グロくなく、爽やかなホラー作品はないものかと探していたところ、この本に出会いました。夜寝れないとかトイレに行けないとかいう怖さではなく、ジワジワと恐ろしくなります。今のホラーは「グロさ」に頼っているものが多いように思いますが、グロいのは「怖い」ではなく「気持悪い」だけだろうと思います。この作品はグロさに頼ることなくホラーを描いています、だからこりゃすばらしいと思いながら読みました。映画にすればいいのになぁと思いましたよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホラー大賞受賞作ではありますがホラー色はそれほど強くありません そう感じさせるのは美しい文体にあるのかもしれません 内容の方は夜市、風の古道どちらにもオチ(?)的なものがあり最後まで楽しめて読めると思います そして普段本を読まれない方(私もですが)でも短編ものなので安心して読めるのではないのでしょうか 残酷な描写もあまりなく、どなたにもオススメできる作品です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホラー大賞を受賞しているけど、ホラーという感じではないです。なので、怖い話を求めている人にはお薦めできません。でも、面白い小説なので、読んでみても損はありません。ホラーというより、人間臭いファンタジーです。とかく、人間臭いです。夜市という闇市は、人間世界の裏の世界。奇妙な闇市。とても人間ではない人達が、妙なものを売っている。そこには「才能」なんて売り物もある。誰もが行けるわけではなく、一度入ってしまうと簡単には出られない。そんな不思議な世界である夜市が舞台なのに、違和感がなく、そこで繰り広げられる人間のやり取りが、面白かった。すごい寂寥感漂うただものではない小説です。今流行の小説や漫画を元にした映画やドラマには決してできない類の、小説。小説だからこそ味わえる面白さを味わえました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホラーというよりはファンタジーな感じの小説でした。 また、不思議というのを意識しすぎて文章の方が途中どまりな感じを受けました。 2作品収録されていますが、とくに2作目の方が、「えっ。こんな終わりでいいの」という、 失礼かもしれないですが、都合の悪い事は片付けなかった終わり方になっています。 2作とも余韻がありませんでした。 テーマや視点などは面白いし、文章も読みやすい。ということで★一つ増やして2点にしました。 良くも悪くも流せてしまう文章でした。 辛口ですが、正直な所買うより借りる方がいい本だと思いました(私は買いましたが。) 次作に期待ということで。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
才能のある作家の小説を読むと、喜びと共に妬みさえ感じてしまうことがある。 恒川光太郎はそういった類の作家である。この作品における世界観や人物造形、 繰り広げられる物語は文章でありながら非常に立体的で、読む者を惹き込んでいく。 あっと言わされたラストを超え、本を閉じたときに感じた気持ちは感動よりも 妬みだった。星五つではないのは五つ以上をつけたくなった妬みである。 これからも追い続けるであろ作家であることは確実だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素直に面白い。 夜市に登場する妖怪達や商品を詳細に書き込んで、1000枚くらいの 大長編として仕上げてもあきないと思う。読み終わった後で、短くて もったいないと感じる作品はそうそうないが、この夜市はそういう 満足感があった。 同時に収録された「風の古道」もよい。 設定がしっかりしているので安定感がある。これも短くまとめて あるのが残念な感じがする。 もっと長い作品を期待したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個人的には、「風の古道」が超好み。「夜市」に関しては、他の方が言っていたように、もうちょっと長編の方が良かったかな?という印象。感想は他の方が言っているのと大差ないので、ここでは控え、作者の恒川光太郎氏について述べたいと思う。 この「夜市」は平成17年10月30日に発売されたが、平成18年9月20日に「ヤシ(夜市)」として韓国でも発売されている。日本版では恒川光太郎を「1973年東京生まれ。大学卒業後、様々な職業を経て、現在沖縄県在住。2005年、「夜市」で第12回日本ホラー大賞を受賞。本書がデビュー作」とだけ紹介しているが、韓国版はもっと詳しい。「1973年東京で生まれ、大東文化大学経済学部卒業。卒業後、定職には就かず、アルバイトをして小説を書き(フリーターとして過ごす)、1996年から約1年間、オートバイでオーストラリアを旅する。帰国後、しばらくの間オートバイの店でアルバイトし、その間、沖縄、北海道などをオートバイで訪れた。この旅行中に、妖怪、怪物が出てくるイメージが浮かび「夜市」を書いた。現在は、オーストラリア旅行中に知り合った妻と一緒に旅行を楽しみ、沖縄で暮らしている・・・・・」 日本版の「夜市」は表紙が3匹の金魚で表現され、いかにも古風な作りであるが、韓国版は真っ赤な表紙に、頭が植物で出来ている少年の絵となっていて、実にインパクトがある。見比べると「陰」(日本版)と「陽」(韓国版)といった趣である。中身も韓国版では、「風の古道」が「風の都市」となっていて、順番が「風の都市(風の古道)」「夜市」となっているのに対し、日本版では「夜市」「風の古道」の順となっている。 日本版の「夜市」では「老紳士」に哀愁や、せつなさを感じるが、韓国版にはいくつかイラストがあり、この「老紳士」が「たくましく、したたか」に見える(?)ので、ある意味ほっとしている(この意味は日本版を読んで感じてもらいたい)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本ホラー小説大賞を受賞しているが、分類としてはホラーというよりもむしろファンタジーに近いという感じである。どちらかというと「千と千尋の・・・」に出てくるような世界観である。いずれの話も幼少のころの奇妙な体験を成長して後再び体験するという内容である。短篇であり非常に読みやすい。 いずれの話も最後のエンディングがよい意味で読者の期待(思い)を裏切る結末であり、最後の1ページまで楽しんで読める。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ホラー小説」というジャンルのようですが、単なるおどろおどろしい小説とは違う。現世とつながる入口。そこで繰り広げられるその世界の決まり。掟。うーん、「千と千尋の神隠し」みたい。と、最初は思いました。でも、後半部分の展開は想像を超えていました。 「夜市」も「風の古道」もその発想の新鮮さで、今後の作品が期待できる作家といえます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「夜市」は読みやすかった。が、もう少し長くできたのでは?だが逆に言えば軽い読書にはもってこいの作品である。 驚いたのが後半の展開。確かにこのような展開を思いつく作者はすごいと思う。 「夜市」もいい作品ではあるが、どちらかというと私は「風の古道」の方が好きである。しかしどちらの作品にしても、後半の展開には驚かされる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
絶賛する。物悲しい幻想に強く惹き付けられた。 こんなに哀愁の漂う、凄味のある幻想が他にあろうか? 文章は美しく、まるで詩だ。 しかし、内容は残酷だし、空虚感にも満ちている。 物語の組み立てが度肝を抜く。 同時収録されている「風の古道」も秀逸な幻想だ。 ただ、それぞれの作品は、約80ページ程度のもので、 もっと長編であればなお面白いのにとも思う。 この種の内容の長編は、全体の構成が難しいのかも知れない。 この程度のページ数で、この価格は一般的には少し高い。 しかし、この素晴らしい幻想に接する事が出来るのなら、 値段など問題ではない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夜市ですが、程よい暗さと読んでいて不安にさせない感じの文章でした。ありえない、という非現実的な話なのですが、それでも現実的な文章で、読んでいて飽きませんでした。 個人的には「夜市」よりもその次の「風の古道」の方が好きです。こっちの作品は、やっぱり、友人が途中で死んでしまうという哀しさがあるけど、なぜか清清しいさっぱりとした感じでした。 この本はオススメです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これだけのオチがあったならもう少し文章力をつけてから投稿してほしかった。もちろん『おっ』と思える文章もいくつかあったのだけれど、全体的にまだ洗練されていない。 文章力のせいか完全に世界観に浸ることができなかった。映像化するにはいいかもしれないけれど小説となるといささか物足りない。 それから文字数もやや少なめだ。行間が必要ないのでは? と思える箇所が多々あった。 本当にもったいない。残念すぎる。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!