彗星を追うヴァンパイア
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●科学はもともと哲学の一種であり、真理を追究する学問である。一方、悪魔や神は宗教であり人間はそ れを信仰するもの。本書では科学vs信仰という相克するものに対する人間の向き合い方を謳っている。 世界のルールを解き明かそうとする数学者と科学の範囲外に存在するヴァンパイア。その関係は、相反 するものに対する「拒否」なのではない。未知なるものを解明したいと思う知的欲求であり、互いに理解 し合おうと歩みよるスタンスである。 その原動力となるものこそ学問の目的。二人に築かれた絆の強さに胸が熱くなる。いいSFに出会えて良 かった。私はこの様なSFに出会うために、長い間渉猟してきたのかもしれない。 ーネタバレ注意:未読の方は厳禁です!ー 終盤、ニュートンの「プリンキピア」の余白に隠されたものを推測して行く過程は、まさにハードSF の醍醐味。古典的物理学者ニュートンの頭に浮かんだものは、量子力学の不確定性関係を彷彿とさせるも の。う~んやられた。 | ||||
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数学と物理学には苦手意識があったのですが面白かったです。未知を理知的に追いかけ、アズを怪物という名に括らずに友人としてあり続けたオスカー。オスカーとアズの友情が素敵でした。 無知のために理解できないものを人は怪物と称して拒絶する。しかし、未知を理解しようと理知的に解き明かそうとする者たちもいる。天才たちが圧倒的な速さで進もうとも、人類は必ずその足跡を辿り、追いついて先をいく。学問の尊さと美しさを感じた物語でした。タイトルへと収束するエピローグも好きでした。 | ||||
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科学に向かう人の真摯な姿勢と、歴史の流れをフィクションという名のファンタジーを上手く交えて素晴らしい物語に仕立てています。最近読んだ本の中では一番の傑作でした!アニメでも実写でも映像化したらとても面白いと思います。 | ||||
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未知の存在を解き明かす。 河野さんファンである私は、この文言をみたときに正直、読みたくないと思いました。 昔から考えることが嫌いで、歴史や科学は苦手分野だったのできっとつまらないだろうな思っていました。 でもいざ読み進めてみると、その考えはすっ飛んでいき、読み耽ってしまいました。 読者である私は、主人公のオスカーが純粋にヴァンパイアという未知の存在を解き明かそうとしている姿を見ているだけなのに、物語が終わる頃には涙が溢れてしまいました。 これまでの人間が紡いできた長い学問の歴史に対しての敬愛と希望に心が動かされました。 私は知的好奇心がないため、この作品を読んでも学問を究めようとは考えません。 ですが、この作品を多くの人に読んでもらうことで未来のオスカーが現れたらいいなと思っています。 科学や歴史が好きな人はもちろん、私のように苦手を通り越して嫌いの域に入っている人でも、素晴らしいと思える作品です。 | ||||
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