試行錯誤



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    初公開日(参考)1994年06月
    分類

    長編小説

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    試行錯誤 (創元推理文庫)

    1994年06月01日 試行錯誤 (創元推理文庫)

    余命数か月と宣告されたトッドハンター氏は、残された期間に有益な殺人を犯そうとの結論に達した。だが、生と死に関し異常な見解をもつ編集者や素人犯罪研究家、快楽のために一家を犠牲にする作家、犯人の告白を信じない捜査官などの前に、事態は従来の探偵小説を皮肉るようなユーモアをまじえて意外な方向へ発展する。唯一無二の名作! (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

    試行錯誤の総合評価:9.25/10点レビュー 8件。Bランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (6pt)

    まあまあ

    アントニイ・バークリーはつまらない話が多いのですが、これはまともでした。

    わたろう
    0BCEGGR4
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.7:
    (5pt)

    逆転の発想が面白い

    動脈瘤で余命宣告をされてしまった評論家のローレンス・トッドハンター。トッドハンターは、社会に害をなす悪人を殺害することで、残りの人生を全うしようと考えた。標的は女優のジーン・ノーウッド。ジーンは、大衆作家ニコラス・ファロウェーをたぶらかした挙句、巻き上げるものがなくなった今、捨て去ってしまったのだ。ニコラスの次女フェリシテの仕事を奪い、長女バイオラの夫ビンセントをも毒牙にかける稀代の悪女。トッドハンターがジーンに接近して間もなく、ジーンは射殺死体として発見される。死刑の執行を望むトッドハンターだったが、逮捕されたのはなんとビンセントだった ・・・

    あせったトッドハンターは、自分が犯人であることを証明しようと奮闘するのだが、やることなすこと裏目に出てしまう。ついに犯罪研究科アンブローズ・チタウィックに、有罪の証拠を集めるように依頼するのだ。この自分を絞首刑にするために、探偵を雇うという逆転の発想が本作品の面白いところ。

    ジーンによろめきを覚えてしまうなど、決して清廉潔白と言えないトッドハンターの心理描写がすばらしい。変化するトッドハンターの心の動きを追っていくと、混乱に陥ってしまうだろう。丁々発止の法廷シーンもあって、ユーモラスでシニカルなストーリー展開に、見所はしっかり用意されている。果たして真相は如何に?トッドハンターは、念願どおり絞首刑になることができるだろうか?

    『毒入りチョコレート事件』にも登場したチタウィックは、いたって地味な男である。しかし、サプライズが用意された(予想はつくのだけれど)ラストにはしっかりと存在感を見せてくれる。

    なお、本作品は、5部構成で、悪漢小説風、安芝居風、推理小説風、新聞小説風、怪奇小説風というタイトルがついている。それぞれの内容はタイトルにそったかたちになっていて、バークリーの遊び心を堪能できる。
    試行錯誤 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:試行錯誤 (創元推理文庫)より
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    No.6:
    (5pt)

    名探偵チタウィックの第三の事件

    ※あらすじは、「コメント」をご参照ください。
    冤罪の人を救うため、殺人の自白をし、裁判で有罪を勝ちとろうとする男
    ――という、バークリーらしいひねりの利いた皮肉な設定が秀逸な本作。
    とにかく本作は、確固とした美学に基づく言動をみせながら、なおかつチャーミング
    な、 トッドハンター氏のキャラに尽きます。正直、ミステリ的興趣は希薄なのですが、
    ユーモア小説として痛快かつ絶品。殺人の真相は、付け足しのようなものですw
    試行錯誤 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:試行錯誤 (創元推理文庫)より
    448812304X
    No.5:
    (5pt)

    ユーモアを紡ぐ者

    もちろんトッドハンター氏は英国のジェントルマンだ。もちろん彼の行動はロックンロールだ。もちろんそれらが重なったときにはそこはかとない哀しさと可笑しさが生まれたんだ。バークリーという作家の凄さに脳内でアドレナリンが放出され、同時にイギリス独特の重厚さが匂ったんだ。いろんな感情の混沌の中から沈殿してきた笑いこそがユーモアなんだ。彼の作品をもっと手に入りやすくしてください。英国における彼の後継者を教えてください。
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    448812304X
    No.4:
    (4pt)

    ミステリーながら心和むお話

    余命幾許もない老人が有害と思われる人間の殺人を思いつく。
    自分が殺人を犯したと告白しても警察当局にも政府にも信じてもらえず、
    自分が有罪になるために ありとあらゆる方法を試みる。
    これだけでも、面白いあらすじだったし、最後の落ちがまた巧妙でした。
    長い小説で、ちょっと中だるみしたのは、わたしの読解力のなさに 他ならなかった
    のかなあ・・と感じてます。
    もう一度読み直したい本です。
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    448812304X
    No.3:
    (5pt)
    【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

    英国紳士の人生観

    「毒入りチョコレート事件」と並ぶバークリー名義の代表作。奇想天外なシチュエーションでの倒述物、E.クリスピンを思わせる英国風ドタバタ劇、V.ダインが「カブト虫」で強調した事件における証拠の多義性。これだけのミステリ的趣向を持ちながら、逆に従来のミステリを揶揄するような全体構成に冴えを感じる。
    最後のオチは、途中で容易に予想できるので、巷間言われている程の結末の意外性は無い。まさかT氏を本当に真犯人と考えて読む、無防備な読者はいないだろう。それでも、倒述形式と本格風味を融合させた手腕は評価できる。この例でも分かる通り、本作はミステリと考えるより、バークリーの考える死生観、正義感、義侠心、人が人を裁く事の意味、英国紳士の矜持と頑迷さ、人情味などをユーモアと諧謔で包んだミステリ風物語と考えた方が作品に溶け込み易い。これを高踏派ミステリと呼んでも、一向に差し支えないが。
    奇抜なシチュエーションを用意し、倒述形式と本格風味を融合させるという離れ技を演じながら、英国知識人の様々な観念をユーモアと諧謔で包んで披露した傑作。
    試行錯誤 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:試行錯誤 (創元推理文庫)より
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