忘れな草
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さすがは赤川次郎だけあってとても読みやすい。この人はかつてジュブナイルやライトノベルで一斉を風靡しただけあって、文章が平易でシンプル。なのにストーリーがぐいぐいと読者を惹きつける。さすがは赤川次郎、すごい人だと思います。その分すぐに読み終わっちゃうんだけど、忙しい社会人には良い。 一見、平和な田舎町で、高校生の主人公を取り巻く平凡な人々。しかし、過去の妄執を暴いていくと、実はそんなに良い人たちなんかではなかったという・・・、主人公の世界観が狂っていく恐怖を描いています。 それにしても、登場人物が全てクソッタレという徹底ぶりは見事! 登場人物全員が欲望丸出しでマトモな人がほぼ一人もいないという・・・ロバート・ブロックや横溝正史もビックリの全員汚れ役、全員多少サイコという徹底っぷりはスゴイ。一応、ラスト感動っぽくしてるけど、黒幕も相当な悪党だしね・・・。どんだけ人に迷惑かけてんだよって感じ。巻き込まれた関係ない人に同情するぜ。 赤川次郎は爽やかな作家というイメージでしたが、こんなドロドロなお話書けるんだと驚きでした。 2時間程度で読めるので集中力も途切れず、とても楽しめるホラー。お勧めです。 | ||||
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昔の3人を結びつける話。 恐いと思うとよけいに恐くなる。 赤川次郎の恐怖小説は,うすら恐いという感じだろう。 幸せいっぱいでないだけに不憫なのかもしれない。 | ||||
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赤川次郎は非常に多作な作家であり、そのポップな文体からも軽く読む感じの 作品が多いのは確かです。しかしたまにその軽やかなタッチで心を芯まで貫くような 物凄い作品を生み出します。「忘れな草」はその一つです。 人生は長く、その中で何かを諦めてうやむやにしたり、過ちを犯してしまった 事がない人はいません。物語の主人公である布悠子をはじめとして、 登場人物は皆そういった捨てきれぬ想いを抱えています。一人の男が 彼女の住む街に訪れたのをきっかけに、皆の心の奥で息づいていた想い が次第に膨れ上がっていきます。 ジャンルとしてはホラーに分類され、ショッキングな出来事が続きますが それはあくまで形として現れた結果にすぎず、それよりもそこに至るまで の登場人物の心の揺れが本当に悲しく読んでいて痛みを感じます。 決して明るい未来像を描くようなものではないのにエピローグに清々しさ があるのは、全てを吐き出し落ちる所まで落ちたからではないかなと個人的に思います。 日々を生きる上で重ねる「仕方ない」という気持ち。それを目の前に曝け出す この作品は、深い感慨を与えるでしょう。それが快いものでは無いとしても。 | ||||
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しかしながら、内容をさっぱり覚えていない。 後半から幻想的世界に突入したような気がしたが、そこでさらに萎えた。 子供の心理も全然かけてない気がするし…… | ||||
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何かが、ゆっくり、少しずつ変わってゆく・・・。「忘れな草」は、主人公布悠子の住む山奥の町の人々が、次第に過去に追い詰められてゆく物語です。現実と幻、現在と過去が入り混じり、町人達がそれに耐えられなくなってゆく様が、じわじわと伝わってきます。忘れようとしても過去を捨てることは出来ず、苦しむ人たちを見ていると、こっちも恐ろしくなってきます。なんだか不思議な空間に迷い込んだような感覚が味わえました。本当に、深い深い内容でした。 | ||||
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