死者のあやまち

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評判

死者のあやまちの評価:

4.12/5点 レビュー 25件。 B ランク

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平均点4.12pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全54件 21〜40 2/3ページ
No.34
(5pt)

買って良かった満足です

安かったのでどんな商品が送られて来るのか
少し心配していましたが、綺麗な商品で良かったです
ありがとうございました。
死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72)) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72))より
4150700729
No.33
(3pt)

素直には納得しがたい真相

田舎屋敷の園遊会で、おなじみの女性作家オリヴァが企画した犯人探しゲームで実際に起きる殺人事件。冒頭の事件のエピソードから興味深く、いかにも怪しげな人物配置、捜査の課程で判明していく様々な謎や人物間の心理的な関係など、とても引き込まれる内容の作品。
ポアロが事件を防止することができず、真相もなかなか見通せずに、ジグソーパズルに興じながら、焦燥に駆られる場面が印象的だ。
複雑でひねりのある真相。オリヴァの企画した犯人探しゲームの中に真相が暗示されているのが何とも面白い。数々の「なぜ?」に答える真相だが、素直には納得しがたい。真相説明で過去のある出来事が明らかになるのだが、そんなことが実際に起こりうるのかと疑問に感じてしまう。また、ハティの失踪に関する真相だが、読者のための演出にすぎず、こんな面倒くさいことをわざわざする必要があるとは到底思えない。
物語としては4点、真相は2点というところか。
死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7D7C2
No.32
(3pt)

素直には納得しがたい真相

田舎屋敷の園遊会で、おなじみの女性作家オリヴァが企画した犯人探しゲームで実際に起きる殺人事件。冒頭の事件のエピソードから興味深く、いかにも怪しげな人物配置、捜査の課程で判明していく様々な謎や人物間の心理的な関係など、とても引き込まれる内容の作品。
ポアロが事件を防止することができず、真相もなかなか見通せずに、ジグソーパズルに興じながら、焦燥に駆られる場面が印象的だ。
複雑でひねりのある真相。オリヴァの企画した犯人探しゲームの中に真相が暗示されているのが何とも面白い。数々の「なぜ?」に答える真相だが、素直には納得しがたい。真相説明で過去のある出来事が明らかになるのだが、そんなことが実際に起こりうるのかと疑問に感じてしまう。また、ハティの失踪に関する真相だが、読者のための演出にすぎず、こんな面倒くさいことをわざわざする必要があるとは到底思えない。
物語としては4点、真相は2点というところか。
死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300279
No.31
(3pt)

素直には納得しがたい真相

田舎屋敷の園遊会で、おなじみの女性作家オリヴァが企画した犯人探しゲームで実際に起きる殺人事件。冒頭の事件のエピソードから興味深く、いかにも怪しげな人物配置、捜査の課程で判明していく様々な謎や人物間の心理的な関係など、とても引き込まれる内容の作品。
ポアロが事件を防止することができず、真相もなかなか見通せずに、ジグソーパズルに興じながら、焦燥に駆られる場面が印象的だ。
複雑でひねりのある真相。オリヴァの企画した犯人探しゲームの中に真相が暗示されているのが何とも面白い。数々の「なぜ?」に答える真相だが、素直には納得しがたい。真相説明で過去のある出来事が明らかになるのだが、そんなことが実際に起こりうるのかと疑問に感じてしまう。また、ハティの失踪に関する真相だが、読者のための演出にすぎず、こんな面倒くさいことをわざわざする必要があるとは到底思えない。
物語としては4点、真相は2点というところか。
死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72)) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72))より
4150700729
No.30
(4pt)

いいタイトル

ポワロとオリヴァ夫人のいつもの軽快な会話が楽しめ、謎解きも十分面白いのですが、殺人の動機は単純で、クリスティーの心理描写の醍醐味を堪能したい方には物足りないと感じます。クリスティーならもっと面白いものが書けるぞ、という感じ。タイトルの、死者のあやまち、というのは英語のしゃれだとおもいますが、なかなか日本語ではいいタイトルです。
死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7D7C2
No.29
(4pt)

いいタイトル

ポワロとオリヴァ夫人のいつもの軽快な会話が楽しめ、謎解きも十分面白いのですが、殺人の動機は単純で、クリスティーの心理描写の醍醐味を堪能したい方には物足りないと感じます。 クリスティーならもっと面白いものが書けるぞ、という感じ。 タイトルの、死者のあやまち、というのは英語のしゃれだとおもいますが、なかなか日本語ではいいタイトルです。
死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300279
No.28
(4pt)

いいタイトル

ポワロとオリヴァ夫人のいつもの軽快な会話が楽しめ、謎解きも十分面白いのですが、殺人の動機は単純で、クリスティーの心理描写の醍醐味を堪能したい方には物足りないと感じます。 クリスティーならもっと面白いものが書けるぞ、という感じ。 タイトルの、死者のあやまち、というのは英語のしゃれだとおもいますが、なかなか日本語ではいいタイトルです。
死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72)) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72))より
4150700729
No.27
(4pt)

『エール錠』って『自動ロック錠』のこと

架空の殺人推理ゲームを演出してたら被害者役の女の子が本当に殺された!
その後、女の子の祖父も殺された!
ナラ屋敷の主の妻は失踪した!
殺人事件が起こって、失踪した人がいたら、そいつが犯人じゃないと疑うが、誰もそうは思わないのが不思議。
またアガサの分身の女流推理作家アリアドネが登場。
アリアドネの行くところで必ず殺人事件が起こる。
ポワロより殺人事件好きなアリアドネだ。
死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7D7C2
No.26
(4pt)

『エール錠』って『自動ロック錠』のこと

架空の殺人推理ゲームを演出してたら被害者役の女の子が本当に殺された!
その後、女の子の祖父も殺された!
ナラ屋敷の主の妻は失踪した!
殺人事件が起こって、失踪した人がいたら、そいつが犯人じゃないと疑うが、誰もそうは思わないのが不思議。
またアガサの分身の女流推理作家アリアドネが登場。
アリアドネの行くところで必ず殺人事件が起こる。
ポワロより殺人事件好きなアリアドネだ。
死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300279
No.25
(4pt)

『エール錠』って『自動ロック錠』のこと

架空の殺人推理ゲームを演出してたら被害者役の女の子が本当に殺された!
その後、女の子の祖父も殺された!
ナラ屋敷の主の妻は失踪した!
殺人事件が起こって、失踪した人がいたら、そいつが犯人じゃないと疑うが、誰もそうは思わないのが不思議。
またアガサの分身の女流推理作家アリアドネが登場。
アリアドネの行くところで必ず殺人事件が起こる。
ポワロより殺人事件好きなアリアドネだ。
死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72)) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72))より
4150700729
No.24
(5pt)

クラシカルな良質の本格ミステリ

久しぶりに読んだクリスティ作品は、実にまっとうな本格ミステリだった。
いや、クリスティ作品はほとんどがストレートな作品なのだが、現代ミステリを読み慣れてしまうと、こういうクラシカルなミステリの味が実にうれしい。
その滋味が体にしみていくようだ。

ストーリー事態は複雑ではなく、登場する人物数もそれほど多いわけではない。
しかも、舞台は限定されているという、典型的な本格スタイルである。
そして、この著者得意の、話の端々に登場した細かい手がかりをまさにジグソーパズルのように組み合わせて、真相が解明される。

著者後期の作品らしく、外連味のない手堅くまとまったミステリである。
人によっては薄味で物足りないと思うかもしれない。
他のレビュアーも書いているみように、比較的マイナーな作品ではある。
しかし、手慣れた職人技という感じが、作品のあちこちに見られるという、良質の一作である。

カーにしてもクイーンにしても後期になると構成に破綻がみられたり、ロジックに無理があったりという状態になる。
それが、クリスティに関しては実に安定しているところが、男と女の違いということなのかもしれない。
著者を彷彿とさせる女性ミステリ作家がヘイスティングスの代わりにワトソン役として登場するのも、著者のファンであればニヤニヤしたくなるところだろう。
死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7D7C2
No.23
(5pt)

クラシカルな良質の本格ミステリ

久しぶりに読んだクリスティ作品は、実にまっとうな本格ミステリだった。
いや、クリスティ作品はほとんどがストレートな作品なのだが、現代ミステリを読み慣れてしまうと、こういうクラシカルなミステリの味が実にうれしい。
その滋味が体にしみていくようだ。

ストーリー事態は複雑ではなく、登場する人物数もそれほど多いわけではない。
しかも、舞台は限定されているという、典型的な本格スタイルである。
そして、この著者得意の、話の端々に登場した細かい手がかりをまさにジグソーパズルのように組み合わせて、真相が解明される。

著者後期の作品らしく、外連味のない手堅くまとまったミステリである。
人によっては薄味で物足りないと思うかもしれない。
他のレビュアーも書いているみように、比較的マイナーな作品ではある。
しかし、手慣れた職人技という感じが、作品のあちこちに見られるという、良質の一作である。

カーにしてもクイーンにしても後期になると構成に破綻がみられたり、ロジックに無理があったりという状態になる。
それが、クリスティに関しては実に安定しているところが、男と女の違いということなのかもしれない。
著者を彷彿とさせる女性ミステリ作家がヘイスティングスの代わりにワトソン役として登場するのも、著者のファンであればニヤニヤしたくなるところだろう。
死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300279
No.22
(5pt)

クラシカルな良質の本格ミステリ

久しぶりに読んだクリスティ作品は、実にまっとうな本格ミステリだった。
いや、クリスティ作品はほとんどがストレートな作品なのだが、現代ミステリを読み慣れてしまうと、こういうクラシカルなミステリの味が実にうれしい。
その滋味が体にしみていくようだ。

ストーリー事態は複雑ではなく、登場する人物数もそれほど多いわけではない。
しかも、舞台は限定されているという、典型的な本格スタイルである。
そして、この著者得意の、話の端々に登場した細かい手がかりをまさにジグソーパズルのように組み合わせて、真相が解明される。

著者後期の作品らしく、外連味のない手堅くまとまったミステリである。
人によっては薄味で物足りないと思うかもしれない。
他のレビュアーも書いているみように、比較的マイナーな作品ではある。
しかし、手慣れた職人技という感じが、作品のあちこちに見られるという、良質の一作である。

カーにしてもクイーンにしても後期になると構成に破綻がみられたり、ロジックに無理があったりという状態になる。
それが、クリスティに関しては実に安定しているところが、男と女の違いということなのかもしれない。
著者を彷彿とさせる女性ミステリ作家がヘイスティングスの代わりにワトソン役として登場するのも、著者のファンであればニヤニヤしたくなるところだろう。
死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72)) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72))より
4150700729
No.21
(4pt)

最初の事件が怪しい方向へと

最初の犯罪が何も手がかりがないので
誰もが疑える作品。

だけれども展開が進んでいくうちに
ある人物のとんでもない事実が出てくるので
犯人は最後の最後ではきちんとわかるはずです。

ちなみにその犯人は
類を見ない鬼畜なやつ。
相手の心理に漬け込んで
最悪の行為をしています。

必見なのは
最後の最後に出てくる事実。
これはうわああ、と思うはずです。
でもこれと似たような表現は
別の作品で使われていますが。

非事件ものの依頼なのに
ポアロは相変わらず巻き込まれますねぇ。
死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7D7C2
No.20
(4pt)

最初の事件が怪しい方向へと

最初の犯罪が何も手がかりがないので
誰もが疑える作品。
だけれども展開が進んでいくうちに
ある人物のとんでもない事実が出てくるので
犯人は最後の最後ではきちんとわかるはずです。
ちなみにその犯人は
類を見ない鬼畜なやつ。
相手の心理に漬け込んで
最悪の行為をしています。
必見なのは
最後の最後に出てくる事実。
これはうわああ、と思うはずです。
でもこれと似たような表現は
別の作品で使われていますが。
非事件ものの依頼なのに
ポアロは相変わらず巻き込まれますねぇ。
死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72)) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72))より
4150700729
No.19
(4pt)

最初の事件が怪しい方向へと

最初の犯罪が何も手がかりがないので
誰もが疑える作品。
だけれども展開が進んでいくうちに
ある人物のとんでもない事実が出てくるので
犯人は最後の最後ではきちんとわかるはずです。
ちなみにその犯人は
類を見ない鬼畜なやつ。
相手の心理に漬け込んで
最悪の行為をしています。
必見なのは
最後の最後に出てくる事実。
これはうわああ、と思うはずです。
でもこれと似たような表現は
別の作品で使われていますが。
非事件ものの依頼なのに
ポアロは相変わらず巻き込まれますねぇ。
死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300279
No.18
(4pt)

まさにジグソー・パズルのような作品

『マギンティ夫人は死んだ』以来、再登場したオリヴァ夫人がナス屋敷主催のお祭り用に用意した推理ゲームで、何か起こりそうだと予感していたため強引にポアロを連れ出すが、その予感どおり死体役の少女が殺され、屋敷の夫人が姿を消すという本書は、作者後期作品の中では随一といっていいぐらい複雑にして緻密な構成の作品である。

しかし、推理ゲームの死体役となった少女殺しについては、作者作品を読みなれた人なら誰でも犯人と動機がわかるだろうし、そこから夫人の失踪の真相もほぼ類推できるだろう。
その陰にさらなる真相が隠されており、そこまではおそらく誰もたどりつけないだろうが、その真相を論理的に読み解くだけの手がかりは読者には与えられていないのだから、それもやむを得ない。

本書には、行き詰ったポアロがジグソー・パズルを解きながら事件を推理するのに集中するシーンがあるが、作者の作品がクイーンのような読者に推理の筋道を指し示すものではなく、ジグソー・パズルのように事件にまつわる断片を推理ではなく直感で当てはめていくものだということが、本書を読むとよくわかる。
死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7D7C2
No.17
(4pt)

まさにジグソー・パズルのような作品

『マギンティ夫人は死んだ』以来、再登場したオリヴァ夫人がナス屋敷主催のお祭り用に用意した推理ゲームで、何か起こりそうだと予感していたため強引にポアロを連れ出すが、その予感どおり死体役の少女が殺され、屋敷の夫人が姿を消すという本書は、作者後期作品の中では随一といっていいぐらい複雑にして緻密な構成の作品である。
しかし、推理ゲームの死体役となった少女殺しについては、作者作品を読みなれた人なら誰でも犯人と動機がわかるだろうし、そこから夫人の失踪の真相もほぼ類推できるだろう。
その陰にさらなる真相が隠されており、そこまではおそらく誰もたどりつけないだろうが、その真相を論理的に読み解くだけの手がかりは読者には与えられていないのだから、それもやむを得ない。
本書には、行き詰ったポアロがジグソー・パズルを解きながら事件を推理するのに集中するシーンがあるが、作者の作品がクイーンのような読者に推理の筋道を指し示すものではなく、ジグソー・パズルのように事件にまつわる断片を推理ではなく直感で当てはめていくものだということが、本書を読むとよくわかる。
死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72)) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-72))より
4150700729
No.16
(4pt)

まさにジグソー・パズルのような作品

『マギンティ夫人は死んだ』以来、再登場したオリヴァ夫人がナス屋敷主催のお祭り用に用意した推理ゲームで、何か起こりそうだと予感していたため強引にポアロを連れ出すが、その予感どおり死体役の少女が殺され、屋敷の夫人が姿を消すという本書は、作者後期作品の中では随一といっていいぐらい複雑にして緻密な構成の作品である。
しかし、推理ゲームの死体役となった少女殺しについては、作者作品を読みなれた人なら誰でも犯人と動機がわかるだろうし、そこから夫人の失踪の真相もほぼ類推できるだろう。
その陰にさらなる真相が隠されており、そこまではおそらく誰もたどりつけないだろうが、その真相を論理的に読み解くだけの手がかりは読者には与えられていないのだから、それもやむを得ない。
本書には、行き詰ったポアロがジグソー・パズルを解きながら事件を推理するのに集中するシーンがあるが、作者の作品がクイーンのような読者に推理の筋道を指し示すものではなく、ジグソー・パズルのように事件にまつわる断片を推理ではなく直感で当てはめていくものだということが、本書を読むとよくわかる。
死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300279
No.15
(3pt)

もうろくしたポアロ

推理作家のオリヴァ夫人が作った推理ゲームのシナリオに沿って死体役の少女が殺される、と同時に屋敷の夫人が行方不明になるというのが本書のあらすじ。

事件は一見、複雑な様相を呈し、ポアロも警察もなかなか事件解決の糸口をつかむことができない。
しかし、ポアロには少なくとも少女殺しの真相は当然わかってよかったはずで、オリヴァ夫人にあなたももう年ねと言われ、ポアロも自分でも大馬鹿者だと言っているが、本当にそのとおりだと思う。

ちなみにオリヴァ夫人は、本書の後、「第三の女」でもポアロものに登場する。「ハロウィーン・パーティー」はさらにその後。
死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 死者のあやまち (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J7D7C2