葬儀を終えて

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評判

葬儀を終えての評価:

4.14/5点 レビュー 70件。 A ランク

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平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全138件 21〜40 2/7ページ
No.118
(5pt)

人物描写もトリックも巧みな質の高い作品

クリスティの作品はほとんどの場合、読みながら何度も何度も登場人物一覧を見返します。
こちらも冒頭でいきなり家系図が出てきて「ぎゃあああああ!」と思ったのですが、人物設定が巧いのはもちろんのこと、執事の回想シーンに加え、登場人物たちそれぞれのシーンに、弁護士が会いに行くシーン、さらにその弁護士がポアロに説明するシーンなど、全ての登場人物が序盤から細かに出てくるので、比較的はやい段階で全員を覚える事ができました。
ポアロも出番は控えめで、登場人物たちの描写にページが割かれているのも良かったのかなと思います。

犯人は何度かチラッと疑った事はあるものの、いやいやまさか…とすぐその考えを打ち消してしまった人でした。
犯人の意外性も凄いのですが、張られた伏線などは何度も何度も、印象深いほどまで大胆に描かれていたのに。
完全に騙されました。

人物描写も巧みでトリックもミスリードも凝っており、他の作品ではどちらかに偏ったものも見受けられますが、この作品は全体的にバランス良く出来ているかと思います。
クリスティの作品の中では万人受けしやすく、かなり質の高い方ではないでしょうか。

なお、新訳版が出ていますが、読み比べたわけではないもののこちらが特別表現が古いとか読みづらいとかは感じなかったので、半額セールなどでこちらだけ安い場合は、こちらを選んでも問題ないかと思います。
葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-3) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-3)より
4150700036
No.117
(3pt)

無題

これ、ドラマでは改変がある。

そうしないといけないくらい、精神疾患に差別がある。
しかしながら、ドラマは近親相姦を入れたり、不倫を入れたり、違うタブー入れている。そうしないと、鑑賞に耐えない内容だから。

再読はないかもね。
葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫)より
4151310258
No.116
(5pt)

再読でも納得するクリスティーのベスト1

私はクリスティーの熱狂的な読者というわけではない。それでも主だった著書は読んでいる。
その中で、私なりに彼女のベストと挙げろと言われれば、「検察側の証人」とこの「葬儀を
終えて」を挙げてきている。といっても、「検察側の証人」を含めて、主だった作品の筋書きや
犯人は朧げにでも覚えているのだが、どういうわけかこの「葬儀を終えて」の筋書きと犯人は
全く覚えていないのだ。ということで、今回再読。そして、この作品はやはり彼女の作品の中で
ベストと言っていいという自分の評価に大いに納得した。アパネシー家の当主リチャードの葬儀の後、
彼の妹コーラが発した一言「彼は殺されたんじゃないの」、そしてコーラ自身が殺害されることで
物語は展開する。本当に最後の数ページまで謎が解けない。そして、その謎解きが判明した時の
大いなる納得感。ちなみに巻末の解説で作家の折原一がほぼ私と同じようなことを言っている
のは興味深い。彼も、この作品を自分なりにクリスティーのベスト1としながら、筋を覚えていないと
言っているのだ。クリスティーファンの皆さんにとって、この作品は既読だと思うが、そうでない人も
是非読んで欲しい。本格推理ものの凄さを感じさせてくれる。
葬儀を終えて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300252
No.115
(5pt)

再読でも納得するクリスティーのベスト1

私はクリスティーの熱狂的な読者というわけではない。それでも主だった著書は読んでいる。
その中で、私なりに彼女のベストと挙げろと言われれば、「検察側の証人」とこの「葬儀を
終えて」を挙げてきている。といっても、「検察側の証人」を含めて、主だった作品の筋書きや
犯人は朧げにでも覚えているのだが、どういうわけかこの「葬儀を終えて」の筋書きと犯人は
全く覚えていないのだ。ということで、今回再読。そして、この作品はやはり彼女の作品の中で
ベストと言っていいという自分の評価に大いに納得した。アパネシー家の当主リチャードの葬儀の後、
彼の妹コーラが発した一言「彼は殺されたんじゃないの」、そしてコーラ自身が殺害されることで
物語は展開する。本当に最後の数ページまで謎が解けない。そして、その謎解きが判明した時の
大いなる納得感。ちなみに巻末の解説で作家の折原一がほぼ私と同じようなことを言っている
のは興味深い。彼も、この作品を自分なりにクリスティーのベスト1としながら、筋を覚えていないと
言っているのだ。クリスティーファンの皆さんにとって、この作品は既読だと思うが、そうでない人も
是非読んで欲しい。本格推理ものの凄さを感じさせてくれる。
葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B01J4E3OP0
No.114
(5pt)

再読でも納得するクリスティーのベスト1

私はクリスティーの熱狂的な読者というわけではない。それでも主だった著書は読んでいる。
その中で、私なりに彼女のベストと挙げろと言われれば、「検察側の証人」とこの「葬儀を
終えて」を挙げてきている。といっても、「検察側の証人」を含めて、主だった作品の筋書きや
犯人は朧げにでも覚えているのだが、どういうわけかこの「葬儀を終えて」の筋書きと犯人は
全く覚えていないのだ。ということで、今回再読。そして、この作品はやはり彼女の作品の中で
ベストと言っていいという自分の評価に大いに納得した。アパネシー家の当主リチャードの葬儀の後、
彼の妹コーラが発した一言「彼は殺されたんじゃないの」、そしてコーラ自身が殺害されることで
物語は展開する。本当に最後の数ページまで謎が解けない。そして、その謎解きが判明した時の
大いなる納得感。ちなみに巻末の解説で作家の折原一がほぼ私と同じようなことを言っている
のは興味深い。彼も、この作品を自分なりにクリスティーのベスト1としながら、筋を覚えていないと
言っているのだ。クリスティーファンの皆さんにとって、この作品は既読だと思うが、そうでない人も
是非読んで欲しい。本格推理ものの凄さを感じさせてくれる。
葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-3) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-3)より
4150700036
No.113
(4pt)

クリスティ女史が書いたからこその名作?!

とにかく読まねばならぬレベルの名作!
しかしもしも他の日本人女性作家(橋田壽賀子や林真理子など)が書いたのならば「ご都合主義」な作品のレッテルが貼られたかも知れない!?(要はつまんない?w)
出だしの「だってリチャード兄さんは頃されたんでしょう?!」という突拍子もない末っ子コーラことランスケネ夫人(50前のオバはん)の放言で疑心暗鬼になる一族!?
しかもその葬儀の翌日にコーラが頃されるという残忍な凶悪事件に!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
一家の顧問弁護士がポアロに依頼して物語は展開するが、いわゆる「容疑者」たるアバネシー家の者には誰一人アリバイが成立しないので捜査は暗礁に!(普通の推理小説では少なくとも1人はアリバイがあるんだが、そこが「ご都合主義」に映る?)
終盤でも警察は「まだ情況証拠さえなくて検察にも相談せねば?」と言う弱気ぶり。
家政婦まで毒殺されかかると言う不気味な展開だが、最後に犯人をタイーホしたはいいが「殺っていません!」と頑強に自供しなければ担当弁護士が「何か物的証拠はあるんですか?」と抵抗すれば「嫌疑不十分で不起訴」もありそうな結末?!
ネタバレはイヤなので言えないが動機は意外極まるもので、だからコーラが葬儀の翌日に頃されたんだと納得できたのは流石!
ちなみにコーラは昨今で言うところの発達障害っていう感じ?!(美術学校に入れるくらいだから知的障害ぢゃないけど)
それでも一族に可愛がられたほどの女性を頃さねばならなかった真犯人の人物像にも注目すべし!(アリバイ崩しもトリックもないからそれだけしかなさそうw)
葬儀を終えて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300252
No.112
(4pt)

クリスティ女史が書いたからこその名作?!

とにかく読まねばならぬレベルの名作!
しかしもしも他の日本人女性作家(橋田壽賀子や林真理子など)が書いたのならば「ご都合主義」な作品のレッテルが貼られたかも知れない!?(要はつまんない?w)
出だしの「だってリチャード兄さんは頃されたんでしょう?!」という突拍子もない末っ子コーラことランスケネ夫人(50前のオバはん)の放言で疑心暗鬼になる一族!?
しかもその葬儀の翌日にコーラが頃されるという残忍な凶悪事件に!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
一家の顧問弁護士がポアロに依頼して物語は展開するが、いわゆる「容疑者」たるアバネシー家の者には誰一人アリバイが成立しないので捜査は暗礁に!(普通の推理小説では少なくとも1人はアリバイがあるんだが、そこが「ご都合主義」に映る?)
終盤でも警察は「まだ情況証拠さえなくて検察にも相談せねば?」と言う弱気ぶり。
家政婦まで毒殺されかかると言う不気味な展開だが、最後に犯人をタイーホしたはいいが「殺っていません!」と頑強に自供しなければ担当弁護士が「何か物的証拠はあるんですか?」と抵抗すれば「嫌疑不十分で不起訴」もありそうな結末?!
ネタバレはイヤなので言えないが動機は意外極まるもので、だからコーラが葬儀の翌日に頃されたんだと納得できたのは流石!
ちなみにコーラは昨今で言うところの発達障害っていう感じ?!(美術学校に入れるくらいだから知的障害ぢゃないけど)
それでも一族に可愛がられたほどの女性を頃さねばならなかった真犯人の人物像にも注目すべし!(アリバイ崩しもトリックもないからそれだけしかなさそうw)
葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B01J4E3OP0
No.111
(4pt)

クリスティ女史が書いたからこその名作?!

とにかく読まねばならぬレベルの名作!
しかしもしも他の日本人女性作家(橋田壽賀子や林真理子など)が書いたのならば「ご都合主義」な作品のレッテルが貼られたかも知れない!?(要はつまんない?w)
出だしの「だってリチャード兄さんは頃されたんでしょう?!」という突拍子もない末っ子コーラことランスケネ夫人(50前のオバはん)の放言で疑心暗鬼になる一族!?
しかもその葬儀の翌日にコーラが頃されるという残忍な凶悪事件に!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
一家の顧問弁護士がポアロに依頼して物語は展開するが、いわゆる「容疑者」たるアバネシー家の者には誰一人アリバイが成立しないので捜査は暗礁に!(普通の推理小説では少なくとも1人はアリバイがあるんだが、そこが「ご都合主義」に映る?)
終盤でも警察は「まだ情況証拠さえなくて検察にも相談せねば?」と言う弱気ぶり。
家政婦まで毒殺されかかると言う不気味な展開だが、最後に犯人をタイーホしたはいいが「殺っていません!」と頑強に自供しなければ担当弁護士が「何か物的証拠はあるんですか?」と抵抗すれば「嫌疑不十分で不起訴」もありそうな結末?!
ネタバレはイヤなので言えないが動機は意外極まるもので、だからコーラが葬儀の翌日に頃されたんだと納得できたのは流石!
ちなみにコーラは昨今で言うところの発達障害っていう感じ?!(美術学校に入れるくらいだから知的障害ぢゃないけど)
それでも一族に可愛がられたほどの女性を頃さねばならなかった真犯人の人物像にも注目すべし!(アリバイ崩しもトリックもないからそれだけしかなさそうw)
葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-3) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-3)より
4150700036
No.110
(4pt)

犯人を当てることができませんでした。

読み終わって、なるほどそうきたかぁ、という思いでした。しかしよくもまあ様々なストーリーを思いつくものだとアガサクリスティの灰色の脳細胞に驚かされます。アガサクリスティやポワロのおかげで、フムフムナルホドと異質の世界に浸れるので、とてもワクワクニコニコです。この作品も楽しく読めましたが、ついに犯人は見当もつきませんでしたぁ。
葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫)より
4151310258
No.109
(5pt)

恐るべし、クリスティ

クリスティは、このトリックを成り立たせるために、葬儀という状況を選んだのだとわかった時、寒気がした。残り数ページで、今まで読んできた思いこみが全て砕かれた。最初に戻って読み直しても分からないトリックがあるんだという経験は初めてである。
葬儀を終えて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300252
No.108
(5pt)

恐るべし、クリスティ

クリスティは、このトリックを成り立たせるために、葬儀という状況を選んだのだとわかった時、寒気がした。残り数ページで、今まで読んできた思いこみが全て砕かれた。最初に戻って読み直しても分からないトリックがあるんだという経験は初めてである。
葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B01J4E3OP0
No.107
(5pt)

恐るべし、クリスティ

クリスティは、このトリックを成り立たせるために、葬儀という状況を選んだのだとわかった時、寒気がした。残り数ページで、今まで読んできた思いこみが全て砕かれた。最初に戻って読み直しても分からないトリックがあるんだという経験は初めてである。
葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-3) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-3)より
4150700036
No.106
(4pt)

名探偵ドラマの典型的なお膳立てではあるが、読んでいても犯人の見当もつかず、ページがどんどん進みます。

アガサ・クリスティによる名探偵ポアロシリーズの長編33作品の中の25番目の作品です。

もう既に他界した大富豪アバネシー家の子供達の中の長男リチャードが病死、リチャードの弟、妹、また甥、姪が葬儀に参列しに集まった中で、リチャードの末の妹コーラが、「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」と爆弾発言をしてしまい、一同が面食らう。果たしてリチャードは殺されたのか?といったオープニングです。

葬儀参列者や、そうでない人物を含めたリチャードの親戚の人々の数が多く、口絵の家系図のページを行ったり来たりしながら読むのが大変ですが、100ページあたりで大体全員の名前とどんな人物かが頭の中に入ります。

殺人事件(かどうかは不明ですが)が発生し、関係者が全員集まってすぐに別の事件が起きる、そんな中で名探偵ポアロが調査して謎を解き、関係者一同を目の前にして解説する、という名探偵ストーリーの典型のような物語なので、今の時代に読むと、ちょっと定番過ぎるように感じます。

しかしながら、たたけばホコリが出てきそうですが、関係者の誰もがクロのようでシロっぽくもあり、名探偵ポアロの存在価値は非常に高いです。先程、定番過ぎると難癖をつけてしまいましたが、誰が犯人なのか考えると本当に分からないので、420ページほどの長編ですが、どんどんページをめくってしまいました。
葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫)より
4151310258
No.105
(5pt)

文句なしの傑作!

"コーラ・ランスケネはびっくりした目つきで親類の人たちを見わたし、それから小鳥のように首をちょっと片方にかしげると、『だって、リチャードは殺されたんでしょう?』と言い放った。1953年発刊の本書はポアロシリーズ25作目にして、意外なる結末を迎える本格ミステリ。

アガサ・クリスティ生誕130周年、そして名探偵ポアロシリーズ出版100周年として、来年は『ナイル殺人事件』が上映されることもあって、隠れた傑作とも言われる本書を手にとりました。

そんな本書は、大富豪のアバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上で末妹の"恐るべき子供"コーラが無邪気に発した言葉をきっかけに殺人事件が、そして遺産を巡って一族同士の葛藤や感情が次第に明らかになっていくのですが。

"悲しむべきことです。今日ではもはや、ちゃんとした教育がありません。残念です"と自分から『一応名の知れた人間でした』と忘れさられている事を嘆く作中のポアロではありませんが、すでに本格黄金時代が過ぎ去った時代に【あえて古臭い設定、手法】持ち出してくる著者の余裕たっぷりな描き方に読みながら、まずニヤリとさせられてしまう。

また、犯罪動機の合理性などで犯人を考えてしまうと【おそらくはミスリードさせられてしまう結末】(私だけ?)も秀逸でしたが。でもやっぱり、このシリーズは"曲線の塊みたいな存在である。お腹は適度に丸味を帯びて突き出ているし、頭は卵の形そっくりだし"の【私立探偵のポアロの抜群の存在感】がとにかく魅力的だと、あらためて思いました。

著者ファンはもちろん、伊丹十三監督の『お葬式』みたいな葬儀を巡る群像劇的な作品好きな方にもオススメ。
葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫)より
4151310258
No.104
(5pt)

文句なしの傑作!

"コーラ・ランスケネはびっくりした目つきで親類の人たちを見わたし、それから小鳥のように首をちょっと片方にかしげると、『だって、リチャードは殺されたんでしょう?』と言い放った。1953年発刊の本書はポアロシリーズ25作目にして、意外なる結末を迎える本格ミステリ。

アガサ・クリスティ生誕130周年、そして名探偵ポアロシリーズ出版100周年として、来年は『ナイル殺人事件』が上映されることもあって、隠れた傑作とも言われる本書を手にとりました。

そんな本書は、大富豪のアバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上で末妹の"恐るべき子供"コーラが無邪気に発した言葉をきっかけに殺人事件が、そして遺産を巡って一族同士の葛藤や感情が次第に明らかになっていくのですが。

"悲しむべきことです。今日ではもはや、ちゃんとした教育がありません。残念です"と自分から『一応名の知れた人間でした』と忘れさられている事を嘆く作中のポアロではありませんが、すでに本格黄金時代が過ぎ去った時代に【あえて古臭い設定、手法】持ち出してくる著者の余裕たっぷりな描き方に読みながら、まずニヤリとさせられてしまう。

また、犯罪動機の合理性などで犯人を考えてしまうと【おそらくはミスリードさせられてしまう結末】(私だけ?)も秀逸でしたが。でもやっぱり、このシリーズは"曲線の塊みたいな存在である。お腹は適度に丸味を帯びて突き出ているし、頭は卵の形そっくりだし"の【私立探偵のポアロの抜群の存在感】がとにかく魅力的だと、あらためて思いました。

著者ファンはもちろん、伊丹十三監督の『お葬式』みたいな葬儀を巡る群像劇的な作品好きな方にもオススメ。
葬儀を終えて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300252
No.103
(5pt)

文句なしの傑作!

"コーラ・ランスケネはびっくりした目つきで親類の人たちを見わたし、それから小鳥のように首をちょっと片方にかしげると、『だって、リチャードは殺されたんでしょう?』と言い放った。1953年発刊の本書はポアロシリーズ25作目にして、意外なる結末を迎える本格ミステリ。

アガサ・クリスティ生誕130周年、そして名探偵ポアロシリーズ出版100周年として、来年は『ナイル殺人事件』が上映されることもあって、隠れた傑作とも言われる本書を手にとりました。

そんな本書は、大富豪のアバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上で末妹の"恐るべき子供"コーラが無邪気に発した言葉をきっかけに殺人事件が、そして遺産を巡って一族同士の葛藤や感情が次第に明らかになっていくのですが。

"悲しむべきことです。今日ではもはや、ちゃんとした教育がありません。残念です"と自分から『一応名の知れた人間でした』と忘れさられている事を嘆く作中のポアロではありませんが、すでに本格黄金時代が過ぎ去った時代に【あえて古臭い設定、手法】持ち出してくる著者の余裕たっぷりな描き方に読みながら、まずニヤリとさせられてしまう。

また、犯罪動機の合理性などで犯人を考えてしまうと【おそらくはミスリードさせられてしまう結末】(私だけ?)も秀逸でしたが。でもやっぱり、このシリーズは"曲線の塊みたいな存在である。お腹は適度に丸味を帯びて突き出ているし、頭は卵の形そっくりだし"の【私立探偵のポアロの抜群の存在感】がとにかく魅力的だと、あらためて思いました。

著者ファンはもちろん、伊丹十三監督の『お葬式』みたいな葬儀を巡る群像劇的な作品好きな方にもオススメ。
葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B01J4E3OP0
No.102
(5pt)

文句なしの傑作!

"コーラ・ランスケネはびっくりした目つきで親類の人たちを見わたし、それから小鳥のように首をちょっと片方にかしげると、『だって、リチャードは殺されたんでしょう?』と言い放った。1953年発刊の本書はポアロシリーズ25作目にして、意外なる結末を迎える本格ミステリ。

アガサ・クリスティ生誕130周年、そして名探偵ポアロシリーズ出版100周年として、来年は『ナイル殺人事件』が上映されることもあって、隠れた傑作とも言われる本書を手にとりました。

そんな本書は、大富豪のアバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上で末妹の"恐るべき子供"コーラが無邪気に発した言葉をきっかけに殺人事件が、そして遺産を巡って一族同士の葛藤や感情が次第に明らかになっていくのですが。

"悲しむべきことです。今日ではもはや、ちゃんとした教育がありません。残念です"と自分から『一応名の知れた人間でした』と忘れさられている事を嘆く作中のポアロではありませんが、すでに本格黄金時代が過ぎ去った時代に【あえて古臭い設定、手法】持ち出してくる著者の余裕たっぷりな描き方に読みながら、まずニヤリとさせられてしまう。

また、犯罪動機の合理性などで犯人を考えてしまうと【おそらくはミスリードさせられてしまう結末】(私だけ?)も秀逸でしたが。でもやっぱり、このシリーズは"曲線の塊みたいな存在である。お腹は適度に丸味を帯びて突き出ているし、頭は卵の形そっくりだし"の【私立探偵のポアロの抜群の存在感】がとにかく魅力的だと、あらためて思いました。

著者ファンはもちろん、伊丹十三監督の『お葬式』みたいな葬儀を巡る群像劇的な作品好きな方にもオススメ。
葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-3) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-3)より
4150700036
No.101
(2pt)

メイントリックに納得ができなかった

クリスティの中でも評価が高い作品と聞いていて、タイミングよく新訳も出たので、楽しみに読みはじめたが期待外れだった。
それは、この小説のメイントリックについて、どうしても納得ができなかったためである。
登場人物たちが、「それ」に気づかないなんてことがありえるのだろうか?声、とか。

ただ小説の展開はおもしろく序盤の有名なセリフも抜群の効果がありグイグイ物語に引き込まれる。
葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫)より
4151310258
No.100
(4pt)

私もまったく同意見です、あなた(モン・シェール)

2020/9月に読んだ「ナイルに死す」に引き続きクリスティーを読む。10代の後半から20代にかけては、一作毎に神のような”透明な”存在になっていった私立探偵リュー・アーチャーに心惹かれていて、クリスティーは飽くまで「必読図書」として読んでいたような気がします。
 「葬儀を終えて "After The Funeral"」(アガサ・クリスティー 早川書房)をル・カレ、ルヘインを背負った加賀山卓朗さんの新訳で再読しました。(ポアロが、MI6だったら。。。ボストンの出身だったら。。。)
 フットケア商品で財を成したアバネシー家の当主・リチャードが突然亡くなります。本当に病死なのか?「葬儀を終えて」、当主の妹・コーラが〝彼は殺されたんでしょ?〟と言った後、そのコーラが殺害されます。勿論、犯人は誰なのか?果たしてその三つの出来事は関連しているのだろうか?葬儀にはリチャードの義理の妹をはじめ、姪とその配偶者たちが一堂に会しています。その遺言は?
 ストーリーは、いつものようにお読みいただければと思います。
 ネオゴシック様式の邸宅、料理人、老執事、家事手伝い、そして遺言を執行する弁護士・エントウィッスルが「自宅に着くと、少し迷ってから、ある友人に電話をかけた」後、読者にその瞬間の”ときめき”を残しながらエルキュール・ポアロが登場します。
 物語は舞台劇のように設えられ、多くの登場人物を頭の中で整理しながら、「推理が導く場所で証拠を見つけるのが先決だ」とのたまうポアロと共にその推理を楽しみながら、再度一同に会した登場人物たちの前でその犯人が明かされます。フェアなロジック、(そうかもしれない)意外な犯人、そして小さな<はなれわざ>が炸裂し、<はなれわざ>の下絵のようなある真実が明かされます。献辞の後に「アバネシー家の系図」が掲げられ(それはミスディレクションの役目を果たしながら)、こうやって読み終えてみると3代に渡る時の流れと「家族はみなコーラをどれほどくわしく知っていたのだろうか」という一言に深いため息をつくことになるのだと思います。犯人が解った後、楽しみながらもう一度読むのもいいかもしれませんね(私は、そんな悠長なことはできませんが(笑))。

 事件が終わり、キプロス島に向かうある女性の告白後、ポワロは彼女の手にもう一度キスをします。若い時には傲慢なだけの探偵だと思っていたポワロですが、傲慢だったのは実は「私」だったのでしょう。近頃は、彼の理性的でありながら懐の深いふるまいに感嘆することが多くなりました。
 「評価はどうでもいいと思いますが。。。名作だと思います」
 「私もまったく同意見です、あなた(モン・シェール)」(Kindle の位置No.1286-1287)
葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて〔新訳版〕 (クリスティー文庫)より
4151310258
No.99
(4pt)

何度もよみ返せる

クリステーはなんどでも読めるゆいつのミステリー作家
葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 葬儀を終えて (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B01J4E3OP0