柳生全九郎に左手を斬り落とされた徳川竜之助は、さびぬきのお寅の家で、お寅やお佐紀に看病され治療に専念していた。

辻斬りの現場を目撃してしまった、冬次の女房おまち。唯一の目撃者であるおまちが命を狙われた。

私立探偵・橋本の叔母みさ子は、京都の資産家。身延山参拝を計画し、旅行会社の早田敬子に付き添われて優雅に出発した。

ミステリについて語り合い、校内で発生した事件を推理する醍葉学園“推理小説研究部”。

鑑定料は超高額。もし予言を外したら代償を払うという、闇の占い師―。

ロンドン五輪予選を兼ねた福岡国際マラソン2011。スタートラインに立つ選手にはそれぞれの人生があった。

僕らは親愛なる秘密結社「ウルトラマリン隊」を結成して、みんなが持ち込んでくる不思議な事件の謎に挑んでいた。

デパートで働くOL・高田梨絵は、厳しく支配的な母親の影響から、内気で自分に自信が持てないでいた。

政権交代を賭けた衆議院選挙。不遇をかこつ元大蔵官僚・有川崇はついに出馬を決意する。

「これからおまえにはゲームをしてもらう。“ノナリーゲーム”…生死を賭けた運命のゲームだ」。

1986年10月、大富豪“右代宮家”の親族会議は、三人の兄弟たちが当主代行の長兄・蔵臼からカネを無心しようと、不穏な空気に包まれていた。

駐車場に現われた幽霊、愛用の古ダンスの行方、オフィスに座る見知らぬ同僚、人生相談からふりかかる思わぬ災難、満員電車での意外な人間模様、ラッキーナンバーをめぐる争奪戦、街角の署名の落とし穴…。

“おれ”は、東西の指定広域暴力団と地場の組織が鎬を削る街に事務所を開く私立探偵。

池袋のフレンチレストランに集まったのは、往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」をこよなく愛する「青い六人会」。

秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。飼い犬に引きずられての事故。

日本海のある海岸に、最先端技術を結集して建設された次世代型、世界最大の原子力発電所が謎のテロリスト集団に占拠された!?同志たちの解放を要求し、汚染ガス放出を予告。

地味なOL生活を送っていた美咲は、アイドルのようなルックスの若くお洒落な彼氏と付き合っている。

一度死んだ「ぼく」は人生に再挑戦するチャンスを得る。

大学生の佐藤夏市は、いつでも人肌に触れていないとダメという謎のビョーキを患うゲイ。

都内屈指の高級フランス料理店が生き残りを賭けて開いた新メニューの試食会。

アイドル歌手・星沢夏美が自殺未遂し入院した。熱狂的なファンである本堂克彦は妹の千絵と病院への潜入を試みるが失敗。

みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。

秋葉原で若い女性の不審死に遭遇した浅見光彦。

古事記の「国生み」神話、伊勢・奈良の遺跡、政治家と大企業の癒着、新興宗教…すべてがひとつにつながったとき、底知れぬ闇が浅見を戦慄させる!せまりくる危機、動機なき殺意。

「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの」平凡な主婦みどりは、一人娘で産科医の曾根崎理恵から驚くべき話を告げられる。

あれから三年―。白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。

空虚な日常、目を凝らせど見えぬ未来。五人の男は競馬場へと吹き寄せられた。

消エルコトニシタ…。レディ・ジョーカーからの手紙が新聞社に届く。

城山は、五十六時間ぶりに解放された。だが、その眼は鉛色に沈んだままだ。

「大津事件」「昭和の陪審裁判」「帝銀事件」「チャタレイ裁判」「永山則夫事件」…時代を変えた、12の法廷ドラマ。

刑事の妻が不倫の情交中、相手の大学生を何者かに殺害されたうえ、強姦された。彼女はその後妊娠し、女児を出産する。

新入社員のふとした言葉に課長は青ざめた。この青年はもしや俺を追ってきたのでは?青年の出身地で彼は昔、女を殺した。

そこへ行けば、救われるのか。

異端の官僚が事業仕分け人と対決する「一俵の重み」。期限切れ食材を使った確信犯の真意に迫る表題作。

テロリストが仕掛けた時限爆弾によって、太平洋上を飛行中のボーイング747が大破。

大海原こそ、わが主君!歴戦の海将が「群青の絆」に生死を賭ける―無敵の北条水軍を破り、武名を上げた「海のいくさ人」向井正綱。

安禄山の乱の折、玄宗皇帝は最愛の楊貴妃を処刑せざるを得ない状況に陥った。そこで道士・黄鶴は驚くべき提案をする。

そしてもう一通。玄宗側近の宦官・高力士が遺した手紙には更なる驚愕の事実が記されていた。

美大生の春川は、気鋭のアーティスト・布施正道を追って、寂れた海辺の町を訪れた。

一九九四年、一人の男が沖縄・万座毛から墜死した。遺骨を引き取った二十二歳の美しい娘も行方不明に。

才気あふるる奇才による異色の本格ミステリ集。「虎よ、虎よ、爛爛と―」ほか全13編。

野上の探偵事務所を訪れた女性の依頼人は、ふたりの少年が写っている古い写真を見せ、ひとりは自分の亡夫だが、夫の昔のことを知りたいので横にいる人物を捜してほしいと言う。

「貴方は、貴方の未来を知りたい?」能力者が集う街、咲良田。

「今年で120歳」というおねえさんと出逢ったタカシは、彼女に連れられ、遠く離れた南の島で暮らすことになる。

時間銀行から時間を借りすぎ、1年間の寿命しか残っていない往時洋斗。

名古屋に暮らす高校生の甘栗晃は、私立探偵だった父の跡を継ぎ、探偵業を始めたばかり。

昭和十七年、南方へ命懸けの渡航、束の間の逢瀬、張りつく嫌疑、そして修羅の夜。

テレビドラマ・オンエア中に発見された監督の死体。探偵役の主演俳優は密室のスタジオから誘拐。

厳しいお笑いの世界で落語はどう戦っていくのか、本当の「芸」とは何なのか…!?竜二は数々の壁に阻まれながら、それでも落語の奥深さに魅了され、成長していく―。

きっかけは本当につまらないことだった。穏やかな暮らしを揺さぶった、彼の突然の暴力。

イラストレーター森泉風子は、不

会社は倒産、負債は5億―。窮地に追い込まれ、一家心中を決意した白浜省一は、見知らぬ男から不可思議な依頼を受けた。

「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。

太古のゴビ砂漠。

闇を切り裂く黒い影、その名は、山猫―出版社社長が殺された。容疑者は“山猫”と呼ばれる謎の窃盗犯。

夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。

「あの人が犯人よ」「どうして言い切れる?」「何となくよ。

父が何者かに殺された。サンフランシスコの海岸で無惨な姿で発見されたのだ。

杉原千畝が産んだ現代金融市場の黙示録に、『ウルトラ・ダラー』のコンビが、秘やかな諜報のメスを入れ始めた…。

キリシタンを怖れず、ラテン語まで修得した忠輝は越後福嶋藩七十五万石の藩主となっても浅草のバテレン診療所に通いつめる。

容貌怪異ゆえ、誕生直後に捨てられた忠輝。

もはや、落城の時は迫っていた。十重二十重にひしめく軍勢、沸きあがる鬨の声。

「あなたはこれよ。

殺人予知夢の精度が増した志乃。明かされた公香の衝撃の過去。

中学校で起きた無差別殺傷事件。物語が二転三転していくなかで暴かれる戦慄の真相とは…。

とある湖畔の別荘に集められた6人は、やがて全員が死体となって発見された。なぜか死亡時刻も死因もバラバラだった。

万年金欠状態の梅寿の個人事務所“プラムスター”に時代劇オーディションの話が舞い込んだ。

個室特急での密室殺人という古典的テーマを“相棒的”に料理した「寝台特急カシオペア殺人事件」、おなじみついてない女月本幸子の後日譚「ついている女」、異色の傑作「新・Wの悲喜劇」、そして「複眼の法廷」のアンサー篇「黙示録」など、どれも読み過ごせないシーズン6後

専業主婦の宮地奈央(38)は、夫と息子の3人で幸せに暮らしていた。

北アルプス烏川渓谷の発電所で少女が保護された。物言わぬ少女は川のほうをじっと見ていたという。

「もはや二度と会えない愛しい者の追憶を探し求めることは、生き残った者にとって残酷である」(「永遠の至福」より)。

高知行きのフェリーから男が転落死した。そして2年後、東京・高田馬場で男がマンションから転落死をした。

警視庁捜査一課で継続捜査を担当する鷺沼は、パチンコ・パチスロ業界の雄、飛田を訪ねる。

亡父の残した借財のことで、公事宿・巴屋を頼ってきた錺職人の弥七が、交渉相手であるもぐりの公事師、梅次殺しの科で捕縛された。

楽して簡単にお金を手に入れる方法はないものか。子どもを誘拐して身代金。

ゴシック風の豪奢な洋館のサロンで開かれる賀宴の出席者は、10人の客とサロンの女主人、そして令嬢柚香。

陽気で大柄、機嫌悪くなるのは空腹時と眠い時、そんな典型的フィジー人とつきあう茜。

歌を愛し、吟遊詩人を夢見ながらも、唄う能力を欠いた19歳の少女シオリ。

老人の焼死体がO医科大学法医学教室に運び込まれた。

被害者女性の特異な容貌から注目を浴びた轢き逃げ事件、痴漢の容疑をかけられた男の転落死、色呆け老人が飲んだ薬物入り缶コーヒー騒動―同じ地域で起こった三件の未解決事件には、ある人物の姿が見え隠れしていた。

講演中の救命医が爆破死傷事件に巻き込まれた。現場に駆けつけた救急救命士に向かい、彼が言う。

深夜、中学校の教室で、かつて教鞭を執っていた男が殺された。黒板の前に横たわる被害者のポケットには、新人女性教師の写真が。

未曾有の連続誘拐殺人事件(「模倣犯」事件)から9年。

彼の告白には、まだ余白がある。まだ何かが隠されている。

一枚の絵が「もし贋物なら、見た瞬間、苦味を感じ、本物なら甘みをおぼえる」という天才美術コンサルタント・神永美有が、短大の美術講師・佐々木昭友と二人で鑑定にまつわる五つの難題に挑戦。

武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けてしまう。

寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。

9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。

彼女のこめかみには弾丸が埋まっていて、我が家に伝わる箱は、どこかの方向に毎年一度だけ倒される。

早朝の鳥取砂丘に突き出た“足”。マネキンかと思われたその足は女性のものだった。

喧嘩ばかりの毎日を送る28歳の設計技師・村田真司。

東京・丸の内の片隅に、ぽつんと暖簾をかかげる小料理屋。

おれは、博多に住む売れないロッカー、青木満三十四歳。安アパートで見果てぬ夢を抱きつつ、ギターの練習に明け暮れる毎日だ。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

フリーターの秋川瑞希は、テレビプロデューサーの叔母から、霊能力者・エステラの通訳兼世話役を押しつけられる。

七夕の日、突然、世界中のカップルがバタバタと死に始めた。お互いを貪るように求め合った後に悶死するのだ。

俺たちは悪を裁く闇の検事、お前たちに弁護人はつかない―処刑軍団のリーダー・津場登は、利権の腐肉に群がるハイエナどもに宣告した。

怠惰な生活を送るティーのもとに、三年前に別れた恋人、極上の美女アールからかかってきた一本の電話。

女性を殺し、焼却する猟奇犯罪が続く地方都市―。

かつて天才ハッカーと謳われた“プロメテ”こと能條良明。