法月綸太郎のもとに深夜かかってきた電話。救いを求めてきたのはあのアイドル歌手畠中有里奈だった。

早朝の教室で、高校生中町圭介は死んでいた。コピーの遺書が残り、窓もドアも閉ざしてある。

「わき目もふらずお読みなさい。童心に満ちたあのころに返って、妖しくも楽しい赤い夢を結ぶことができると、保証しよう。

夢水名(迷)探偵は、雑誌の謎解き紀行の取材で毬音村へ。

夕暮れの街で、一つの都市伝説がささやかれる。笛吹き男が、子どもたちを夢の国へ連れていってくれる、と。

大学4年の秋。就職、恋愛に楽しく忙しい仲よし7人組・その中の一人、祥子がアパートの自室で死んだ。

美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。

バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。

「マリア様が、家に帰るのはいつか」?謎のメッセージを残して兄は自殺した。

東野圭吾の隠れた初期傑作！ 学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。

美人で独身、バイタリティあふれるしのぶセンセと子供達が2人の刑事と一緒に大阪を舞台に大活躍!明るくユーモラスでちょっと切ない物語―。

「普通じゃないのよ、この家は」 十字屋敷の主人・頼子がバルコニーから転落死して四十九日。

図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。

不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる―。

記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。

EQMMコンテストで第二席を獲得した、著者の短編代表作「タルタヴァルに行った男」、自殺した妹の復讐を誓う青年を描き、読後に深い感慨を誘う「優しい修道士」、最後の一行で見事に謎が解ける「悪の顔」など、名手アリグザンダーの短編を一三編収録。

ドレミ…の音が聞こえない?巨乳で童顔、憧れの先輩であるエリちゃんの前でクラリネットが壊れた直後から、僕の耳はおかしくなった。

とにかく私は驚いた。ある晩、目覚めたら、勝手に動いている自分の身体。

全寮制の名門女子高「純和福音女学院」を次々と怪事件が襲う。

牛丼屋でアルバイトをするシュンペイにはフリーターのヨーノスケと、パチプロ並の腕を持つイッカクという同居人がいる。

作家・藤井陽造は、コンクリートを満たした木枠の中に全身を塗り固めて絶命していた。

盗聴、その秘密の趣味にのめりこんだ時から、僕の生活は変わった。(「ホワイトノイズ」)ここは病院らしい。

息子を呼びもどしてほしいという、富豪グリーンリーフの頼みを引き受け、トム・リプリーはイタリアへ旅立った。

リー・スローカム閣下が検死官としてはじめて担当することになったのは、女流作家ミセス・ベネットの屋敷で起きた死亡事件だった。

元プロの賭博師ビル・パームリーが腕利きいかさま師たちと対決、巧妙なトリックを次々にあばいていく。

和歌山駅前のホテルで大阪の弁護士・安藤英夫が殺害された。

今度の日曜日、ブルトレが八分間停まった時、人を殺す―腎臓結石の痛みに耐えかねて緊急入院した亀井刑事は、レントゲン室から漏れてくる男女の話し声を聞いた。

大学時代の同人誌仲間に誘われ、五年ぶりに水戸に集まった五人の男女。しかし、一人の男の姿が欠けていた。

毎週土曜の深夜、終電の走る時刻に地下鉄で起きた連続殺人。いずれも青酸死で、行方不明になっていた人物だった。

十津川警部に「殺人ゲームがしたい」と謎の電話がはいる。

太陽興産社員の古谷伸行は、一億円を横領して北海道に逃走した。

殺された恋人との思い出をたどり、南房総の旅に出かけた井口勲は、安房鴨川駅前の喫茶店で橋爪亜希と名乗る女性と出会う。

鹿児島・指宿の海岸で、男女の死体が発見された。二人は東京在住で、死因から殺人事件と断定される。

日下刑事の両親が乗った観光バスが消息を絶ち、身代金として、一億円相当の宝石が要求された。

有田順二は通勤電車で「痴漢」の濡れ衣を着せられた。

大統領がテロ組織に拉致監禁されるという大事件がアメリカで発生していたものの―日本の高校生たちにとって、それは遠い国の出来事だった。

ドアも窓も鍵のおりた一室で射殺体が発見された。

舞台は寒風吹きすさぶスコットランドの人里はなれたエルカニー城。

獄霊島―そこは世界から忘れられた瀬戸内の孤島。

戦後悲願の航空母艦・駿河率いる第二艦隊は、非戦派内閣の思惑で台湾親善訪問に出発した。

古野まほろが所属する、勁草館高校吹奏楽部と生徒会は、文化祭で演劇を共演することに。

三月も終わりに近いある日、出張先のシカゴから帰宅したスターン弁護士は、妻の自殺を発見する。どうして。

臆病なのが玉に瑕の甚十郎は、道場の兄弟子平松左門の薦めで商家和泉屋の怪談会に出ることに。

17歳の女子高生、安藤麻衣子が通り魔に刺殺された。

和子が住む世界と、沙羅が住む世界。二つの異なる世界が交錯する時、何かが起こる──。

軽やかなエナメルの靴音がミステリの幕をあげる

サラリーマンから探偵に転身した仁木順平と助手の美少女・安梨沙が営む小さな探偵事務所には今日も奇妙な事件が持ちこまれる。

はやてがあやめさんと出会ったみたいに、人と本だってとってもすてきで、すごく大切な出会いをすることがあるの。

大学の実験室で、化学の実験中の学生が毒ガスを吸って死亡する。

ダルグリッシュ警視長は、原子力発電所の聳える海沿いの村を休暇で訪れた。

犯罪の科学捜査を行なうホガッツ研究所で深夜、所長代理のロリマーが殺された。

ドーセットにある障害者用の療養所で教師をしていたバドリイ神父が急死した。

ある秋の晩、ロンドンのスティーン診療所の地下室で、事務長のボーラムの死体が発見された。

探偵稼業は女には向かない。ましてや、22歳の世間知らずの娘には―誰もが言ったけれど、コーデリアの決意はかたかった。

看護婦養成所ナイチンゲール・ハウスで、胃に栄養剤を送りこむ実習訓練中、患者役の看護学生が突然苦しみだし、息絶えた。

植民地帰りの元警官ルークは、列車内で同席した老婦人から奇妙な話を聞いた。

男を虜にせずにはおかない美女ローズマリー。

おしゃべり好きが災いして会社を馘になったヴィクトリアは、一目惚れした美青年を追いかけて一路バグダッドへ。

東西の冷戦でふたつに引き裂かれているヨーロッパ。その西側陣営で科学者たちが次々に失踪していた。

ロンドン郊外のチムニーズ館に宿泊していた若い外交官が、睡眠薬を飲んで変死した。

名探偵ポアロが出会った美女ニックは、古びた邸の所有者であった。

引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。

名探偵ポアロは偶然から、夜ごとゲームに興じ悪い噂の絶えぬシャイタナ氏のパーティによばれた。

憂鬱な歯医者での治療を終えてひと息ついたポアロの許に、当の歯医者が自殺したとの電話が入った。

アンカテル卿の午餐に招かれたポアロは、少なからず不快になった。

タイムズ・スクェアにハワイ州誕生の報が流れる頃、私立探偵ハリー・エンジェルはシフレなる男の依頼を受けた。

連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。

とざい東西、江戸は神田の橋本町、ものもらいや大道芸人ばかりが住んでいるおかしな長屋に、センセーと呼ばれる推理の特技をもった砂絵かきがいた。

「妖怪」はいずこより来るのか…。

ウェルズのもとに、情報提供を申し出る一本の電話が入った。

晩秋のグラント郡で同じハイスクールの生徒が三人、相次いで自殺を遂げた。

――シュルーズベリは混乱の極みにあった。

ショックを受けたタウンゼントは記憶喪失症から回復した。しかし、三年の歳月が彼の頭の中で空白になっていた。

衆人環視のなかを逃げだして姿をくらました黒豹は、アメリカからの一女優の旅興行の宣伝のために連れてきたものだった。

一戸建てを二人でシェア、料理さえ作れば家賃はタダ。そんなおいしい話を見逃す手はない―。

ひょんなことから井上刑事がTVドラマデビュー!その収録現場へ見学ではなく、昼飯を食べにきただけの大貫警部が見つけたのは出演女優の母の絞殺体だった。

定年を間近に控えた捜査一課の刑事・笹井は、片山たちとともに、連続殺人犯・金山広造を追いかけていた。

“レインボー・ハウス”も開業し、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。ある夜、爽香は、暴走族に襲われたという少女を助ける。

入院中の青年を、銃を持った町民達が狙っている。

菱倉良子は3年前に幼い娘・七重を殺され、事件は今でも未解決のままである。

毀れた心の再生を描く、傑作赤川ミステリー18歳の香子は「不幸な出来事を予知してしまう」不思議な能力の持ち主。

栗原課長の代理として、F女子大学で三日間の特別講義をする羽目に陥った片山義太郎。

名門・花園学園の修学旅行。名物三人組の由利子、旭子、香子も参加していたが、帰りの寝台車に女性の他殺死体が。

若くして成功した夫との新しい生活。だが予期せぬ妊娠に中絶という答を出した時から、夏樹果波の心に異変が起こり始める。

1935年、英国ダートムア。吹雪のため、人々はロジャー・フォークス大佐の邸に閉じ込められた。

1947年、ロンドン。

本書にはチャンドラーが1939年後半以降に発表した8篇の短篇と2篇のエッセイが収録されている。

いやみな嫌われ者の富豪が列車の中で、かぎ煙草に仕込まれていた毒で殺された。

1950年、正月―共産主義の脅威に怯えるLA。

1947年1月15日、ロス市内の空地で若い女性の惨殺死体が発見された。

12月、雪のニューヨーク。その夜、一体の異様な死体が発見された。

後から思えば、ウェクスフォードはほんの一足違いで事件を逃したのだった。