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(短編集)
夜市
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夜市の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全337件 41~60 3/17ページ
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異世界ものが特異な作者ですね。けれども本書ははやりの「転生もの」ではなく、昔ながらの幻想小説で、年輩読者にもとても読み心地が良い物語でした。幻想小説というのは、作者の都合の良いように舞台設定できてしまうので、案外読者が感情移入をしにくい部分もあるのですが、これは傑作の部類に入ると思います。 | ||||
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読んで頭の中に流れる映像を実際に映像化して観てみたくなる作品。 | ||||
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表題作の『夜市』も良いですが、本書に収録されているもう一遍『風の古道』と合わせて読むと、全体として恒川光太郎の作り出す、どこかノスタルジックでもある共通した世界観に浸ることができます。 『夜市』の中に突然現れる「永久放浪者」という言葉、『夜市』の中では説明がなされませんが、『風の古道』を読むと「永久放浪者」の持つ物悲しい意味が判明することもあり、『風の古道』は『夜市』を補完し、かつパワーアップさせた作品とも感じます。 この世界とは異質の別の世界に迷い込む(自ら意識的に迷い込んでいますが)両作品、異質の世界ながら、その世界にもその世界のルールがあり、そのルールに従い、それぞれの目的に向かう過程で、意外な事実が明らかになっていく。 その事実が、いずれの作品においても心の琴線に触れるものであるがゆえ、角川ホラー文庫にジャンル分けされているが、読後感は、田舎で育った過去に久々に触れたような、どこか懐かしささえ感じさせる。 この作者の他の作品も読んでみたい、そう思わせる魅力が本書にはあります。 | ||||
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妖怪や神隠し、迷い込みや異界譚が好きな人にはおすすめしたい。 表題作の夜市も、同書に収録された風の古道も、子供の頃の心理で考えると恐ろしいものだと思いました。 無力な子供にとって、後悔も喪失も傷心も罪悪感も、ただただ恐怖でしかない。 夜市の主人公は弟を、風の古道の主人公は一緒にいた友人を失います。 ノスタルジックでファンタジーな作品ですが、それだけではないものがあります。 | ||||
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最初の学校コウモリの口上は印象的だが、その後の展開は何なんだ! 残炎ながら試し読みしただけで読む気が失せた。 | ||||
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吸い込むように読み続けました。面白かった。昨夜と一昨日に不思議な夢を見ました(夜中に起きてしまいましたが)、多分交感神経をいつの間にか刺激されてたのかな。と感じた本でした。 | ||||
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あるテレビ番組で知ったこの小説。 売り切れ続出で何とか手に入れました。 予想もつかない展開。 読みやすい文体。 筆者の繊細な心に少し触れさせてもらったような切なさ。 生きていてよかったなぁ、と久しぶりに感じさせてくれた本です。 ホラーというより、民話を読んだ後のような、もの悲しさを感じました。 一気にファンになりました。 | ||||
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Amazonの紙の袋に剥き出しで本が入っていました。 台紙に固定されることも、文庫がビニールで包装されている事もなかく剥き出しなので、当然の事ながら角が折れてしまっていました。本は綺麗に扱う自分としてはガッカリでした。 | ||||
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あまり小説は読まないので、著者の方の情報や知識がないのですが描写がシンプルで世界が綺麗で一気に読んでしまいました。他の作品も読みたくなりました。 | ||||
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ぼくは迷宮が好きです。 バイオハザードの初代を、 皆は「恐い」と評価してました。 ぼくはあのゾンビの屋敷を、 懐かしい居場所のように感じ、 いつまでもいたい。 いる理由を使い果たしたくないと、 やたら歩き回ってました。 でも、 ゲームはいつか終わります。 やることもないのに、 ただそこにいると飽きます。 ぼくは迷宮からでました。 電源を切り、 ソフトをハードから取り出して、 ケースにもどす。するともう、 現実世界しか、周りにはありません。 表題作『夜市』もですが、 その姉妹作のような『風の古道』。 これはあのときとそっくりな、 心地よい迷宮体験でした。 解説のかたの、 「いつまでもここにいたい」という、 あの感想に、ぼくも賛同します。 ホラーというより童話、 ファンタジーなので、 恐さは、全くないです。 それを期待すると、 なんじゃこりゃ? と思うかも。 童話っぽいので、 本を開いてしばらくは、 雑念に邪魔されて、 あまり集中できませんでした。 でも、夜市のあの、 徹底的にいきあたりばったりな、 終わるまで書き続ける、著者が、 書く迷宮に自ら挑むような感じ。 他の短編集でも読んだ感じ。 『竜が最後に帰る場所』の、 オウムになった男の話もそう。 あれに似た感覚です。 え、ここで終わらないの!? という、期待と不安が半々の驚き。 この味は、 あんまり他の著者では、 感じたことないです。 ぼくが知らないだけかもですが。 最高だ! とは思わずに読み始めて、 読み終えたときにはいつの間にか、 最高だ! としっかり思えたので、 ★は5つにしました。 満足感という意味では、 そんなに高くないかもですが、 またここに戻ってきたい感は、 かなり高い小説です。 小学校のときの図書室には、 そんな本があったような、 なかったような。 記憶には、あるのですが。 霞がかかったようなこの感じ。 おお、なんか、なつかしい。 図書室も、迷宮だったのかもですね。 | ||||
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昼下りのうたた寝から目覚めたように、既視感と現実感の狭間を漂うような感覚。ラストシーン『私だけではない。誰もが際限のない迷路のただなかにいるのだ』という言葉が全てを語るのかも! | ||||
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自分の身がその場に置かれたとすると、間違いなく本書の内容はホラーに分類されますが、読み物として読むにはホラーというより古い民話を目にしたような読後感があります。 絶対に生が交わらない人とこの世以外に住まうモノ、そして縁が交わらない人同士が束の間すれ違う、少し優しく寂しい話でした。 | ||||
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正直、どうでもいいような奇妙なお話が延々と続いている感じもしましたが、所々に出てくる心理描写が絶妙で、飽きずに読み進めてしまいました。 | ||||
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先ず、カテゴリー的にはホラー(まあ、オカルトの方が近い)なのかも知れませんが、皆さまが考える、ゾッと怖く、読んでいて自分も寒気が走るようなものではないです。とてもライトな小説っていう印象。 表題作の夜市は、日本昔ばなしぐらいの動画の長さでNHKとかが放送してそうな話かな。 夜市の雰囲気や情景、そこで商売をする者達、世界観は面白く読んでいて先が気になりはします。 しかし、読み終わった後は、何も残りません。 怖さも、読み返したさも、悲しさも、嬉しさも。淡々と読み、そのまま終わる感じ。 子供が最初に読むホラー作品とか、ライトに不思議な世界観を体験したいという方にはすごいむいています。 恐ろしいホラーを読もうとしている人は、合わないと思います。 | ||||
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あっという間に夜市という現実離れした空間に引き込まれてさっと読めました。 フィクションにのめり込みました。 | ||||
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私はホラー小説、映画が大嫌いです。ですから、”夜市”を見た時、ホラー文庫にあるから読まないなと無視していました。何かの縁で、購入してしまいましたが、ちょうど読む本が切れていたので、以前購入したこの本を開いてびっくり! もう引き込まれました。このファンタジーはこの書評の中で誰かが、毎年ノーベル文学賞を狙ってるM氏のそれと似ていると有りましたが、確かに似てますが、おっしゃるようにM氏の無駄な卑猥部分が全くなく、美しいファンタジーに魅了されました。 恒川氏のファンになってしまいました。 ー | ||||
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控え目に言って、ここ数年で1番面白かった本です。 まるで、疾走感のあるSFアニメを観ているかのようで、不思議な世界観にグングンと引き込まれました。 私は、小説があまり得意ではありません。 読む機会も少なく、最後まで読み切ることもほとんどありません。 しかし、この作品だけは別格です。 めちゃくちゃ面白かったです。 素敵な時間をありがとうございました。 | ||||
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夢中になれます。その一言に尽きます。読み終わるのがもったいないと思いながら読んでいました☆ | ||||
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先に先にと時間を忘れて読ませる構成力、それを妨げない文章力、どれをとっても一級品 本書は2篇を収めるが、個人的には受賞作として名高い「夜市」よりも、「古道」の方が好みに合った 少年、冒険、木漏れ日、入道雲…これだけ揃えておきながら、作者は終幕にて嘯くのだ、「これは成長譚ではない」と。 いやしかし、これを成長譚と呼ばずしてどうしよう 少年は、この8日間で、現実からの隔離、友の死、年長者の苦悩、親子の絆、希望から絶望への転落、絶望の許容・克服、現実への再帰、すべてを経験したではないか そして、さらに胸に残るのが、作者の清々しい生死観 これは「夜市」にも通ずるテーマだと思うが、倫理観やら体裁やら未練やら色々ドロドロ渦巻いた挙げ句、結局、執着と運のある者が生き残るんです。おさらば! この潔さと透明感は、恒川氏にしか出せない希少なのダンディズムだと思う あと確実に、星新一とかJoJoとか好きでしょうね、この人は。 | ||||
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こんな世界は現実にはないと思いながら吸い込まれるお話。決して足を踏み入れることはないであろうという安堵感を持ちながら人事としての興味が続きました。 | ||||
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