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(短編集)
夜市
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夜市の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全337件 241~260 13/17ページ
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「夜市」「風の古道」の2作品を収録。 「夜市」 『悪魔との契約』もののパターンだが、展開がおもしろい。契約をした本人はダメ人間で自滅してしまうが、契約で売られた弟が意外な展開をみせる。 ただ、でてくる妖怪が一つ目のゴリラだったりして夜市という異界のイメージが雑なのが、ほんの少し残念。 「風の古道」 民族学的要素が強く反映された異界のイメージは鮮明でおもしろかった。ただ、話の展開に意外性が乏しいかも。 ホラー系の新人賞を受賞しているが、ホラー的要素は薄く、万人受けしそう良質なエンターテインメント短編だと思う。オススメです。 | ||||
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背景は、見たこともない夢の中。しかし、どこか通ったことのある懐かしい風景画の途中。 誰かと「本気で」何かを交換したことがあるだろうか? 仮面ライダー・カードだったり虫キングだったり。目に見える・所有するモノばかり。 この物語の背景は、まさしくノンジャンル。 ノスタルジーに汚れた大人を空しく重ねてみたければそっとふれてみるといい。 この本の2作目にある「風の古道」も、世田谷だったり田園調布本町だったり想起するシーンは、 ともかく身震いがするほど10代。 少年で、果てしないイマジネーション。 もしもこの作家に巡り合うことができても、無言の称賛がすべて。 しょうもない「つくった」ストーリーにミステリーなどお感じの皆様。 この作品のあとこうして「何か」書くことができれば、それもよし。 それほど「すごく」残ります。 | ||||
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私自身、現実と幻想の間を駆ける作品は大好きなので、この作品に出会えたこと、恒川光太郎さんを知ったことを幸せに思います。 自分もこんな世界に一度でいいから行ってみたい!と思わせる作品だと思います。(夜市には行きたくないけど笑) 休日なんかのゆっくりした時に読むのに最適です。是非! | ||||
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日本ホラー小説の大賞を取った作品という事で興味を持ったのですが、ファンタジーチックでとても面白かったです。 | ||||
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残虐な描写や読後感の悪さはありません。 不思議+ホラー+懐かしさ+和風 漫画の「虫(虫が3つ並んだ字)師」あたりが好きな方におすすめ。 | ||||
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多数小説を読んできましたが、ホラー小説は初めてでした。 読む前は一つ目小僧やロクロ首が出てくるような事をイメージし あまり期待せず冷やかし半分で読み始めたのですが・・・ 読み出したら止まらず、悲しさと美しさを併せ持つ 凡人では考えられないストーリー展開でした。 ズバリ!切なくて美しい読み応えのある傑作です。 | ||||
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夏の気配を色濃く感じるお話でした。 忘れてしまった秘密めいた過去や、夏休み。 後戻りの出来ない世界であったとしても、連れて行かれたいと思うのはどうしてでしょう。 夜市に迷い込んでしまったら何を願うだろう、そして失ってしまうのだろう。 風の古道に入り込んでしまうことがあれば、元の世界に戻って来たいと願うだろうか。 本を読み終えた後も、ずっと「もしも」の時のことを考えてしまう意味で怖く恐ろしい本です。 | ||||
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美しく、幻想的でかつ残酷な物語です。 語られない細部を想像すると闇がさらに濃く感じられるようでした。 理想郷と異世界をこれだけ見事に描き切って最後にあっと言わせてくれる。 この筆者だけの世界にずっと怖いけれど浸っていたいと思いました。 | ||||
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これはホラーだろうか? 読み終わったあとに残るのは恐怖よりも清涼感に近いものだった。 「夜市には3度しか行くことができない」 これは強烈だ。 人はこのチャンスを生かすことができるのか? 夜市は,余市で開かれているのかもしれない。そこには良い血が流れているのかもしれない。 でも,できることなら行かなくてすむように生きていきたいのだ。 | ||||
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面白いのかな、これ。 プロットのひねりはお見事。雰囲気もある。 でも、結局、それだけじゃないのかな。作者の主張というか、この作品を通じて伝えたいことがわからない。 主人公の裕二自身、何をしたいのかよくわからない、ぼうっとした性格で、弟を売るほど野球に執着していたのかと言えば、そうでもない。ずっと良心の呵責に苦しめられてきたと言う割には、弟を取り戻すためにしゃかりきになったかと言えば、そうでもない。(しゃかりきになれば、もうちょっとお金たまりますよ)弟の方にしても、自分を売った兄を一心に恨むかといえばそうでもない。代わりに赤の他人を恨み、反省し、恩を施し、その話が発展するかというと、それはそれでおしまい。 夜市で再び兄に出会い、知らぬ振りをして近づき、偶然の機会を捉えて、昔自分を買った人攫いを切り捨てる。弟は夜市から戻ってくるが、兄はそのまま残る。 それで?だから、どうしたっていうの? 長編小説の第一章だけ読まされたような、そんな気がする。 ファンタジーが好きなだけに、フワフワした雰囲気のある異世界が出てくれば、それでもうファンタジーと思われるのが残念です。 | ||||
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著者が繰り広げる不思議な世界での 出来事や、そこで登場人物が感じる 恐怖感や罪悪感は、そんな経験は したはずがないのに、どこか 「根っこ」のほうで身に覚えが あるような気がしてしまう。 だから・・・・怖くて、面白い。 | ||||
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著者が繰り広げる不思議な世界での 出来事や、そこで登場人物が感じる 恐怖感や罪悪感は、そんな経験は したはずがないのに、どこか 「根っこ」のほうで身に覚えが あるような気がしてしまう。 だから・・・・怖くて、面白い。 | ||||
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2005年、第12回ホラー小説大賞を受賞した「夜市(よいち)」と、「風の古道(こどう)」、二つの中篇を収めた一冊。 両作品とも、普段は見えないし行くこともかなわないけれど、この世界と隣り合わせに存在している場所を舞台に、話が進んでいきます。幽明のあわいのエアポケット的空間に引っ張り込まれて、ふと気がついたら、ゆらゆらとたゆたう蜃気楼の世界を旅していた、みたいな・・・。作品のそんな空気感を感じましたね。 この世ならぬ妖しい売り買いがそこでは行われている夜市と、ドラえもんのどこでもドアをつないでいる目に見えない通路みたいな古道。長いこと離れていた故郷に久しぶりに帰った感じ、とでも言ったらいいかな。不思議になつかしい気持ちに誘われました。 殊に、その世界独自のルール設定が、作品世界の魅力をいや増している表題作「夜市」が面白かった。百鬼夜行の化け物が跳梁し、店主を務めたりしている夜市の雰囲気は、昔読んだ諸星大二郎の怪奇コミック『諸怪志異(三) 鬼市』の「鬼市(きし)」に通じるものがありました。 表紙カバーの中で泳ぐ三匹の金魚が、本書の風情に錦上花を添えているのもいいですね。印象的なこの装丁は、片岡忠彦。 | ||||
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ホワホワいいよ、これは不思議なホラー小説だと思います。 ホラー小説でありながら、幻想的で、ほんわりした不思議さを感じる本である。 もう一つの話である、風の古道は確かに千と千尋のような物語でもある。しかし、千と千尋のように主人公の少年が物語を通して成長していったとはいえなく、頑張ったのに報われない不条理さがある。 話の構成も無駄がなく、この幻想的な感じを保てたのはすごいと思います。 | ||||
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ゆったりとずっと中をただよっていたくなるような、 心地いい幻想小説です。 決して甘いだけじゃなく、むしろ厳しい状景のほうが多いのですが、 それでもずっとこの小説を読んでいたい、とそう思わせるような心地よさがあります。 展開やストーリーもおもしろいのですが、なによりその心地好さが、 この作品の凄さではないかと、そう思います。 | ||||
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本好きにとって、自分好みの本と出会える事は幸運だ。 そうゆう意味で、この本との出会いはまさに幸運だった。 正直、改行の多さが少し不安だった。 物語の展開に、少し失敗したかなとも思った。 だけど読み進めるうちに、物語の世界にどっぷりと入り込んだ。 読了後は言い様のない満足感があった。 また読み返したとページを捲った。 この本のお陰で有意義な時間を使えた。 唯一の不満といえば、他の人も言っているけどホラーではないところだろう。 身の毛がよだつようなホラーが読みたくて買った身としては、かなり物足りなかった。 | ||||
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読みながらなぜか夏の涼しい夜に風鈴を聞いてる風景が思い浮かびました。 暗い場所にいるのに綺麗で、逆にそれが切なくて。 和風な感じがまた良かったです。 風の古道も同じくらい面白かったです。 | ||||
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初恒川作品でした。 全篇にわたる、憂い、物悲しさ、優しさ、刹那さ・・・。 ノスタルジックな風情を感じさせる物語は、余韻を残して次の作品を読みたくなる衝動に駆られます。 | ||||
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夏ごろに書店で見かけて、ずっと気になっていたのですが やっと購入しました。 「夜市」「風の古道」ともに世界観に引き込まれました。 どちらも、他の話(別Ver)があったら読んでみたい気がします。 夜市がいつでもそばにあるように、レンの旅が永遠に続くように、 物語もいろいろな形が考えられるように思います。 あと、二つとも映画で見てみたいです。 原作が好きな場合、映像化でがっかりすることが多いので微妙ですが、 この話を彩る色や光を見てみたいのです・・・。 | ||||
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構成が面白かった。 ただ怖がらせる話だと思うと、拍子抜けするかも。 何が怖いって、ストーリーの芯が怖い。 ひょっとするとだれにでも起こりえそうで、怖い。 | ||||
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