(短編集)
さよならがまだ喉につかえていた: サクラダリセット4
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この本はサクラダリセットシリーズの4巻に当たる。 が、シリーズものの中途半端な巻だとかどうとか関係なしに、すべての文芸好きにこの本を、サンタクロースのごとく送りたくなる。 なぜなら、この本には「ホワイトパズル」という大傑作の短編が収録されているからだ。 この「ホワイトパズル」、たった50ページ程度で、かつ本編のサクラダリセットとは直接関係のない短編でありながら、あらゆる読者の心をガッとつかんで離さなかった。 それだけ作者の河野裕のエッセンスが全てつまっているのである。 この短編を読んで合わない人は多分河野裕の作品は合わないし、合う人は熱狂的ファンとなり、河野裕の作品全てをそろえ、一生彼の新刊を心待ちにして過ごすことになるであろう。 それだけの賛辞を与えていい作家であり、作品であると思っている。 | ||||
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アニメでこの作品にハマり、最終回を視聴後、原作小説を全巻購入しここまで読んできました。 「階段島」シリーズは前に読んだことあり、好きだったのですが、同作者さんのデビュー作がこの作品だとは知らずにアニメを視聴し始めました。 しかし、1話の時点で作品全体から滲み出る雰囲気や登場人物の特徴的な話し方などから、「これはもしや?」と思い調べてみると案の定でした。 そして、自分はこの作者さんの作風がとても好きなのだということに気づき、すっかりファンになってしまいました。 今巻「さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4」では、アニメでもお気に入りだった回「ある日の春崎さん」とアニメではカットされていた、特別収録「ホワイトパズル」という話がとても良かったです。 「ある日の春崎さん」は、シリアスな場面が多いこのシリーズでは珍しく、終始春崎のある日の日常が続き、読んでいてほっこりとしました。 「ホワイトパズル」は、内容にふれるとなんだかネタバレに繋がりそうなので避けますが、すごく感動的なお話で、かつ最後にはなるほどと思わせる展開で非常に面白かったです。 | ||||
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この作者の短編で一番好きな「ホワイトパズル」(短編) を深夜に再度読みたくなり電子書籍で購入。 作中の軸の奇妙な現象(SF感は薄め)も、サクラダリセットの世界での出来事と思えば納得です。 | ||||
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可能性について考える。 人生において終わってしまったことはすでに確定事項だ。それについて事実として変更が加わることはなく、あくまで解釈だけが変更が可能なこと、それが過去だ。 しかしその過去を変えられるとしたら未来はどのように変質するだろう?そしてそれまでの過去への解釈はどのように変化し、それはいかなる内面の変化を自分にもたらすのだろう? 思考はそもそもがその人の一部だ。過去に巻き戻った人間が仮に存在しているとして、その人が未来の記憶を持っていると言うタイムパラドックスは本質的には起こりえない。 この本質的に起こりえない可能性について思いを巡らすと、それは希望、と言う言葉に行き着く。 望まなければそれは手に入らないのかもしれない。してみれば、最も重要なことは、過去を変えることよりも希望を持ち続けることだろう。 ましてやそんな人間が、広がる可能性から目を背けずに、誰もが少しだけでも幸せになれる、そんな世界を望むなら、それはもはやほとんど神であり、つまり善に他ならない。 神様が死んだ現代において、それでもなお僕らがこうしたありもしない可能性にああでもないこうでもないと自分の希望への思いを巡らすのは、可能性そのものがすでに希望であることに他ならない。 してみるにここに我々は結局神様のようなものを見ているわけで、西洋的な絶対神はとうの昔に打ち倒されたけれども、僕らはそれでも未だに神話を追い求めている、言って見ればここに原初の衝動のようなものを見出しているのではないか。 簡単に言えば、世界がこうあってほしい。 それが実現されるのが小説の中だけだとしても、それが作られた優しい世界だとしても、そうした希望を自分の中に呼び覚すことは、人が人として生きるためにとても必要なものじゃないだろうか。 私は、どうしたいのか、どうなりたいのか。 未来とは、知っているものではなくて、願うものだろう。 そんな当たり前のことをふと思い出させてくれる、そんな優しい世界がここにはある。 最後に残るのはいつも希望だ。 故に、そこから目を背けてはいけない。希望は自らが願った時初めて、形をなすものなのだから。 | ||||
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なんてことだ。私にとっては嬉しいことが四つもある。ひとつ、帯に書かれたアニメ化の話。春埼美空役を花澤香菜が担当!最高!楽しみ!ふたつ、短編構成となっている。短編好きなんです。みっつ、春埼美空の悩みがかわいい。「ある日の春埼さん」というシリーズになっています。よっつ、特別収録の「ホワイトパズル」という作品が秀逸です。 この四つの理由でこのサクラダリセット第4巻は大好きです。ご参考になれば幸いです。 | ||||
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