往年の大女優、浄明寺洋子は四十五歳。しかし、いまだに三十代半ばの美貌を保っている。

横浜で起きた連続婦女暴行殺人事件は、容疑者の自殺で決着がつこうとしていた。

“後鳥羽法皇の道”に憑かれた女の死。上司と対立し捜査を外された刑事の執念が名探偵・浅見光彦を登場させた記念作。

信濃追分で“かわいい魔女”を売る土産物店「ひいらぎ」。ある冬の夜、店の前で見知らぬ男が死んでいた。

あの男にこれ以上追い回されたくないの―メラニーと名乗る女性は訴えた。

一九七六年五月。

Sビルディングの窓下の路上に、死骸となって横たわっていた西村電機商会主の西村陽吉の死因は何か。自殺か他殺か。

展覧会場から、はたまた侯爵邸から、まんまと目当ての品物を盗み出す怪人が出没した。

モボ・モガを父母として生まれてきた江川蘭子は、まだ物心もつかない二歳のとき、その両親を殺人事件の被害者として突如として失い、しかもその血みどろの惨劇の現場に放置されるという異常な状況の中に置かれたことから、その精神構造への影響が心配された…。

旅先で出会った男から用事を頼まれて、古寺を訪ねた大学生のヨウは、惨殺死体を発見してショックを受ける。

芦屋のお嬢さま・醍醐玲子さんに、親友の悦子さんが恋人との駆け落ちを告白。

神秘的な謎を秘めた島、バリ島。そこへ「古代裂れ」のルーツを求めて、織物業界の五人のライバルが旅立った。

名探偵・浅見光彦の母・雪江が四国霊場巡りの途中、交通事故で記憶を喪失した。

出版社を辞めて現在、推理小説作家で素人探偵の氏家周一郎。

パラレル・ワールドの英国を舞台に、パンク探偵キッド・ピストルズが活躍するシリーズの最新作です。

横浜の教会で障害児の養護施設新設を計画した途端、周辺の住民から反対運動が起きた。いったい、なぜ?そればかりではない。

ニューオーリンズの街を熱くするカーニヴァルの興奮は、山車にのった〈王〉の登場で頂点に達した。

玩具会社の部長馬割朋浩は降ってきた隕石に当たり命を落としてしまう。

出雲。巨大な石亀が夜、這い出して池で泳いだ。

新劇女優の村上冴子は、アルバイト先の銀座のクラブで奇妙な探偵コンビに遭遇した。

実直な建築家が住むフラットの浴室に、ある朝見知らぬ男の死体が出現した。

1948年、ロサンゼルス。

名探偵巫弓彦人知を越えた難事件を即解決。身元調査等、一般の探偵業は行いません。

コードネームはパプリカ。美貌の天才サイコセラピスト。

テレビ・コマーシャルは、たしかに効き目があった。

はるばるアメリカから、なつかしい大学の同窓会にオックスフォードへ帰ってきた女私立探偵のリーガン。

男は、もうひとりの小男をキャンディの包み紙のように海に投げ捨て、鬼のような形相で私を追ってきた―。

私と夫の住んでいる竜飛村に、おそろしいことが起こりそうです―。

野尻湖畔に屹立する修道院の塔上に発生した、二つの密室殺人。

三上量子は心の悩みの相談に乗り、的確な見立てをして、独自の方法で治療にあたる臨床心理士。

夏休みに奥の細道を歩く旅に出た高校生五人が1カ月たっても帰って来ない。

人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、四階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。

石神探偵事務所の扉を、清麗女学院理事長・塩谷が叩いた。娘・美香の誕生会で奇妙な出来事が起きたのだ。

名探偵・浦上伸介を生んだアリバイ崩しの名手が、推理小説へ向かう契機となった記念碑的作品『沼の偽り』他ミステリーへの熱い想いが結実した傑作七編を収録。

見事な赤毛と死体の消失。これが連続殺害事件の共通項だった…。

並子と政子は親友で、東京郊外の大団地に「探偵局」を開いている。

ジプシーの女が殺された。同居していた別のジプシー女が逮捕され、すぐに犯行を自白した。

時は未来。限定核戦争後の米国で一人の青年が私立探偵の看板を掲げた。

『じゃじゃ馬ならし』は、妻が夫に隷属することを賛美した、男性上位主義者のための作品よ。

兵庫県警へ出向してきた二階堂警部は手はじめに「平城山事件」を追ってみることにした。

南国沖縄を訪れた、牧薩次と可能キリコのヤング探偵コンビの前に、難事件が続発する。

小樽在住の美人画家が、札幌のホテルで殺された。捜査の進展につれ、画家の過去に複雑な人間関係が浮かぶ。

刑事をやめて、ルポライターと探偵業をこなす柚木草平。ある雨の日に、彼のもとに不思議な事件が持ち込まれた。

京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城を彷彿させる館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇の幕はすでに切って落されていた。

学生時代、美貌・才知・人柄の三拍子揃った才援の友人並子に、政子は団地の公園でばったり会った。並子はあいかわらず若々しい。

ヨガクラブの夏合宿中、ヨガ教師の湯本明子が事故死した。

“酔いどれ探偵”こと深水文明は、医療機器メーカーの課長代理である。ある夜、深水は得意先でセクハラ事件に遭遇した。

六年前、妻のイザヘルを射殺した容疑で起訴されたデヴィッド・バーニーは、裁判で無罪の評決を受けた。

あの時わたしが力をかしていたなら…。荒れた手に銀の指輪をした彼女の面影が、今も頭から離れない。

亡父が残した京都の邸「人形館」に飛龍想一が移り住んだその時から、驚倒のドラマが開始した。

「頼子が死んだ」。

名探偵、信濃譲二が、ミニ劇団〈マスターストローク〉にマネージャーとして参加し、万能ぶりを発揮し始める。

社交界の花形にして暗黒街の女王、左の腕に黒蜥蜴の刺青をしているところから、その名も〈黒蜥蜴〉と呼ばれる美貌の女賊が、大阪の大富豪、岩瀬家が所蔵する日本一のダイヤ「エジプトの星」を狙って、大胆不敵な挑戦状を叩きつけてきた。

〈わが王子をニッポン暴力団から救出してほしい!〉アラブ王族からの極秘依頼が、名探偵・帷子妃誕生のきっかけとなった。

九歳の少年ルークは“悪魔の子”だった。これまで自分の弟や幼児を刃物でめった刺しにして殺していた。

警視の職を辞して私立探偵となったシュワーツ。最初の依頼主は、最愛の息子ヴァージルの死因を探ってほしいというヘイズ夫妻。

「ギンコウノハカ」「オニコウベデアッタ」小町まつりの最中、小町娘の一人松島珠里に倒れ込んだ老人はこう呟いて絶命。

「ギンコウノハカ」「オニコウベデアッタ」小町まつりの最中、小町娘の一人松島珠里に倒れ込んだ老人はこう呟いて絶命。

中絶手術で患者を死に追いやった容疑で産科医が逮捕された。

東京の大宝石商の一家を恐怖のどん底へと突き落とす無気味な数字の通信。

千社札を貼る初老の男と女性アイドル・タレント。二つの“死”を結ぶものは。

大ホテルチェーンの御曹子にして腕力だけが取柄のムウこと武藤俊に、無理やり誘われて『銀座探偵局』なる看板をあげたシティマガジン編集長の僕。

見知らぬ男が、見知らぬ家で自殺をはかった。なぜこんな事件が起こったのか?謎解きは26年前の夏の高校野球大会にあった。

小さな探偵事務所に勤める多門耕作は、友人の結婚披露宴に出席した。3週間後、招待客の一人が殴殺された。

ホープの友人の探偵が何者かに射殺された。殺されたとき彼は、著名な実業家からの依頼で“シンデレラ”の行方を追っていた。

名探偵・御手洗潔、今回の相手は樹齢二千年を数える大楠か。

テレビケーム業界で、一、二位を争う「花蝶堂」の社長戸張啓太は、業界トップシェアの制覇に執念を燃やしていた。

正月の古都・金沢で、惨劇が発生した。

私立探偵・朝岡彩子は、恋人ポールとともに彼の故郷のテキサスへ婚前旅行に旅立った。

アラスカの氷河で発見された一片の人骨から、意外な事実が判明した。

その女は死んだはずだった。ススキノのバーで飲んでいた〈俺〉に電話で奇妙な依頼をしてきた女は、コンドウキョウコと名のった。

夕暮の松山港に美女の絞殺死体、現場に残った観光地図と将棋の駒からはなんと我らが名探偵浦上伸介の指紋が発見された。

暗い過去を持つ元刑事の私立探偵のもとに、失踪人捜査の依頼があった。2人組の男女が会社の金を持ち逃げしたというのだ。

奇妙な童謡を模して、探偵ばかり狙う殺人鬼・猫。残忍かつ狡猾な見立て殺人は、13人目の犠牲者に向け研ぎ澄まされていった。

十一月になると、ここ西部にも万物が凍てつく冬の足音が聞こえてくる。

黒人スラムと化した公営団地ダブル・デュースの路上で、十四歳の少女と赤ん坊が射殺された…。

高校野球界のスーパースターが全身にガソリンをかけられ、焼き殺されるというショキングな事件が起こった。

クリスマスの狂騒のさなか、謎の文字を残して牧師が死んだ。安楽椅子探偵ママの推理が冴える。

優しく、ときには非情に―。万華鏡のようなTOKYOを奔走する、ニュー・ヒーロー探偵・竹花颯爽登場。

今年もクリスマスがやってきた。各種催し物の開催を初め、用事は山盛り。

ロンドンのビッグベンを象った大時計の完成式典で、針が十二時を指した時、仕掛け人形のかわりに死体が飛び出した。

銀座の交番で道を訊ねてきた若い女性が、突然苦しみだし死亡した。死因は青酸中毒。

ヨシツネに殺される…。佐倉財閥の跡を継ぐことになっている森川義行からの救いをもとめる、謎の電話。

私立探偵緒方洸三の敵は、罪の意識を一切感じないで他人の弱味を握り、野望達成へと突き進む特異な犯罪者だった。

なぜ犯人は、死刑執行の当日、首を縄に差し入れた死刑囚を殺さなければならなかったのか。

身に覚えのない罪で刑務所入りした主人公が復讐を誓い、出所後に自分を罠にかけた人物をつきとめようとする―。

そもそも、わたしが死体の第1発見者になったのは、同僚の手がふさがっていたからだ。

信州のふところ深く、のどかな仏平に建つ“緑青屋敷”―。

江戸時代から遊郭を営んできた一家をめぐる殺人予告。狂死した遊女の怨霊祓いの夜、はたして二つの殺人が…。

大道寺家の令嬢・智子に近寄る男たちが、つぎつぎに殺されていく。

麻薬汚染、犯罪、貧困、汚職―つねに複雑な問題をかかえる巨大都市ニューヨーク。

それは、旅行中の女子大生の失踪事件から始まった。いまだに消えぬ太平洋戦争の深い傷あと。

現代ハードボイルドの頂点をきわめた傑作。マット・スカダー・シリーズ最新作。

京都・大覚寺で、失踪した娘の消息を尋ねる父親に出会った女性編集者は、数日後「ホトケ谷」で女性の他殺死体が発見されたことを知った。

京都・大覚寺で、失踪した娘の消息を尋ねる父親に出会った女性編集者は、数日後「ホトケ谷」で女性の他殺死体が発見されたことを知った。

冬の八ケ岳山麓の別荘で、深夜、可憐な女子高校生の死体が発見される。現場は密室状態で、不可能犯罪に見える。

素質はあるものの,ついにその才能が開花することもなくプロ野球選手を引退した好青年,天矢輝彦君が探偵役をつとめます。

山陰の名湯をめぐる一行九人の親睦旅行中、メンバーの一人が殺害された。事件は未解決のままの一年後、追悼旅行が企画され―。

推理作家・氏家周一郎夫妻は他の作家仲間や編集者とともに奥志賀の秘湯・七味温泉のペンションに招待された。

崖っぷちを飛びこえる力がほしいと、何度願ったか知れない。始まりは、酔っ払いの老人が行方不明となったことだった。