娘を殺されたリューシーは警察の職を辞し、恋人のシャルコ警視とも別れてしまった。

上下が逆さまに見える視覚障害、左利き、出生時の奇妙な現象……殺人鬼たちに共通するそれらは同じ方向を指し示しているように見えた。

群馬県の公立中学校の教室で、かつてその学校で教鞭を執っていた男性の死体が見つかった。

ある事件を機に警視庁捜査一課の刑事を辞め、妻の転勤について神戸へ来た嶋野康平。

インドでポークの同僚、ハイデン・マスターソンと出会ったグレイたちは、パンジャブ地方でギリシアの神殿の遺跡を発見する。

シグマフォースのグレイ・ピアース隊長の目の前で一人の男性が射殺された。

恋人と仕事を同時に失い、消沈する青年・永島英。

ある虹の朝、ニューヨーク市警の失踪人課の男のもとへ、一人の少年が訪ねてきて言った。「ペギーがいなくなったんだ」と。

もと司書のミス・ティリーの90歳の誕生日に町を挙げてのパーティを開くことに。

ネットで出会い、メール交換だけで親しくなった千晶と秀紀。

定年を間近に控えた刑事、香西には“死”の匂いを嗅ぎとる不思議な能力があった。

16歳の夏、なにもかもが嫌になって家出をした徹平。もう戻らないと心に決めた旅立ちだった。

閉ざされた状況のなかでしだいに募ってくる不安、けっして叶えられることのない期待、断じて到達できない目標――。

なんとか中堅出版社に就職した白戸修。

ナンバーワンホストの有光は、人身売買シンジケートから逃げ出してきたタイ人女性・トウイを匿うが、彼女はある日部屋から忽然と姿を消し、廃屋で死体となって発見される。

八巻卯之吉の尽力で旗本坂上家の当主となった権七郎だったが、祖母の英照院の不行跡の責任を取る形で甲府勤番を命じられる。

手習い所・吉井堂を営む、兄の数馬と妹の奈緒。師匠を務めるのはしっかり者の奈緒で、数馬は算学や天文暦学にふける日々。

南町奉行所臨時廻り同心白縫半兵衛は市中見回りの最中、大身旗本の嫡男白崎紀一郎が野菜売りの百姓駒吉を無礼討ちした現場に出くわした。

街の片隅のラーメン屋『龍庵』に、出前持ちとして雇われた「おいちゃん」。

十月下旬の北海道で、ほぼ同時期に三つの死体が発見された。函館で転落死体、釧路で溺死体、小樽で焼死体。

忍者の末裔三人組、鴨志田甲斐(伊賀服部流)、中村貴湖(伊勢服部流)、柏木竜之介(甲賀)プラス忍者犬のほうろくは、奪われた秘密の社伝を追って、長野・戸隠へ。

指名手配犯に逃げ切られることは、全警察官にとって、もっとも恥ずべきこと―――だが世の中には、罪を犯しながらも逃げ続け、時効を成立させる者もいる。

眠りに就くと猫の身体に乗り移れるという、不思議な能力を持つ小学六年生のぼく。

モルタルで石像のごとく固められた変死体が発見された。翌朝、愛宕署特捜本部に入った犯人からの電話。

仕事なし、彼女なし、借金あり。とにかくツイてない。

世界の米海軍基地を標的にした同時多発テロを未然に防ぎ、冷戦時代に行方不明となった水爆のありかを示す。

デモや暴動が世界的に激増する2020年代、アジア各国は銃規制を緩和し、日本にも大量の重火器が密輸されていた。

時は元禄。旗本、津軽采女は小普請組という閑職がゆえ、釣り三昧の日々を送っている。

城勤めを辞したにも拘わらず「釣り船禁止令」のため釣りが出来ない采女は、釣道を極めんとしたという投竿翁の足跡を追う。

趣味はシリトリ。ちょっぴり学校に行きたくない高校生・スミレは、「不思議なもの」がよく見える。

青山骨董通りに静かに佇む「相田宝飾店」の跡とり娘・青子。

人気推理作家の夫・浪江譲二から、愛人が妊娠したことを喜びとともに知らされた妻・多鶴子。

貴公子然とした容姿端麗の名探偵、神津恭介。世間にも名高き彼の下に、事件は絶えず舞い込む。

富士山の絶景を楽しめる「フジサン特急」に乗車したカップル。

明智小五郎、金田一耕助、神津恭介の三大名探偵が華々しく活躍した時代から今日まで、日本のミステリーは名探偵の歴史でもあった。

浅草・本所深川の顔役連中から“夜叉萬”と畏怖されている北町奉行配下の隠密廻り同心・萬七蔵。

つぶらな瞳、あどけない顔、私に似て美人の娘、俺に似た頭のいい息子、可愛くて無邪気な子供たち。

遺産目当てに三十歳も年上の会社重役と結婚した沢田伊佐子。

ワインの銘柄を当てる大博打の結末は? 夫殺しの凶器の行方は? ラスト一行に襲いかかるショックとは? 常軌を逸した賭けの行方や常識人に突然忍び寄る非常識な出来事など、短篇の名手が残酷かつ繊細に描く11篇を、すべて新訳で収録! 出版社からのコメント 名作

植物の「声」を聞く機械を発明した男が耳にしたものは? 小説自動作製機は何を成し遂げるのか? 教養ある男が企んだ甘美な復讐のお味は? 短篇の名手が、人生という道路に、時にぽっかりと口を開ける非日常という落とし穴を描いて見せる非情でブラックな短篇の数々。

200年前に地球人が移住した星、惑星ハーモニー。

落雷によって、計算科学専攻の大学院生の明斗と、構内に棲みつく野良猫、女子院生スバルの魂が入れ替わってしまった。

昼休み前の平和な教室を、突然巨大怪獣が襲った。俺は、踏みつぶされて死んだ。

20世紀初頭のスコットランド。英国王族でありながら、公爵令嬢ジョージーの暮らしは貴族とは名ばかりの貧乏生活。

分析部―それは部長たる赤村崎葵子がありとあらゆる事象を(勝手に)分析し、余人には甚だ想像もつかない驚きの(偏見含む)道筋によって(たいていはどーでもいい)結論を導く部活である。

『このミステリーがすごい!』大賞作家が贈る、1作品10分間で楽しめるベスト・ショート・ミステリー集、待望の第2弾!海堂尊や柚月裕子、中山七里、七尾与史、乾緑郎など話題の作家をはじめ、新進気鋭の2013年第11回『このミス』大賞受賞者まで、31名が勢ぞろいし

「また自分の知らない風習か…」同級生・日高護の祖母の葬式に出席した真木現人は、そこで騒ぎに巻き込まれる。

警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。

売れっ子マンガ家、陣内龍二の婚約者・里美が交通事故で死んだ。

隠岐島へと向かう船に宗徳、蓮根左仲、与惣次、豪の姿があった。父親殺しで流刑となった十二歳の罪人・民吉の護送のためだ。

イケメン毒舌陰陽師・安倍祥明とアルバイトのキツネ耳高校生・沢崎瞬太が迎える占いの店「陰陽屋」は本日も営業中。

勤勉な女子大生・琴音が見つけたアルバイトは、青年実業家・白石周平の秘書だった。

フェデリカは叔父の経営するホテル・チェーンの重役とシて、多忙な日々を過ごしてきた。

拡張現実が広く社会に浸透し、フルスクラッチで遺伝子設計された蒸留作物が食卓の主役である近未来。

遙かな洋上にいる息子彰之へ届けられた母からの長大な手紙。そこには彼の知らぬ、瑞々しい少女が息づいていた。

両親を失った晴子は福澤家で奉公を始める。三男二女を擁する富と権力の家―その血脈は濁っていた。

明暦三年(一六五七)、江戸は大火で焼き尽くされた。

江戸の暑い夏の日、金座裏では、十代目の政次の妻・しほの産月が近づいていた。

浅見光彦は、母・雪江のお供で兵庫県の名湯・城崎温泉を訪れた。

老人福祉施設のデイサービスセンターに勤める純子は偶然、一生忘れようとしても忘れられない女性の担当になった。

忠誠を尽くした自分をゴミのように捨てた上司の米原を、衝動的に殺した桑崎。

お人好しの青年・波多野ゆかりくんは、あるとき謎の白うさぎと出会いました。

天下の日本橋。ふらふらと橋を歩く坊主頭がいた。

幽霊が視えてしまう体質の大学生、八神森司。その能力を生かし(?)、オカルト研究会で、美少女こよみに密かに片想い中。

妖怪に関する膨大な資料を蒐集する、長身色白、端正な顔立ちだがやせぎすの青年、絶対城阿頼耶。

気がつくと涼は北京にいた。祖父・竜弦に“傀儡の術”をかけられたのか。

剣道界で神童と呼ばれながら、師である祖父の死をきっかけに竹刀を握れなくなった天智。

病に伏せっていた将軍家重の側近、大岡出雲守忠光が、闇夜に化け物に襲われた。

三月。直樹と典子兄妹は、従兄弟の隆の家を訪れた。

人は無だ。なにもかもない。

同級生の少年が運転するバイクに轢かれ、美しく優しかった姉が死んだ。

明治24年の函館、街の平穏を守るべく、日夜奔走する刑事たちの活躍。

犯罪学を嗜む高等遊民ダゴベルトが、退廃の都ウィーンの社交界で起きる様々な事件を見事に解決。

河川敷の車から、男の死体が発見される。

高松塚古墳の側で、古代貴人の衣装を纏った男の絞殺体が発見された。被害者は資産家の小池恵之介70歳。

過去を捨て、警備員として暮らす桐生。迷い猫が縁で、飼い主の少女・翔子と出合う。

“生活安全特捜隊”とは、風俗や少年犯罪、サイバー犯罪まで、あらゆる事案を追う警視庁の一組織である。

「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれる」渋谷のホストクラブ、“club indigo”。

蛟堂―江戸時代より続く漢方薬局兼雑貨屋。その真の姿は、大金と引き換えに依頼人の恨みを晴らす「報復屋」だった。

失恋したばかりの『あずさ』は、会社の先輩、藤宮から突然プロポーズされる。

6年前、軽井沢を訪れた金田一一は、そこで知り合った子供たちと共に、廃墟となった洋館に足を踏み入れた―。

「一気に最後まで読んでしまった! これぞリアルの中のファンタジー!」真島ヒロ氏もこう絶賛した傑作長編。

恐るべき新興ウイルス"竜脳炎”感染後に意識を取り戻したのはたった3人。その仲屋京介、落合めぐみ、興津繁。

13年前の夏休み最終日、僕は「裏山」でロープを首に巻いた美少女を見つける。

テロ組織「黒い三角定規」が、いよいよ浜村渚に直接対決を挑んできた。

鳴海市で起こった女児誘拐殺人事件。異様な捜査の統制を悪漢刑事・佐脇が怪しく思う間もなく、続けて女児が誘拐される。

昭和3年6月4日未明、張作霖を乗せた列車が爆破された。

カフェ・バークマンに勤めながら脚本を書いているユダヤ人のエリック。継父と団地に住むヒスパニックの少年トリスタン。

本能寺の変から十年。天下人となった秀吉は朝鮮出兵の大号令を発した。

五十路を目前にした岡っ引きの銀次。長女が嫁に行くその日、不穏な事件の知らせが届く。

黒蛇頭(くろじゃとう)の内紛に巻き込まれ、名もなき邨(むら)で鉄格子の檻に囚われた藤之助(とうのすけ)。

深夜帰宅中、変質者にナイフを突きつけられた三枝英子は見知らぬ男性に救われる。

石屈日和は文具メーカーで働く三十歳。創業者の孫ということもあり、職場では恵まれた立場だ。

霧舎巧、新本格ミステリの名作をふたたび「もどく」!前作で記憶喪失が治ったはずの探偵・吉田さん。

眉目秀麗、頭脳明晰、白面の貴公子。輝かしい形容に彩られた名探偵、神津恭介。

園芸業を営む蔵本翔は身元確認で訪れた監察医務院で、二年七ヶ月前に別れた妻の死を知る。

本庁捜査一課で腕を磨いた剣持直樹ひきいる極秘捜査班の面々は、倒産したITベンチャー企業の元社長が惨殺された事件を追っていた。

小岩井一水と夕希子は、平凡ながら幸せな家庭を築いていた。新築一戸建の家、可愛い6歳の娘、お腹の中に宿る新しい命。

警察医の妻が忽然と姿を消した。手がかりは蒸気機関車の線路脇で発見された血染めの外套と肉切り用のナイフ。