人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。

現職国会議員に中国のスパイがいるという情報によって、極秘に警視庁外事課に捜査本部が設置された。

世界が反転する、衝撃のどんでん返し! 前代未聞の暗殺劇!! ――殺りたい仕事がきっと見つかる。

雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない―。

犯罪という名の、人生の好機　　　　　　　大金入りのバッグの忘れ物を預かった男。暴力団への借金に苦しむ刑事。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

たとえば、苔むして古びた水路の先、住宅街にひしめく路地のつきあたり。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

からくも一家心中の運命から逃れた少年・タカシ。辿りついた南の島は、不思議で満ちあふれていた。

上官の命令に服従する兵士、戦地で負傷した帰還兵、侵入者に拷問を加える憲兵、爬虫人のサーカスに夢中になる少年……。

河原で幼女の全裸死体が発見されて、初めて捜査本部に詰めることになった一杉研志。

国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。

昭和初期を舞台に、双子の兄弟を襲う恐怖と悲劇とは……。

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。

しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。

一代で財閥にのし上がった男・灘尾儀一郎に嵌められて、瀬戸俊介の父母と姉は自殺した。

二十五年前に姿を消した、百発百中の予言者「ヒミコのオッサン」。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

訳アリの遺品と「不幸」をコレクションするオギーの依頼を受けた俺は、我が子の首を切断した母親の元に赴く。

奥多摩山中で両耳と鼻を削ぎ落とされた男性が発見された。 青梅西署の刑事・荻大二郎は事件を追う。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

鬼切壮一郎は新人刑事として捜査一課に配属になる。

社会復帰したシリアルキラー“腸詰小僧“の独占インタビューに成功した西嶋の元を被害者の父が訪れ、本人に会わせろと迫る。

元刑事・加瀬将造(38)は、借金取りから逃げ回るロクデナシの日々を送る。

畳は腐り梁は限界、崩れ落ちそうな巨大な襤褸屋敷ー姑の世話をするため、文子は単身赴任の夫と離れ、娘と姑の３人でこの家に暮らし始めた。

日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化！ 岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。

犯罪抑止のために開発された「人工脳髄」。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

15歳の「私」の主人は、数百年に1度といわれる呪詛の才を持つ、驕慢な美少女。「お前が私の玩具になれ。

「あの年の夏祭りの夜、浜から来た少女カムロミと恋に落ちたわたしは、1年後の再会というあまりにも儚い約束を交わしました。

現世から冥界へ下っていく道を、古事記では“黄泉比良坂”と呼ぶ―。なだらかな坂を行く私に、登山姿の青年が声をかけてきた。

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

“シュール”かつ“泥沼”のような状況を乾いた“ユーモア”とともにお届けする、異才の作家・平山夢明“最悪劇場”全四話。

圧倒的な密度と熱量。

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。

17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

ホラー&ミステリ界アンダーグラウンドの帝王が、6年ぶりに復活! 戦時下の帝都。

1958年の夏。

盲目の美女ロザリンドとのロマンスを描いた表題作他、全十編の最新小説集。

その女を、入れてはいけない。入れれば最後、家はたちまち食い尽くされる。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。

警視庁刑事部分析捜査三係の渡瀬敦子(わたせ・あつこ)は、小金井市・小平市・西東京市連続放火事件を追っていた。

白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。

7月1日東京・杉並。小学校の校門に男児の切断された頭部が置かれていた。

ベテランケースワーカーの山川が殺された。新人職員の牧野聡美は彼のあとを継ぎ、生活保護受給世帯を訪問し支援を行うことに。

伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。

何度も同じような悪夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。

尾木遼平、46歳、元刑事。

深い喪失感を抱える少女・美緒。謎めいた過去を持つ老人・丈太郎。

40歳独身の尚之は、お見合いパーティーで“サトウミサキ”と出会う。