女優のたまごは寝坊する。
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
女優のたまごは寝坊する。の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の帆乃歌はまだ20歳の女優のたまご。女優になりたくて上京するが、もちろんすぐに主役に抜擢されたりはしない。 日常のありふれた事柄のなかにある小さな謎が中心になって、彼女の成長を読者は知らず知らず見守っていることになる。 筆者の細かく丁寧な気配りのせいで(といっても、実にさりげないので読んでいる時は特に気づかないが)男の自分でも かなり共感できる。名刑事もでてこなければ、名探偵も、奇想天外なトリックもない。実際、主人公たち(あえて複数で)の情報のなさが笑えてしまう。 でも、実際ならそういうもんじゃないのか?とも思う。解決方法も20歳の女の子らしくて好感が持てた。 それにしても、なんと素敵なコンビの誕生だろう?女優ならではのコンビ役である。なんと、自分が関わる作品の登場人物を探偵役として登場させてしまうのだから、そのイマジネーションの豊かさには恐れ入った。つまり、毎回探偵役が変わるということか。次回作が実に楽しみな作品だ。 とはいえ、今回の探偵役、衣佐子のファンになった自分はどうにも寂しい。また登場してくれることを切に願って、ペンを置く。 日本には珍しい殺人や派手なトリックのないミステリなので、好き嫌いは分かれるかもしれないが、読後感の良さはピカイチなので、軽く楽しみたい人にはぴったりだと思う。ただし、実際は非常に高度な多重構造があるのだが。もしかすると、この構造こそが本書最大のトリックと言えるかもしれない。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|